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IntelがデスクトップPC向け第11世代Core「Rocket Lake-S」の概要を明らかに。Ice Lake世代のCPUとTiger Lake世代のGPUを統合する
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印刷2020/10/30 00:00

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IntelがデスクトップPC向け第11世代Core「Rocket Lake-S」の概要を明らかに。Ice Lake世代のCPUとTiger Lake世代のGPUを統合する

 2020年10月29日,Intelは,開発コードネーム「Rocket Lake-S」と呼ばれていたデスクトップPC向け第11世代Coreプロセッサの概要を明らかにした。
 Intelによると,ゲーマーおよびコンテンツ制作者向けとされるRocket Lake-Sは,2021年第1四半期に市場へ投入予定で,新しい「Cypress Cove」アーキテクチャを採用したことによるIPC(Instructions Per Clock,クロック当たりの命令実行効率)の向上によって,既存のデスクトップPC向けCPUよりも高い性能を実現できるという。

Rocket Lake-Sの概要を示したスライド
画像集#002のサムネイル/IntelがデスクトップPC向け第11世代Core「Rocket Lake-S」の概要を明らかに。Ice Lake世代のCPUとTiger Lake世代のGPUを統合する

 Cypress Coveは,「Ice Lake」の名で知られるノートPC向けの第10世代CoreプロセッサのCPUアーキテクチャと,「Tiger Lake」と呼ばれるノートPC向けの第10世代Coreプロセッサの統合型グラフィックス機能「Intel Xe Graphics」を組み合わせたもので,既存製品と比べて2桁パーセンテージ以上の性能向上を実現するそうだ。CPUコア数は最大8コア(16スレッド対応)となっている。

 また,2020年10月に明らかとなっていたとおり,外部I/Oインタフェースとして,IntelのデスクトップPC向けCPUでは初めてPCI Express(以下,PCIe) 4.0に対応する。CPUからは,20レーン分のPCIe 4.0が出ているので,単体GPU接続用に16レーン,SSDやOptane Memoryの接続用に4レーンを用いることが可能となり,この分野で先行していたAMDのRyzen Desktop 3000シリーズに,ようやく肩を並べることになるわけだ。
 なお,Rocket Lake-Sに対応するチップセットは「Intel 500」シリーズになるとのことで,既存のチップセット搭載マザーボードには対応しないものと思われる。

Rocket Lake-Sにおいて鍵となる仕様をまとめたスライド
画像集#003のサムネイル/IntelがデスクトップPC向け第11世代Core「Rocket Lake-S」の概要を明らかに。Ice Lake世代のCPUとTiger Lake世代のGPUを統合する

 そのほかにも,新しいオーバークロック向け機能の搭載や,機械学習向け命令セット「Intel Deep Learning Boost」(DL Boost)への対応も行っているとのこと。また,内蔵のビデオエンコード・デコード機能であるQuick Syncビデオが,最新のビデオコーデック「AV1」のハードウェアアクセラレーションに対応するといった要素も,Rocket Lake-Sにおける新たな特徴に挙げられている。

 実際のCPU製品や搭載PCが出るのはもう少し先になるが,2015年登場の「Skylake」こと第6世代Coreプロセッサから改良を重ね続けてきたIntelのデスクトップPC向けCPUが,ようやく本格的な次世代に移行する日が近づいたことは,素直に歓迎したいところだ。

Intel 公式Webサイト


  • 関連タイトル:

    第11世代Core(Rocket Lake,Tiger Lake)

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