プレイレポート
MMORPG「ラグナロクオリジン」先行体験レポート。ソロでもマルチでもたっぷり遊べる大満足の一本だ
本作は,サービス19年めが近づくPC向けオンラインRPG「ラグナロクオンライン」(以下RO)のDNAを受け継ぐシリーズ最新作だ。
世界設定はそのままに,自由度の高い冒険や“新たなラグナロクの物語”が展開されるとし,2020年7月にローンチされた韓国では事前登録者数が約150万人近くを記録したなど,注目度の高さも折り紙つきだ。
そして2021年。満を持してリリースされる日本語版ラグオリだが,それに先駆け,4月14日〜4月22日まで“先行体験会”が実施された。
計2万人が参加できた本テストでは,ゲームの主要素に触れることができたので,それらの情報を交えてのインプレッションをお伝えしよう。
「ラグナロクオリジン」公式サイト
※本稿で使用しているゲーム画面は先行体験会のものです。正式サービス時のものとは異なる可能性があります。
MMORPGの金字塔「RO」の世界を継承
魅力的な物語が新たに誕生する!
ラグオリの物語は,主人公の少年/少女がルーンミッドガッツ王国の“冒険者アカデミー”に足を踏み入れたところから幕を開ける。
アカデミーに入学した主人公は,世界を駆けめぐる一流の冒険者になるべく,そこで冒険のイロハを学むことになるのだ。
アカデミー到着後はキャラクターを操作し,チュートリアルを兼ねたクエストを一つずつクリアして,ストーリーを進めていく。
基本システムを頭に入れながら,達成報酬を獲得していこう。
■シンプルゆえに戦略が重要なバトルシステム
攻撃対象のモンスターをタップで指定し,画面右下の通常攻撃やスキルアイコンで戦う,というのがラグオリの戦闘方法である。
対象のモンスターを選択すると,キャラクターがその位置まで自動で移動し,目標に対して通常攻撃をくり返してくれる。よほどの強敵でないかぎりプレイヤーは見守るだけでいいくらいだ。
これに加え,レベリングやアイテム集めに欠かせない「オート戦闘」機能ももちろん搭載されている。周辺に生息するモンスターのリストから,攻撃対象をポチっと選択するだけで,“自動設定したスキル”を使いながらオート戦闘で対象を延々と狩り続けてくれるのだ。
戦闘でダメージを受けるとHPが削られ,スキルを使用するとSPを消費する。いずれも時間経過で自然回復はするが,その回復量は小さく,交戦中となるとアテにできない。そこで頼りとなるのが,アカデミーのクエストでもらえる「自動回復装置」の存在だ。
これはHP回復の「赤ポーション」,SP回復の「青ポーション」など,回復アイテムを自動使用してくれる便利なツールで,戦闘中のHP/SP回復の手間を省けるぶん,戦闘を格段にラクにしてくれるのだ。
オンリーワンの冒険者を生み出せる
自由度の高いキャラクター育成
転職を重ねて成長し,さらにポイントの割り振りで個性を付けられる“自由度の高いキャラクター育成”こそがROの魅力の一つだが,それはラグオリにもしっかりと受け継がれている。
キャラクターには「Baseレベル」と「Jobレベル」が存在し,Baseが上がると能力を強化する“ステータスポイント”を,Jobが上がるとスキル習得/強化に使う“スキルポイント”を獲得できる。
この二つのポイントの配分により,同じ職業でもまったくタイプの異なるキャラクターに成長させられるのだ。
■1次職で選べる基本の6職業
すべてのキャラクターは初心者職業「ノービス」からはじまり,BaseレベルとJobレベルが10に達すると“1次職”に転職可能になる。
本格的な冒険者デビューを意味する初の転職は,冒険者としての生き方を決めるという点でもきわめて重要だ。
具体的には,1次職で選んだ職業により,戦闘の役割や育成の方針がほぼ定まり,さらに“2次職”以降の転職ルートも確定する。
あらゆる冒険者に等しく活躍の場が与えられるラグオリゆえに,できれば自分に合った職業(系統)を選択し,のびのびと遊びたいもの。
そこで今回は「どんな1次職があるのか」を紹介していくので,どのようなスタイルが好みか,今からイメージしておこう。
●ソードマン
●アコライト
●マジシャン
●シーフ
●マーチャント
●アーチャー
なお筆者は今回,1次職にソードマンを選び,その上位職である“ナイト”に昇格するところまでプレイできた。
2次職への転職条件は“Baseレベル40/Jobレベル40”であったが,今回の先行体験では「一度もレベリングの狩りをせず,ほとんどクエスト報酬だけで目標レベルに到達できた」ことを報告しておく。
職業による違いはあるかもしれないが,少なくとも2次職への転職までは,かなりテンポよくゲームを進められるようだ。
ソロでもマルチでも楽しめる
「ラグオリ」の濃密な冒険世界
ラグオリはMMORPGゆえに当然,ほかのプレイヤーと関わりながら遊べるマルチプレイに重きが置かれている。
しかし先行体験では,ソロでも十分に楽しめることが分かった。
とくにクエスト攻略で進展するメインストーリーは相当な力(リキ!)の入れようで,サスペンスフルなシナリオには多彩な演出やイベントがうまく絡み合っており,どっぷりと作品世界に没入できた。
■“傭兵”のサポートでソロの戦闘がはかどる!
ソロプレイの快適さは,“傭兵”の存在によるところも大きい。
傭兵は,パーティーメンバーとして一緒に戦闘してくれるNPCで,基本の6職業(キャラクターの1次職と同じ)から2人を選び,パーティーに加えられる。つまり,ソロのままでも(しかも必要な職業を自分で集めて)現状,最大3人のパーティーを組めるということだ。
この傭兵をうまく活用することで,クエストの攻略はもちろん,狩場でのレベリングなども格段にはかどるだろう。
■豊富なやり込み要素でいつまでも遊べそう!
先行体験ですべての要素を開放させたわけではないが,ラグオリのマルチプレイやエンドコンテンツ,コレクション要素についても,本家ROに負けず劣らずの充実ぶりが予想できている。
例えば「ヘルヘイムの動乱」「エンドレスタワー」などの高難度ダンジョン。フィールドの探索がてら楽しめる「ポリンエルフ」探し。ダンスの腕前を競う「テーマパーティー」など,ジャンルも幅広い。
きっと誰しもが自分なりのやり込み目標を見つけられるはずだ。
今回だけですべてのコンテンツに触れるのは難しかったとはいえ,カメラ機能や乗り物,育成に関わるキーツール「ウェルスコア」など,システム面の注目要素を拾いきれなかったのは無念の極み……。
それもこれも,数日かけて遊んでも取りこぼしが生じるほど中身が詰まっているのがラグオリ,というわけなのだ。本稿で触れなかった要素は公式Twitterをフォローしたうえで,続報をお待ちいただきたい。
MMORPGのレジェンドとも言える,ROの系譜にあるタイトルとあり,ラグオリはシステム全般の完成度が高く,プレイしていてストレスを感じることはなかった。ビジュアルがポップで取っつきやすく,少し遊べばリッチさが伝わってくるところも申し分ない。初めてのMMORPG,初めてのラグナロク。いずれの場合でも,ぜひ選んでほしい一本だ。
「ラグナロクオリジン」公式サイト
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(C) Gravity Co., Ltd. & Lee MyoungJin(studio DTDS). All rights reserved.
(C) GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
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