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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第739回「自分を見失わないってことがどれほど大切で尊いことか」
私の中での解釈としては,本来できるはずのことができなかったりした時に使うのかなと思っています。ただ,人間ですから今まで自分がやってこなかったことに挑戦する場合や,ヤり方を変えることだってあるんですよ。その場合も自分を見失ってると言えるのではないか? と思ってしまうわけですね。挑戦した時にいい結果が出た場合はいいけども,思うような結果が出なかったときは「自分を見失っている」ということになっちゃうのではないか。
あとは,精神的に「自分らしくない」状態のことも自分を見失ってると言えるのかもしれませんね。仕事,人間関係,etc……人生は思うようにいかないからこそ,自分らしくいられない瞬間ってのも出てくる。私は今,特に自分を見失ってはいない状態だと思っているのですが,例えば本業であるプロレスのビッグマッチのメインを任された時なんてのは間違いなく自分を見失います。今までがそうでしたし,仮に今後そういう状況になったとしても見失うでしょう。謎の衝動買いが始まるはずです。私,以前の迷子期にはどこかの国の民族衣装と股間を隠す角を買い揃えました。
でも,これはもうしょうがないと思ってます。人によるとは思うけども,自分を見失わないようにするのはたぶん無理なんですよ。だったら考え方を変えて,見失っても戻ってくればいいんです。戻ってくるべき自分をしっかりと普段から作り上げておく。簡単です。「自分のいい所ってここだよな」という部分をしっかり言語化しとくんです。これは謙遜とかそういうのとは別で,自分の強みや,できれば弱みまで把握しておくと自分を再発見しやすいよって話なのです。まあ,見失わないならそれに越したことは無いんだけども。
というわけで「ディアブロ IV」(PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One)です。面白いっすね。なんでこんなに面白いかというと,自分を見失ってないから。ディアブロシリーズの面白さをそのまま伸ばした感じなんですよ。
もちろん,挑戦というか違いはあります。オープンワールドで世界がシームレスになっている。ただ,それって別にディアブロの面白さの何も犠牲にしていないんですよ。より遊びやすくなった,ただそれだけの変化。もちろん,作る方からしてみれば,大きな違いで苦労もしたんだと思う。逆に言うと,ユーザーが遊びやすく感じるために苦労をして作ってくれたんだと思うと「自分を見失わない」ってことがどれほど大切で尊いことか。
ゲイムとしては非常にシンプルです。キャラクターを操作して,ボタンでアクションを起こして敵を倒す。敵が落とした武器や防具を拾い,強くなっていく。その繰り返し。だが,それが良い。敵を倒したら気持ちいいし,強い武具を拾えると嬉しいし,ダメージを受けると「痛い痛い!」って感じ,敵に囲まれると「ヤバい!」って思える。これ,ゲイムにおいてすごく大切なことなんじゃないかなと私は考えています。
だって,そういういろんな感情をゲイムを通して味わってもらいたくて作っているわけだから。そしてプレイする側もいろんな感情を味わいたくてゲイムをプレイするわけだから。その思惑が高いレベルで一致するって,なかなか難しい事だと思うんです。それをディアブロ IVはやってのけている。
ディアブロ制作陣は,ディアブロのどこが面白くて,どこに中毒性があるか知り尽くしてます。なんなら,ゲイムとしての弱点もわかってるんだと思う。その弱点をなるべくユーザーに感じさせないよう努力を重ねているんだと,私はプレイして感じました。
なぜなら面白みはシリーズそのままで,繰り返すけど歴代のどのシリーズよりも遊びやすくなっているから。シリーズに対して感じていたストレスが減って,結果的に面白さの底上げされている感じ。面白みはそのまま残すことで今までのシリーズファンに向けてもいるし,遊びやすさを補強したことによって新規ファンも取り込もうとしている,そういった印象ですな。
いずれにせよ,ディアブロは自分のわかり方が尋常じゃないからこそ,生まれた作品なんだろうなと。面白いっすよ。シリーズ未経験者こそ,この世界観さえ嫌いじゃなければ,気楽に手を出してほしいなと思う作品です。おススメ。
そんな感じで,シリーズを長く続けていく上で一番大切なのは自分を見失わないことなんじゃないかなーと強く思わされた1週間でございました。まあ,生きてたら見失うんですけどね。以前,10kgする岩塩でできた石の置物を買ったこともあったなぁ……何のつもりで買ったのか,今となってはわからない。見失うな,見失っても戻ってこい。今週の学びはこんな感じでよろしいのではないでしょうか。ではまた来週。
今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「eFootball 2023」
PlayStation 5:「ディアブロ IV」
Nintendo Switch:「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム」「Winning Post 10」
iOS:「ロードモバイル」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
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