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ウメハラ選手に聞く“CPTオンライン2020 アジア・東1”の振り返り。近況やカプコンカップ本戦への意気込みも聞いた
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印刷2020/08/06 17:00

インタビュー

ウメハラ選手に聞く“CPTオンライン2020 アジア・東1”の振り返り。近況やカプコンカップ本戦への意気込みも聞いた

 2020年7月25日,26日に実施された「Capcom Pro Tour Online 2020」アジア東1予選大会において,プロゲーマーとして活躍を続けるウメハラ選手が優勝を飾り,2021年春に開催される「Capcom Cup 2020」の出場権を獲得した。

画像集#005のサムネイル/ウメハラ選手に聞く“CPTオンライン2020 アジア・東1”の振り返り。近況やカプコンカップ本戦への意気込みも聞いた

 Capcom Pro Tourは,「ストリートファイター」シリーズの年間王者を決定する「Capcom Cup」の予選大会。例年は世界の各地域でオフライン大会として実施されているものだが(※),今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンライン大会に変更されるとともに,出場枠が32枠から20枠に減少している。
 また,オンライン大会によるインプットラグの影響を考慮してか,地域ごとに出場できる大会が限定されており,日本人選手が出場できる大会は「アジア・東1」と,10月に実施される「アジア・東2」の2大会のみ。昨年15人もの日本人が本戦に出場したことを考えると,大変に狭き門になったと言っていいだろう。

※一部大会はオンラインでも実施

「Capcom Cup 2017」より
画像集#002のサムネイル/ウメハラ選手に聞く“CPTオンライン2020 アジア・東1”の振り返り。近況やカプコンカップ本戦への意気込みも聞いた

 本記事では,激戦を勝ち抜いたウメハラ選手のインタビューをお届けする。予選大会を振り返ってもらうだけでなく,近況や本戦への意気込みなども聞いてきたので,ぜひ読み進めてほしい。

※記事中の写真は以前撮影したものと提供いただいたものを使用しています


目先の負けを気にして挑戦しないのは面白くない


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。Capcom Pro Tour Online 2020 アジア東1予選大会を優勝したことで,Capcom Cup本戦の出場が決定しました。今の気持ちを聞かせてください。

画像集#004のサムネイル/ウメハラ選手に聞く“CPTオンライン2020 アジア・東1”の振り返り。近況やカプコンカップ本戦への意気込みも聞いた
ウメハラ氏:
 うれしいにはうれしいですが,正直言ってまだちょっと実感が湧いていないですね。毎年Capcom Cupには出場できているので,厳しくなった今年も出場できることになったのにはホッとしています。

4Gamer:
 今年は本戦の出場枠も減りましたし,日本人選手が出場できる大会も2つしか用意されていないので,大変に狭き門をくぐり抜けたように思えます。

ウメハラ氏:
 はい,そういう意味ではすごく特別な大会で,勝ててよかったと感じています。ただ,久しぶりに大会で優勝(※)できたので,それがうれしいという気持ちのほうが大きいかもしれません。

※Capcom Pro Tourでは,2018年にイギリスで開催された「VSFighting 2018」以来の優勝

4Gamer:
 大会への自信はありましたか。

ウメハラ氏:
 大会ってどうしても短期戦になるので,優勝できる自信はそこまで強くはありませんでした。それでも直近のオンライン対戦の勝率がすごくよかったので,強くなっている実感はあったんですよ。結果を残せたことで次の自信にはつながりましたね。

4Gamer:
 ウメハラさんは常々格闘ゲームを練習している目的は大会に勝つためではないとおっしゃっています。具体的な目的や目標は何かあるのでしょうか。

ウメハラ氏:
 これは性格からきていることだと思うんですが,自分は子供の頃からRPGでコツコツとレベルを上げることが好きだったんです。使える特技や魔法が増えて成長していくのを見るのが好きといいますか。
 それでもRPGはどこかで限界がくるし,ほかのゲームに移ったら1から再スタートじゃないですか。ただ,格闘ゲームであれば自分の技術や考え方,反応などが失われることはない。具体的な練習の目的があるわけでないんですが,RPGのレベル上げを格闘ゲームに置き換えて,自分自身の成長を楽しむために練習しているのかもしれません。

4Gamer:
 ウメハラさんは挑戦的なことにも多く取り組んでいますよね。現実世界ではRPGと違ってパラメータは見えませんし,実際に強くなったかどうかは結果を見るまで分かりません。挑戦することに対し,不安になったりはしませんか。

ウメハラ氏:
 それもRPGに例えられると思うんですよ。ドラクエ3に賢者って職業がありますよね。僧侶と魔法使いの呪文をどちらも唱えられる強い職業ですが,転職しなければなれません。最初に賢者という職業があるって聞いたとき,僕はすごくワクワクしたんですよ。

4Gamer:
 たとえば「Hit Box」を使った挑戦がドラクエ3の転職にあたると。

ウメハラ氏:
 そうです。転職するとレベル1に戻ってしまいますけど,みんな賢者を目指しますよね。ドラクエだったらみんな転職するんです。ただ,それが現実の格闘ゲームになるとなかなかできない。対戦相手がいますし,一時的に弱くなって勝てなくなるからです。
 僕は弱くなることに抵抗はないですし,目先の負けを気にして挑戦しないほうがよっぽど面白くないと思う。可能性という未来が広がっているほうが絶対楽しい。

4Gamer:
 Hit Boxの練習を始めるにあたって,合わなかったときのリスクについては気にならなかったのですか。

ウメハラ氏:
 とくにリスクがあるとは考えなかったです。操作が自分に合わないければ,レバーに戻ればいいだけですし。Hit Boxを使い始めて1年3か月ほど経ちますが,同じ期間レバーで練習していたとしてもそこまで大きな変化は得られなかったと思っています。変化のない未来のほうがよっぽどリスクだと思います。成果が出てくるまでは耐えなくてはいけないのでメンタル的には辛いですが。

レバーレスコントローラ「Hit Box」
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4Gamer:
 大会の話に戻ります。今年のCapcom Pro Tourはすべてオンラインで開催されます。オンラインとオフラインでかなり環境が変わると思いますが,実際に参加していかがでしたか。

ウメハラ氏:
 オンラインとオフラインはさほど気にならなかったんですが,大会会場か自宅かといった変化のほうが影響は大きかったです。

4Gamer:
 プラスマイナスどちらの意味でしょうか。

ウメハラ氏:
 結果からも分かると思いますが,もちろんプラスです。試合前に自分の好きな場所,状態で待つことができるのが大きくて,かなり集中できました。会場だとどうしてもファンサービスを考えてしまいますし,ギャラリーもたくさんいるので難しいんですよ。ただ,それも含めてプロの仕事ですし,どんな状況下でも実力を発揮しなくてはいけないわけです。

Chris Bahn / Red Bull Content Pool
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4Gamer:
 それは人気者であるがゆえの悩みですね。大会はトップ8に残ったのが,ウメハラ選手,ふ〜ど選手,Verloren選手,ときど選手,ももち選手,りゅうせい選手,Cosco選手,様式美選手でした。メンバーを見てどう思いましたか。

ウメハラ氏:
 Cosco選手以外に,大きな意外性はありませんでした。ふ〜ど,ときど,ももちは何の違和感もないですし,りゅうせいも最近強くなってきている。Verlorenと様式美のキャミィ2人が残りましたけど,世間で言われてるよりも大会では勝ちやすいのかなと思いました。1回の大会結果だけでは分からないですが。

4Gamer:
 ウメハラさんはトップ8を決める試合でShuto選手にセットを取られるまでは,すべて2-0で勝ち上がってきました。予選プールを戦い抜いた感想はいかがでしたか。

ウメハラ氏:
 今回はとにかくふだん通りのプレイを心掛けていました。ふだんのオンライン対戦で高い勝率を出せていたのは分かっていたので,それであればいつも通りやろうと。もしそれで駄目だったら何か対策を考えないといけないなと考えていました。

4Gamer:
 トップ8以降では,ときど選手,Verloren選手に勝利し,勝者側のグランドファイナルに進出しました。決勝の相手は同じTeam Mildom Beastのふ〜ど選手となりました。

ウメハラ氏:
 ふ〜どとは以前はオフラインで対戦することもあったんですが,オンラインがメインになってからは全然対戦してなかったんですよ。そもそもポイズン自体が本当に対戦できていないキャラでした。ただ,これはほかの選手も同じことが言えると思うんですが,今回のトーナメントでふ〜どはかなり有利な状況で戦えたのかなという気がします。

4Gamer:
 ポイズン戦の対策はそこまで仕上がっていなかったわけですね。

ウメハラ氏:
 そうなんですが,組み合わせ的にはガイル有利だろうと考えて,変に考えすぎずいつも通りやろうという漠然とした作戦を立てていました。

4Gamer:
 ただ,試合は1-3で敗れてしまい,リセットに持ち込まれてしまいました。

ウメハラ氏:
 リセットされはしたんですけど,そこまで悲観的ではなかったですね。立ち回りは悪くなかったので作戦はそのままで,いつも通りやろうと思いました。

4Gamer:
 その言葉の通り,リセット後は勝利でスタートしました。印象的だったのがリセット後の1ラウンド目,ポイズンのしゃがみ強キックに対し,これまでしゃがみ強キックを撃っていたところを,立ち強キックに修正していました。細かい部分の対策が完了したという感じでしょうか。

ウメハラ氏:
 あれに関してはリセット前まではかなり損をしていました。そもそもポイズンの先端しゃがみ強キックに,ガイルのしゃがみ強キックが入らないことを知らなかったんです。修正後はふ〜どもその距離でしゃがみ強キックを振らなくなりましたね。

4Gamer:
 試合はウメハラさんの勝利からスタートし,お互いが星を取り合う激戦となりました。最終的に3-2で勝利しましたが,試合中に勝てる手応えを感じたシーンはありましたか。

ウメハラ氏:
 どの試合も最後の最後まで分からない接戦でしたね。ただ,最後の試合の2ラウンド目だけはかなり体力リードもしていて,これは勝てるかな? と感じました。本当にそこだけです。

4Gamer:
 最後の決まり手は対空ソニックハリケーンでした。動きを見ると誘っていたようにも見えましたが,あれは狙っていましたか。

ウメハラ氏:
 はい,ずばり狙っていました。ガイル戦あるあるなんですが,距離を取るとみんな飛んでくるんですよ。あの状況は体力もかなりリードしていて,対空ソニックハリケーンに意識が向いてなさそうだなと感じたので,距離を取って誘いました。

Hadrien Picard/Red Bull Content Pool
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4Gamer:
 大会全体を通して,差し返しや対空の使い分け,対策の精度が驚くほど高かったように思えました。

ウメハラ氏:
 ストVの攻略も煮詰まってきていますし,ガイルも強いキャラなんですがシンプルで伸ばしどころが少なくなってきている。そうなると少しでも差を付けるためには,細かい精度を上げるしかないと前々から思ってはいたんです。
 昨年までは海外遠征も多くて,あまり集中して練習できていませんでしたが,現在の状況は皮肉にも練習にもってこいということで,かなり練習しましたね。結果として今回の優勝につながったわけで,自分が考えていたよりもずっと勝率につながる要素だったんだと思います。

4Gamer:
 大会後に,いぶきのしゃがみ弱パンチ,しゃがみ中パンチ,天雷,ジャンプをランダム再生して,対応する練習がSNSで話題に上がっていました。あれはいつごろから練習を始めたのでしょうか。

ウメハラ氏:
 細かくは覚えていませんが,昨年の10月か11月あたりだった気がします。一番最初は,ジャンプとしゃがみ中パンチだけで練習していて,PC版に移行するタイミングでしゃがみ弱パンチとしゃがみ中パンチに変えたんです。そこからは段階を踏んで選択肢を増やしてきました。

4Gamer:
 格闘ゲームの練習というと,コンボだったり,特定の行動に対する対策などが分かりやすく,すぐに効果にも表れやすいと思います。ウメハラさんの練習は本当に効果があるか,実際にやってみないと分からないように思えます。

ウメハラ氏:
 正解かどうかは自分にも分からなかったんですが,先駆者がいないものは自分で確認するしかありませんよね。ただ,ガイルの伸びしろを考えたときに,対空や差し返しの精度向上は思い描けていました。

4Gamer:
 その話を聞いて,ウメハラさんが昔,スト2のガイルのしゃがみ中キックにザンギエフのしゃがみ大キックで差し返す練習をした話を思い出しました。もしかしたら若い頃の成功体験が今の練習に生きているのかもしれませんね。

ウメハラ氏:
 それはありそうです。こういう練習をしたのは20数年ぶりですよ。できるか分からないことに挑戦しないで嘘って決めつけるのは簡単ですけど,そんなのは本当につまらない。あの当時も,本当にできるか分からないけど,もしできたら感動するだろうなって気持ちで練習していたことを覚えています。

4Gamer:
 練習の成果もあってか,ジャンプする相手にサマーソルトキック,リフトアッパー,空投げを使い分けて見事な対空を見せていました。地上と対空の意識配分はどれくらい分けていますか。

ウメハラ氏:
 そこは全然考えていないです。対空と差し返しの練習を始めてからは,勝手に指が動いてくれるようになりました。これまで対空が出なかった場面で,自然と出るようになった感じです。

4Gamer:
 あれだけの地上戦をしながら勝手に対空が出るというのは驚きです。ところでウメハラさんは,昔からガイルをメインにしていることが多いように思います。やはりガイルというキャラに愛着があるのでしょうか。

ウメハラ氏:
 ガイルは好きですね。スト2の頃からガイルが好きなんです。ただ,自分の格闘ゲーム人生においてガイルっていつも挫折を味わわされてきたキャラだった。スト2Xだとダルシムがきつかったり,カプエス2やスト4でも最終的にキャラ変更を余儀なくされてきました。
 自分の中に一度でいいからガイルを使ってやり切ってみたいという気持ちがずっとあったんです。だから今こうしてガイルを使って勝てているのは,とてもうれしいし気持ちいいですよ。

4Gamer:
 スト5におけるガイルの魅力や楽しさをどこに感じていますか。

ウメハラ氏:
 自分は分かりやすい勝ちパターンがあるキャラを使うのはあまり好きじゃないんです。ストVだと,Vトリガーが強力だとか,スタンを狙いやすいとか,打撃とコマ投げの2択が強いとか。やられる分にはまったく気にならないんですけどね。ガイルは立ち回りに特化したキャラで,自分の性格にマッチしていると思っています。

Jason Halayko/Red Bull Content Pool
画像集#009のサムネイル/ウメハラ選手に聞く“CPTオンライン2020 アジア・東1”の振り返り。近況やカプコンカップ本戦への意気込みも聞いた

4Gamer:
 近況について聞かせてください。前回のインタビューから新たに,「東方鬼形獣」「クリプト・オブ・ネクロダンサー」「Minecraft」「人狼ゲーム」などをプレイされてきました。とくに印象に残ったタイトルはありましたか。

ウメハラ氏:
 今挙げてもらったタイトルは全部面白かったですね。これまで格闘ゲームばかりやってきたので知らなかっただけで,面白いゲームっていっぱいあるんだなぁと気付きました。今後も触ったことのないゲームに挑戦していこうと思っています。

4Gamer:
 候補作品などは考えていますか。

ウメハラ氏:
 現状はとくに考えていません。ただ,以前のインタビューでも話しましたが,向上心を持って遊ばないといけないと実感しています。そうじゃないと飽きてしまう恐れがある。マイクラはそれに当てはまりませんが,実際にやってみてこういうゲームも自分は好きなんだということが発見できました。

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 日本を代表するプロゲーマーとして活動を続けるウメハラ氏。4月3日に発表されたTeam Mildom Beastとしての再始動は,Twitchの同業他社であるMildomがスポンサーということもあり,大きな波紋を広げた。始動からおよそ1か月経過した氏の心境や活動内容を聞いたのでその内容をお届けする。

[2020/06/02 00:00]

4Gamer:
 これまではデジタルゲームのみを配信してきましたが,「人狼ゲーム」にもかなりハマっているように見受けられます。
 
ウメハラ氏:
 自分はサスペンス映画が好きなんですが,閉じた世界の中でいろいろと事件が起こっていく世界観が気に入ってます。

4Gamer:
 アクティブに動くウメハラさんが初日に吊られることが多いようですが,それでも楽しいとおっしゃっていました。

ウメハラ氏:
 自分が退場してしまっても,残したヒントで仲間ががんばってくれるじゃないですか。それを見ているだけで楽しいので,初日に吊られてしまっても全然楽しめています。

4Gamer:
 そのほかに新しい企画として「ウメハラまんが道」がスタートしました。あれはどういった経緯で始まったのでしょうか。

ウメハラ氏:
 あれは漫画家を目指している東名さんから漫画の道を諦めることについての悩みをMildomのウメハラジオで聞いたことがきっかけです。自分も興味があったので,漫画を送ってもらって読んだところ少しストーリーが弱いかなと感じたので,それであれば企画にしてリスナーからストーリーを募集しようとなったわけです。

4Gamer:
 応募総数は183作品となりましたが,すべてに目を通すのは大変ではなかったでしょうか。

ウメハラ氏:
 正直,ここまで集まるとは思ってなくて驚きましたね。うれしい誤算なんですが,審査するのが大変でした。時間的に細かいところまで精査できなかったのが心残りです。

4Gamer:
 ウメハラさんも一時期は格闘ゲームをやめたり,麻雀の道を諦めたこともありました。諦めることについて何かウメハラさんなりの考えなどはありますか。

ウメハラ氏:
 ラジオでも話したことなんですが,僕は諦める前に期間を決めて挑戦するべきだと思っています。僕自身,麻雀にちゃんと取り組んでいるときに,期間を決めて,結果が付いてこなかったらすっぱりやめようと決めたことがありました。麻雀だから運が悪いとか言い訳はできるんですが,そういうのは一切なしで達成できなかったらやめることにしたんです。結果としてその期間は集中して取り組めて目標は達成できたんですよ。

4Gamer:
 近況のトピックスでは,ウメハラさんの配信にもよく参加している格闘ゲーマーのこくじん氏が新型コロナウイルスに感染したことが発表されていました。現在は無事退院し,配信もしていますが,何か思うところはありましたか。

ウメハラ氏:
 時期的に緊急事態宣言も解除されて,自分でも少し気が緩み始めたタイミングでした。もともと気を付けなきゃいけないという強い意識はありましたが,それじゃ足りない。より警戒しなければならないと気を引き締めました。油断は絶対にいけないですね。

4Gamer:
 最後にCapcom Cup本戦への意気込みや,ファンに向けてのメッセージをいただけますか。

ウメハラ氏:
 今のオンラインでの練習を始めたのは初心に返って上達するための練習がしたいと思ったのがきっかけでした。配信をすることで,いろいろな人が対戦にきてくれてそれが結果として現れました。
 今回はたまたまいい成績が出ただけで,今後は動きをを研究されて大会の勝率は下がってしまうかもしれません。ただ,今のやり方であれば格闘ゲームは間違いなく上達すると思うので,Capcom Cupまでこのやり方を続けていきます。格闘ゲームも配信もこれまでと変わらずがんばっていくので,みなさん応援よろしくお願いします。

4Gamer:
 今後の活躍にも期待しております。本日はありがとうございました。

――2020年7月30日収録

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