【山本一郎】「三國志 覇道」悠久の古代中国を往く――曹丕＆高順で泥棒ライフハック！

　皆さーん！　「三國志 覇道」（iOS / Android）楽しんでますー？

　私は気ままに中国全土で泥棒しまくってたところ“全鯖でもっとも泥棒してる軍団ランキング”の第1位に輝いたとかで，はじめての公式番組で晒されてしまいました。運営お墨付きのさらし首です。

　いくら公式とはいえ，なぜ泥棒の順位など公表してしまうのでしょう？　胸が苦しいです。これじゃまるで，駅に掲示された「この顔にピンときたら」の扱いじゃないですか。実に物悲しい次第であります。

我らが窃盗団「孫権親衛隊」のコロニー。集う泥棒一人ひとりが胸に想いを秘め，ここからそれぞれの狩り場へ飛んでいきます。そんな日常が味わえるのは「三國志 覇道」だけ！

　さらにですよ！　最近クソ忙しかったので移動時間などの寸暇も惜しんで空き巣を繰り返してただけなのに，サーバー内の泥棒プレイヤーランキングでもトップに君臨してしまいました。
　仕様変更に伴い，一足早い冬が訪れた泥棒界隈でしたが，いついかなるときでも泥棒をやり遂げたい。そんな意思の勝利なんですかね。

　というわけで今回は，近々のゲーム内を見渡しつつ，一歩上の泥棒を目指すあなたにとっておきの「泥棒ライフハック」をお届けしていきます。なあに，お代はいりません。そのうちもらうかもしれませんし，なんならもう，もらってるかもしれませんからね（資源的な意味で）。

「三國志 覇道」公式サイト

「三國志 覇道」ダウンロードページ

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冬の時代到来。それでも泥棒はたくましく

　さてさて，ゲーム内ではついに「Sランク都市攻略戦」がイベント形式で行われました。なにより注目すべきは，おカネに糸目をつけなければ「12月17日まで“軍令書回復（中）×40”が毎日購入できて，都合200枚も軍令が出せた」という大インフレ時代に突入していたことです。

　なんてこった。あんなに貴重だったはずの軍令書が大盤振る舞いになりやがった。今後はさらに，アクティブな廃課金さまが軍令書と遷都令をジャブジャブ買い集めて，期間限定で他軍団のコロニーを潰して回るというイナゴ襲来みたいなプレイが流行するのではないかと思います。

　てなわけで，みんなもジャブジャブ課金しよう！

「ゲームバランスを支えていたはずの貴重な軍令書が課金によって大盤振る舞いされてしまった件について 〜いまさら運営が謝ってきたところでもう遅い〜」。軍令が10回復する「軍令書（大）」が75枚もらえるとか，これもう小判改鋳のインフレも同然ですが，左手の指を全部くわえながら見てるしかありませんでした。ちくしょう

　そして，アップデートでは泥棒業界に激震が走りましたね。

「敵攻撃命令の部隊出撃から5分間は，休戦符が貼れない」
「自城が攻撃されているとき，軍団寄付で資源を逃がせない」

　この仕様変更により，資源ためこみ系君主のお城に横づけ遷都してヒャッハーしながらバイクで衝車をひっぱって強襲する動きは，それをした瞬間，逆に泥棒首で儲けるハンターたちに狙われることになります。
　泥棒の成否とは関係なく，5分間も無防備な自城を逆に攻められてしまう「泥棒カウンター」で，しめやかに落城という展開です。

　残念ですが仕方ありません。攻めるだけ攻めて，奪うだけ奪って，殴り返されたら休戦貼って「オニイサン，ノー暴力！　ノー暴力ネ！」しながら遷都でそそくさ逃げるのは泥棒の風上にも置けませんから。

　おかげさまで現在，軍団単位による「軍団員同士の相互防衛＆カウンター」の重要度が激しく増しました。仲間が攻撃された瞬間，必要とあらば即応する流れです。まずはこれらについて解説していきましょう。

■受難を越えろ！　ネクストジェネレーション泥棒！

　泥棒慟哭の時代と思われた現在ですが，「泥棒する側」も「泥棒される側」もしかるべきアクションをとれば被害を軽減できたり，むしろ思わぬ大戦果を得られたりと，逆にギャンブル性が高まりました。

　もちろん泥棒するしないに関わらず，プレイの基本方針である「オフラインのときはなるだけ休戦を貼る＆防衛部隊を置く」をすれば，依然リスクは軽減できます。ただ，それを全時間帯にやるのは難しいので，結局は泥棒する側もされる側も，次の段階のストラテジーが求められます。


〇泥棒する側
　王道のソロ泥棒を往く人の次のステップは，まず狩り場近くの「砦」または「集落」を先に落とし，それらに自城を遷都して横づけし，自部隊の攻撃力・防御力にボーナスを付与させることです。

　遷都令は余分にかかりますが，仮に泥棒狩りに攻め込まれても安全度が高まります。泥棒先が効果範囲内であれば，砦ならさらに機動力にもボーナスがつきます。そうしたバフを付加して，あらためて獲物に横づけし，1部隊残しの4部隊で泥棒敢行するのが基本ムーブです。

　もちろん，5部隊で泥棒する全力バンザイ突撃型もございます。

　なお，12月17日のアップデートで「拠点保有数が最大10→最大3」に減りましたが，拠点などどうせ寝て起きたらキレイさっぱりなくなってることも多いので，その場限りで問題ないです。そのうえでランクを問わず，戦闘が有利になる砦は優先して確保しましょう。泥棒のたしなみ。

　また昨今の情勢だと，泥棒には被害者からの迎撃のみならず，それに気づいた先方の軍団からも援軍を出されることが増えました。なので，時間はかかるが安全な「遠射あり弓隊」，即落城を狙う「生まれつきの泥棒部隊」など，部隊選出からして工夫するとリスクを調整できます。
　そもそも手元の4部隊も一気に全突撃させると，相手の迎撃や援軍による全滅のリスクを抱えます。VIP5以上の選ばれし課金者のみが使える，一括出陣による「1ボタンでポチっと泥棒」ばっかしてると危ういのです。泥棒は収穫−（費用＋被害）＝成果ですからね？

　あくまで“無防備に資産を蓄える高所得者たちに，安全なところから世の掟の天誅を下すこと”が最高効率になると心得ましょう。


〇泥棒される側
　自身がログインして対処できる状態ならば，ほとんどの泥棒行為は未然に防ぐことができます。まずは相手の泥棒部隊の戦力を確認し，その部隊数と同等か，それよりも少ない数で迎撃するのが基本形です。

　お城の耐久度が多少削られても，相手と同等の戦力，もしくはややそれ以下の能力でも有利兵科をぶつければ，自城はまず守り抜けます。
　ですから，慌てずクールにぶん殴り返してあげましょう。

　一方で「自軍団の人が攻撃されてるよ」のテロップが出たときは，積極的に援軍を出しましょう。助ける仲間のお城の「保有資源あり・なし」を軍団チャットで共有するのも大切です。援軍が増えます。

　いくら歴戦の泥棒でも，小生らと同じ人類。誰だって簡単に餌をくれる人のほうが好きですし，集団で「なんやなんや」と集まられるとおっくうです。なので，そういう軍団は「あの軍団の城は味方にフォローされやすくて泥棒が失敗しやすい。マズイ。ぺっ」と記憶されます。
　こうなると自分自身の標的優先度が下がるほか，「あの軍団めんどい」扱いされ，軍団全体の安全度も高められるわけです。ゆえにゲーム的な数値の利益はなくとも，積極的な妨害姿勢を見せていくのが肝要です。

我らが誉ある先陣，SR 蒋欽隊の皆さん。いまだにN 廖化が現役なところに微課金の悲哀を感じさせつつ「凸が終わり次第，甘寧主将でいくぞ！」という未来への進軍先を見せつける

　仲間が泥棒されるタイミングでは，泥棒相手の「部隊出撃から5分は休戦できない」を逆手に取り，泥棒カウンターも可能です。
　カウンターするときは当然，泥棒のお城を絶対に落とさなければなりません。「仲間が防衛成功＋自分もカウンター成功」ならうまうまですが，その逆は目も当てられませんので。また躊躇してると「出撃から5分経った」と休戦を貼られたり，帰還勅令で迎撃されたりもします。悩んでいる暇はありません。泥棒カウンターこそ拙速を尊ぶのです。

　そのうえで泥棒カウンターをすべきか，しないべきかの判断は“相手の資源が合計50万以上”あるかどうかです。これがカウンターが美味しくなる目安となります。またカウンターポジションを取るための必要経費は，4部隊出撃用の軍令4回，敵城横づけ用の遷都令1枚となります。

　ひも解くと，軍令5回の軍令書回復（中）が宝玉50なので，4部隊出撃は宝玉40，任意遷都令が宝玉200，つまり宝玉240相当。資源換算だと，資源箱（大）が宝玉160，資源1種類が10万なので，宝玉240＝資源15万相当。つまり，示威行為を除いての泥棒カウンターの利は「宝玉240＝資源15万相当のお宝を回収できるか否か」となります。

　これ以下なら損，これ以上なら衝車吶喊。とはいえ成功確率も踏まえると損益分岐は「3回に1回カウンターできたらうまい」ぐらいですかね。軍令ジャブジャブ時代になっても，微課金の軍令書は貴重品ですゆえ。
　それに部隊損耗はもちろん，泥棒されている人に援軍して，泥棒側にカウンターして，カウンターされた泥棒側にも援軍がきて「なんや」「そっちがなんや」してたら，いつの間にやら大戦争に発展するなんて可能性もありえます。さすが古代中国を舞台にしているだけはあります。

　ちなみに12月17日のアップデートで「被害履歴」なるものが追加されました。これまではすまし顔で泥棒したら，相手のログが流れるのをしめしめ待っていればよかったものの，今後はばっちりメモられます。
　そのうえ「復讐」ボタンで現在位置を追跡され，どんなに自城を動かしても仇討ちされます。なんて物騒なことをするのでしょう？　理解に苦しみます。今後は泥棒をするごとに被害者のヘイトも記憶され，そのうち復讐だと連日囲まれボコられの毎日が訪れそうです。ふざけんな！

　なお歴戦の泥棒である私のところにも現在，ごっそり資源をお借りしただけで突然お空にお城が飛んでった皆さんから，都度「ご訪問」をいただいております。まったく，なんと物騒な世の中なのでしょう。治安が悪いんだよ治安が。しかも最近では泥棒中にすら攻め込まれる日々なので，出撃部隊はなるだけ「大泥棒高順大先生」と「空き巣五虎将」の2部隊のみに抑えてます。こういう安心と安全の確保が第一なのです。

■完凸部隊にはジジイ決死隊。力には小細工を

　ゲーム進行が醸成したサーバーでは，すでに廃課金さまを中心にSSRの天賦850〜900の完凸武将（☆7）も珍しくなくなってきました。

　腹が立ちますね。

　そのため，5部隊の全主将がSSR完凸というキラキラを振りまくテンプレ臭で，攻城戦でも，軍団戦でも，局地戦でも，大陸各地がコピペ部隊に荒らされております。とりわけ主将・呂布，副将・華雄＆貂蝉の「天下無双フルアーマー脳筋編制」，主将・周瑜，副将・陸遜＆孫権の「ダブル火計もイケメン度も100％増量編制」が猛威を振るってます。
　完凸＆レベル50＆グレード30のカンスト部隊が衝車をひいてきたら，もう止まらない印象です。はいはい，強い強い。強いでちゅねー。

　そんな暴虐に抗う，我ら真心の微課金窃盗団と言えば，主将・SR 黄蓋を頂に，副将・SSR 張紘＆R 審配，補佐・SSR 黄忠＆SR 厳顔の「なんちゃってダブル火計一丁のジジイ決死隊」で立ち向かうんですよ？
　普通にぶつけても大体ゴリラな皆さんに絞殺されるし，終身名誉ブタゴリラスーパーアーマー大将軍こと華雄が出てくれば通常攻撃も弾かれる始末。それでもね，ジジイの生い先短い命の火を焚いて，低知能ハイパワー野郎どもに着火していただくしかないんですよ。

　ちなみに12月のアップデートで，武将の能力値を上下させる「装備品」も追加されました。これにより平凡知力な黄蓋でも，知力上昇アイテム「文物」を鍛えて備えれば，まあまあ見られる知力になります。
　といった感じで，装備品による能力補正で「ワイも下克上や！」といきたいところですが，結局おカネも時間も注いでる廃課金さまがアイテム強化でも優勢には違いないので，アテにするのはやめましょう。

　そのうえで，知らず知らずのうちにシステム上の不利まで背負って戦ってる人はどうしようもありません。ですから小細工を覚えましょう。

アップデートで「武器」「防具」「文物」といったソシャゲ定番のアイテムが装備できるようになったよ！　まずは主将に一通り装備させて，部隊能力の底上げにいそしもう

〇「防衛」コマンドの罠
　敵から攻め込まれたのでさっそく自城を「防衛」しよう！　と部隊を出したところ，一方的に壊滅させられた経験があるあなた。

　ひょっとして“全部隊を自城防衛”で動かしてませんか？

　本作では自城の防衛をコマンド入力したとき，防衛部隊は敵部隊が自城に着弾するのを見届けてから反撃位置に移動し，それから先着順にやっと攻撃しはじめるという，IQ一桁ばりのアルゴリズムになっています。

　このとき防衛部隊は，戦闘態勢になるのが敵部隊よりも遅れるので，戦法の発動も遅くなります。つまり自分も相手も同じ「30秒発動の戦法」を持つ武将同士だとしても，敵のほうが常にほんのり先に戦法を放てるわけで，防衛側がまずアドバンテージの不利を背負います。
　敵部隊にSSR 諸葛恪やSR 司馬師など，知力妨害系の副将が混ざっていれば戦法発動の誤差はより明確になり，絶対的不利は確定です。

　そのため自部隊に妨害系の副将を積んでいるときは，軍令書1枚を多く使ってでも，敵部隊の先頭を個別にタゲりましょう。
　すると，自動防衛のときよりも戦法不利の状況を覆しやすいです。

　城攻めのときの通常攻撃はお城をタゲってることが多いため，個別に命令した防衛部隊は敵部隊に対し，通常攻撃も戦法も一方的に浴びせられます。また先陣をきる武将というのは概ね，「神速」の呂布や曹操などの騎兵隊なので，井蘭つきの槍隊を用意しておくと負けにくいです。

　しかし上級者は防衛部隊へのターゲット変更も駆使しますので，安易な迎撃は厳禁。とくに槍隊は，弓隊による射程の暴力＋個別タゲの犠牲になりやすいのです。あまり早めに出撃させると後続部隊からタゲられやすく，一方的に部隊を削られて手も足も出なくなります。さらに味方バフのない前線まで勝手に進んじゃうことも多々あるので，「敵接触まであと5里」ぐらいで出陣命令を出すのがコツです。
　たまに，防衛部隊が眼前の弓隊を攻撃してくれない謎のバグにも出会いますが，そういうときは日吉に向かって抗議の声をあげましょう。

■資源の引き出しどころ

　泥棒してると休戦を貼れない。休戦を買う宝玉もなく，攻められても諦めて落城を選ぶ。そんなことが往々にしてあります。悔しいですね。

　自城が落ちたときは資源を盗られます。兵を雇い直したり，兵器を直したり，城壁を修理したりする余力もなく，立ち往生するほかなかった。そんな経験も少なくないでしょう。そうして仕方なく貴重な軍令書を使い，周辺の資源地に武将を送っては農耕に励む日々。悔しいですね。

　しかし，覇道のためには落城のつらさを乗り越えねばなりません。
　そこでオススメしたいのが「休戦をしばらく貼れないときは，施設にたまった資源を調達せずに，しばらく放置しておく」です。

　お城が落とされたプレイヤーは保有資源を盗られますが，「各施設にたまっている徴収用の資源」は盗られません。そのため保留資源を保険金代わりにしておくと，落城時でもまとまった元手を確保できます。
　逆に言えば，資源を小まめに回収する用事。資源保留量が満杯。休戦時間が長い……などの理由がない限り，自城からは銅銭以外は徴収しないでおいたほうがいい，そのほうが安全だ，ということでもあります。

　ちなみに「あー，もう落城するわ」というときは，出撃中の部隊を落城前に帰還勅令で戻しておくと，城外部隊が全滅する無駄を避けられます。部隊の損耗をなるだけ抑えるのは，木材，石材，鉄鉱よりも兵糧が手に入りにくい本作ならではのタクティクスであります。
　それに落城寸前のときなんて，どうせ前線で粘っても戦果が見込めないうえに，敵に部隊撃破の軍団ポイントをみすみすくれてやることになりがちですから。とっとと見切るのがクレバーってもんです。

■兵器の運用アイデア

　自城の施設「軍事府」で作成する「兵器」は，各部隊に配備することで攻撃力や攻城力，運搬力のパラメータボーナスを付加します。
　配備のバランスは性格も表れそうですが，兵器はレベル上昇に応じて配備時間が長時間化し，部隊用途にあわせてのとっかえひっかえは困難になります。よって兵器のレベルアップ5回ごとにもらえる褒賞を獲得しきったあとは「開発しっぱなしで動かさない」なんて人も多そうです。

　農民の方々であれば，とにかく運搬力が上がる「木牛」1択です。採集地から持ち帰れる資源量は，1部隊あたり10万あたりがキャップとなるため，木牛をひいてAランク採集地の巡礼者となりましょう。

　一方で戦争に勝つなら必然的に，敵部隊へのダメージが高まる「井蘭」か，敵城や拠点への攻城力が高まる「衝車」となります。
　ただし井蘭のほうは，ゲーム進行とともに問題になってきます。

　井蘭は低レベル帯では賊討伐や対部隊戦に重宝したものですが，部隊戦力が高くなっていくにつれ，彼がもたらす攻撃ボーナスは「部隊攻撃時の実数値に比べるとカス」のようなものになってしまいます。
　兵数13000の賊レベル60に，井蘭レベル11君がゆっくり射撃したのち，ダメージ200しか出してないなんて場面を目にしたものなら，そこに漂うクソ感を嗅いでしまっても仕方ないことなのかもしれません。

　それと，お城を守る置きっぱなしの防衛部隊に井蘭をつける人をよく見かけますが，彼が防衛配置されたと同時に，城攻めの乱闘に巻き込まれ，あっという間に破壊されるという悲しい事故が頻発しています。
　ですので，ある程度部隊が育ったなあと思ったら，兵器はすべて衝車にして「対物理！」と書かれた鉢巻きを頭に締める方向がよさげです。

　で，これまた12月17日のアップデートで新兵器「投石車」が追加されました。こちらは範囲攻撃になりますが，戦闘ログを見る限り「敵が3部隊くらい密集してるとき限定で有利になりそう」ってな代物で，現段階では多くを期待しないほうがいいかもしれません。
　現在出現中の黄巾賊の要塞でも，クソ硬い敵部隊が拠点を守っていて最高にウザいんですが，前線まで投石車をひっぱらせると敵味方の乱戦にもみくちゃにされて見事破壊されてしまいます。なので前線部隊が出尽くしたかなーというタイミングで，弓隊とともに遠くで石をぶん投げるようにするのがエレガントです。投入は遅めに。これ鉄則。

■ひとりで負けるなら，ふたりでボコす

　呂布や周瑜のようなキラキラ武将に対抗するには，あふれる涙と鼻水を垂れ流しながら相手の弱点をピンポイントで突くのが肝心です。
　まぁ，弱点を攻めようにも周瑜だけはどうにもならないんですが。

　本来は呂布対策に“ピン焼き専科の諸葛亮”が大活躍するはずなのですが，彼の戦法はなにぶんピン焼き（1部隊を通常の4倍火力で燃やす）。防衛コマンドで命令すると，先に自城に着弾する趙雲とか（の神速持ち）をタゲってしまい，お目当ての呂布には当たりません。
　その後，お城を攻撃してくるSSRの範囲戦法に巻き込まれて，誰よりも先に戦死してしまう諸葛亮先生。待ったなしの無言の帰宅。

　なにしてんだ馬鹿野郎！　おめえ死んでんじゃねえよ！

　結局，諸葛亮は様子見からの出陣をさせるほかなく，攻城戦とかだと，敵軍の真っ赤な塊のなかから呂布を探し出してタップするから戦場をひとりトボトボ歩く諸葛亮を見るという，シュールな光景が生まれます。

　微課金勢からしますとね。素の戦闘力だけなら諸葛亮より，凸しやすいSR 黄蓋のほうがはるかに有用です。レベルやグレードを鍛えれば武力もそこそこ高くなって，敵の攻勢にもしばらく耐えられますし。
　結論としましては「戦場では諸葛亮より黄蓋のほうが高価値」という，コロンブスの卵を床にぶちまけて罵る系の話になります。

　やい諸葛亮！　おめえとんでもなくダメだな！　デカい顔してないで反省しろ！　コーエーテクモに泣いて詫びてインフレさせてもらえ！

――などと思ってたわけなのですが，これも12月17日のアップデートにより，諸葛亮がマジでインフレされました。ひゃっほい！　待ってたよ諸葛亮！　ワイは昔からお前ができる男だと分かってたんや！

　突然彼に芽生えた「神算」とかいう技能は“攻撃は武力ではなく知力で判定”というインテリっぷりで，防御は相変わらずうんこですが，千里行イベントでばら撒かれた徐庶，奥さんの黄月英などと組むと，ビームさえ放ちかねない名将“知力倍増諸葛亮”に様変わり。ありがとう諸葛亮ありがとう。最前線では凸5ぐらいから戦力になります。
　今まで二軍の天賦900ハズレ枠でガッカリSSRとして下野対象の扱いとされてきた諸葛亮にも春が訪れました。もう年末だけど。使い勝手の悪さは相変わらずですが，ピン焼きの一芸は俄然光る。おまえら使え。

最高級にして最高にクソ武将であった諸葛亮が装いも新たにインフレして帰ってきた！　私も彼は最初からデキる男だと思ってたんですよ！　でも相変わらず特技はピン焼きで，しかも弓兵。おともに千里行徐庶や奥さんの黄月英でもつけとけ

　という諸葛亮のことは置いといて，近々の仕様変更により，ゲーム内では深夜2時から都市攻略戦ができなくなりました。
　寝込みの夜襲が禁じられたわけですが，これはコーエーテクモゲームスさんの「おまえらちゃんと寝ろ」という温かいお気持ちでしょう。

　また「攻城戦エリアには攻撃側・防御側にそれぞれ1軍団しか入場できない」ようになりました。つまり軍団同士のタイマンですが，有利は依然，自由なタイミングで仕掛けられる攻め手側。少人数の軍団ではたとえCランク都市であっても，タイミング次第で守りきれないでしょう。
　ほかの軍団と手を組んでいても手助けしてもらえないわけですから。

　それに私事で恐縮ながら，おそらく保有都市を守り抜きたかったのであろう中堅軍団さまが，その都市近くにコロニーを建設してたむろっていたので突然襲いかかって都市を陥落させ，美味しさに味を占めてコロニーのほうにも何度も押し入り泥棒を働いてしまったところ，彼らを軍団ごと灰燼に帰さしめてしまったという悲しき事例もございますし。

　もっともAランクでもBランクでも都市を保有するメリットは乏しいです。アップデートで「装備品の進化素材を得られる恩恵」は増えましたが，なにぶん武具が得られてうれしいレベルになるまでは，ゲーム進行的にはロングウェイすぎるので，ここもまた中堅以下の軍団では無理して都市保有をするほどのメリットはありません。
　ないわけではありませんが，随分な時間がかかるものと思います。

　したがって，そこへの足がかりとなるCランク都市ですら，死守しなければならない理由がほぼありません。あるとしたら，気持ちですかね。「都市を保有してる俺らスゲェ」的な。大勢力が都市を占領しているのも大体は成り行きでしょうし。ですからSランク都市攻略戦の直近とかでないと，都市の盛んな取り合いは発生しないと思われます。
　現状，都市攻略戦にはやりたくなるような“報償”がありません。無理に奪い合いをしたところで，プレイヤー的な楽しさはあっても，ゲーム的な恩恵がうっすーいのです。変に意気込んでしまった軍団はいずれ，いざ鎌倉と元寇を撃退してみたけどご褒美がたいしてもらえなくて武士の反乱を招いた鎌倉幕府みたいな状態になってしまうことでしょう。

　それにSランク都市が開放されても，軍令書がおカネでどうにかなるようになってしまった時勢において，ぽつりと取り残された微課金勢たちが正面衝突で勝てる道理は，徐々に目減りしていると言えましょう。
　それでも本作はゲームデザイン的に，100万円をつっこんだ廃課金1人を，1万円も入れてない微課金2人でぶん殴れば，容易に撃沈させられるステキ仕様になっています。都市攻略戦でパッとした成果をあげることができず，高ランク都市も落とせないような弱小軍団の微課金プレイヤーであっても，がんばればできることはたくさんある。戦いは数だよ兄貴。そういう夢を常に心に抱きながら，地道に泥棒しましょう。

一線で戦える！　微課金の超ハイコスパ武将 第2弾

　すでにSランク都市すら落城させられそうなくらい廃課金さまの部隊も仕上がってきた昨今。私のおりますs09鯖でも，かなりの数の廃課金の皆さまが，えい呂布だ，えい周瑜だ，えい張飛だ，馬超だ華雄だ甘寧だと，大量のおっさんを完凸しておられます。諸葛亮はあんまいません。

　その傍ら，課金額1万円にも満たない微課金の皆さんはどんなに交流システムを駆使しても，いまだSSR完凸は遠い道のりなのではないでしょうか？　できて「ログイン30日間，全力で集中したらSSR武将ひとりを完凸できるかどうか」なのが，微課金の悲哀なのです。

　そこで前回記事に引き続き，「意外と優れてるSR武将」の第2弾ラインナップをご紹介していきたいと思います。

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■「SR 曹丕」―泥棒稼業の始皇帝。ついに倉庫でBANせざり

　武将のチョビひげビジュアルからして「やあやあ，私が曹丕皇帝だよ」と気さくに語りかけてくるような彼ですが，倉庫レベルが20になり，武将3人を配置できるようになったあなた。そう，あなた。

　今すぐ曹丕を限界まで凸らせて，倉庫番にしましょう。

　彼は皇帝にふさわしく，倉庫で資源（主に盗品）を銅銭にするための高貴な技能「監督」を持ちます。皇帝にもなってなにしてるんだか。
　で，きっと皆さんも配置しているであろうマネロン老太師・王允，中年の星・朱治とともに，新たに育てた曹丕を倉庫入りさせると，資源10万を「夢の7分台」で処分できます。目指すは「取引速度＋107％から＋110％へ」。根性入れて倉庫と監督スキル持ちを強化しましょう。

　これにより，泥棒を繰り返していればあっという間にたまる資源1800万も，曹丕・王允・朱治のマネージャートリオを強めていれば，1日で全部きれいさっぱり銅銭に替えることができます。ざまぁ。

　おカネ持ちが軍令ジャブジャブ状態になったとはいえ，銅銭はネックのままです。廃課金のあいつも，ちゃっかり者のあの子も，資源をどれだけ手に入れたところで倉庫で曹丕さまらが銅銭に替えてくださらないことにはやたらと請求される各所の銅銭費用を捻出できないのです。

　理想は常に「なにかの盗品をさばき続けること」であります。
　銅銭を稼ぎ出す力こそ，微課金が生きる覇道なのであります。

偽善者どもがマネロンにいそしむ闇の倉庫。口ではイイこと言ってそうな奴らが，悪辣漢が集めた盗品を次から次へとさばいてくという，この世の暗がりを煮詰めたような現場です。狙うは“資源10万を夢の7分台”で売り抜ける水準であります

　そういえば，イベントでやってくる魏を代表する清廉潔白な軍師・荀彧大先生や，ドン引きの戦力で攻め込んできた曹操さまの軍勢を前にしり込みして和平を説いた平和を愛する孫呉の大政治家・張昭大先生も，実はマネロンに必須な「監督」持ちです。
　おまえらさぁ……口では綺麗事ならべておきながら，得意技は盗品をさばくことなのかよ。ははーん，さては貴様ら。本性は泥棒だな？

　ただし彼らはSSRです。荀彧はイベントで凸らねばならず，張昭はSSR狙いのガチャか交流を繰り返すしかありません。めんどくせえ。

　SSRの凸にはこれまた大量の銅銭がかかります。「荀彧や張昭の完凸でマネロンを1ランクアップ」なんてできる圧倒的廃課金力があるならそれも構いませんが，なにぶん本作は戦争ゲームでありまして。
　完凸するなら内政武将よりも戦争武将のほうが効果的。であれば，微課金ほど倉庫番は曹丕たちコスパ要員を選ぶほうが理にかなってますよね。私も荀彧や張昭はさっさと下野させて交流ポイント化しましたし。

　と・に・か・く！　優先すべきは「最強に超すごい倉庫番」ではなく，王允と朱治の完凸☆7を前提に，倉庫担当を3人置ける倉庫レベル20を目指し，その布陣からダメ押しの曹丕育成です。このマネロン3兄弟体制を確立させることで，銅銭確保は盤石なものになるのです。

■「SR 高順」―中原の生まれついての押しかけ泥棒キング！

　特定の中原都市を保有中に出現する「軍団ショップ」。あるいは中原の酒家でまれに出会える名将中の名将が，我らが泥棒キングにして微課金のヒーロー「陥陣営のSR 高順大兄貴」でございます。
　彼はおカネでは友好度が得られず，ガチャからも出ず，中原でうろうろしないと凸れませんが，もうね。ヤバイんですよ。

　史実では呂布旗下で戦場を暴れ回り，勢力が破れて捕虜になったとき，言い訳もせずに斬られたという潔さで伝わっていますが，1800年の時を経た高順が，まさか泥棒一番隊として一獲千金の夢を乗せて衝車とともに東に西に走りゆくことになるなんて，誰が予想したでしょう。

　高順の能力はSR武将単体ではトップクラスです。その身に備えるのは，彼の異名として名高い“陥陣営”をそのまんま仕様に落とし込んだ対物理攻撃力。ありがとう，ありがとうコーエーテクモゲームス。感謝しか言えない解釈であります。さすが三国志オタクの最大手だな。
　他人のお城に攻め込み，なるはやで資源を奪う。それが泥棒の宿命だとすれば，彼はまさに「生まれついての泥棒」と言わざるを得ないほど空き巣ライフにフィットしています。空き巣フィットです。泥棒を語るには高順抜きには語れない。それくらい持って生まれた生粋の泥棒です。

　高順がどんだけ恐ろしいかは実に単純。以前紹介した空き巣五虎将の弓隊で衝車をコロコロひっぱって泥棒するより，完凸高順の騎兵の機動力を生かして約6割の所要時間で空き巣するほうが単純に早く，お城の耐久値も簡単に削りきって帰ってきます。高順単騎でいいんです。最高だ。
　休戦してない敵城に高順を送り出すだけで，先方はなんらかの対処をしないとまず落城する。この手軽な嫌がらせ能力も優れもの。しかも知力もそれなりなので，ガチな戦いでもサブ騎兵隊として運用しやすい。速い強い安い。ヤバいぜ高順！　もうね，毎晩抱いて寝たい。抱かないけど。

　私の泥棒部隊は女泥棒・孫尚香と並び，高順がスタメン主将でありまして，考え抜いたすえに終身名誉ブタゴリラ将軍の華雄，袁紹軍のブスゴリラ双璧の顔良＆文醜をサブに据え，さらには微課金だとほとんど凸れない上司・呂布までも副将に置く，盤石の脳筋泥棒隊となります。
　華雄，顔良，文醜。演義ではいずれも関羽の噛ませ犬的な最期を遂げた悲劇のダークヒーローたちですが，これからは高順を筆頭に，高々と泥棒旗を掲げさせ，関羽以上の戦果をあげさせてやりたいものです。

　とはいえ，高順はSRとしては十分に戦えるものの，陥陣営は所詮やや強い程度の戦法にすぎません。突出した運用は厳禁です。
　主力の騎兵隊は必ず別に用意し，軍令書を使って後方の周瑜や太史慈を個別に狙うなど，ピンポイントな作戦で運用してあげましょう。

　なお泥棒カウンターのときは，凸が薄くても補助に甘寧などを用意し，陥陣営が1回でも早く，多く敵城にヒットするようにしましょう。
　ジャブジャブ課金すれば，完凸の曹操や劉備が攻撃回数を増やしてくれますが，微課金勢なら高順入り5部隊＆衝車5台がオススメ。安全を考えれば1部隊は自城待機，4部隊＆衝車4台で突撃ですが，そこはケースバイケース。衝車もダメージ源にするなら主将・黄月英も選択肢。諸葛亮は副将か補佐ね。目安は「城耐久6万を5部隊で1分強〜1分半で落城」です。

■「SR 程普」―魔法にかかる40秒。常在戦場の壊れジジイ

　孫呉のジジイその1。見るからにパッとしない見た目や戦法とは裏腹に，基礎能力はかなり高く，しかも実は“戦法の持続時間が40秒”という地味な壊れ方で，戦場にいればいるほど強い主将です。
　攻城戦で程普を最後の部隊で出すと，しばらくしてから攻撃ログに，通常攻撃なのに「ダメージ1200」とかいうとんでもないスコアをたたき出します。意味わかんない。そんなヤバい宿将に君臨しております。

　まぁ，強いのは攻撃だけですね。強みを生かすには長時間戦場にいさせる必要があるため，どうしても味方部隊のお世話が必須。厳しい場面も多いです。おともにはSR 張苞，SR 徐盛，R 胡車児などの名脇役を添えて，防御系の兵法で1秒でも長く踏ん張れるようにしてあげましょう。

■「SR 蒋欽」―上質なオールラウンダー。それしか言えない

　手堅さでは程普よりも上質。SRのわりにとにかく硬い。戦法も「物理攻撃250％＋15秒の防御50％増」がついてくるので，凸できなくて主将では使えないSSRの皆さん（SSR 周泰など）との相性も抜群。
　当面はオールラウンダーな守護神になってくれることでしょう。

　副将の戦法次第ではありますが，孫呉武将でそろえれば「6凸でもレベル60賊に対応可能」となります。攻めにも防衛にももってこい。

■「SR 黄蓋」―歴戦の火遊びジジイ。苦い肉も今夜は焼き肉

　孫呉きっての花火師。だけど武闘派ステータスの意味不明なジジイ。大体ろくなのがいないSR以下の孫呉弓兵ですが，ほかの微課金勢の方々もよくSR 厳顔やR 審配と組ませ，元気に戦場を走らせています。

　特筆すべきはもちろん火計！　無凸でもいいからSSR 荀彧やSSR 王元姫を補佐に起用します。前線に出さず乱戦はないと割り切れば，SSR 孫権を副将にするのもありです。兵法や文物もあわせて，出陣時に部隊知力400台半ばまでもっていければOK。武力系武将なのでまあまあ硬く戦えますし，戦法的に脳筋対策のエキスパートになります。
　今夜の晩メシは呂布の丸焼きで決まり！

■「SSR 華雄」―宇宙最つよ×ブタゴリラ。天敵は学歴系だけ

　「SSRのなかで安めな天賦800武将をひとり選べ」と言われたら，間違いなく筆頭になるのが，この宇宙最つよブタゴリラの華雄大将。

　前回もピックアップしましたが，再三にわたって言います。彼はめちゃめちゃ使い勝手がよく，誰よりも硬いです。天敵である周瑜，黄蓋，審配などと出会わなければかなりの長時間戦ってくれます。
　戦場を選ばず，あらゆる場面で役立つ華雄のためなら，SSR 夏侯惇など即効でバラして交流ポイント化で問題なし。5凸＆レベル35＆グレード20もあれば弓賊レベル60すら狩れます。殴ってよし，蹴ってよし。顔に不満があって使ってない人も，この機会にぜひ使うべき！

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　（華雄を除く）これらSR武将は，いずれまとまるであろう天賦800のSSR武将までのつなぎとなります。終盤戦では天賦850〜900の主将を凸るのがベストになるものの，そのあともデッキパーツとして立派に活躍します。高順にいたってはオンリーワンの大泥棒として活躍し続けてくれますし，レアリティだけでは語れない強さはちゃんとあるのです。

我らがマネロンキング，ちょびヒゲ皇帝曹丕。カリオストロの城に出てそうな風貌で「やあやあ私が盗品をさばいてきてあげよう」という雰囲気を醸し出してます。つかえ

俺たち泥棒の期待の星，高順大兄貴。SRきっての攻城力で，武将が育ちきった環境でも主将や副将に起用されやすい，低レア界屈指の最高級低レア武将。ぜひご賞味ください

能力的には特徴が薄いSRながら，堅実な能力の蒋欽。凸次第では程普や楽進，張苞なども選択肢に入る枠ですが，死兵として使われがちな槍兵は硬いほうが使いやすいと思います

低レア脳筋対策のスペシャリスト。微課金には変わらず高人気のR 審配もまだまだ現役。文物を装備させると固定値で知力が「乗る」ため，使える機会はさらに広がりました

　それと12月17日のアップデートで，SSR武将は3つめの，SR武将は2つめの技能が追加されました。これにより，今まで使えなかったゴミカス高レア武将たちが一転して最前線に現れるなど，激動の環境変異も起きているようです。こちらは現在進行で研究が進んでるので一例ですが。

　例えば，2つしかない技能の片方が戦闘に使えない「冶金」ということでゴミSSRの代名詞とされた夏侯惇。ワイも☆6まで突っ込んでみたけど，それでも使えなくて，製鉄所送りにしていた残念漢でありました。
　だがしかし！　こいつが新たにクソつよ技能の筆頭格「連帯」を獲得！　一気に微課金勢の主将候補に躍り出ました。先に言えよ！　解体しちまったじゃねえか！　という君主もおられるのではないでしょうか。

　みんなー！　SSR 夏侯惇はバラしちゃだめだからねー！

　つまるところ，どんなゴミカスも今後次第で保有価値があります。現時点でつっかえねえやつらも栄転する可能性があるので，保有する，下野させる。これらの投機のギャンブル性も高まってきました。
　しかし，我らが微課金の親友SR武将は相変わらずでありまして。思ってたよりもインフレもナーフもなく今日に至りました。ちくしょうめ。

　さらにこの12月。新武将として我らが黄巾党の首領「張角」とみんな大好き「張宝」「張梁」がお友達の輪に加わってます。
　おいおいおいおい，こうしちゃいらんねえ！　蒼天の時代終了のお知らせ。俺はもう黄巾党に戻りますぜ！　あばよゴミカス武将ども！

　……と意気込んでみたものの，黄巾武将はみんなやたらめったらにレア度が高くて，ぜんぜん手に入らないんですけど？　コーエーテクモさん？　ワイの大好きな張曼成さんや劉辟さんだってどうなったの？

張角三兄弟の末っ子，イエローゴリラこと張梁ここにあり。天賦800ながらも一応SSR。わりとバランス型で，なかなかよい戦法を誇ります。惜しむらくは好相性の武将でデッキを組むのがむつかしいこと。たたでさえ激戦区の騎兵将であること。残念がすぎます

■酒の力が，我らの生きる道

　どんだけ言い訳しても，強いSSR武将が欲しいもんは欲しい。だけど欲しいSSRがなかなかこないし，そろわない。そうお怒りのあなた。
　資源収集のような農民活動は今すぐやめて，ログイン中は徹底して泥棒し，ログインできないときは自城に休戦を貼ったり，防衛部隊をきちんと置いたりしてから，Aランク酒家にとにかく部隊を派遣しましょう。

　本作ではなぜか，武将本人だけが酒を飲みにいけばいいものを部隊全員を引き連れて飲みに行きます。1万人もの兵士が突然酒家に殺到するという大変迷惑でシュールな状況の出来（しゅったい）です。
　ドイツのビアホールみたいなものでしょうか？

　酒家での採集が済むと50％くらいの体感確率で，ランクと部隊の探索能力に応じた交流ポイントを獲得できます。残りの50％はクソ武将しか出てこないゴミガチャ券ですので，大切な日々の2時間を無駄にした怒りを指先に込めて，すこしだけ期待しつつガチャを回しましょう。

交流システムもほんのり便利になった！　がんばれば天賦800のSSRを約1か月で完凸できるくらい。まずは名将ブタゴリラの華雄や，腐らないボディガードの周泰あたりが狙い目

　天賦800のSSR武将の「友好度10」を得るには，交流ポイント「120」が必要です。友好度1000なら交流ポイント12000が求められます。
　Aランク酒家に探索800の部隊を送ると，交流ポイントを得られるときは800強を確保できますので，期待値は「Aランク酒家に30回，60時間分を送れば，天賦800のSSR武将を獲得できる」と言えます。

　凸と銅銭はとにかく正義なので，資源は自城施設と大陸全土への出稼ぎ（泥棒）に依存しつつ，部隊は常にB〜Aランク酒家をめぐるようにしているのが，微課金プレイヤーの部隊増強の道であります。

　一応，天賦800のオススメ武将はブタゴリラ華雄は当然として，周泰＆呂蒙の孫呉800槍将です。呂蒙は交流で出てきませんがね。ともかく騎兵将はそろいもそろって化け物ぞろいですので，相対的に槍将が重要なんです。当面は強い槍の主将を目標にがんばりましょう。
　いなければ蒋欽や程普，張苞あたりと涙目でがんばりましょう。

　えっ，廃課金さまはどうするべきかって？
　大求賢でもジャブジャブやっとけ。はかどるぞ。

せっかくSランク酒家に入り浸ったのに，名刺の代わりなのかゴミガチャ券2枚しかもらってこないで帰ってきた使えない男，諸葛亮がここに。2時間もかけて大勢連れて酒飲みに行って，いったいなにしてたんだお前は？　もっと人と交流しろ！

掟破りの地元プレイング特選

　資源をたくさん持ってる，ムカつくプレイング（通称ムカプ）をしてくるやつをなんとか攻め落としたいけど，姑息にもお城に防衛部隊を張りつかせていてなかなか落とせない。そんな悲しみの淵のあなた。

　「攻城部隊を長く温存させられる出し方」は2つあります。

　うまく使えばかなり善戦できる，場合によってはオンライン相手でも落城させられるかもしれない，そんな秘技を伝授するでござるよ。


　第1の作戦は，私の覇道記事でも長く指摘してきました「ブタゴリラ華雄を一番槍に敵城に突撃」です。ひたすら硬い華雄さんを一番はじめに敵城に着弾させれば，そこからはマジカル。敵部隊はクソ硬の華雄にバカみたいに攻撃を集中するんです。まさに切込隊長。てへっ。
　4凸＆レベル40＆グレード20に，防衛初級の兵法書でもつけてあげれば，戦場のメインタンクとして十分に機能してくれます。

　それに愛から生まれる華雄さまの戦法「頑強勇武」は，部隊の最大兵数に応じて敵部隊からの一定値以下の攻撃を無効化します。
　これがなんと25秒ごとに発動し，さらに15秒も続くんです。戦闘ログを見る限り，ほとんどの通常攻撃を無効化してくれます。

　戦法発動がほのかに短くなる甘寧を加えると，約22秒間隔で15秒維持のスーパーアーマーブタゴリラになるため，敵の通常攻撃が一番槍に集中する都合上，華雄大師範にタゲを集めてしまえば，少なくとも敵戦法が三連鎖とかしない限りはかなりの時間を粘ることが可能です。
　ですから，防衛側は華雄大師匠の存在にいち早く気づき，軍令で他部隊にターゲットしなおさなければほぼ落城するわけです。ざまぁ。

　けれども彼はとてつもない低IQ（低知力）なので，諸葛亮，周瑜，陸遜，黄蓋といった燃やし魔には弱いです。周瑜が陸遜や孫権などを引き連れて火計コンボをしてきたのなら，祈るよりも諦めましょう。まぁ，戦法を発動されなければノーダメージで済みますがね。
　ともあれプレイングで彼を駆使すれば，上位ランカー相手でも，戦法が2回発動する前（1分弱）ぐらいにお城の耐久6万を削りきることも見えてくるため，華雄大将軍が陣頭にいるだけで高確率で落城待ったなし。

　さらにさらに呂布，呂玲綺，顔良，文醜，高順といった面子だけでなく，補佐に趙雲を入れるともっと輝きます。部隊の機動力が上がる「神速」と，防御力が上がる「用心棒」が同時に付加できるのは趙雲だけ！
　イケメンには役立たずの跡取り息子を戦火から命がけで救出してもらうより，天下の器たる華雄大宇宙の補佐で活躍してもらうべきです！


　第2の作戦は，仕様ながら「お城に張りついた敵部隊をどかせる技」です。まずは呂布＋華雄などの速い硬い部隊を敵城に着弾させ，敵の防衛部隊にタゲってもらいましょう。その間にほかの部隊も追いついて，いざ攻城戦開始となったところで，おもむろに先陣部隊をあさっての方向に移動させる。そこで相手が防衛コマンドの罠を放置し，先頭の呂布を全部隊でタゲっていれば，「敵防衛部隊が追いかけに城を離れる」のです。

　当然，そうなった敵城はがら空き。フリーでたたき放題です。

　ほかの村ゲーでもあるあるなこの「命令を受けた部隊はターゲットしている敵部隊が壊滅するか，帰城するか，行動範囲外に出るまで追いかける」という仕様は，基本的にAIの頭の悪さを突いた技です。

　また，これも村ゲーではよくある「防衛側の部隊は，攻撃側の部隊への反撃時以外は拠点を離れない」うえでの「防衛側の拠点は，部隊が殲滅されない限り耐久値が減らない，あるいは減りづらい」といった仕様の壁ですが，本作ではお城に100部隊が駐屯していようが，攻撃側は施設の耐久値を等倍で減らせますし，そのまま陥落させられます。
　つまり，敵数を釣って減らすことにメリットしかないのです。

　仮に先陣部隊を趙雲などの神速持ちに補佐させると，逃走時に敵部隊から追いつかれることなく，損害軽微でエリア外のギリギリまで敵をひっぱれます。それからほかの4部隊で釣られた敵を殴れば，ほぼ無傷でタコ殴りも可能。おまえってやつは，どこまで使えるんだ趙雲。

　これらは手動操作の妙とも評せますが，こういう小細工は「あいつバグ技使いだ」と嫌われそうなことだけは念頭に置いておきましょう。
　同様に，なにも使う使わないの判断はあなただけではないので，仇敵にこの術を駆使され，絶対に追いつけない槍隊が，早足で遠ざかる呂布を追って遠くまでひっぱられていく後ろ姿を見る可能性もあります。そうしてあなたもまた，小細工を駆使しはじめるようになったりして。

　いやー乱世乱世。悲しいけどこの大陸，乱世なんですよね。

　一応の対処法として「防衛部隊を徐々に出す」「敵部隊を個別でターゲットする」が挙げられます。おとなしく休戦を貼るのもありです。


　なお，これはゲームの不備ではなく，多くのプレイヤーの部隊を大量に処理するサーバーの負荷を減らすためには仕方のないことなのです。
　隣で戦ってる部隊が劣勢を強いられてるのに，真横にいる劉備が目の前の敵を殲滅させたあと「おつかれでーす」とばかりに定時上がりしてしまうOLのような仕事終わった感を出して帰城してしまうのは，ゲームの不備ではなく，どうしようもなく仕方のないことなのであります。

　このほか，都市攻略戦中に自城が攻められ落とされても，まだ自部隊が前線でがんばっているときは，部隊を「帰還勅令」で即戻し，少なくなった兵士さんを「兵事短縮」で即雇い，兵器は軍事府で一括修理し，部隊を「遷都令」で戦場に復帰させれば，アラ不思議！　さっき落城したのにフル状態で戦場に戻れるじゃあないですか！
　もちろんタダとはいきません。帰還勅令は宝玉50，遷都令は宝玉200，兵事短縮は毎週兵糧パックやミッションで貯蓄するしかないので。

　こういった繊細な操作で戦局を覆すリアルタイムストラテジーの手業みたいなものは，本作でも実現できます。ただし，細かく命令するためには軍令が枷になるわけで。したがってここでもまた，軍令を多く使える廃課金が有利に。タフネスに戦い続けるには結局おカネ。おカネが必要。厳しさを噛みしめつつ，涙を笑顔でごまかして課金するしかないのです。

　それを踏まえてなお嘆くかはお任せいたしますが，先ほど申したように「100万円の廃課金も2人の微課金でボコれる」ことに変わりありません。戦いは数だよ兄貴。この格言を心に宿して戦地に赴きましょう。

最後に，熱くならないための秘策を

　現状，武将が育ちきっている人が多い毒沼のようなサーバーでは，自城や拠点の耐久値がフルでも1分ちょっとで落城させられます。
　防衛はもはや紙である。そんな現状を踏まえておくべきです。

　運営もどうでもいいことをバージョンアップさせる前に，対物理攻撃力を減らすか，お城や拠点の防御力を上げて防衛自体に価値を持たせるかの仕様にしたほうがいいんじゃないかと思いますが，現状がこうである以上プレイヤーとしては受け入れざるを得ません。プレイヤーの声はしっかりと聞いていくらしいので，私も涙ながらにしたためておきます。

三国志の世界観を丁寧に台無しにしつつ，必要な仕事はしっかりこなす器量のいい秘書の鑑。前回のハロウィンも酷かったが，今回のクリスマスも最低だった。いいぞもっとやれ

　それに落城を避けるために休戦を貼っても，戦争勃発や仲間への援軍など不慮の事態はいくらでもありえるので，休戦札が緊急出撃で無駄になることもたびたびあります。最低限の戦争参加の方法となると，近所で攻め込まれそうな味方のお城に防衛部隊を入れておくことくらいです。

　都市攻略戦でも，互いの布陣を切り崩すために都市そっちのけで大乱戦になることは珍しくありません。そのときは開戦前に描画設定を最低段階にし，演出もすべてOFFにして，自部隊がもっとも効率的に打撃できる部隊をターゲットしやすくし，有利兵科2部隊で襲いましょう。
　味方に甚大な損害を与える「レベルMAXのイキり周瑜」は放置するととんでもないことになりますので，なるだけ郭嘉入りの騎兵2部隊を。呂布や曹操には槍2部隊を。同じく呂布や華雄には火計部隊を突っ込ませるなど，廃課金ではない人ほど繊細なプレイングを心がけましょう。

　サービス開始から約4か月。「三國志 覇道」自体は，私がこうまでして遊びこんではケチをつけて小細工をろうしているように，よくできております。その反面，プレイヤー側のリアル経験値がたまり，盤面もレイトゲームに突入するにつれ，本作の課題が「建物が簡単に落ちる」「部隊AIが知能指数一桁」であることが浮き彫りになってきました。
　そこで――君主ならあまりアツくならずいきましょう。今の環境自体，どうしようもないケースがあっても，是非が異なる人たちがいたとしても，まだまだ発展段階であります。つまり，本気で喜んだり悔しがったりしつつも，心は少年のまま。「小学生のワイワイサッカーに参加しているときの気分」くらいで取り組むのがいいのではないかと思います。

突如始まった「黄巾の乱」イベント。張角三兄弟はみんなSSRだけど，張角さん以外は能力控えめ。それに……ええいっ！　ほかの黄巾の将は，ワイの大戦友たちはどこいった！

　そんなところで，本稿もお開きといたします。

　年末年始は黄巾の季節。黄巾イベントはどうやら年越しまで継続するようです。どう考えても後漢より強いレベル35の黄巾の要塞に苦慮しつつ，クソ疫病で民忠と商業値が減った現実と向き合いつつ，2020年の年の瀬，私は「三國志 覇道」とともに過ごすことになるのでしょう。

「三國志 覇道」公式サイト

「三國志 覇道」ダウンロードページ

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