【PR】「ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット」の日本語版がついに登場！　“内なる24の人格と語り合って”事件解決を目指すミステリーRPG

　スパイク・チュンソフトは，ミステリーRPG「ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット」を2022年8月25日に発売する。

　「ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット」は，イギリスやポルトガルなどに拠点を置く独立系デベロッパ/パブリッシャのZA/UMが2019年10月にリリースした「Disco Elysium」のコンシューマ向け“完全版”だ（海外では2021年3月に発売）。重厚な世界観やストーリー展開，自由度の高いゲームプレイ，独特なグラフィックスなどで話題を集め，国際的なゲームアワード「The Game Awards 2019」では「BEST ROLE PLAYING GAME」や「BEST INDEPENDENT GAME」など4部門を受賞。その後も各国のさまざまなアワードを受賞するなど，世界中のゲームファンやメディアから高い評価を受けている。

　リリース当時から注目していたものの，かなりのテキスト量のため「英語版でのプレイはつらそうだ……」と思っていたゲームファンも少なくないはず。そんな本作が，待ちに待った日本語ローカライズで，ついにPS5，PS4，Switch向けに発売されるのだ。

「ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット」公式サイト

　本作の物語は，主人公である中年男性がホテルの一室で目覚めるところから始まる。その部屋はひどく荒らされた状態だが，主人公は意識が朦朧としており，なぜ自分がここにいるのかも思い出せない。状況がつかめないままフラフラと部屋を出ていくと，そこには“キム・キツラギ警部補”と名乗る人物が待っていた。彼の話によると，主人公も刑事であるという。


　主人公が目を覚ましたホテルがあるこの地――マルティネーズ地区は，複雑な政治的背景を持っており，荒んだその街には極めて閉鎖的なコミュニティが築かれ，平時には警察も干渉しない危険な場所だった。そんな場所で発生した，人間が“吊られ”てさらされるという凶悪な事件を捜査するため，主人公はこの地に派遣された“らしい”のだ。自分の身に何が起き，どうして記憶を失ったのか。そもそも自分は何者なのか。分からないことばかりのまま主人公は，相棒のキムとともに事件の謎を追っていくことになる。


　絵画のような独特なタッチのグラフィックスは美しく，重厚に作り込まれた世界観やキャラクターの背景と相まって，プレイヤーをぐいぐいとゲームの世界に引き込んでくれる。会話は単に選択肢を選ぶだけでなく，スキルを活用した多彩なアプローチが用意されているのも特徴だ。

「ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット」のおすすめポイントはここ！

●“人格”を持つ4カテゴリ24種のスキルで事件を解決

　本作最大の特徴となるのが，主人公に提示される選択肢の内容や，一部の選択肢の成功率が増減するスキルシステム。ゲーム開始時，プレイヤーは「知性」「精神」「肉体」「運動能力」という4つのカテゴリに各6つある，全24種類のスキルに決められたポイント数を任意に割り振ることができ，これによって主人公の個性が決定する。
　各スキルは“人格を持った存在”として主人公の内面に出現し，目前の問題に対してさまざまな意見を述べてくれる。プレイヤーはこの“話しかけてくる”スキルを通して，自身の直面する物事をどう解釈し，どのように解決するか考えを巡らせるのだ。

キャラクターメイクは，「思想家」や「神経質」，「肉体派」といった得意なスキルが決められている3種のアーキタイプから主人公を選択するというシンプルな方法もある

　取得しているスキルとその組み合わせによって，その場面で有効な選択肢が変わったり，新たな選択肢が出現したりする。中には，特定のスキルに準じた行動を繰り返すことで得られる変化も。覚えたスキルそれぞれの得手不得手をよく理解し，“自分自身の内面とうまく付きあっていく”ことが攻略のカギだ。

●解決方法はプレイヤー次第。自由度の高いゲームプレイ

　捜査の中で発生する重要な出来事や問題は「タスク」と呼ばれ，1つのタスクには複数の解決法が用意されている。所持しているスキルによって異なる，多彩なアプローチをかけられるのだ。


　その場面や状況によって要求されるスキルは異なるため，主人公が得意とするスキルが有効になる解決法へと物語を導くことができれば，そのタスクをスムーズに進められるだろう。洞察力や計算能力で論理的に事件を解決していくか，共感性の高さや優れた直感力で周囲の人や物から情報を探り当てるか，それとも鍛え抜かれた肉体を駆使して真実への扉をこじ開けるか。どれを選ぶかはプレイヤーの選択次第だ。

●ダイスを使ったスキルチェック

　対応できるスキルを持っていれば状況を有利に進められる。しかし，それが必ずしも成功するわけではない。主人公が何らかの行動を取る場合，ダイスによる行動の成否判定「スキルチェック」が発生するのだ。成功率はスキルの値によって異なり，そのスキルが得意であれば成功しやすくなる。


　スキルチェックの際，プレイヤーは自身の内にある24種の人格（スキル）との対話を通じてさまざまな選択を行い，その後の行動を決定することになる。このテーブルトークRPGにおけるゲームマスター的な存在である人格を持ったスキルの数々こそが，プレイヤーを導くと同時に“思考する楽しさ”を与えてくれる本作の大きな特徴だ。1人用のゲームでありながらTRPGを遊んでいるような感覚はコアなゲームファンをも唸らせるものとなっている。
　すべての結果はプレイヤーの選択で決定され，展開によってはダイスによる判定が発生する。それらによって真実に到達するまでの道のりが変化する自由度の高いゲームプレイの本作は，じっくりと思考し，その結果が物語に反映される硬派なRPGを求めている人にはピッタリな作品と言えるだろう。

　なお，パッケージ版を予約購入すると，本作の基本知識を集約したプレイガイド「捜査ハンドブック」が特典としてもらえる。会話や探索のシステム，内なる人格（スキル）との付き合い方といった攻略に役立つ情報が記載されているので，システムが複雑そうと感じた人や，TRPGになじみのない人もこれさえあれば安心してゲームを始められるはず。

　日本語版リリースの機会に，海外で高い評価を得たミステリーRPGのハードボイルドな世界を体験しよう。

「ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット」公式サイト