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[GDC 2024]巨人警官との会話を通して脱出を図る「Militsioner」を紹介。巨大な指で摘まみ上げられてきた
Militsionerは,雲を突き抜けるような高さの巨人警官ミリッショナーが町の中心に座り,プレイヤーの監視をしているというカフカ的なシュールな世界が舞台となる。プレイヤーは身に覚えのない事件の濡れ衣を着せられており,一般市民からも疑いの目を向けられている。そのような状況の中で,この町から脱出するために試行錯誤を続けていく。
本作の大きな特徴となるのが,ミリッショナーと対話ができる点で,何とか会話を続けようとおだててみたり,罵ってみたり,ギフトを贈ったりといったコミュニケーションを取れるところだ。
今回のデモは,プレイヤーキャラクターが拘置所から出されたばかりなのか,一歩間違えば大きな指で摘まみ上げられて,再び拘置所へと運ばれるという危ういシチュエーションでスタートした。自分の行動がバレないようにミリッショナーの死角をウロウロしながら,無人の民家から小銭や貴重品を盗み,売れる物を質屋に持って行って売りさばく。これが本作の基本的なゲームプレイとなる。質屋には,より高価なアイテムがあるかもしれない民家の鍵や,ミリッショナーへのギフトアイテムも販売されている。
ミリッショナーにギフトを贈ると,警戒度を示していると思われる赤いアイコンが黄色に変わり,会話のオプションも増えた。ここからさらに褒めてみると,アイコンは青に変化した。すると,ちょうど夜になったこともあってか,ミリッショナーは緊張感がほぐれたのかあくびをし,うたた寝を始めた。これでコソコソと町をかいくぐるように移動する必要もなくなり,屋根などのルートを利用して民家に入れるようになった。
また,マップを探索を続けていると,ガラス窓の向こう側やマンホールの中から手を伸ばしてくる不気味な住人たちが,何かしらの要求をしてくる。彼らのミッションを遂行していくことでも,新しい場所へアクセスできるようになるようだ。
なお,ミリッショナーを怒らせるのは非常に簡単だ。彼をののしったり,目の前で罪を犯したりすれば彼の好感度は一気に下がり,指で摘ままれて拘置所にまで連行される。指は非常に巨大で,モコモコとした突起物が無数にある親指と人差し指の一部が,画面中を覆い尽くすように降りてくる。そうなったら,納屋の中や階段の下といった狭い場所に避難はできるが,この時点でミリッショナーの好感度を引き上げるすべはないようなので,黙って摘まみ上げられてやり直したほうが良さそうだった。
TALLBOYSはロシアを拠点とするメーカーであり,現状ではアメリカに渡航するのは難しいようで,Day of the Devsのイベントにも,同じようにデモが設置されていたGDC 2024のエキスポフロアにも,開発者の姿は見当たらなかった。しかし,Militsionerの開発は着々と進んでいるのは間違いなさそうだ。
「Militsioner」公式サイト
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