プレイレポート
生産系コンテンツが好きな人は全員集合! 効率重視&まったり系のどちらでも楽しめる街作りゲーム「ピコットタウン」の先行プレイレポート
本作は,コミカルなグラフィックスで描かれた世界で街作りを行うゲームだ。最大の特徴は生産周りのシステムが充実していることで,作物の収穫から加工・製造,そして貿易までのプロセスを存分に追求できる。そのほかにも街のレイアウトを工夫したり,住民によるパーティを編成して冒険に赴かせたりと,街作りに関連したさまざまなコンテンツを楽しめるのだ。
今回4Gamerは,正式サービスに先がけて本作をプレイする機会を得られたので,さっそくプレイレポートをお届けしよう。本稿を見てもし興味を持ったら,今のうちに事前登録を行っておくとよいだろう。
作物の収穫から加工・製造,そして貿易まで
緻密に作り込まれた生産システムに注目
ゲームの舞台となるピコットタウンは,以前は笑顔の絶えない街だったのだが,ある日突然,トロールの襲撃を受けボロボロになってしまう。そんな街を偶然訪れたプレイヤーキャラは,ひょんなことから城主に任命され,復興に奔走することになる。
ゲームプレイの柱となるのは生産活動である。それによって作り上げた品で貿易を行うことで,収益を得て街を発展させるのだ。生産活動はいくつかのフェーズに分かれているので,具体的な流れを順番に紹介しよう。
●畑での栽培
プレイヤーレベルの上昇など,ゲームが進展することで種の品種が増えるとともに,畑の面積も広がる。より大規模な生産活動が行えるようになるだろう。
【生産物と収穫までの時間】
・小麦:種を撒いて1分
・トウモロコシ:種を撒いて2分
・サトウキビ:種を撒いて5分
・綿:種を撒いて10分
●加工・製造
畑で得られる収穫物は,それぞれ対応する施設で加工・製造が行える。シンプルな例を紹介すると,畑で収穫した小麦を「ウシ小屋」の牛に与えると,「ミルク」を生み出してくれる。また,加工物を材料に用いる製造も,似たような流れで可能となっている。
【加工物の例】
・ミルク:「ウシ小屋」で小麦を与える
・ベーコン:「ブタ小屋」でトウモロコシを与える
・タマゴ:「ニワトリ小屋」でトウモロコシを与える
【製造物の例】
・食パン:「パン屋」で小麦,ミルク,トウモロコシを用いる
・バター:「ミルク工房」でミルクを用いる
・コットン生地:「繊維工房」で綿を用いる
・ズボン:「仕立屋」でコットン生地を用いる
製造物の具体例を見てのとおり,複数種の材料が必要だったり,最終的に何回かの工程を要するケースもあったりする。今回プレイした範囲だけでも,20種類以上のラインナップが確認できたが,高ランク(高難度)の製造物を完成させるのはけっこう大変だ。
●貿易
ただし,貿易対象の品はプレイヤーが選べず,一定時間ごとにランダムで変化するシステムとなっている。このシステムが,本作のゲームプレイをより奥深くさせているのだ。
生産や貿易だけではない
「放置系RPG」や街のカスタマイズ要素なども
まず,この街には住民のNPCが暮らしており,画面上でNPCを直接タップすると定期的にクエストなどが受けられる。また,街にはダンジョンなどが隣接しており,プレイヤーが収集・育成した住民でパーティを編成することで,そのエリアで冒険できるのだ。
冒険そのものは自動で行われる仕組みで,この部分に限っていうと放置系RPGライクな内容となっている。その成果に応じて街の拡張に必要な素材や,新たな住民などが獲得できるので,生産活動と並行して行うことになるだろう。
また,プレイヤーは街のレイアウトを自由に変更できる。いわゆるハウジング系のコンテンツが好きな人なら,それを街レベルまで拡大したものをイメージしてほしい。たとえ同じタイプの建築物でも,複数の外見を選べる仕様なのでカスタマイズ性が高く,プレイヤーの好みもたっぷり反映できそうだ。
そのほかにも,街の中枢たる「城」でメインストーリーを進めたり,フレンドの街を訪れてトラブルを解決したり,ギルドに参加してミニゲームをこなしたりと,さまざまな遊び方が用意されているのだ。
村ゲーや生産系コンテンツが好きなら一見の価値アリ
プレイ後に印象に残ったのは,生産周りのシステムがとても緻密なことだ。
「高ランクの製造品をひたすら作ればよいのでは?」と考えるかもしれないが,そうは問屋が卸さない。貿易対象となる品はランダムであるため,たとえ製造したからといって,いつでも好きなときに売れるわけではないからだ。
しかも,倉庫のキャパシティに限りがあるため,さまざまな製造物をストックしておくことも現実的ではない。貿易を成功させるには,そのラインナップを確認し,その製造に必要な材料を逆算して,場合によっては畑での種撒きから計画立てて行うことになるだろう。
さまざまな制約下で必要な品を確保するのは苦労するが,それだけに貿易を成功させたときの喜びはひとしお。いかに効率的に製造するかを臨機応変に考えるのが,本作をプレイしていて最も面白い部分だと感じた。
まとめると,本作は貿易の効率を追求するマネジメント的な面白さと,いわゆる“まったり系”のプレイヤーが求める要素の両方を満たすゲームだ。村ゲー(農園系ゲーム)や,MMORPGにおける生産系コンテンツにハマってしまう人なら,一見の価値があるはず。4月中旬の正式サービス開始を,ぜひ心待ちにしてほしい。
「ピコットタウン」公式サイト
(C)Arumgames Co., LTD. All Right Reserved
(C) GameOn Co., Ltd. All Rights Reserved.
(C)Arumgames Co., LTD. All Right Reserved
(C) GameOn Co., Ltd. All Rights Reserved.