プレイレポート
[プレイレポ]日本の推理ゲームから影響を受けた「There is NO PLAN B」。自動進行する会話のなかで犯人を追い詰めろ![BIC2024]
「こちらの記事」にもあるように,2Dアニメーションツール「Spine」による細かな動きを見せてくれるキャラクターも魅力の作品で,実際にブースで対応してくれた本作のゲームディレクター兼デザイナー兼シナリオライターのChangSik Yun氏も,真っ先にビジュアル面を重視したタイトルであることを紹介してくれた。
サイバーパンクな世界で探偵となり,さまざまな事件に挑む。ナラティブADV「There is NO PLAN B」,Steamストアページを公開
SUPERWAVE STUDIOは本日,PC用ソフト「There is NO PLAN B」のSteamストアページを公開した。本作は,2Dアニメーションツール「Spine」の技術を用いたキャラクターたちと,リアルな3D背景グラフィックスが特徴の探偵ものナラティブアドベンチャーゲームだ。
そんな出展中のデモは,クローズドテストで展開しているものをイベント用に短くまとめたもので,EMP手榴弾を密売する犯人を逮捕するという内容になっていた。
情報提供者だと思われる女性「ミサト」から密売人の手がかりを得たBは,協力関係にある警察官のマーベリックに証拠を提示して,犯人らしきネズミ耳(?)の女性「セネカ」のSNSアカウントを入手する。購入者を装ってSNSで会話し,ときに回答を選択して取り引き現場にセネカを呼び出すのだが,ここまでは会話1つひとつを自分のペースで進められる,普通のアドベンチャーゲームスタイルだ。
そうして現場で犯人(らしき人物)と対峙すると,「容疑者を逮捕せよ!」というメッセージと共に逮捕パートに突入する。2人の会話が自動で流れていくなかで,出現する正しい会話の選択肢を時間内に選んで,相手が犯罪者であると断定できる発言を引き出さなければならない。そんなこんなで相手が犯人だとなれば「緊急逮捕」のコマンドが使えるようになり,無事に御用となる。
今回のプレイでは,危うくセネカに帰られそうなところ(だったらしい)で緊急逮捕を発動できた。会話は緊急逮捕コマンドが使用可能になってからもしばらく続いていたので,もしかすると会話を見たくてゆっくりしすぎると逃げられる……といったシチュエーションがあるのかもしれない
紹介したように,このデモ版はもともと3時間ほどのプレイ内容を短くしたもので,スタート時点ですでに手掛かりを見つけた状態になっていた。もとの内容であれば,証拠の捜索や証言を得る行動,セネカの会話を誘導する選択肢がもっとあったのではないだろうか。
ChangSik氏によれば,本作は「逆転裁判」シリーズや「ダンガンロンパ」シリーズといった日本の推理ゲームから影響を受けているそうだ。体験できなかった証拠集めになる捜査パートはともかく,犯人を追い詰める一方で失敗が許されない,自動で会話が進む逮捕パートからは,その空気がたしかに感じられた。
なお本作は,BIC2024でのフィードバックを反映した新バージョンを東京ゲームショウ2024で出展予定だという。今回のバージョンは韓国語のみだったが,そちらは20分程度遊べて,日本語を含めたグローバル向けのものになっているそうだ。さらに,そのときのフィードバックを反映したうえで,Steamでのデモ版配信を考えているとのこと。TGS会場に行けないという人は,もう少し先になりそうだが,そちらのタイミングを待とう。
「There is NO PLAN B」Steamページ
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There is NO PLAN B
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