プレイレポート
爽やかな真田幸村&駆け引き上手な直江兼続の魅力にクラクラ! 「遙かなる時空の中で7」先行プレイレポート
乱世の戦国時代を舞台にした最新作「遙かなる時空の中で7」が,2020年6月18日にNintendo Switch用ソフトとして発売されます。
本作の主人公・天野七緒(名字は固定。名前のみ変更可能/CV:高橋美佳子)は,なんと織田信長の娘! 恋のお相手となるのは,真田幸村(CV:寺島拓篤)や宮本武蔵(CV:阿部 敦)など,個性豊かな男性たちです。
美麗なイベントCGや新システムなど,公式サイトの情報が公開されるたびに,どんな恋が待っているのかと,期待に胸を高鳴らせている神子様たちも多いのではないでしょうか。
今回,発売に先駆けてメディア向けの試遊の機会が設けられ,第2章までの物語を体験できました。
本稿では気になる序盤のストーリーの見どころや,天の青龍・真田幸村,地の白虎・直江兼続(CV:竹本英史)との恋愛イベントの模様をレポートしていきます。
今度の龍神の神子は,運命だけでなく時代も越える!
歴史上の偉人の娘(しかも信長)というパワーワードが衝撃的だったというのも大きいですが,前作の「遙か6」をはじめ,龍神の神子は大半が現代から異世界に召喚されていたため,神子=現在を生きる女子高生というイメージが強かったからです。
物語の序盤,主人公は戦国時代ではなく現代で神社の娘として過ごしています。なぜ彼女が現代にいるのか,そして生まれた世界に戻ることになるのか……。そんな出生にまつわる謎だけでも,今までとは違う展開が待っていそうだと遊べる日を心待ちにしていました。
そしていざプレイを始めると,筆者の想像を大きく上回る物語が待っていました。
世界観(公式サイトより)
“ならば、そなたが乱世を鎮めてみせよ”
主人公は山の中の神社の娘として育った、現代の女子高生。
ある日、実家近くで怨霊に襲われたところを、駆けつけた若者に助けられる。
真田幸村と名乗るその若者は、時代劇のような甲冑を身にまとっていた。
次々と姿を現す、戦装束の男性たち。
山中の怨霊は増え続け、ついには町につながる唯一のトンネルまでも塞いでしまう。
その原因は異世界の龍脈の乱れ。
異なるふたつの時空がつながり、幸村たちの暮らす異世界から現代へ、
怨霊が流れ込んでいるのだという。
事態を解決するため、主人公は幸村たちとともに異世界・戦国へ向かうことに。
そこでは戦乱が続いて龍脈が乱れ、天下は荒れ果てていた。
かつて信長の居城だった安土城の跡を訪れた主人公は、
自分が信長の娘であり、この城で育ったことを思い出す。
父・織田信長が残した最後の言葉を胸に、
少女は怨霊はびこる乱世を駆けていく――
主人公の運命は,怨霊に襲われたところを真田幸村に救われたことから大きく動き始めます。戦闘後に話を聞くと,彼は怨霊を追って洞窟に入ったら,主人公たちの世界にたどり着いたと言うのです。
しかも,違う世界に迷い込んだのは真田幸村だけではなく,阿国(CV:四反田マイケル)や黒田長政(CV:立花慎之介),宮本武蔵も登場。龍脈の乱れによって現代と異世界がつながっており,そのせいで怨霊が主人公たちの世界にも現れるようになってしまったようです。
一緒に戦ったときに主人公が怨霊を鎮めたことで,真田幸村は彼女が世界を救う龍神の神子ではないかと語ります。さらに主人公自身も,あるできごとがきっかけで自分が異世界にいたことを思い出して……。彼女は現代にも悪影響を与えている怨霊の原因を解決すべく,兄の天野五月(CV:鈴村健一)や幼馴染の佐々木大和(CV:岡本信彦)と一緒に異世界に旅立つのでした。
主人公は凛としていて,自分の未来をちゃんと決断できるタイプの女の子で好感が持てます。また趣味で薙刀を嗜んでいることもあり,戦闘では守られるだけでなく,自分で怨霊に立ち向かう強さも持っています。
過酷な出生の秘密を抱えていますが,優しい兄や頼れる幼馴染がそばにいて,彼女ならどんな運命にでも立ち向かえそうです。また本作では物語序盤から八葉や,神子を支える星の一族がそばにいてくれるのも心強いです。
ただし八葉はそれぞれの立場もあるため,全員が良好な関係とは言えません。例えば直江兼続なら真田幸村とは古くからの友人で気の置けない関係ですが,同じ白虎の八葉・黒田長政とは舌戦を繰り広げていました。
主人公との恋模様だけでなく,性格がバラバラな八葉たちがどのように信頼を築いていくのかも「遙か」シリーズの見どころだと思っているので,今後の関係性の変化が楽しみです。
少し気にかかっているのが,物語の舞台が戦国後期ということ。戦国後期と言えば武将たちが東西に分かれて争う関ケ原の合戦があり,八葉にはそれに関わっている人間が何人も……。大きな合戦が主人公たちの運命をどう左右するのでしょうか。
これまでのシリーズでは,現代と異世界は簡単に行き来できる場所ではありませんでした。歴代の龍神の神子たちは異世界を救うのはもちろん,元の世界に戻るというのも大きな目的として活動していたくらいですからね。
本作では龍神に五行の力を捧げて龍脈を整えることで,現代に行けるようになっています。いつでもとは言えませんが,帰れる場所があるとわかっているだけで安心感が違います。
さらに現代にあるものを異世界に持って帰り,八葉にプレゼントできます。甘いものが好きだったりや癒し系グッズに喜んだりと,誰に何をあげたかで反応が全然違うので,いろいろなものを贈りたくなること間違いなしです。
真田幸村&直江兼続の魅力をチェック
ここからは,真田幸村と直江兼続との序盤の恋模様を紹介していきます。
義にあつく情にもろい永遠のヒーロー
真田幸村
真田幸村は,どこまでも穏やかで紳士的な性格の好青年。怨霊と戦っているときはキリっとしていますが,甘いものを嬉しそうに食べたり,庭の美しい花を愛でたり,普段はかわいらしい部分もあって,そのギャップが最高です。主人公のことを「姫」と呼んでいるのも,忠義の騎士(武士ですけど)って感じでステキです。
人々を苦しめる怨霊の存在は,異世界,現代共に大きな問題。穏やかな暮らしを願っている真田幸村にとって,怨霊を鎮める力を持つ龍神の神子は救いの主のような存在です。主人公に過酷な使命を背負わせることに苦悩しつつも,それでも……と願ってしまう彼の想いが胸に来ます。出会ったときから主人公に誠実に接してくれる真田幸村のためなら,世界なんていくらでも救ってみせると決意したくなります。
イベントで主人公への贈り物を一生懸命考えてくれるなど,彼女をかなり気にかけてくれている真田幸村。しかしその関係は,主従に近い印象です。仲よくなることで彼がどんな顔を見せてくれるようになるのか,恋の発展に期待しかありません。
博覧強記の才人
直江兼続
直江兼続とは異世界に渡って早々に出会えますが,第一印象は「手ごわい」でした。頭のいい人物なので,主人公たちの話を聞いただけで状況を理解し,星の一族との合流や主人公のルーツにまつわる場所に行く手はずを整えてしまいます。
主人公のための行動ではありますが,全部彼の思い通りに事が進んで……。掴みどころのない性格と相まって,油断ならない人物だなと思ってしまいました。
彼は八葉に選ばれますが,上杉家に仕える立場のため難色を示します。それは上杉家と神子,2つの主君に忠誠を誓うことをよしとしない誠実さからです。
そこから“自分に興味を持たせてみろ”と発展するのが直江兼続の面白いところで,恋の相手としてだけでなく,龍神の神子としても彼を夢中にさせる必要が出てきます。
教養が豊かで打てば響くような反応を見せてくれる人物なので,彼との会話,駆け引きはとても楽しいです。見た目から敬語キャラかと思っていましたが,意外にすぐに砕けた口調になるのも最高です。
知的好奇心が強い直江兼続は,現代に来た時にとてもいいリアクションを見せてくれます。未知の世界に触れて,生き生きと輝いている彼の姿をぜひお楽しみに!
「遙かなる時空の中で7」公式サイト
※画面は開発中のものです。
イラスト/水野十子
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