プレイレポート
「シャドウアリーナ」,クローズドβテストのプレイレポート。“バトロワ+アクションRPG”の新たな流れに期待
今回4Gamerは,このCBTを体験する機会に恵まれたので,あらためてプレイレポートをお届けしよう。本作の基本システムはG-Star 2019の取材記事で紹介しているので,初めてシャドウアリーナのことを知る人は,先に以下の記事に目を通してから読み進めてほしい。
[G-Star 2019]バトルロイヤルゲームとアクションRPGの融合。新たなジャンルの到来を感じさせる「シャドウアリーナ」のプレイレポート
韓国で開催されているG-Star 2019のPearl Abyssブースに,新作「シャドウアリーナ」がプレイアブル出展されている。「黒い砂漠」から派生したバトルロイヤルゲームで,そのプレイフィールは新鮮の一言。新たなジャンルの誕生を感じさせる本作のプレイレポートをお届けしよう。
[G-Star 2019]MMORPG経験者なら誰でも楽しめるバトルロイヤルを実現。「シャドウアリーナ」開発者インタビュー
Pearl AbyssがG-Star 2019にプレイアブル出展を行った,「シャドウアリーナ」の開発者インタビューをお届けしよう。本作は,MMORPG(アクションRPG)上で,バトルロイヤルを実現したという,なかなかに斬新なゲームである。今回はその独特なプレイフィールを中心に,あれこれと話を聞いてみた。
モンスターを狩りまくり,宝箱も開けまくるバトルロイヤルゲーム
プレイヤーキャラ(PC)の成長システムは「ドロップアイテムの獲得」と「スキルレベル上昇」の2軸に大別されており,フィールドにいるモンスターの狩り(PvE)や宝箱を通じて,これらに必要なアイテムを獲得できる。
装備アイテムは5段階のグレードが用意されており,「白→緑→青→黄→赤」の順で強くなる。現在のグレードより高いアイテムを獲得したときは,画面右にその旨が表示され,[G]キーで即座に交換可能だ。また,同じグレードの品をダブって獲得することもあるが,それが3個集まると,[T]キーでアイテム合成を行って1段階グレードアップできる。
これらの装備品に各種バフも含めた攻撃力や防御力は,画面下部中央に「Attack Point」(AP)と「Defense Point」(DP)で示されている。また,APやDPをひっくるめた戦闘力の目安として,PCの名前の色もアイテムと同様に「白→緑→青→黄→赤」と変化する。他PCと遭遇したときは,その名前の色を見れば,およその強さが把握できるわけだ。
各キャラクターには4種類のアクティブスキルが用意されており,ゲーム開始直後は未習得の状態である。獲得したスキルブック(1冊)と引き換えに,アクティブスキル1個が習得可能だ。また,習得済みスキルのレベルアップも可能で,このときは必要なスキルブックが1冊ずつ増えるシステムとなっている。
ひとつのスキルはレベル3まで上げられるので,このときはトータルで1+2+3=計6冊のスキルブックが必要となる計算だ。ゲーム開始直後は,ひとつのアクティブスキルに極振りするより,4種類を一通り使えるようにするのがよいだろう。
4分間のGrace PeriodでPvPの準備を整える
ロビーに50名が集合すると,マップ全域に散り散りとなりバトルロイヤルが開幕する。もっとも,いきなりPK合戦になるわけではない。ゲーム開始後から4分間は,「Grace Period」(猶予期間)なるものが設けられているのだ。
Grace Periodの最中は,たとえPKされてもゲーム内からの退場とはならず,離れた場所に移動したうえでペナルティなしで復活可能となっている。
ただ,明確なペナルティはなくとも,復活までに費やした「時間」を失っている点は肝に銘じておこう。他のPCはモンスターを乱獲しまくって,宝箱も開けまくって着々と成長しているからだ。そういった意味においては,PKを行う側にとっても深追いは禁物である。ワンコンボなどで手早く落とせる状況でもない限り,Grace Periodの最中は自身の強化に勤しむのがよさそうだ。
ざっくりとしたイメージとしては,4分間無駄なくモンスターを狩り続ければ,多くの場合においてPCの名前が白から緑色になるくらいにAPやDPを高められる。アイテムドロップなどの運が良いと青色になれることもある,といった感じだ。ただ,名前の色は戦闘力しか示しておらず,実際にはポーション等の消耗品やスキルの習得なども関与しており,即断は禁物である。
また,本作はバトルロイヤルゲームなので,戦局は刻一刻と変化する。敵味方のHPの残量はどうなのか,他のPCやNPCと戦っている最中なのか,こちらのポーションやクールダウンタイム等の準備は整っているのか,etc……。
さらに悩ましいのが,PKに成功すると相手の所持品が地面にバラ撒かれ,それを奪えるという仕様である。普通に考えると,自身の色が緑色のときに青色のPCに遭遇したときは「こいつは格上だ!やべぇ!」となるが,「今なら殺れるか…?」とチャンスに賭けたくなる瞬間だってあるかもしれない。こういった考えをめぐらせるときは,シャドウアリーナをプレイしていて特に心が躍る。
バトロワでありながら間口の広さを実現
G-Star 2019の取材記事でも触れているが,シャドウアリーナの大きな特徴として,PCが「死ににくい」ことが挙げられる。ダッシュ,ポーション,ドッジ,フラッシュ,“闇の精霊”への一時変身など,生き延びるための手段がかなり多いのだ。息の合った複数名にフォーカスされると瞬殺も起こりうるが,こちらの準備が万端であれば,そうやすやすと落ちはしない。
しかし,HPが大きく減るとポーション等の消費を強いられ,これらはゲーム内で希少となっている。活動可能エリアも次第に狭まり,PCの移動スピードも速い本作では,たとえ一気に仕留められなくても,少しずつ追い詰められてしまいそうだ。
これらのゲームバランスや,上述したGrace Period,そして近接戦闘が主体のゲームバランスなどが相まって,バトルロイヤルゲームの割に初心者でも遊びやすいことも,今回のCBTに触れてあらためて感じたポイントだ。
本作では,たとえ初心者でも逃げに徹すれば即死することは少ない。また,少なくとも4分間は狩りに専念でき,その間の動き方次第では,他プレイヤーより有利に立てるチャンスだってある。従来のバトルロイヤルゲームと比較しても,あの独特の醍醐味を比較的長時間味わいやすいだろう。
もちろん,バトルロイヤルゲームの熱心なプレイヤーが奥深い戦術を満喫できるのは言うまでもない。少々余談になるが,先日のG-Star 2019でPearl Abyssに招待されたストリーマーの「けろふぇん」さん(※4Gamer関連記事)も今回のCBTに参加しており,3名によるチーム戦の配信を行っている。ボイスチャットによる連携の取り方など,興味深い内容となっているので,「こちら」のページでチェックしてみるのもよいだろう。
個人的に,G-Star 2019の取材を通じてシャドウアリーナのポテンシャルは十分に感じていたが,今回のCBTに参加して,その思いは確信へと変わりつつある。CBTのゲームプログラムも安定しており,日本のプレイヤーが楽しめるようになる日を心待ちにしたい。
各キャラクターの使用可能スキルの一覧
Jordine Ducas
Yeonhwa
Ahon Kirus
Gerhard Shultz
Haru
Herawen
「シャドウアリーナ」公式サイト
- 関連タイトル:
シャドウアリーナ
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