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Intel,Tiger LakeことノートPC向け「第11世代Coreプロセッサ」を正式発表。新CPUコアと新GPU搭載で性能向上を実現
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印刷2020/09/03 01:34

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Intel,Tiger LakeことノートPC向け「第11世代Coreプロセッサ」を正式発表。新CPUコアと新GPU搭載で性能向上を実現

 北米時間2020年9月2日,Intelは,独自開催のオンラインイベントで開発コードネーム「Tiger Lake」と呼ばれていたノートPC向け第11世代Coreプロセッサを正式に発表した。第11世代Coreプロセッサ搭載のノートPCは,2020年の年末商戦にPCメーカー各社から登場する予定だ。

画像集#002のサムネイル/Intel,Tiger LakeことノートPC向け「第11世代Coreプロセッサ」を正式発表。新CPUコアと新GPU搭載で性能向上を実現

 第11世代Coreプロセッサは,既存の同社製10nmプロセスを改良した「10nm SuperFin」を用いて製造するSoC(System-on-a-Chip)で,新しい「Willow Cove」マイクロアーキテクチャのCPUコアを最大4基と,開発中の単体GPU「Xe」の低消費電力版である統合型グラフィックス機能(以下,統合GPU)「Iris Xe Graphics」(アイリス エックスイー グラフィックス)を採用しており,既存のノートPC向け第10世代Coreプロセッサである「Ice Lake」(開発コードネーム)よりも高クロックでの動作を可能にして,CPU,GPUのどちらも高い性能を発揮できるのが特徴だ。

Ice Lake世代と比べて,CPU性能は20%増,統合GPU性能は2倍,AI処理性能は5倍に向上したという
画像集#003のサムネイル/Intel,Tiger LakeことノートPC向け「第11世代Coreプロセッサ」を正式発表。新CPUコアと新GPU搭載で性能向上を実現

画像集#008のサムネイル/Intel,Tiger LakeことノートPC向け「第11世代Coreプロセッサ」を正式発表。新CPUコアと新GPU搭載で性能向上を実現
 ゲーム用途においては,Iris Xe Graphicsの高性能をIntelはアピールしており,AMDの「Ryzen 7 4800U」が備える統合GPUや,NVIDIAのノートPC用単体GPU「GeForce MX350」とIce Lakeの組み合わせよりも,実ゲームにおいて高いフレームレートを実現できるという。

統合GPUの性能向上により,AMDやNVIDIAの競合よりも高いフレームレートでゲームをプレイできるとアピール
画像集#005のサムネイル/Intel,Tiger LakeことノートPC向け「第11世代Coreプロセッサ」を正式発表。新CPUコアと新GPU搭載で性能向上を実現

 そのほかに,高速I/Oインタフェース規格「Thunderbolt 4」や,高速無線LAN規格「Wi-Fi 6」の機能も統合している。

CPUコア側にThunderbolt 4,オンパッケージのチップセット側にWi-Fi 6の機能を統合。さらに,PCI Express 4.0にも対応するほか,新しいメモリコントローラも備えている
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 今回発表となった第11世代Coreプロセッサのラインナップは以下のとおり。対応する消費電力の範囲によって,12〜28Wの製品5種類と,7〜15Wの製品4種類がラインナップされている。

●12〜28WのCPU
  • Core i7-1185G7:4コア8スレッド対応,ベースクロック 3GHz,シングルコア最大クロック 4.8GHz,全コア最大クロック 4.3GHz,共有L3キャッシュ容量 12MB,統合GPU Iris Xe Graphics,統合GPU EU数 96基,統合GPU最大クロック 1.35GHz,DDR4-3200およびLPDDR4X-4266対応
  • Core i7-1165G7:4コア8スレッド対応,ベースクロック 2.8GHz,シングルコア最大クロック 4.7GHz,全コア最大クロック 4.1GHz,共有L3キャッシュ容量 12MB,統合GPU Iris Xe Graphics,統合GPU EU数 96基,統合GPU最大クロック 1.3GHz,DDR4-3200およびLPDDR4X-4266対応
  • Core i5-1135G7:4コア8スレッド対応,ベースクロック 2.4GHz,シングルコア最大クロック 4.2GHz,全コア最大クロック 3.8GHz,共有L3キャッシュ容量 8MB,統合GPU Iris Xe Graphics,統合GPU EU数 80基,統合GPU最大クロック 1.3GHz,DDR4-3200およびLPDDR4X-4266対応
  • Core i3-1125G4:4コア8スレッド対応,ベースクロック 2GHz,シングルコア最大クロック 3.7GHz,全コア最大クロック 3.3GHz,共有L3キャッシュ容量 8MB,統合GPU Intel UHD Graphics,統合GPU EU数 48基,統合GPU最大クロック 1.25GHz,DDR4-3200およびLPDDR4X-3733対応
  • Core i3-1115G4:2コア4スレッド対応,ベースクロック 3GHz,シングルコア最大クロック 4.1GHz,全コア最大クロック 4.1GHz,共有L3キャッシュ容量 6MB,統合GPU Intel UHD Graphics,統合GPU EU数 48基,統合GPU最大クロック 1.25GHz,DDR4-3200およびLPDDR4X-3733対応

●7〜15WのCPU
  • Core i7-1160G7:4コア8スレッド対応,ベースクロック 1.2GHz,シングルコア最大クロック 4.4GHz,全コア最大クロック 3.6GHz,共有L3キャッシュ容量 12MB,統合GPU Iris Xe Graphics,統合GPU EU数 96基,統合GPU最大クロック 1.1GHz,LPDDR4X-4266対応
  • Core i5-1130G7:4コア8スレッド対応,ベースクロック 1.1GHz,シングルコア最大クロック 4GHz,全コア最大クロック 3.4GHz,共有L3キャッシュ容量 8MB,統合GPU Iris Xe Graphics,統合GPU EU数 80基,統合GPU最大クロック 1.1GHz,LPDDR4X-4266対応
  • Core i3-1120G4:4コア8スレッド対応,ベースクロック 1.1GHz,シングルコア最大クロック 3.5GHz,全コア最大クロック 3GHz,共有L3キャッシュ容量 8MB,統合GPU Intel UHD Graphics,統合GPU EU数 48基,統合GPU最大クロック 1.1GHz,LPDDR4X-4266対応
  • Core i3-1110G4:2コア4スレッド対応,ベースクロック 1.8GHz,シングルコア最大クロック 3.9GHz,全コア最大クロック 3.9GHz,共有L3キャッシュ容量 6MB,統合GPU Intel UHD Graphics,統合GPU EU数 48基,統合GPU最大クロック 1.1GHz,LPDDR4X-4266対応

 そのほかにもIntelは,これまで「Project Athena」と呼んでいた新世代の薄型軽量ノートPC規格に,改めて「Intel Evo Platform」(インテル イーヴォ プラットフォーム)というブランド名を冠して展開することも発表している。

Intel Evo Platformのバッジ。左がCore i7,右はCore i5のものだ
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Intelの当該プレスリリース(英語)

Intel公式WebサイトのCoreプロセッサファミリ情報ページ(英語)

  • 関連タイトル:

    第11世代Core(Rocket Lake,Tiger Lake)

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