【山本一郎】「三國志 覇道」が21か月めに突入ですってよ。ワイ所属の5鯖 山賊軍団にも独占インタビューしたで

イラスト by やわらぎ

　皆さん！　「三國志 覇道」（iOS / Android / PC）やってますか？
　もう1.5周年を超えて，21か月めに突入ですってよ！

　思い返せばサービスインから遊んでる本作ですが，21か月も経てばゲームもだいぶ成熟してきましたね。いやあ，めでたい。ワイの周囲には昔からずっとご一緒しているお仲間もいれば，引退したヘタレに，新鮮な新人君主もおられます。TVCFでディーン・フジオカ師匠に煽られて参戦した方々も少なくないんじゃあないでしょうか。知りませんけど。

　本作では定期的に，プレイヤーたちの「軍団」がまるごとよその土地に移れるサーバー移転という大技がありまして。これにより，他鯖で覇者になったヤバイ連中がいきなり自鯖にやってくることがあります。
　この防止策の一貫として，めっちゃ課金しまくって幽体離脱して大気圏を突破したような1鯖2鯖の人ら，通称“蟲毒鯖”こと「刺史S01」の人民たちは隔離され，2度とそこから出られなくなりました。

　ざまあwww

　……と思ってたら，6月から蟲毒鯖のやつらが解き放たれ，平和な他鯖に移動できるようになってしまいます。ちょっとー，ダメでしょー。凶悪なのは凶悪なの同士で殺し合ってもらうのが一番なのに。
　なに考えてるんですか，運営は。まだ間に合いますよ？

　そんなこんなで，私の生息しております軍団「豪放磊落」は，旧9鯖を引き継いだ新5鯖のままでがんばっております。
　やってることは変わらず泥棒ですが，こんな山賊どもも長期イベントはなぜか超真面目。私以外のメンバーはモリモリ課金して「あのさあ，いつもこんくらいやりな？」と思うほどのチームワークで実力以上のスコアを叩き出しています。あいつらなにしてんだろね，ほんとに。

　でもそういう人がいるからゲームが存続して盛り上がり，なぜかTVCFまで流してる俺らのコーエーテクモの株価上昇にもちょっぴり貢献できているかと思うと，襟川家には足を向けて寝られないなと思う次第です。

ここ3か月続いたイベントの終盤。我が劉備勢は第一期でがんばって上位入賞したのに，第二期であとから入ってきた董卓勢になぜか吸収されてみんなブチ切れ。どうなってるのこれ。我らが軍団「豪放磊落」は堂々の11位でしたが。なんというか微妙。でもイベント上位の常連となっていて，5鯖の盗賊王として愛されております

　他方で，ちまたに出回る「三國志 覇道」の情報というのは，どちらかというと廃課金の皆さまが廃課金の皆さま宛に最新動向をご提案しているケースがほとんどで，そこらのブログもYouTube動画も，我々にとって大事な肥やしである「微課金の皆々さま」に向けては，あまり丁寧な解説をしていないんじゃないかと憤っているわけです。主に私が。

　よろしい，ならば久しぶりに書きましょう。
　覇道における「微課金の意地（泥棒）」って生き様をよ。

　つーことで，本稿はあくまで「微課金の泥棒（略して微課金泥棒）」としての立場の記事であり，つつましく日々を生きる農民の皆さまには刺激が強い内容かもしれませんので，そこはどうかご容赦ください。

「三國志 覇道」公式サイト

「三國志 覇道」ダウンロードページ

「三國志 覇道」ダウンロードページ

ここが変わった「三國志 覇道」その1！

　まずは約1年半で起こった変化を振り返ってみましょう。
　内政面では「文化府」という新しい建物ができ，部隊にも兵科別の新たな装備品をつけられるようになりました。んー，おしゃれ。

　なかでもゲーム性が大きく変わった逸品は「太鼓」です。そう太鼓。太鼓を乗せたカワイイ鼓車をコロコロひっぱる部隊が出撃すると，あら不思議。部隊防御力が上昇するじゃないですか。なにそれ！　どんな仕組み？　気分はもうすっかりマッドマックス 砂漠のデス・ロード。
　もうヒャッハーでいきましょう，ヒャッハーで。

　どんな事情があれば太鼓が人間の防御力を増すばかりか堅固まで付与してくれるのかは定かではございませんが，中華テクノロジーを一身に受けた鼓車を全軍配備するのは，覇道の基本とされてきました。

ワイのご近影。都市撃破ポイント40万超えはご愛敬。毎日毎夜，休戦を貼ってないお宅に訪問して余った資源をお預かりする仕事をしながら中国大陸の防犯意識の啓蒙に勤めています

　ところがです。武将が全体的に強くなり，パワー対パワーの戦いが過熱化すると「太鼓が発動前に死ぬ事例」が多発するようになります。
　「戦法なんて使ってないのにクリティカル連発のUR 孫堅」とかのせいで，この世はほとんどバケモン大戦になってしまっておるのです。

　また，定番武将に「本人はゴミだが戦法が鬼強いUR 大喬」や「ポスト豚ゴリラのくせに攻城戦で一発屋として名を馳せるSSR 歩度根」など，クセの強い武将が“自部隊への攻撃無効”などというケッタイな戦法を持つようになったじゃありませんか。なので，こちらが必死に繰り出した戦法が攻撃無効にうっかり吸収されたもんならグロいです。

　一方，3部隊に石ころを投げてちょっぴりダメージを与える「投石機」が徐々に再評価されます。会心の一撃も石ころの一撃も，1回は1回。攻撃に変わりないからね。攻撃無効を石ころで剥がすわけです。
　それと同様に「防御なんていらねえ……城を落とせばいんだよ落とせば……！」といったワイルド思考の蛮族たちが，古代兵器「衝車」への回帰を示すなどし，世の中をさらに混沌とさせております。

　まあね，どの兵器をつけたところで戦局の決定打にはなりませんので，微課金の基本は太鼓としつつ，自分の好みや部隊の使途に合わせて適当なものを気休め程度に使ってればいいんですけどね。

最近，新しいインフレ的なフィーチャーで投入された「五行」。値を上昇させるのがあまりにも厳しいため，とりあえず火だけあればいい。無理して育ててもね，疲れちゃうからね

　このほか「いつか僕もA都市を所有するんだ！」と憧れの的であったはずの高ランク都市が，上位軍団の手にかかると開戦から3分経たずに落城することが当たり前になってきました。
　お城が柔らかいってより，武将が人外の強さになってんです。

　新規のUR 皇甫嵩とかも，まるでジジイな30秒（で発動する）戦法のくせに対物破壊力はとんでもなく，陥落に時間を要する黄巾要塞や都市本丸で無類の活躍が期待されます。まあこのゲームに限らず，三国志自体が中年男性ワールドなんですけどね。

　UR 董卓のお供として活躍してきたゴリラ姫（呂玲綺）も，UR版は槍を片手にリニューアル。チャーミングポイントだったゴリラ感をイラスト面で払拭しようとしているのは涙ぐましいですが，知力は相変わらずゴリラに失礼なくらいゴリラなので，今年もこんがり焼かれそうです。

　なにぶん，君主たちのレベルも高くになってきて，君主レベル100突破もそろそろ夢じゃないころ。施設の立て替えにも千万単位の資源が必要なこの時代。そんな渦中で，S荘園の近くで牛車付きの歩兵隊が盾を持って20万の石ころ＆鉄くずを集めるってプレイで本当にいいのかと疑問を持っているお客様はいらっしゃいませんか？　そう，私です。

　だとするならば，軍令書1枚で変わる未来。目指すは青い天井の資源。立身出世のチャンスをこの手につかみ取るチャレンジャーたる泥棒こそ，今世を生きる我々に必要な手段じゃないかと強く思う次第です。

ここが変わった「三國志 覇道」その2！

　おまえら！　知力部隊全盛時代の幕開けだッ！

　武将も増え，いろんな強みがあふれてきたなかで，主人公格なのにとてもダメな人扱いされてきたSSR 諸葛亮が，1周年で鬼つよURに大変身！　当初は知力攻撃400％×3方向ビーム発射という破天荒な威力を見せつけ，微課金垂涎の看板武将になったわけであります。

　もうパリピとは呼ばせないね！

　ところがです。そこはやっぱり諸葛亮。URになって顔つきが角ばったわりに，だんだんと「これ駐屯部隊の主将ならいいけど攻め込むならお荷物じゃね？」「知力部隊が諸葛亮単品でいてもたいした火力じゃなくね？」「みんな知力部隊でそろえりゃええやんけ」と気づきます。

　極めつけは「コイツ，一見強いのに戦法ぶっぱなすまで普通に25秒かかるじゃねえか。司馬懿さん見習えよ」となり，チヤホヤされていた諸葛亮からは徐々に人垣が離れていって，2周年に向けた現在「部隊は用途ごとに特化編制する群雄割拠時代」が訪れています。

　一例として，敵の駐屯や防衛ラインが整う前に接敵して痛撃を加える「騎馬単編制」。味方複数部隊の攻撃力や対物特効などを引き上げる「横バフ編制」。敵城陥落に特化した「煉獄編制（c）斬鉄剣」や，駐屯部隊をすべて吹き飛ばして敵城も落とす「飛ばし編制」に，迫りくる敵部隊への防御防衛に特化した「駐屯編制」など。起こる戦闘を事前に予測し，おのおの最適な部隊を編制する必要に迫られました。

　ほならね。廃課金さまならね。有り余る武将資産を運用すればそれで済むんでしょうが。対して微課金は5部隊しかいなかったり，登録できる編制部隊数が少なかったりで，いい感じに肥やしになるわけですよ。

　クソが。

商品の更新時間を見たいから商店をタップしただけなのに，女店主から「え〜，帰っちゃうんですか〜？？？」って2回に1回は言われてストレスがマッハ。中堅プレイヤーの全部隊の全部将に，R+〜SR+の装備品が行きわたっているところにもインフレの香りが

　そんな環境下でも，一つ確実に言えることは，「すべての状況に対応できる汎用的な部隊などもはやなくなった」ということです。

　とくに武将の選出において大事なのは，対部隊戦で生き残らなければ攻撃も防御も無理だということ。生き残るためにはとにかく速攻で戦法を発動しなければなりません。1秒でも早く，相手よりも早く。
　したがって，あらゆる戦闘において，なるだけ敵よりもスペック的に優位で，より速く戦法を発動でき，複数部隊への有効な攻撃やバフ/デバフをばら撒ける編制の重要性，もとい必然性が増しました。

　ここで着目すべきは，まず武将のパラメータです。

　物理系の攻撃・防御は，武将の「統率」と「武力」という2つのパラメータに依存しています。当り前だな？　でも知力系は攻撃も防御もただ一つの「知力」に依存しています。なんでやろな？

　戦場でがんばれる知力系武将は，武力が低くてもまずまず高い統率を持っており，武力がなくても困りません。むしろいらないです。
　さらに彼らは，ゲームデザインの根幹を揺るがす大変強力な陣形「防御陣」の恩恵にあずかれます。こいつのヤバさは部隊防御が増えるうえに，戦法発動がほんのり早くなる「敏活」まで上がるところです。

　その結果「なら，武力系武将で統率＆武力さえ高けりゃいいや。あとは戦法さえ発動すれば」と考えた人は，頭が残念なゴリラ系を知力でこってり焼かれてしまい，なにも成せずに中国大陸の灰になりました。
　2022年現在，多くの戦場は知力系武将が牛耳っております。

　もしも微課金で生きていくのなら，現状は知力メインの部隊編制が費用対効果を考えるうえでも必須と言えるぐらいです。
　いえ，むしろそれ以外の編制案はすべて棚上げにして「交流でせっせとUR 周瑜とUR 司馬懿を手に入れろや！」といった状態です。

「30秒（で発動できる）戦法の武将」は冷遇の時代。金看板であったUR 呂布さまも単騎で空き巣を担うことが増えました。泥棒御用達“陥陣営”SR 高順大先生はまだまだ現役！

　ついでに，もはや「三國志 覇道」最大のゲームブレイカーとなってしまったUR 馬超 with UR 龐徳も猛威を奮っております。

　彼らが正面からやってきたら，お城を枕にして駐屯ごと全滅するのが宿命づけられていると言ってもいいくらい，なんでこんななんも考えず大盤振る舞いな性能にしたのかと，年始に現れたUR 関羽さんが枕を涙でぐっしょり濡らすぐらいの勢いで激強い彼らに，みんな困ってるんです。

　こいつらマジヤバいって……。

　でもね，それはね，廃課金さまだからそろえられるんですよ。だって考えてみてくださいよ。微課金の人はUR 龐徳を初めて見たとき，ポケットにため込んだガチャ券を使わずに見送りませんでしたか？

　ええ，私は見送りましたともよ。抱き合わせがUR 黄忠ってのもまた「ふーん，そう……」って感じでしたし。最近，黄忠には救済が入りましたがね，ジジイ育てる人なんてたいていブルジョアなんですよ。

　や，だってさあ，まさか馬超がこうなるなんて思わないじゃん？
　普通さ，だってさおまえさ，史実では閻行にボコカスにされとったじゃん。騙されまくって妻子もかわいそうなことになってたやん。泣きながら巴蜀にやってきて，五虎将とか祭り上げられてたけど，おまえ自体は実際なにしたんねん。悪いけど馬岱のほうがよっぽど役に立ったやん。

　つーか，このゲームで馬岱どこいったよ。
　覚醒SSRの天賦850の馬岱かもーん。

ソシャゲ業界が騒然とした，知らない蛮族のおっさんたちしか排出されない万里を振り切った異民族専用ガチャ。例外なく茶色いおっさんが出てきます。ほぼ全員まるで使えない人たちですが，掘り出し物もまあ，ええ，たまにはね

　そんなわけで，しばらくは廃課金さまによる「ギャンブル馬超6方向ビーム対防御陣形知力編制」への対抗策を常に想定しなければならない修羅の大陸で，肥やしはいかに生き残るかが課題となっています。

　まあね，これが本来のソシャゲにおける廃課金さまと微課金野郎の正しい関係だと言えなくもないです。ゲームの売り上げを支えてくださっている廃課金の皆さまにとって，我々なんぞ気持ちよくボコられて遊んでいただく中華の具。具です。具としてしたたかに生きていくしかない。

　いずれにせよ，知力編制万歳時代とスーパーヒーロー馬超の台頭により，強力な30秒戦法でがんばってきた古（いにしえ）の戦士たちは，俺らのUR 呂布，SSR 袁紹，UR 賈詡たちは，もはや用済みです。なにしろコイツら，戦法の発動前に死んでしまわれるので使い道がないんです。
　最高武力を誇る呂布も戦法が放てなければタダの人。城壁要員としてお城に埋められる始末。衣で着飾って方天画戟もった奥さんのUR 貂蝉のほうがよっぽど強いので，連鎖要員の副将に甘んじるほかない。

　どうしてこうなった？

　まさか「星を重ねて専用ヒラヒラ衣を着せた貂蝉のほうが完凸呂布よりはるかに強い」なんて事態，まるで想像してませんでしたよ。
　過去に猛威を奮った賈詡先生も，今や司馬懿や郭嘉などの補佐に回されて二軍落ちの危機。それもこれも，20秒で強烈な戦法をぶっ放してくる馬超によってぶっ壊されてしまった悲しき大陸だからです。

ここが変わった「三國志 覇道」その3！

　ロシアによるウクライナ侵攻や，コロナ対策を理由とする世界的なサプライチェーン崩壊で資源高と日本円安が一気に進み，日本経済が圧倒的なインフレに見舞われる前夜ですが，それらを先取りするかのように本作にも武将インフレによるゲームバランスの危機が到来しています。

　もっぱら，ほっといても通常攻撃でクリティカル出しまくるUR 孫堅などがいますが，全体的に武将のスペックが向上した結果，いまやお城耐久値が15万あっても，6部隊を同時着弾させれば30秒をきって砂にできるような攻城戦が可能となってしまいました。なんやそれ。

　その結果，夜に鼻くそほじりながらスマホで相場を見てると「おい，おまえの都市が攻められとるがな」と通知が鳴って，誰だよワイんとこ攻め込んできたバカは，こっちは忙しいんだよ休戦貼ってお帰りいただくから待ってろよ待ってろよと思いアプリを立ち上げてみると「もう城落ちてる！！！　ほげえええええ！！！」ということが増えました。

　不愉快ですね。「三國志 覇道」には治安という概念がないのでしょうか？　こんな犯罪にまみれた世界は嫌だなって思いますよね。

急に存在感を高めた歩度根。そういえばこんなやつもいたなあ。攻撃無効（2回）を引っ提げた弓版の高順です。UR・SSR 董卓の副将でフィニッシャーとして混ざってるのをよく見かけますが，董白や鄒氏の星が重なると二軍落ちの筆頭になってしまいます

　「資源を抱えて不在なら休戦貼っとけや」という運営の声が心にこだまするのはさておき，そこそこ硬いはずのお城が，敵の6部隊フルで押し寄られると30秒前後で落ちてしまう環境は壮絶です。
　もちろん，そこは一握りの廃課金の皆さまのたゆまぬ研究努力のたまものだと存じますが，物事には程度というものもございます。

　これと同様の事態が都市攻城戦でも発生しはじめたことで「これはまずい」と思ったのか，都市を守る要所を攻撃側が確保しないと本丸があまり削れない仕様が追加されましたが……お，おう。その要所すらも一瞬で削れるため，A都市すら3分とかからず落城するインスタント大惨事はなくなりませんでした。「おまえん家，支城が陥落したぞ」と警告が出てから駆けつけてもすでに落城みたいな状況，ほんとイヤです。

　こうなりますと，本作を覆うインフレの波に微課金勢がどう立ち向かうべきかという難題が，さらに堅牢になって立ちはだかります。
　いいか？　私はもうあんまり課金したくない。知恵を尽くすのはいいが金は使いたくないんだ。でもゲームは楽しみたいし，負けたくない。

　そうして「落城前提のプレイング」に徹することになるわけです。

■新生活のご提案「当たり前のような落城で暮らしを豊かに」

　皆さん，固定観念を持ちすぎていると思うんですよ。
　「自分の城を落としてはならない」などと。

　城なんてもんは，生きとし生ける我らの人生と同様，いずれは落ちて，土に帰るもんなんです。城は建造されたその日から落ちる運命にあるんです。自分から明け渡したりする必要はないけれど，攻められて城が落ちるのは当然じゃないですか。仕方ないじゃないですか。城だし。

　城なんてね，落ちてナンボなんですよ。

　その代わり，城が落ちると倉庫からあふれた資源が奪われちゃいます。それは腹立つ。おい，ワイが盗んだ資源やぞ。なに勝手に盗んどんねん。なので，いくらか発想を変えてみることにしましょう。

　ウチのコロニーが襲われた？　格上が攻城戦にやってきた？　いいじゃないですか。休戦が貼れないなら，素直に落城しましょう。なーに気にすることはありません。攻められたら気にせず落城しましょう。
　そうなってもこの「三國志 覇道」には，一つ美点があるからです。

　それは，資源があふれていない限り，落城そのものにはたいしたペナルティはなく，立ち直りが早いということ。資源と兵隊さんさえどうにかなれば少ない消耗で戦線に復帰できるし，落城して飛ばされた先で活動が続行できます。すばらしい。おまけに8時間の休戦つき。
　落城ペナルティで困るのは叩き合った際，「出撃中に壊滅させられた部隊がいると兵隊が減り，最大19分間の再出撃が不可になること」と「戦列復帰したいときに遷都令が必要になること」だけです。

　ということで，軍団同士の戦闘が起きたときは，まず資源を寄付するなり販売するなりして，倉庫で守れる資源量以下にしましょう。そしてお出かけ中の部隊を戻し，損害が出ないように乱戦に参加です。
　当然，微課金だからたたき合いの乱戦には弱いです。まず真っ先に狙われるでしょう。いいんです，いーんです，狙われても。まずは出撃させた部隊を落城する前になるだけ全部戻して，堂々と落城しましょう。

　ええもう落城しましょう。どーんとね。

　戦場では戦法発動のちょっとしたタイミング差が雲泥の結果をもたらします。駐屯して待ち構える20秒戦法の馬超より，攻め込んできた馬超のほうが原則として先に戦法を発動できます。圧倒的に有利です。
　一方で攻め側は極力，城への着弾部隊をおさえる技術が要求されますが，ここで注目すべきは防衛側。「遅れ駐屯」の是非です。

　遅れ駐屯とは，城が攻め込まれたのを見てから駐屯に駆けつける行為であり，以前は軍団仲間を守るための実益的行為でした。
　ただし，昨今では駐屯6部隊が駆けつけたところで，ちゃんとチューニングされている敵4部隊には難なくなぎ倒されてしまい，城まで落城することが多々です。それゆえ遅れ駐屯は「味方を守ってる感」を醸しだすためだけのパフォーマンスにしかならなくなっています。


　であれば，敵との乱戦を制せず，攻め込まれても休戦が貼れず，駐屯も遅れるようなら，損害が出ないように「いさぎよく落城」するのが利口。あふれた資源は倉庫に入れ，出撃部隊が近くにいれば落城前に帰還させ，もし遠かったら帰還勅令で戻せばそれでよい。
　これが，損害を一番少なくしてゲームを続ける秘訣です。

　大事なポイントは「自城が落ちそうなとき，出撃中の部隊はすべて帰還勅令で戻しておくこと」です。外にいる部隊は自城が陥落すると，すべて壊滅状態になり，兵隊さんも負傷兵になってしまいます。
　帰還勅令を使わないと，長ければ19分も再出撃できなくなってしまいますので，あらかじめ戻しておきましょう。

　そして城が落ちたらどこかに飛ばされますが，すぐにやるべきことは城壁の修復などではなく，遠くまで全部隊が出払っている，なるだけ強そうな廃課金の方々のお城から半マス空けた横に遷都すること。
　そして即・全・軍・突・撃。これ，これなんですよ。

　このゲームは「敵がどんな廃課金でも，守りが薄い城は落とせる」のです。100万円を突っ込んでようが全部将UR編制だろうが，野戦や攻城戦でお留守の城に全軍ブッ込めば，1分ちょっとで分からせてやれます。

　ざまあwww　顔真っ赤www

　突撃後は可能な限り，お目当てのお城を削りましょ。うまくいけば落としましょ。敵がとんぼ返りで戻ってきたら，全部隊を逃げ帰らせましょ。見切り千両。勝てない相手に部隊を張り付けて無駄に損耗するよりかは，今度もさっさと帰ってしまうのです。さっさとね。

　んで，また落城しますよね。わーい！　落城したからまた廃課金さまの隣に即遷都！　さらなる捨て身攻撃であわよくば相手を落城！
　ダメでも損害さえ与えればOK。相手が返り討ちにと迎撃してきたら，すぐに全部隊を帰宅させて，また落城。以下，繰り返し。


　正直これをやり続けているだけで，上位軍団だろうと廃課金だろうと相手に「ウザすぎだろ……」って思っていただけるほどの戦果を上げられます。実際，私もかなり頻繁に「おまえウザい」「二度と来るな」といったステキな個人チャットを頂戴いたしますが，速攻ブロック。

　うるせえバーカ。

　普段の心得にせよ，大手軍団がコロニーを作っていそうなB〜A都市や高ランク荘園をなるべくブックマークしておきましょう。
　目をつけた廃課金さまに城を陥落させられたときのメールは10件残しておき，復讐令を使うなどして監視を怠らないようにしましょう。

　朝の通勤通学がありそうな時間帯に，昼休みが終わりそうな時間帯に，そろそろ寝そうな時間帯に，倉庫の備蓄しかない城でそっと半マス横に遷都して全力攻撃。軍団全員で微課金有志を募り，24時間いつでも誰かが粘着できる仕組みを作りましょう。いいんです，反撃されても。

　こっちは奪われる資源なんて最初からないんです。
　反撃で落城したところで，ノーダメージなんです。
　これぞまさに「落城ノーダメージ戦法」なのです。

君主撃破ポイントランキング。別名「泥棒チャンピオンシップ」。上位に「豪放磊落」とかいうヤバい軍団の構成員しかランクインしていない汚らしいランキングの典型

　さらに本戦法の発展形として「山賊タクシー」もあります。

　城を落とされると休戦8時間を無料でもらえて，同時にランダムテレポートで大陸各地に飛ばされます。そのまま放置でも構いませんが，近くに資源を抱えたまま休戦を貼っていない高レベルプレイヤーがぐっすり眠っている可能性がありますので，できる限り見回しましょう。

　そこで見つけた果実は，銅銭1000を払って偵察しまくってもいいですし，双方の戦力差が手ごろそうならノールック泥棒（※偵察の手間すらも省いて思考停止でぶんどりにいく泥棒技）でもいいです。攻撃するのに理由なんていらないんです。誰かに城を落とされ，たまたま飛んできた場所に光るドアがあった。しかればドアがあるから蹴破るのです。

　ゲーム側がそこにタクったんだからさあ，仕方ねえよなあ？

　都市の近くなら，攻城戦を終えて資源回復に努めている軍団が無防備で転がっていることもあります。であれば襲いましょう。片っ端から。右から左へ，上から下へ。皆殺しにして周辺を更地にするんです。
　董卓が，夏侯惇が，呂布が，周瑜が，高順が，歩度根が，なにも考えずに続々とそのへんの城に向けて進撃していくさまは圧巻です。

　これぞまさしく泥棒。資源収集している部隊を襲ってタイルキルすると怒られますが，落城させて資源を全部奪っても怒られないのはこのゲームのすばらしくよく分かんない特徴ですので，なにも考えず，ただひたすらに，休戦を貼ってない城をマシンのように襲い続けましょう。

　やられて嫌なことは，みんなと分かち合いましょう。

　そうして資源がたまったら軍団に寄付，あるいは倉庫で盗品としてさばきましょう。すぐカネにすんだよ，カネに。資源は倉庫にさえぶち込めばもう安全。相手が顔真っ赤で取り返しにきたところでもはや不可侵であり，銅銭への洗浄行為を止めることはかないません。
　おまえの資源だったもんはもうワイのカネや。ざまあ！


　これで私は銅銭を2億7000万ためました。なにかあって銅銭を要求されても「おら払ってやるよ。キャッシュでな」とポンっと出せます。
　攻城戦で悔しい負け方をしても「まあでも2億あるしな」って思えて心の安定度は段違い。銅資産はメンタルにつながるのです。つっても，私はこのゲームの引退までに銅銭1000億を貯蓄しようと思っておりまして，それで言うと完遂率はまだまだ0.2％。先は長いのであります。

　いかに攻防戦の途中でも，敵殲滅が惜しいところでも，強者に狙われたらすぐ全部隊で帰る。無理しても廃課金さまにゃあ勝てません。粘って部隊全滅なんて犬死をさせるぐらいなら，さっさと帰還勅令がクレバー。持ってないなら全滅も必要経費と割り切って20分のんびりと待つ。
　そして安全に落城し，休戦8時間を片手に新天地へ。そこにはまだ見ぬ，おっぴろげのお城がお宝を抱えて我々を待っている。

　安全に落城し，新天地で泥棒し，また安全に落城し続ける。
　これぞ1.5周年めの微課金泥棒の新ライフスタイルなのです。

銅銭だけたっぷりありますが，基本的にすべて他人から盗んできた資源を倉庫で売って得たカネです。目指せ，銅銭1000億！　でも施設のアップグレードがつらすぎるんだよ

　ちなみに私は今，政庁をレベル40にしようとしています。ところが，必要資源3700万とかいうとんでもない量におびえています。

　なんだよこのヤケクソな量はよ。

　おまけに，政庁をアップグレードしたら生産施設のレベル上げに取りかかり，そのあと上位施設を引き上げるというのが内政の基本ルールのはずなのに，製材所の建設条件がバグなのかなぜか直らない「製鉄所と軍事府を建てること」となっています。そのせいで政庁レベル40を建てる条件の倉庫レベル40にするためには，ほかの建設をすべてアップグレードさせなければらない苦しみに打ち震えます。
　倉庫レベル39である現状，私の建設キューはアイドリング祭りです。

　なんで生産施設の製材所を建てる条件が軍事府なんだよ。
　いい加減，直してくれよ。コーエーさんよお？

　などと愚痴っても始まりませんので，全施設を建て替えるために膨大な資源を集めなければなりません。しかし歩兵研究の牛車コロコロでS荘園近くを採集しても，一回20万ぐらいしかもらえません。
　レベル40の建築をすべて資源採集部隊に依存しようとすると，180回ぐらい往復しないといけません。やってらんないね。

　だからこその泥棒。この世は今，泥棒が求められているのです。寝静まった敵軍コロニーに押し入り，500万だの1000万だのとこんもり貯蔵された資源を奪い取り，効率的に稼ぐ。そのときのリスクは落城ノーダメージ戦法で防ぎ，山賊タクシーでさらなるダブルチャンスを狙う。
　落城させられること自体を利点とし，新たな宝探しのサイクルにも組み込めるライフスタイルこそ，山賊稼業の醍醐味と言えましょう。

　さあ，君もレッツ泥棒！

微課金さま御用達！　今季の注目武将がこちら！

　季節ごとにUR武将が現れる昨今ですが，微課金勢なら超求賢札を「ここぞ！」というときのために集めているかと思います。
　この「ここぞ！」は，どちらも当たりだったUR 馬超とUR 夏侯惇のときだったかと思いますが，過ぎてしまったもんは忘れましょう。

　そもそも微課金だと，超求賢札をためたところでURを重ねられるのはせいぜい3凸ぐらい。しかも排出されるURがハズレ枠のほうだったり，なぜかハズレばかりが重なったりで涙目なんてこともあり得ます。

　とくに，UR 張郃はUR 夏侯惇のお供として攻城時の駐屯突破に役立つお得武将に仕上がっていましたが，UR 孫権さあ，なんだおまえは。孫呉の部隊しかまともに強化しないとか使えないにもほどがあるだろ。なにしてんだよ，ったくよお。だからおまえは戦（いくさ）に弱いんだ。ちゃんと反省しろ。戦法30秒で効果10秒とかほんとなめてんのか？

　失望した。孫権の使えなさに心の底から残念な気持ちを抑えられない。おまえ郭嘉かよ。もう二度と顔を見たくない。この役立たずめ。

　でも，お目当ての武将じゃないのに星が重なってしまうことってよくありますよね。それも一つのご縁だと思うんです。
　URとしてはゴミだし使えないし生存権をはく奪したいと憎んでいても，いざ手元で星2とかに重なっていると「どうにかして使えないか？」と思ってしまう。本当はUR 張郃が欲しかったのにも関わらず。

みんなのオアシス「交流」。いちいちポチポチ押すのが面倒くさいから無料分は一気に「こんな感じでした」って結果だけ教えてくれる仕様にしてもらえませんでしょうか？　交流ポイントも完凸武将のレベル60までの上限突破が可能になり，インフレを感じさせます

　微課金のつらさは，馬超であれ張郃であれ陸遜であれ，ヨダレが出るほど欲しい流行の強武将がなかなか手に入らず，交流落ちしてきたところでチマチマと交流促進令を使い，我慢して星を重ねるしかないところ。
　我らの軍団，豪放磊落の愛され団長である伯爵氏も，城を落とされ都市を奪われダンボール生活を送るなかで「アクティブ微課金の活路は交流にあり！」と喝破してワイらの道を拓いてくれました。

　主将は劉備や司馬懿などの交流落ちしてきた定番武将でそろえて，そのうえでなるだけ知力編制ができるようがんばりつつ，少しでも使える武将で脇を固めて廃課金に食らいつき，隙を見て泥棒に精を出す。

　我々は，そういう限りある武将資源をやりくりしながら上を向いて涙がこぼれないように中国大陸を生き抜くしかないんです。

　ってことで，そういう人らに向けて厳選したお仲間がコイツらや。

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◆SSR「袁術」――三国志界のスター皇帝

　ついに俺らの袁術が850武将として参戦！　待ってたぜえ袁術！

　おまえんとこの部下はR紀霊以外は誰もいないけど，天賦850のわりに能力も控えめだけど，敵3部隊にしょうもない悪口を言って，戦法の使用速度を30％カットしつつ，弱化を5秒延長はなかなかのものです。
　なにより，主将で置けなくても補佐なら技能「激昂」がさえわたる！　副将の戦法が連鎖しなかったときに袁術がブチ切れて，戦法ゲージが上昇するという安心設計。少しでも戦闘が長引きそうなら保険として持っておいて損はなしなナイス武将に仕上がっています。

◆SR「杜濩」――誰だよこのおっさん

　大量に投入された異民族武将のなかでも，蜀と好相性な最強横バフ槍兵として君臨するSR 杜濩。いや誰だおまえ。

　こいつのなにが強いって，30秒戦法ながら味方3部隊の攻撃＆会心威力を50％底上げしてくれるところです。星が心もとないUR 劉備やUR 張飛のお付きにもってこいですし，SSR 周倉やSSR 王平など，戦況をなんとかできる武将が育っていないなら絶対役に立ってくれる，はず。
　異民族ガチャにより知らないおっさんがたくさん出てくる地獄ですが，なかなか味のある性能なのでご賞味あれ。星3もあれば実用範囲。

◆SR「烏延」――誰なんだよこのおっさん

　烏桓の宿将と言ったら，やはりSR 烏延。だから誰だおまえ。

　武将リソースが少ないなかで3部隊攻撃を仕込みたいときに持ってこいの彼は，連鎖順が遅く，25秒戦法のため「武力系の駐屯がSSR ゴリラ姫（呂玲綺）しかいないよー」って初心者におすすめです。
　理論上，主将にSSR 呂玲綺，副将にUR 貂蝉，SR 烏延で三連鎖すると，3部隊で各3000ダメージは出せます。他方，技能「烏桓」はお世辞にも使えるとは言いがたく，文化府で烏桓剛力を取得してもあまり戦力の底上げにならないので過信は禁物ですが，こちらも星さえ重ねれば，安く手軽に敵殲滅部隊の一角になるのが強みと言えましょう。

◆SSR「潘臨」――だから誰なんだよ

　孫呉に近い山越歩兵の鑑，SSR 潘臨。もう誰だよおまえ。

　30秒戦法ながら防御アップ＋3部隊に150％攻撃，さらに敵の攻撃速度＋戦法速度を50％下げるとかいうSSR 周泰が憤死するようなきらめく戦法を持つ男。同じく850歩兵として登場したSSR 蒋欽，SSR 徐盛がいずれもパッとしないため，星の乏しいUR 大喬の主将護衛に重宝します。
　防衛戦力としては，いわばUR 張遼の下位互換的な使い方ですが，武将資産が少ないなかで星が重なるようならきっちり働いてくれます。

◆SSR「郝昭」――名誉初期メンの駐屯頭

　SRのときは初期メンの城壁要員として愛されてきたあの郝昭が，おもしろ技能を引っ提げて帰ってきた！　正面から見たときの顔グラが曹操の生き別れの双子みたいな感じになってるけど気にしない気にしない。

　コイツのなにがスゴいって，技能が「駐屯時に戦法ゲージゼロならゲージ10％から充填開始」とかいう鬼性能で，UR 司馬懿の補佐や，UR 張遼とともに駐屯させると無駄がありません。これぞ名脇役といったおもむきで，防衛戦のスペシャリストとして微課金たちの駐屯力の底上げに高く貢献してくれます。コイツは交流で最優先で集めましょう。
　なお，戦法は味方3部隊の防御200％上昇，敵3部隊の対物50％減少と史実通り駐屯のことしか考えてないような駐屯頭なので，間違っても攻めに使わないように。純粋に，置いてるだけで戦力を高める武将です。

◆SSR「蹋頓」――武勇に優れた烏延の上司

　UR 呂布＆呂玲綺専用のお供武将。SR 烏延の実質的な上位互換であり，バカであることを除けば天賦850に見合うスペックです。

　攻防両立の戦法は，敵の戦法速度20％低下。先手を取られても発動さえすればまずまずやっていけます。五行も火が適性Aなので，馬超や関羽のワンパンをしのげれば盛り返してくれる，かもしれません。
　もちろん，欠点は30秒戦法なこと。でも呂布も同じ30秒だしね……呂布がお蔵入りになると，巡見持ちなことも踏まえて呂布と仲良く城壁に埋められることもしばしば。むしろ連鎖しづらい特性を活かして，主将袁術の護衛という屈辱編制もありかもしれん。

◆SSR「于禁」――大先生の隠れテクが炸裂

　みんな大好き魏将の于禁大先生。天賦800ながら，20秒戦法で味方3部隊の防御100％上昇に加え，弱化効果をすべて打ち消すとかいう隠れトンデモ性能によって陳羣を憤死させています。

　あまりゴチャゴチャしない戦場なら，味方部隊にデバフ矢印が出たのを見てから戦法を発動させる，俗にいう「マニュアル于禁」がとてつもなく強い！　UR 大喬やUR 司馬懿が不在なら混ぜるのはありです。
　っていうくらい，こんなにも強いんですが，使ってる人をあんまし見たことないのが残念です。どういうことだよ。もっと使えよ。

◆SSR「曹真」――だいたいコイツらが悪い

　曹魏が誇る，SSR 夏侯覇と並んで世界をインフレに導いた立役者。

　なんせ味方3部隊を誰でも攻撃・防御を75％ずつ上げるといういかつい性能のため，ただでさえ強いSSR 曹操やSSR 徐晃，UR 夏侯惇と一緒になってやってくると面倒すぎる武将であります。部隊を25秒戦法で固める場合は，重要なキックオフ武将としての役割も担います。
　彼を主将で運用するならSSR 馬騰と同様，ほかの25秒主将より先に戦法を発動する必要があるため，兵科ボーナスを捨ててでも敏活を積んだりする工夫が必要です。人気なさそうなのは曹真だからですかね？

◆SR「曹植」――とっさの豆で生き延びた男

　通称，お豆の弟。煮られてんじゃねーよ。

　覚醒SSR版まで出てしまった兄弟の曹丕＆曹彰と比べると冷遇感がハンパないですが，知力編制における実用度で言えば，味方3部隊の知力を75％引き上げる曹植のほうが圧倒的に上。
　杜預や羊祜の星がそろうまでのつなぎとしては十分です。面倒なのは，ご当地武将のためガチャや交流で出てくれないことでしょうね。

　あっ，曹丕は倉庫番でもやってろ。

◆SSR「花鬘」――ダブル繚乱マックスバカ

　蜀を支える南蛮娘。UR 馬超の副官としての相性が抜群で，有利な兵科で威力ボーナスがつくことによりお供に最適。

　横に兵科バフを持つ曹操隊がいると，見た目以上に破壊力が出ますし，攻撃も会心発生も上積みできるため，誰でもそろえられるUR 孫尚香とダブル繚乱でハーレム打線が組めるものうれしい点。組み合わせ次第で，父ちゃん孟獲＆母ちゃん祝融よりパンチのあるデッキパーツになれます。昨今ゴミしか出ないと不評の占術のポイントで交換可能です。
　ちなみに，最大の問題点は呆れるほどバカなこと。マックスまで高めて知力334とか，おまえ呂布かよ。少しは勉強しろ。

◆SSR「李儒」――主将にしかなれないバカの元締

　クセの強い奇将であるSSR 李儒。蛮族討伐戦ではクソ硬い異民族をまとめて弱体化させる作戦で無類の存在感を示しました。

　戦法「酖毒」は，対5部隊への病毒と20％の確率ですが，15秒の恐怖で通常攻撃を止めるセットが嫌らしさMAX。今では駐屯部隊としてUR 龐統よりも絶大な活躍を見せるマジつよ武将です。
　とはいえ，李儒は脳筋武将との相性の宝庫であるうえ，本人の技能に知力の上がる調和がありますが，李儒自体はべつに策士でもなんでもなく，攻撃系統も武力であることを考えると編制どないすんねん問題に迫られます。巻き込みにクソ弱い駐屯とか，それもう死ぬしかないじゃん。

　李儒は主将で使ってこそ意味のある武将ですので，主将が李儒のくせに副将に呂布，董卓，華雄，張宝，蹋頓，賈詡先生といったオールスターが脇を固める事態になりがちで，結果的に三国バカ大集結となってしまう，編制で悩めることの多い武将となっております。

◆SSR「張梁」――霊長類最黄色

　ご存じ黄巾ブタゴリラ。イベントで飽きるほどやってくるので顔も見たくない人は多数ながら，見た目の霊長類感にとどまらない使い勝手。

　彼はバランスの取れた性能と不利兵科に耐性のある「反逆」を持ち，兵科バフを持たないUR 関羽などの複数部隊攻撃の補佐としてピカイチなナイスゴリラです。対複数部隊用の補佐にしておくと戦力の底上げになるだけでなく，昨今は取り扱いが多い，兵科不利デバフの緩和も兼ねてくれるので，見た目以上に殲滅力や生存力が上がります。
　戦法も威力マシの横バフ持ちのため一見いいかなと思いつつ，残念なことに発動30秒とあってはどうにもならん。補佐で輝く逸材です。

◆SSR「李厳」――ガチ微課金勢の救世主

　農民の友。弓系の運搬技能持ちで，演義では才能を見込まれた兵站補給役なのにやらかしてクビになった中間管理職的な存在。三国志を通して「ミスを隠す部下は失脚する」ことを身をもって教えてくれました。

　地味に壊れているSSR 費禕が参戦したことで，統率そこそこの同じ知力系な蜀弓編制での副将・補佐として再評価され，戦場に駆り出されるケースが増えています。25秒戦法で2部隊の回復＋防御・知力を底上げするため，バフリレーのおまけとしても重宝します。
　まあまあ使用率も増えてきた，ガチ微課金界隈における知力編制の一角として，まさにシブい一枚であると言えます。

杜濩。誰やねん。しかし，おいしいのは味方3部隊の攻撃＆会心威力が50％増える戦法。これでどうしてSRなの？　そのまま覚醒して天賦850のSSRになってくれない？　って思うぐらい汎用性が高いのに誰も知らない杜濩。ぜひ使ってやってくれ

烏延。どちらさまでしたっけ？　騎馬隊で無難な性能を持つ縁の下のなんたら系。SSR 呂玲綺やSSR 華雄など，主力騎馬隊として育てやすい武将たちの巻き込み要員に重宝される。SRだけに能力は控えめですが，クセがなく使いやすい

蹋頓。異民族のなかではまあまあの知名度を誇るからか，30秒戦法ながらソツのない戦法。しかも騎馬のため初心者におすすめ。SSR 華雄など星を重ねやすいSSRの副将にどうぞ

曹植。通称，お豆王子。異常に汎用性に優れた25秒戦法は，味方3部隊の知力75％アップというもので，なかなかの壊れ方。そのへんの知力部隊では，ひっそりとSSR 荀攸隊で副将をやっている姿をよく見かける。さっさと覚醒850カモン

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【　ワ　イ　独　占　！　】
豪放磊落の愛され団長・伯爵さんに
正面衝突スペシャルロングインタビュー

　「三國志 覇道」5鯖には，他軍団との同盟・不戦をいっさい約束せず，独自の戦いを続ける泥棒軍団がいます。それが「豪放磊落」。
　泥棒技術のムダな高さと，休戦を貼ってない資源持ちを見かけたら大手軍団のコロニーでも平気で襲う攻撃性は，まさに山賊の集まり。

　しかし，この山賊どもは他軍団との交流が乏しく，内部事情も秘密のベールに包まれております。勢力チャットで「よろしくお願いします」とか言っておきながら，休戦を貼ってないなら味方ですら平気で攻め込むといった姿勢から「こいつらそもそも日本語が通じないのでは？」という疑いを持たれる我が豪放磊落ですが，この山本一郎，ついにイスラム国みたいな山賊を率いる長，伯爵氏へのインタビューに成功しました！

我ら「豪放磊落」団長の伯爵さん。貫禄の董卓フェイス，貴族然としたコメント，きらびやかに輝く都市撃破ポイント約10万。泥棒することしか考えてない軍団の象徴にふさわしい存在

山本一郎：（以下，山本）
　伯爵さんがこのゲームを始めたきっかけはなんですか。

伯爵さん：
　Twitterの広告だったか，ネットの記事だったかで知りまして，コーエー（テクモゲームス）のゲームは昔からわりと好きだったので，ちょっとやってみようかなと軽い気持ちではじめました。
　まあね，こんなに続けるなんて思ってなかったよ……。

山本：
　それまで，コエテク産でクソはまったゲームはなんですか？

伯爵さん：
　「信長の野望」シリーズは天道くらいまでやったけど，よく覚えてるのは「信長の野望・革新」。あとは「大航海時代IV with パワーアップキット」とか，「ウイニングポスト」シリーズもよくやりましたね。
　「三國志」もやってたけど，途中で飽きることが多かったかな。

山本：
　なるほど，意外と「三國志」シリーズよりもそっちなんですね。
　三国時代や戦国時代で好きな，というか，自分自身を投影させるような君主や武将はいますか？　私は賈詡や魏延なんですが。

伯爵さん：
　私の三國志（の知識）は「コーエー」と「蒼天航路」という偏った浅い知識なので，正史と演義の違いとかも知らないんですよ。
　それでも，とりあえず「魏」が好きかな。これは自己投影ではぜんぜんないんですけど，君主なら曹操，武将なら夏侯惇って感じで。けっこう普通って言うんですかね。ああ，あと董卓と賈詡も好きかも。

山本：
　けっこう王道ですね。それで，伯爵さんはこのゲームにおいてなぜ「自分の軍団を作ろう」となったのでしょうか。

伯爵さん：
　最初にお試しプレイをしてみたとき，情熱のばら？　だったかの大軍団が支配してるサーバーで小さな軍団に所属していたんです。
　でも，そこは外交（笑）によってあれダメ，これダメってなんもできなくて，しかも軍団長はコロコロ代わるしで「コリャあかん」と。

山本：
　初期軍団あるあるですね。

伯爵さん：
　それから意識を切り替えて，自由に好き勝手できる軍団で遊びたいと思い，旧9鯖に「豪放磊落」を立ち上げたんです。

山本：
　豪放磊落はほんと好き勝手にやってますよね。
　今の豪放磊落を見て，どう思いますか。

伯爵さん：
　うーん，まあ，ゆるい雰囲気ですよね（笑）。たぶん，みんなで無理して本気になればS都市くらいは余裕で取れるポテンシャルはあると思いますけど……ただまあ，自分を含めて“この雰囲気が楽しい”って人は多いはずなので，方針転換は二代目軍団長さんにお任せします。

山本：
　上を目指してみたいですか？

伯爵さん：
　ん−，やるからには目標は洛陽ですけどねー（笑）。

我ら豪放磊落は，誰かを攻撃することには人一倍の関心があって強いけど，都市防衛戦にはまるで興味がないので，恨みを買った軍団の方々によく都市を取り上げられ，団長の伯爵さんがダンボール住まいされます。もうすぐ夏だよ，よかったね

山本：
　軍団を率いるうえで心がけていることはありますか。

伯爵さん：
　みんなができるだけストレスなく楽しめるように，ですかね。

山本：
　伯爵さんはストレスたまりません？

伯爵さん：
　今はもう，周辺にやたら戦争を仕掛けまくって敵だらけになっても，皆さん普通に遊べるぐらい強くなりましたし。ほかの軍団の方々にもウチがどんな集団か周知されてきたので，とくにストレスはないですよ。
　イベントや攻城なんかは基本，みんな協力的ですし。

山本：
　豪放磊落って，不思議と長期イベントではクソ真面目ですよね。不戦相手の軍団を作らず，外交もしないのに，なぜか上位にいて。無骨な山賊軍団に育ったわりに，ホワンとした文化で居心地よいですし。
　これは伯爵にとって，理想の軍団づくりに近づけていますか。

伯爵さん：
　理想とまで言ったら大袈裟ですが，まあ，おおむね。
　目指していた感じには，なれてるんじゃないかなと思います。

山本：
　ちなみに，リアルでも管理職をやられていたりは？
　仕事もそうなんじゃないかと思っていたんですが。

伯爵さん：
　管理職はやってませーん（笑）。

山本：
　そうですか。それでは最後に，5鯖の皆さんにおっしゃりたいことがあれば，なんでもいいのでぜひお願いします。

伯爵さん：
　え？　えーっと……5鯖の皆さん，いつも当軍団と遊んでいただきありがとうございます。これからもこれまで通り，無法の山賊軍団として邁進していく所存ですので，今後ともよろしくお願いします。

山本：
　どうもありがとうございました。

伯爵さん：
　って今さらだけどさあ，コレなに（笑）？

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