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from ARGONAVISの始まりを飾った2つのリアルライブをレポート。彼らはこれから,誰も知らない真っ白な道を突き進んでいく――

 2022年1月2日,神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールにて,ボーイズバンドプロジェクト「from ARGONAVIS」より2つのライブイベントが開催された。これらのライブは,本プロジェクトの5バンドがリアルバンドとして登場するイベントとなる。

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 本稿では,カバー曲を演奏した昼公演「1st SHOW ARGONAVIS LIVE 2022 COVER FESTIVAL mini」と,オリジナル曲を中心とした夜公演「2nd SHOW from ARGONAVIS 1st LIVE -始動-」の模様をレポートしていこう。

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PHOTO:西槇太一


1st SHOW ARGONAVIS LIVE 2022 COVER FESTIVAL mini
2nd SHOW from ARGONAVIS 1st LIVE -始動-


◆日程/会場
2022年1月2日 (日)/パシフィコ横浜国立大ホール

◆出演
Argonavis
Vo.伊藤昌弘(七星 蓮)
Gt.日向大輔(五稜結人)
Ba.前田誠二(的場航海)
Key.森嶋秀太(桔梗凛生)
Dr.橋本祥平(白石万浬)

GYROAXIA
Vo.小笠原 仁(旭 那由多)
Gt.橋本真一(里塚賢汰)
Gt.真野拓実(美園礼音)
Ba.秋谷啓斗(曙 涼)
Dr.宮内告典(界川深幸)

Fantôme Iris
Vo.ランズベリー・アーサー(FELIX)
Support Members
Gt.冬真
Gt.YOUSAY
Ba.Sato
Dr.KENZO

風神RIZING!
Vo.中島ヨシキ(神ノ島風太)
Support Members
Gt.芝山武憲
Ba.目黒郁也
Tb.Performer.YUZZY
Dr.RYOTA

εpsilonΦ
Vo.榊原優希(宇治川紫夕)
Vo.梶原岳人(二条 遥)
Support Members
Gt.藤井健太郎
Ba.めんま
Key.翔馬
Dr.北村 望




短くても特濃! 各バンドがカバー曲を披露した
1st SHOW ARGONAVIS LIVE 2022 COVER FESTIVAL mini


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 2021年11月,新会社設立など怒涛の展開を発表し,新たなスタートを宣言した「from ARGONAVIS」。2022年初となるライブは,その幕開けにふさわしい輝きに満ちていた。

 昼公演として行われた「1st SHOW ARGONAVIS LIVE 2022 COVER FESTIVAL mini」は,その名のとおり各バンドがカバー曲を披露するライブだ。タイトルに「mini」とあるように,曲数は少なめだったものの初披露のカバー楽曲もあり,ファンにはたまらないひとときだっただろう。

 トップバッターのArgonavisは,1曲目に「Butter-Fly」を披露。夜公演アンコールのキャストトークでも言及していたが,「Butter-Fly」は,ボーカルを務める伊藤昌弘さんが七星 蓮として初めてステージに立ったライブで歌った楽曲だ(2019年9月「0-2nd LIVE -始動-」)。プロジェクトの新たな始まりを飾る楽曲として,これ以上ふさわしいものはなかったかもしれない。

 2曲目は「くちづけDiamond」。Argonavisとしては比較的珍しい,甘くロマンティックな楽曲だ。歌詞の解釈も,彼らが歌うことでArgonavisにとってのこれからを“約束”してくれているように感じる。
 また,この日の会場は広く天井の高いホールだったのだが,力強く優しく広がっていく5人の音が印象的だった。

Argonavis
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 続いてGYROAXIAのターンへ。数々のカバー曲を発表してきた彼らはどの曲でくるか? と,会場が緊張と高揚感に包まれるなか,投下されたのは「狂乱Hey Kids!!」だった。ステージには火花が吹き上がり,堂々とした演奏がカリスマ性を感じさせる。相変わらずメンバーとほとんど目を合わさない旭 那由多(演:小笠原 仁)と,熱量の高い演奏で応えるメンバーたちが最高だ。

 そして2曲目は初披露の「廻廻奇譚」! 観客は声を出せずとも,そう来たか! という雰囲気になったのが面白い。この曲をジャイロがやることは予想していた人もいただろうが,筆者も思わず「なるほど,やられた!」とうれしくなってしまった。“闇をはらう”というフレーズが印象に残るこの曲は,言われてみればGYROAXIAによく似合う。

GYROAXIA
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 次に登場したのはFantôme Iris。またしても「どうくる?」という観客からの期待感に応えて演奏されたのは「ニルヴァーナ」。いわゆる“暴れ曲”ではなく,あえて“聴かせる”楽曲を持ってきたところに大人の余裕を感じる。彼らが演奏するこの曲には何とも言えない重みがあり,寂寥感のなかにも希望の光を感じることができる。思わず涙が出そうになったところで,お馴染みの“ワイン”で喉を潤すFELIX(演:ランズベリー・アーサー)のMCに和む。

 そして2曲目は初披露の「ロマンス」だった。個人的にこの曲は「そういえばまだ演奏したことがなかったのか」と思うほど,ファントムにしっくりくると感じた。原曲は発表されてからかなりの時間が経っているにも関わらず,あの印象的なサビは思わず心のなかで一緒に歌いたくなるようなキャッチーさがあり,心弾むひとときとなった。

Fantôme Iris
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 リアルバンドでのライブ活動を積極的に行ってきた3バンドが続き,次に登場したのは意外にもεpsilonΦだった(筆者もそうだが,順番的にフウライがくると思っていた人も多かったのではないだろうか)。ステージにうっすらとメンバーたちのシルエットが浮かび上がった瞬間,どうしようもなく期待に胸が膨らんだ。

 1曲目の「unravel」は,宇治川紫夕のハイトーンボイスも聴きどころの一つだ。“恐るべき子供”である紫夕(演:榊原優希)の内に秘めた孤独感や心の歪みのようなものが,こちらの胸に鋭く突き刺さってくる。曲が終わるともう1人のボーカルである二条 遥(演:梶原岳人)が姿を現し,ツインボーカルで「ロキ」を披露。フルメンバーによる“リアルバンドのεpsilonΦ”の音に,「これが聴きたかった!」と感動に胸が震えた人も多かっただろう。

 演奏が終わると,紫夕が「予定通りに終わらせるのは面白くない」と遥をステージに残し,遥がソロで歌う「グッバイ宣言」が演奏された。うれしそうに遥に近づいていく弟の奏と,心底嫌そうに奏を睨みつける遥のツーショットがエモすぎる。εpsilonΦのステージは,実に“これが見たかった”が詰め込まれた十数分だった。そう,驚くべきことにたったそれだけの時間だったのだ。あまりにも濃すぎる時間ではなかっただろうか。

εpsilonΦ
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 トリを飾るのは風神RIZING!。フウライもまた,リアルバンドとしてメンバーが揃うのはこの日が初めてのことだった。ここまでのバンドもそれぞれの個性が光っていたが,フウライは1曲目の「One Night Carnival」で,その場を一気にお祭り会場に変えてしまった。

 お馴染みの振り付けで歌う神ノ島風太(演:中島ヨシキ)は実にいきいきとしていて楽しそうで,観ているこちらまで笑顔になってしまう。2曲目の「カサブタ」は,5人の“青春感”が際立っていた。彼らが賑やかなサウンドで会場すべてを明るく照らす様子を見ながら,この場にいた人は間違いなく,1人残らず笑顔だったに違いないと断言できる。それくらい「フウライがフウライしている」楽しいステージだった。

 今回初めて揃ったεpsilonΦもフウライも,サポートメンバー含めて実にキャラクターらしくて大いに驚かされた。5バンドすべての演奏が終わると,ラストにはステージに集まったメインキャストによる「GO!!!」が披露され,1st SHOW ARGONAVIS LIVE 2022 COVER FESTIVAL miniは幕となった。

風神RIZING!
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1st SHOW ARGONAVIS LIVE 2022 COVER FESTIVAL miniセットリスト
M01. Butter-Fly(Cover)/Argonavis
M02. くちづけDiamond(Cover)/Argonavis
M03. 狂乱Hey Kids!!(Cover)/GYROAXIA
M04. 廻廻奇譚(Cover)/GYROAXIA
M05. ニルヴァーナ(Cover)/Fantôme Iris
M06. ロマンス(Cover)/Fantôme Iris
M07. unravel(Cover)/εpsilonΦ
M08. ロキ(Cover)/εpsilonΦ
M09. グッバイ宣言(Cover)/εpsilonΦ
M10. One Night Carnival(Cover)/風神RIZING!
M11. カサブタ(Cover)/風神RIZING!
M12. GO!!!(Cover)/ALL CAST


全バンドの覚悟と決意が垣間見えた「始動」のライブ
2nd SHOW from ARGONAVIS 1st LIVE -始動-


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 大盛況の1st SHOWから数時間後,生まれ変わった本プロジェクト始動の本編ともいえる「2nd SHOW from ARGONAVIS 1st LIVE -始動-」がスタート。

 こちらのトップバッターは風神RIZING!が飾った。風太による元気な「出陣!」の掛け声とともに始まったのは,新曲「フウライ出陣歌!」だ。昼公演のカバー曲も素晴らしかったが,やはりオリジナル曲となると,メンバーたちの“自信”のようなものを感じるのは気のせいではないだろう。プロジェクトの始動,そして年明けにふさわしい日の出のような一曲だ。

 MCを挟み,次の曲はみんな大好き「NO RICE NO LIFE」! フウライのコミカルな面がクローズアップされたこの曲では,スクリーンに映し出された映像がまた最高だった。往年の面白フラッシュを思わせるムービーにかぶさる弾幕,懐かし涙(笑いすぎの涙かもしれない)がこみ上げる筆者の目に映った客席のペンライトは,さながら輝く米粒のように見えたのは見間違えではないだろう……。

 そしてもう一つの新曲「フウライ全力ジャンプ」,ラストの「バンザイRIZING!!!」もまた,フウライの本領発揮という勢いに満ちていた。彼らは「楽しい」を大切にするバンドだけれど,この日ステージを観ていて感じたのは,それだけに終わらないない確かな表現力だ。これまでに何度も言われていたことだが,フウライはやはり野外で観てみたいと強く感じさせてくれる。願わくは,コールアンドレスポンスができる状況であればなおうれしい。

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 2番手に登場したεpsilonΦは,初っ端からツインボーカルの「Cynicaltic Fakestar」を聴かせてくれた。ライブで聴きたかった彼らのオリジナル曲はたくさんあったが,スピード感溢れる緻密なサウンドを彩る2つの声が光る,これが一番だという人もいたかもしれない。この曲を生で聴いてみた感想としては,まさに「音で殴り合っている」というか,5人がそれぞれの内側に秘めているエネルギーのぶつかり合いというイメージを強く感じた。

 続く「ユメノアト」もそうだが,渦巻く情念や歪んだ愛情,そうしたものをクールなデジタルサウンドに乗せて形にするのがεpsilonΦの真骨頂ではないだろうか。そして個人的にこの日のεpsilonΦのハイライトだと感じたのが,次の「オルトロス」だった。これは二条兄弟をフィーチャーした楽曲ではあるが,音のうねりと,紫夕と遥の絡み合うボーカルがとにかく凄まじかった。

 以前のインタビューで「紫夕の歌声は聴く人を弄ぶいろいろな色,遥の歌声は引き締める黒」という例えがあったことを思い出す。歌というより悲鳴や叫びに聴こえるほどの痛みを感じたし,紫夕が言うところの「不協和音」――この上なく美しい不協和音という表現がふさわしかった。

 「オルトロス」が遥の叫びなら,ラストに披露した「光の悪魔」は紫夕の魂の叫びだ。彼の圧倒的な孤独感,悲痛にも思える笑い声がいつまでも耳に残って離れない。εpsilonΦは作中でも「中高生とは思えない実力」という表現をよくされるが,5人は現実でも圧巻のライブを繰り広げ,笑顔を見せずにステージを去った。そんなところも彼ららしく,最後まで圧倒されっぱなしのひとときだった。

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 次のFantôme Irisは,「棺の中のセラヴィ」でステージの幕を開けた。彼らの楽曲のなかでは比較的ポップな(という表現がふさわしいか分からないが)メロディの本曲は,幽霊たちとのお茶会がテーマとなっている。ヒートアップした会場の熱を保ちつつも,ファントムが現れた瞬間,ステージの空気ががらりと変わり,独特の世界観が広がる。

 本プロジェクトのバンドはどこも「会場の空気を瞬時に変える」実力があるが,ファントムには「世界を構築してしまう」印象が筆者にはある。次に披露したのは,彼らのアンセムとも言える「銀の百合」。ここまでの流れ的には締めに持ってきそうな曲だったので意外に思いつつも,もはや貫禄さえ感じられる歌と演奏に酔わされた。

 続く「Janus」はヴィジュアル系らしさが詰まったドラマティックな一曲だ。1st SHOWの感想でも触れたが,彼らのライブには“重み”を感じるとともに,しっとりとした“湿度”も伝わってくるように思う。それがとても心地よく,まさに1本の劇を観ているような気持ちになる。

 ラストは先日リリースされたばかりの「ピエロ」。緩急のリズムとドラマティックなメロディ,激しいサウンドとキャッチーなフレーズ。こうしてあらためて生で聴くと,この曲もまたファントムの魅力が十二分に表現された名曲だと感じられた。彼らは圧倒的な存在感で舞台に君臨し,美しい余韻を残して去っていった。思わず「お見事……」と呟くことしかできないほど,素晴らしいステージだった。

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 続いてステージに現れたGYROAXIAは,開幕「火花散ル」を投下。本プロジェクトにおいて,メンバー全員がキャラクターボイスを務めるキャストによるリアルバンドなのはArgonavisとGYROAXIAのみだ。しかし,そうした見方など意味がないと思えるほど,彼らは“魅せる”“聴かせる”バンドになったなとあらためて思う。

 初めてライブを観たときにもその存在感には圧倒されたものだが,そこからさらにスケールアップしているとしみじみと感じられた。一気に上がったボルテージをそのまま引き継ぎ,曲はダンサブルな「GETTING HIGH」へ。思わず身体が動いてしまうこの曲のリズムに会場中が揺れていた。

 ステージは間髪入れず「DANCING PARANOIA」と続き,観客を熱狂の渦に落とし込む。この曲は昨年の札幌ライブ(2021年9月「GYROAXIA LIVE 2021 -火花散ル-」)以来2回目の生演奏だったのだが,演奏や歌唱のテクニック的にこれまでの曲よりさらに難しくなっているように感じられる。先ほど「キャストと本業音楽メンバーの区別にはもはや意味がない」と書いたものの,あらためて考えてみても,彼らがこれほどの曲をものにするにはとてつもない努力があったことは想像に難くない。

 そんな5人が最後に届けてくれたのは「WORLD IS MINE」だった。この日,これまで名刺代わりに披露していた「MANIFESTO」は演奏せず,この曲でラストを飾ったことに彼らの覚悟と決意を感じたのは筆者だけではないだろう。プロジェクトの“第一章”で王者となったジャイロは,止まることなく先へと進んでいくのだと。

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 そして最後に登場したのはArgonavisだ。5バンド中で最も持ち歌の多い彼らが,この日に何を歌うのかはとても興味深い。そんなふうに思っているなか,届けられたのは「諦める運命じゃない」と“はじまり”を歌う「星がはじまる」だった。運命を信じる力強さ,頼もしさ,そして揺るぎない安定感。彼らが演奏を始めた瞬間,頭上に満天の星空が広がったように感じた。まだ声を出せない状況ではあったが,サビのコーラスでは観客みんなが歌う声が聞こえた気がする。

 曲を終えると1人ずつ自己紹介しながら,ドラム,キーボード,ベース,ギター,ボーカルと音が重なっていく。そうして奏でられたのは「What-if Wonderland!!」。魔法のようにキラキラしたこの曲は,不安や悲しみをすべて吹き飛ばしてくれるかのようだ。

 観客の手拍子が波のように響く「Starry Line」のあと,メンバー一人一人から,他バンドへの想いと,これからの意気込みの言葉が届けられた。そして5人はラストに「きっと僕らは」を披露。カバーライブも含め,この日のステージで演奏された曲は「はじまり」や「約束」といった,これからの希望を思わせる意味合いを持つ歌詞が多かったように思う。

 そしてプロジェクトを象徴するバンドであるArgonavisは,新たな旅のはじまりと未来を歌ってくれた。迷いや不安を消し去る,この先の道行きだけを見つめる希望の光。そんな1曲に,このうえなく胸が熱くなった。

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 アンコールでは5バンドのメインキャストが再びステージに登場し,メインキャラを演じる出演者は“キャスト自身”としてトークに花を咲かせる。映像として発表された新情報のおさらいもあり,会場が喜びの拍手に包まれた。

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 最後に,ボーカルを務めるキャスト陣からメッセージが届けられた。

榊原優希さん(εpsilonΦ・宇治川紫夕役):
 本当に楽しかったです! 紫夕くんの見ている景色ってこんな感じなのかなって感じることができました。

梶原岳人さん(εpsilonΦ・二条 遥役):
 ようやく遥としてライブに参戦することができました。僕も魂が削られるような感覚がありましたが,ぜひまた参加したいです。

中島ヨシキさん(風神RIZING!・神ノ島風太役):
 風太も言ってましたが,フウライはみんなで歌って楽しめる曲が多いんです。その日が来たら,皆さんの全力の声を聴かせてください。

ランズベリー・アーサーさん(Fantôme Iris・FELIX役):
 ファントムもだいぶライブに慣れてきましたが,本番では「何が起きるか分からない」感じが出てきて,新鮮で楽しい気持ちを感じられてうれしかったです。

小笠原 仁さん(GYROAXIA・旭 那由多役):
 5バンド全員が揃って,個人的にも「待ってました」という気持ちでした。最高の「明けましておめでとう」になりました!

伊藤昌弘さん(Argonavis・七星 蓮役):
 本当に緊張しましたが,無事にライブをお届けできて良かったです。プロジェクトが生まれ変わったことで,僕たちのライブも何倍もレベルアップしたい気持ちが強く,成長した姿を見せたくて今日のステージに臨みました。これから,誰も知ることのない,真っ白な道を突き進んでいきたいと思います。

 そしてステージに全バンド,全メンバーが集まり,ラストの曲が届けられた。伊藤さんは,(過去の合同ライブで最後に歌われていた)「AAside」は演奏しないが,いつか披露する日がまたやってくると話す。そして,今日は新たなスタートの日だと「ゴールライン」のタイトルを告げた。

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 25人ものメンバーが勢揃いしたステージ。彼らから届く歌を聴いていると,自然と涙がこみ上げてきた。この日のライブは,キャストや制作陣を含め(もちろん観客にとっても)とても大切なものだっただろう。

 先ほども書いたが,一つの物語が終わり,新たなスタートを切る記念のステージで歌うことが決められた曲たちには,すべてに意味が込められていたような気がしてならない。走り続けて一息つき,それでも「ここはまだゴールじゃない」と励ましてくれる歌。Argonavisにとっての“はじまり”の歌でもある「ゴールライン」は,あまりにも感情に訴えてくるものがあった。

 2022年,新たな旅が始まった「from ARGONAVIS」という船。会場に降った銀テープは,まるで出港のそれのように色とりどりに輝いていた。これまでの思い出を胸に,まだ見ぬ場所へと進んでいく。彼らの道行きを,これからも追いかけていきたい。

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2nd SHOW from ARGONAVIS 1st LIVE -始動-セットリスト
M01. フウライ出陣歌!/風神RIZING!
M02. NO RICE NO LIFE/風神RIZING!
M03. フウライ全力ジャンプ/風神RIZING!
M04. バンザイRIZING!!!/風神RIZING!
M05. Cynicaltic Fakestar/εpsilonΦ
M06. ユメノアト/εpsilonΦ
M07. オルトロス/εpsilonΦ
M08. 光の悪魔/εpsilonΦ
M09. 棺の中のセラヴィ/Fantôme Iris
M10. 銀の百合/Fantôme Iris
M11. Janus/Fantôme Iris
M12. ピエロ/Fantôme Iris
M13. 火花散ル/GYROAXIA
M14. GETTING HIGH/GYROAXIA
M15. DANCING PARANOIA/GYROAXIA
M16. WORLD IS MINE/GYROAXIA
M17. 星がはじまる/Argonavis
M18. What-if Wonderland!!/Argonavis
M19. Starry Line/Argonavis
M20. きっと僕らは/Argonavis
En1. ゴールライン/ALL CAST


「from ARGONAVIS(メディアミックスプロジェクト)」公式サイト

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