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2020年の「TEPPEN」世界最強プレイヤーがkuran選手に決定! 「TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP 2020」レポート
本大会は,賞金総額500万円をかけた「TEPPEN」(iOS / Android)の2回目となる公式世界大会だ。決勝大会は2日間にわたって実施され,12月19日に行われた全32名の出場選手によるトーナメントを勝ち上がった上位4名が,本放送内にて世界チャンピオンの座を勝ち取るために激戦を繰り広げた。
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■決勝大会1日目ダイジェスト
まずは番組の冒頭にて,約1週間前に実施された決勝大会1日目のダイジェスト映像が放映された。ここでは,計32名の出場選手が4つのグループに分かれて対戦。各試合は,最大3戦中,先に2勝した選手の勝利となる。
その結果,決勝大会2日目に駒を進めたのは,kuran選手,tarakoman選手,はい選手,ライア選手の4名。それぞれまったく異なるヒーローと戦略を使って勝ち上がった。とくに,熱い戦いを見せたのは,Cブロックの決勝で激突した睦月選手とtarakoman選手だ。
この2名は事前に寄せられていた勝敗予想がほとんど拮抗していたうえ,ともに有力な選手として期待が高まっていた。対戦では両者,1ラウンドずつ勝ち取り,3ラウンド目まで勝負がもつれ込む。
3ラウンド目で,tarakoman選手はゼロ,睦月選手は豪鬼を選択。序盤は睦月選手が盤面を制圧し,tarakoman選手を追い詰める。ライフが20以上残っている睦月選手に対して,tarakoman選手は残りライフが1桁となってしまうが,ヒーローアーツによって睦月選手のユニットを一掃。ライフ面でも追いつくこととなる。
これによって,MPが少なかった睦月選手は身動きが取れない状況となってしまうものの,あえてユニットを防御にまわさず「阿修羅閃空」で攻撃を耐えきろうとする。しかし,これを読んでいたtarakoman選手はアクションカードによって「阿修羅閃空」効果を封じることに成功。そのまま,がら空きになったユニット枠を攻撃し,逆転勝利を収めた。
接戦を制しベスト4に勝ち上がったtarakoman選手に負けず劣らず,印象的だったのはAブロック決勝のkuran選手,戦人(ばとら)選手による一戦。この対戦でkuran選手とぶつかったのは,モリガンを選択した戦人選手。kuran選手はウェスカーを選択し,中盤からライフを回復する動きを見せていく。
そのまま両者とも堅実な動きによって,試合を終盤までもつれ込まさせる。最終的に,カードが尽きてしまった両選手は決定打を放つことができず,タイムアップを迎えることに。これによって,ライフで優勢だったkuran選手が勝利した。
■準決勝戦 第1試合
・kuran選手
・ライア選手
トーナメントを勝ち上がった選手のうち,kuran選手,ライア選手が準決勝戦第1試合で対戦することとなった。第1ラウンドでは,kuran選手がウェスカー,ライア選手がネルギガンテを選択。ライフを回復しながら攻めるkuran選手に対して,やや劣勢となるライア選手。そんな中,ライア選手はネルギガンテの「棘とばし」を発動。これによって,ライア選手は盤面を制圧することに成功し,そのまま相手の立て直しを許さずに押し切って勝利した。
2ラウンド目でライア選手が繰り出したのは「落鳳破」のゼロ。対するkuran選手は「大神降ろし」のアマテラスで応戦することとなった。このラウンドのライア選手は手札まわしを進めていく,ゆっくりとした立ち上がりに。一方,kuran選手は盤面にユニットを広げながら攻める動きを見せる。
大きく状況が動かないまま,ライア選手は相手ユニットの除去を進めていく。対するkuran選手は,ライア選手の除去が優位性を損なうようにユニットを展開。さらに,kuran選手はゼロの「落鳳破」の振り分けダメージがユニット1体で受けられるように盤面を調整していた。こういったkuran選手の対応力によって,ライア選手は決定打を放てずにカードが尽きてしまう。その結果,盤面を制圧していたkuran選手がライフを削り切り勝利した。
1ラウンド,2ラウンドと両者の強みを見せ合ったうえで臨む第3ラウンド。この試合では,kuran選手が「ウロボロス」のウェスカー,ライア選手が「落鳳破」のゼロを選択。2ラウンド目と同じく手札をまわしていくライア選手に対して,kuran選手も攻め急がずに応戦。ゆっくりとした展開の後,中盤までライフの優位を保っていたkuran選手があえてライフで受ける動きを見せる。この判断に乗じてライア選手が盤面を制圧。そのままライア選手が押し切るかと思いきや,kuran選手がライフを回復し,状況が再度拮抗する。
この展開によって制限時間が残り30秒近くとなり,手札の少ないライア選手が攻めあぐねてしまう。しかし,ライア選手はライフで優位を取っていたため,タイムアップ勝ちとなるかと思われていた。そのとき,残り2秒のところでウェスカーの「ウロボロス」が発動。自分の墓地にある最もMPの高いユニット1体を場に出す効果で,ライフを回復するユニットを引き当てたkuran選手が1ライフ差で逆転タイムアップ勝利を収めた。
■準決勝戦 第2試合
・tarakoman選手
・はい選手
準決勝戦第2試合では,tarakoman選手,はい選手が対戦。1ラウンド目,tarakoman選手は「抗体の活性化」のジルを選択。対する,はい選手は「棘とばし」のネルギガンテで攻めていくこととなった。このラウンドでは,序盤からお互いにユニットを展開していき,攻め合う戦いが繰り広げられた。
両選手ともライフを減らしていく中,ネルギガンテの「棘とばし」がさく裂。ランダム振り分けダメージがtarakoman選手のユニット2体に直撃し,はい選手が盤面を圧倒。はい選手は,そのまま押し切り,1ラウンド目を制することとなった。
第2ラウンドでは,「まもりの大盾」アイルーが残るはい選手に,tarakoman選手が「抗体の活性化」のジルを選択。この試合では高耐久のユニットを両者とも展開。これによりシンプルながら,細かい点数計算が求められる試合となった。その結果,相手にうまくMPを消費させたtarakoman選手が勝利。勝負の行方は最終ラウンドへと持ち越されることに。
3ラウンド目では,両選手とも残った「まもりの大盾」アイルーを使って激突。tarakoman選手は単色の構成,はい選手は混色の構成となっている。この試合では,tarakoman選手が開幕早々,攻め込んでいく展開に。はい選手は,1体のユニットにシールドを重ねていくことで耐えようとするも,猛攻に耐え切れず,ライフを削り切られてしまう。これまでの試合とは打って変わって,スピード感のある戦いを制したtarakoman選手が決勝へと駒を進めた。
■3位決定戦
準決勝戦後は3位決定戦が実施され,ライア選手,はい選手が対戦。第1ラウンド,「棘とばし」のネルギガンテを選択するライア選手に対して,はい選手は「まもりの大盾」アイルーで応じることに。序盤はライア選手が押され気味になるものの,「棘とばし」をうまく使って盤面で逆転。これに対して,はい選手は「封印」効果や「まもりの大盾」発動で応じていくが,盤面の優位を取り戻せずに押し切られてしまう。そのままライフを削ったライア選手が第1ラウンドの勝利を収めた。
2ラウンド目では一転して,はい選手が「棘とばし」のネルギガンテを選択。ライア選手は残った「落鳳破」のゼロで戦っていくこととなる。このラウンドの序盤は,両者ともユニットを広げていく展開に。そこから中盤に移り変わると,おたがいのヒーローアーツが振り分けダメージを与えるということもあって,展開されたユニットが次々と除去されていく。
ユニットが除去され,状況がこう着する中で先に仕掛けたのは,はい選手。決め手としたいユニットを場に出し,攻め入ろうとした瞬間,ゼロの「落鳳破」が発動。さらに,はい選手も「棘とばし」を使い,振り分けダメージの応酬が繰り広げられる。この結果,盤面が空になるかと思いきや,ライア選手が「カウンターハンター」を発動。再度,ユニットが盤面を埋め,最後の攻防へと移っていく。
「カウンターハンター」で場に出た3体のユニットを除去すべく,はい選手が「棘とばし」を発動するも,ダメージを与えきれず劣勢に。これによって盤面で有利を取ったライア選手は,自ユニットの攻撃に合わせて「落鳳破」を発動。敵のユニットを「落鳳破」で破壊し,自ユニットの攻撃をライフに直撃させる連携を見せて勝利。2ラウンド先取したライア選手が本大会3位の座を勝ち取った。
■決勝戦
2020年の「TEPPEN」最強プレイヤーを決定する決勝戦で激突したのは,kuran選手とtarakoman選手。1ラウンド目は,kuran選手がこれまでの試合を制してきた「ウロボロス」のウェスカーを繰り出し,tarakoman選手が「まもりの大盾」アイルーを選択。このラウンドは序盤から状況が動かず,にらみ合いが続く展開に。
そんな中,最初に仕掛けたのはkuran選手。高い攻撃性能のユニットを場に出し,プレッシャーをかけていく動きを見せる。対するtarakoman選手は,その動きには応じず,別レーンへとユニットを配置。さらに,「まもりの大盾」を別レーンのユニットに発動し,tarakoman選手は敵ユニットへの対応よりも継続的にライフを削っていくことを優先していった。
この対応によって,中盤のkuran選手はライフで劣勢となるが,「身勝手な捕食」を発動することで巻き返しを図る。続けて「ウロボロス」を発動し,盤面にユニットが復活。その結果,終盤で優勢となったkuran選手側が接戦の末,ライフ差でタイムアップ勝利を収めることとなった。
続く2ラウンド目では,kuran選手が残る「まもりの大盾」アイルーで戦うことに。対するtarakoman選手は「落鳳破」のゼロで序盤から手札をまわしていく立ち上がりに。一方でkuran選手はユニットで盤面を埋めていき,序盤の有利を取っていく。さらに,「まもりの大盾」の効果で自ユニットの耐久性を上昇させ,2ラウンド先取での優勝に近づくkuran選手。
しかし,ライフを残り1まで追い詰められていたtarakoman選手が序盤の手札まわしによって,手繰り寄せた「カウンターハンター」を発動。ライフで圧倒的に劣勢となっている中で,盤面を持ち直したうえに「落鳳破」までも発動する。tarakoman選手は,この「落鳳破」の振り分けダメージで見事に敵ユニットを一掃。これによってkuran選手は打つ手を失い,tarakoman選手がそのまま勝利した。
最終ラウンドでは,両選手とも単色構成の「まもりの大盾」アイルーミラーマッチが発生。相性差がほとんどない純粋な実力での勝負に臨むこととなった。この戦いでは,おたがいに序盤から耐久性が高いユニットを展開。ライフも拮抗し,にらみ合いの状況が続いていく。そんな中,tarakoman選手がフォボスを場に出し,攻め込む状況を作り出す。しかし,kuran選手はフォボスの正面の自ユニットに「まもりの大盾」を発動することで対処。
この対応によってkuran選手は手札にフォボスを持った状況で,相手フォボスの破壊に成功する。そこから場に出たkuran選手のフォボスに,tarakoman選手は対処し切れず,盤面の有利をゆずってしまうことに。この結果,kuran選手は終盤まで盤面の優勢を維持し,3ラウンド目を勝利。激闘の末,決勝戦を制したkuran選手が2020年王者の座に輝くこととなった。
●最終結果
1位:kuran選手
2位:tarakoman選手
3位:ライア選手
今回の大会でベスト3に入賞した選手には,エグゼクティブプロデューサーを務める森下一喜氏,カプコン常務執行役員の辻本良三氏による表彰式が執り行われた。
新ヒーローお市に加えて2021年のアップデート予定が発表
さらに新年にはオフシーズンとして特別な大会の実施も
表彰式後には,2021年1月15日より追加される新ヒーロー,お市の情報が発表された。さらに「大神」シリーズ,「戦国BASARA」シリーズのキャラクターがカードとして登場予定となっている。
また,お市のヒーローアーツに関連する「死亡時効果」を持った種族「スピリット」のカードが多数登場するという。
新カードの告知に加えて,2021年の機能アップデートの予定も告知された。このアップデート予定によると,フレンド機能,対戦ルール,ソロコンテンツなどが変更されていくとのこと。このほかに,2021年のトーナメント予定も公開された。2021年1月〜2月,11月〜12月には,オフシーズンとして特別な大会が開催予定。
さらに2021年3月〜11月にかけては,「TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP 2021」が開催され,ランクマッチとオンライントーナメントのツアーポイントが集計されることに。そのポイントに応じて,年末に実施する「TEPPENアワード」の表彰者を選出。ランクマッチ上位者,オンラインカップ上位者,合算のツアーポイント上位獲得者などが表彰されることが発表された。
「トーナメントで多い落鳳破への対策としてウロボロスを選んだ」
優勝したkuran選手がヒーローアーツ選択の理由を語る
大会終了後には,優勝したkuran選手へのリモートインタビューが実施された。優勝の要因やヒーロー選択の理由を聞かせてもらえたので,ここで紹介しよう。
4Gamer:
本日は優勝おめでとうございます。決勝戦の最終ラウンドはミラーマッチとなりましたが,勝因はどのような部分だったのでしょうか。
kuran選手:
相手のtarakoman選手は自分と同じチームの選手なので,お互いの手の内を知っている状況でした。実力差的にもどちらが勝ってもおかしくなかったと思うので,その時の引きやプレイングがよかった感じですかね。
4Gamer:
tarakoman選手とは,普段からよく対戦する関係だったということでしょうか。
kuran選手:
そうですね。よく練習試合をしていました。同じチームなので「一緒にがんばろう」とお互いを励ましていました。
4Gamer:
同じチームで優勝,準優勝の座を勝ち取ったわけですね。今回のトーナメントでは,他の選手があまり使ってない「ウロボロス」のウェスカーを選ばれていましたが,このヒーローアーツ選択にはどのような意図があったのでしょうか。
kuran選手:
「ウロボロス」は直前で採用したデッキなんです。「落鳳破」を選ぶ選手が多いうえに強力だと思っていたので,「ウロボロス」なら対抗できるのではないだろうかと。加えて黒単色デッキにも強いですし。
4Gamer:
実際のトーナメントでは,「落鳳破」を選んだデッキにどれくらい当たりましたか?
kuran選手:
かなり当たることが多く,「ウロボロス」が大活躍しました。
4Gamer:
直前の決断が功を奏したということですね。ちなみに優勝賞品として明治ミルクチョコレート1年分を獲得されましたが,食べきれそうですか?
kuran選手:
まずは自分で食べるつもりですが……家族にも配るとして,それでも食べきれないと思うので親戚やチームメンバーにも配ろうと思います(笑)。
4Gamer:
ありがとうございました。
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