プレイレポート
巨大な食パンにサイコロ……強大なボスとヴァイキングたちが戦う非対称型対戦ゲーム「BOSSGARD」のPC向け日本語版を先行プレイ
そんな本作の日本語版をリリース前にプレイしたので,基本的なゲームシステムや遊び方を紹介しよう。ビビットな色彩が特徴のグラフィックスと,画面狭しと暴れまわるコミカルなキャラクターが魅力的で,友人や仲間とカジュアルに楽しむパーティーゲームとしてオススメできる作品だ。
「BOSSGARD」公式サイト
ヴァイキングたちと凶悪だけどなんだか憎めない(?)強大なボスとの戦いの幕が開ける
冒頭でお伝えしたとおり,BOSSGARDのメインとなるコンテンツは,強大なボス1体 vs 5人のヴァイキングで行う対戦プレイで,大きく分けて「オンライン」と「ローカル」という2種類の遊び方が用意されている。本稿では主にオンラインモードを紹介するが,ローカル対戦の遊び方もほぼ同じだ。
オンラインモードの始め方は,ルームを用意してメンバーを募るという定番の仕組みとなっている。参加者がルームに集まったら,誰がボスを担当し,誰がヴァイキング側で戦うかを決めよう。
人数が足りないときにはCPUキャラクターが参加してくれる。強さを調整でき,ボスとヴァイキングのどちらを担当するかも選べるので,例えばプレイヤー5人ヴァイキング対CPUのボスにして,友だちと協力プレイを楽しむといった遊び方も可能だ。
対戦プレイでは,ボスとヴァイキングそれぞれがユニークなスキルを駆使しつつ相手を攻撃し,画面上部のHPゲージを削っていく。ヴァイキングはHPを5人で共有しているところも本作の特徴の1つだ。
基本的な勝利条件は,先に相手のHPゲージをゼロにした側が勝ちという実にシンプルなものなので,こういったゲームをあまり遊ばないという人も安心して楽しめるだろう。
実際に対戦をしてみた感想としては,ボス側はかなり強力。“ハチャメチャ”な性能のスキルをガンガン使っているだけでヴァイキングたちのHPを削ることができた。HPが半減すると“ステージ2”に移行して能力が上昇し,ハチャメチャ具合に拍車が掛かるのも面白い。
移動の仕方やスキル効果などのクセが強いキャラクターが多いが,それでもなんとなく動かしているだけでヴァイキングを圧倒できるので,ゲームを楽しんでいるうちに操作に慣れるはずだ。
一方,ヴァイキング側はかなり苦戦することになる。ステージ2に移行してからのボスの力が圧倒的なので,どれだけ有利に進めていても終盤に逆転される可能性が高いのだ。
少しでも体力を削られないよう,ボスの危険な攻撃やスキル,ボスが召喚するミニオン,ステージギミックといったものを序盤から見極めて行動しないと,後半はかなり厳しい戦いになる。
ボスの範囲攻撃で複数人がまとめてダメージを食らってしまうようでは勝利は遠い。自身の役割や仲間の立ち位置を意識しつつ連携して戦おう。例えばボスに狙われているときは,回避に専念したり,ボスを引き付けるように仲間から離れたりといった立ち回りが重要となるのだ。
さて,ボス有利と伝えてきたが,この極端なゲームバランスが本作の面白さを生んでいると感じた。ボス側は圧倒的な力でちょこまか動きまわるヴァイキングたちを蹴散らすという爽快さがあり,ヴァイキング側はギリギリの戦いを仲間との連携で戦い抜くという一体感が味わえる。この,ボス側とヴァイキング側で異なる達成感が得られるというところは“狙ったとおりに仕上がっている”という印象だ。
個性的でユーモアあるボスとヴァイキングたちを紹介
続いて,本作を彩るキャラクターたちを紹介していこう。
ボスはそれぞれ2種類の基本攻撃と複数のスキルを持っている。スキルは使用するとクールタイムが発生するので,各スキルの特徴を見極め効果的に使おう。さまざまな攻撃方法でヴァイキングたちを蹴散らしていくと,HPゲージの下にある「レイジ」のゲージが上昇。これを消費することで超強力な「レイジ技」が使用可能となる。
ヴァイキングは,2種類の基本攻撃と各キャラクターごとに固有のクールタイムが設定された「アビリティ」を所持している。おおまかに近接戦闘型と遠距離攻撃型で分かれるので,前衛と後衛といった役割を意識して選択しよう。
対戦前のキャラクター選択時には,3種類ある中から1つのレイジ技を選んで設定できる。ボスを攻撃する技以外にも,仲間にバフ効果を与える技や体力を回復する技,ボスの動きを制限する技などさまざまな種類があるので,誰がどのキャラクターを選んだかだけではなく,どのレイジを設定しているかの確認も忘れないようにしたい。
■コミカルで個性的,しかし凶悪なボスキャラクター
デンプン質の忌み子。見たまんま巨大な食パンで,ちょっとカビが生えている。倒れ込んで相手を潰す近距離攻撃とパンくずを投げつける遠距離攻撃を使う。考えなしに特攻するヴァイキングをコテンパンにしてやろう。
移動に難ありなので,ヴァイキング側はちょこまか動いて翻弄すれば勝機が見えるかもしれない。
“幸運の悪魔”こと巨大なサイコロ。バタンバタンと転がりながらヴァイキングたちに迫る姿はかなりの威圧感がある。ステージ2に入ると移動速度が早くなり,うまく転がれば,複数のヴァイキングにまとめて連続ダメージを与えて一気に戦闘不能にできる。
上下左右に真っすぐしか動けないので,斜め方向はやや手薄。
元々は炭坑用工具だったという邪悪な戦闘マシン。メイン攻撃となる衝撃波は本体の正面にしか出せないためやや当てにくいが,一撃で遠距離攻撃系ヴァイキングに致命傷を与えるほど強力な攻撃となっている。
縦横無尽に走り回るレイジ技も凶悪な威力をもっているため,ヴァイキング側は要注意。
“悪臭を放つ者”と呼ばれる,排水管の詰まりを直すラバーカップに似た形状のボス。遠距離攻撃はないが,フィールドの指定した場所にジャンプで移動して行う踏みつけ攻撃や,柄の部分で近くのヴァイキングを叩きのめす打撃がかなりの威力だ。全方位にダメージを与えるレイジも強力。
相手にする際は,ジャンプの着地点で待ち構えてヒット&アウェイを決めるのが効果的だ。
■強大なボスに立ち向かうヴァイキングたち
いかにもヴァイキングといった風体のマグナスは,剣を振り回す近距離タイプ。通常攻撃の射程は短いが防御力は高い。ボスの近くをまとわりつくように動いてダメージを与えていこう。
くるくると回転しながら敵を切り裂くアビリティは操作にクセがあるが,慣れれば効果的にダメージを与えられるだろう。
ハンマーによる打撃がメインとなる近接タイプのヴァイキング。短い距離ではあるが,指定の位置にジャンプして攻撃できるのが特徴。狙われたら無理せず逃げて,隙を見つけて反撃しよう。
アビリティは,設置すると自動でボスを攻撃する,機械仕掛けのオート・タレット。与えるダメージ自体は小さいが,継続的にHPを削れるため重宝する。
弓で攻撃する遠距離タイプのイネスは,通常攻撃を溜めると貫通する矢を放てる。遠距離タイプの宿命でもあるのが耐久力の低さ。ボスに接近されて攻撃を受けると一撃でやられてしまうことも多いので,的にならないよう動き回ったり距離を取ったりといった行動が重要となる。
アビリティは,ともに戦ってくれるサーベルキャットの召喚。
ガトリングガンのような見た目のクロスボウを使用する,遠距離タイプのヴァイキング。通常攻撃を溜め撃ちすれば,複数の矢を広範囲に放つことができる。
アビリティはクロスボウの連射モード。攻撃力はそれなりに高く使い勝手がいいが,目立ちすぎてボスに狙われやすくなるのが欠点でもある。
対戦を行うと,「シャード」というポイントを入手することができ,これを使って新しいキャラクターをアンロックできる。ここで紹介した以外にも個性的なボスやヴァイキングがいるようなので,どんどん開放して試してみるといいだろう。
対戦に勝つとより多くのポイントが入手できる仕組みで,キャラのアンロックに必要なポイントが軽減される「欠片」というアイテムも手に入れられる。キャラクターのカラーを変える「スキン」もこのポイントでアンロックできるので,ある程度対戦をこなしたらメニューから「カスタマイズ」をチェックし,よく使うキャラクターを自分好みにカスタムしてみよう。
“ガチ”はもちろんパーティーゲームとしてもオススメ
今回は,本作のメインコンテンツである基本の対戦プレイをメインに紹介したが,ほかにもヴァイキングのみで行うデスマッチ形式の「FREE-FOR-ALL」や「TEAM DEATHMACH」,HPやレイジの上昇率などを細かく設定できる「CUSTOM GAME」などがあり,遊び方の幅は広い。チュートリアル的な役割の「イントロ」,1人でひたすらボスやエリートモンスターと戦い続ける「サバイバル」といったモードもあるので,操作を覚えたい人や1人で遊びたいときはこちらをプレイするといい。
いわゆるランクマッチに相当するモードがないため,そこに物足りなさを感じる人がいるかもしれない。しかし,ランクマッチがないことによってカジュアルさが増しただけではなく,1度の対戦を純粋に楽しめるという面も生まれている。
負けたら当然悔しいが,何度も「もう1回!」とチャレンジしたくなる。そんな不思議な魅力を持った本作で,“カジュアルだけど熱い対戦”を体験しよう。
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Published by DMM GAMES. (C) Sand Sailor Studio Srl. All rights reserved.
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