プレイレポート
[プレイレポ]「FORSPOKEN」ストーリーDLC「In Tanta We Trust」は25年前の悲劇を紐解く。魔女タンタたちはなぜ,暴君へと変貌したのか
また,本編をプレイした人には思い入れの深いキャラクター,タンタ・シンタと共に戦えることも見逃せないポイントだろう。
配信開始に先がけてDLCをプレイする機会があったので,プレイフィールをお伝えしよう。
「FORSPOKEN」公式サイト
「FORSPOKEN」本編の戦いが終わり,2か月ほどが過ぎた頃,主人公フレイは謎の声を聞くようになる。
謎の声に従い,ヴィソーリアの地にやってきたフレイは過去の世界へと誘われるのだった。声の主によれば,「アーシア(本編の舞台となった大陸)を救うためには,過去を知る必要がある」という。
フレイが意識を取り戻すと,そこは何者かの侵攻を受け,炎に包まれる街だった。また,自分の意識の「器」となっている体が別人のものであることにも気づく(プレイヤーが操作するのはフレイではなく,タリアという人物だ)。また幸か不幸か,相棒のカフ(しゃべる腕輪)の意識も一緒に過去に飛ばされているようだ。
カフの見立てによれば,ここはレッダ人(レディッグ)がアーシアに侵攻した時代のヴィソーリアであるらしい。とはいえ,そんな「解説」がこの窮地を切り抜ける役に立つわけもない。フレイは戦火に包まれた街を逃げ惑ううちに,屈強なレディッグの戦士たちに囲まれてしまう。
もちろん,我々がよく知るフレイであれば得意の魔法でひと暴れするところだが,この体はあくまでタリアのもの。いくら念じても魔法は発動しない。
あえなく捕まってしまったフレイの前に,甲冑をまとった貫禄のある人物が現れる。彼はヴィソーリアに侵攻したレディッグを指揮する将・アルダコール。どうやら,逃亡したタリア(中身はフレイだが)を追ってきたようだ。
アルダコール将軍が神秘的なアーティファクトをフレイの手の甲に押し当てると,腕に金色の印が浮かんでくる。そして印は赤い光を放ち,フレイに耐え難い苦痛を与えるのだった。
遠のく意識の中,フレイは将軍の目的は「落陽の儀」を執り行うことだと知る……。
このような経緯から,プレイヤーはフレイではなく,タリアを操作してストーリーを進めていく。本編とは異なる新たな魔法を使えるだけでなく,徐々に使用できる魔法が増えていくので,エフェクトが気に入ったものや,扱いやすいものを選んで戦うといいだろう。
いずれの魔法も操作感にクセはなく,本編をクリアしている人ならスムーズに使いこなせるはず。ただし,レディッグの戦士はなかなかにタフ揃い。今のフレイにとって簡単に倒せる相手ではない。
そんなフレイの逃亡劇を助けてくれるのが,アーシアを守護するタンタの1人,慈愛を司るシンタだ。NPCであるタンタ・シンタは自身の判断で行動しているが,フレイがピンチになったときは魔法で傷を回復してくれる。またプレイヤーが指示を出して,シンタに敵を追撃してもらうことも可能だ。
シンタの追撃は使うたびに強化され,最大のレベル3になれば周囲の敵を一掃するほどの威力となる。追撃レベルは戦闘が終わるとリセットされるが,積極的に追撃を使い,最大レベルの攻撃を狙っていくほうがいいだろう。
また,攻撃や魔法パルクールを行うと溜まる「仲間ゲージ」を消費し,シンタに強力な支援魔法を使わせることもできる。シンタの支援魔法により怯んだ敵にフレイが最大チャージの魔法をヒットさせると,絶大な威力の「混合魔法」が発動する。
混合魔法によって相手がダウンしていれば,フィニッシュブローにつなげられる。ボス戦では混合魔法の使い方が勝敗を分けることは間違いない。
スタート直後は魔法が使えないため,本編で魔法を自在に駆使していた人にとっては逆に新鮮なプレイフィールがあるだろう。このDLCでは戦闘や移動の魔法を次々に習得し,自由度が増していく過程をあらためて楽しめるわけで,ゲーム序盤のワクワク感を追体験できそうだ。
難度設定は本編をクリアした人を対象にしているのか,やや高めの印象。物語を淀みなく楽しみたい人には「ストーリー重視」をオススメしたい。フレイが本来の力を発揮できないこともあるが,レディッグはなかなかに手強い相手だからだ。
25年前にアーシアを襲った大いなる災厄とは。タンタ・シンタが胸に秘める真の目的とは。そしてアルダコール将軍が執り行おうとする「落陽の儀」とは……。
「In Tanta We Trust」はLimited EditionやDigital Deluxe Editionの購入者に限り,本日(23日)22:00からプレイ可能となる。のちの世で“レディッグの粛清”と語られる事件の真相を,その目で確かめてみてほしい。
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