テストレポート
KDDIの2014年冬モデルスマートフォン2製品のテストレポートを掲載。マイナーチェンジだがレスポンスの改善は体感できる
都内のホテルで新製品発表会を開いたにも関わらず,発表された製品が2機種と少ないのは,2014年冬モデルの一員である「Xperia Z3 SOL26」と「GALAXY Note Edge SCL24」が,すでに10月23日から販売されているためだ。しかも発売済みの2製品は,NTTドコモからもほぼまったく同じ仕様の製品が販売されているので,その意味では新鮮味に欠けるのが正直なところだ。
さて,今回発表された2機種の大きな特徴に挙げられているのが,「au Vo
とはいえ,現時点でau VoLTEに対応するのは新製品の2機種だけなので,幅広いユーザーの間で利用できるようになるのは,しばらく時間がかかるだろう。
本稿では,これら新製品2機種の特徴をチェックしてみたい。
isai VL LGV31
まずは,LG Electronics(以下,LG)製のisai VL LGV31(以下,isai VL)から見ていこう。isai VLは,2014年夏モデルで登場した「isai FL LGL24」の後継機種となる製品だ。実のところ,前モデルとの違いは少なく,めぼしい違いといえるのはau VoLTEへの対応程度だろうか。
5.5インチサイズと大きめの液晶パネルを備える本体は,上下左右のベゼル幅を細くした,いわゆる「三辺狭額縁」デザインとなっている。本体背面が緩やかなカーブを描いたラウンドフォルムになっているのはごく普通なのだが,この背面に音量調整ボタンをレイアウトしているのは,isaiシリーズの特徴的なデザインといえるだろうか。
本体正面。3辺が極端に狭い狭額縁デザインで5.5インチの液晶パネルがとても目立つ |
本体背面。アウトカメラとLEDライトに加えて,音量調整ボタンもここにあるのが特徴だ |
重量は約154gとやや重い部類に入るが,重心位置を中央よりやや下にすることで,手に持ったときの体感的な重さを感じにくくしている。これは,大型化した最新スマートフォンでのトレンドといっていいだろう。幅も76mmと大きいのだが,大画面を重視する人ならば狙いめの機種になりそうだ。
本体上側面には,キャップレス防水仕様のヘッドフォン端子がある |
本体下側面には,同じくキャップレス防水仕様のUSB Micro-B端子を装備 |
本体右側面には,小さめの[電源/スリープ]ボタンがあるだけ。左側面には何もなかった |
538ppiという画素密度は圧巻だが,実はNTTドコモの「ARROWS NX F-02G」が,5.2インチサイズで1440×2560ドット,570ppiという液晶パネルを採用していたりするので,一番高精細なスマートフォンというわけではない。
スペックに目を向けて見よう。搭載SoC(System-on-a-Chip)は前モデルと同じで,Qualcomm製「Snapdragon 801 MSM8974AC」を採用する。内蔵ストレージ容量も32GBと変わっていないものの,メインメモリ容量が前モデルの2GBから3GBへと増量されているのは見逃せない強化点だ。このメインメモリ容量が効いているのか,画面の切替や操作への追従性,アプリケーションの起動などのレスポンスは実に良好で快適だった。
細かい変更点としてはもう1つ,ハイレゾ音源再生に対応している点も挙げられる。ハイレゾ対応の音楽配信サービスも増えつつあるので,スマートフォンをハイレゾ対応音楽プレイヤー的に使いたいという人には喜ばれそうだ。
テストレポートでは恒例のベンチマークテストも行ってみよう。Android版「3DMark」によるグラフィックス性能の計測では,「Ice Strome Extreme」プリセットと「Ice Storm Unlimited」プリセットの2種類をチェックしてみた。
その結果だが,Ice Strome Extremeでは測定上限の「Maxed out!」に到達したものの,GPU性能を測るのに適したIce Storm Unlimitedのスコアは「12569」に留まった。同じSoCを採用するXperia Z3が「16717」だったのに比べると,率直にいって低い。動作中のフレームレートも,上下に大きく変動するのが目立った。リッチなグラフィックスの3Dゲームはやや苦手といえそうな結果だ。
isai VLは,2014冬モデルの中でも抜きん出た性能を誇るというわけではないものの,良好なレスポンスやタッチ応答性の優秀さ,そして5.5インチ液晶パネルという魅力を備えている。3Dグラフィックス性能をそれほど重視しないのであれば,選択肢に含めるのもありではないだろうか。
●isai VL LGV31の主なスペック
- メーカー:LG Electronics
- OS:Android 4.4(KitKat)
- ディスプレイパネル:5.5インチTFT液晶,解像度1440×2560ドット
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 801 MSM8974AC」(クアッドCPUコア,最大CPU動作クロック2.5GHz)
- メインメモリ容量:3GB
- ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
- アウトカメラ:有効画素数約1320万画素
- インカメラ:有効画素数約130万画素
- バッテリー容量:3000mAh
- 連続通話/LTE待受時間:約1300分/約580時間
- 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
- 本体サイズ:76(W)×145(D)×10.5(H)mm
- 本体重量:約154g
- 本体カラー:アクア,ブラック,ピンク
- 主な対応サービス&機能:主な対応サービス&機能:au VoLTE,Eメール(@ezweb.ne.jp),SMS,グローバルパスポート(LTE/GSM/UMTS),ワンセグ,フルセグ,おサイフケータイ,NFC,Bluetooth 4.0,Wi-Fiテザリング(最大8台),キャリアアグリゲーション,WiMAX 2+,WIN HIGH SPEED,緊急速報メール,防水,防塵
URBANO V01
5インチ液晶パネルを搭載する本体のデザインもほとんど変わっておらず,背面形状は定番のラウンドフォルムとなっている。厚みは9.9mmと,2014年冬モデルの中では分厚いほうだが,持ちやすい形状のおかげで握りにくさを感じることはない。重心位置も本体中央よりやや下と,持ちやすい配置になっている。
本体上側面(左)。キャップレス防水仕様のヘッドフォン端子と,防水カバーに覆われたUSB Micro-B端子,microSDカードスロット,SIMカードスロットがある。本体下側面(右)にはストラップホールがあるだけ。背面のラウンドフォルムがよく分かる |
本体左側面(左)には,ロッド式のワンセグアンテナがあるだけ。ボタン類は本体右側面(右)に集中しており,シャッターボタンや[電源/スリープ]ボタン,音量調整ボタンが並んでいる。ちなみに,これらのボタンも金属製とのこと |
最近のAndroidスマートフォンでは,ホームボタンや「戻る」ボタンがソフトウェアボタンとなっているものがほとんどであるが,URBANO V01では使いやすさを重視して,ハードウェアボタンを採用している点も特徴に挙げられよう。
ハードウェアボタン自体は前モデルにも採用されていたが,URBANO V01ではボタンの部材を金属素材に変更したことにより,見ための質感や入力時の操作感を向上させているという。ボタンを押し込むとほどよい抵抗感があり,「押した」という感触を体感しやすいのはソフトウェアボタンでは得られない魅力だ。
本体背面にはアウトカメラとLEDライト,クレードル用接点がある |
前面のハードウェアボタンは金属製に変更。押下時の感触も前モデルより良くなったようだ |
また,筐体内部にもステンレス素材を採用しているとのことで,堅牢性の高さには自信があるようだ。
なお,スペック面は前モデルとまったく変わっていない。液晶パネルは5インチサイズで解像度1080×1920ドットのIPS液晶パネルを採用し,SoCはQualcomm製「Snapdragon 801 MSM8974AB」でメインメモリ容量が2GB,内蔵ストレージ容量は32GBとなっている。ハード自体は前モデルと同じとはいえ,説明員によれば「性能面でのチューニングを見直した」とのこと。発表会場の展示機を操作した印象では,操作に対するレスポンスが前モデルよりキビキビしているように感じられた。
残念ながら,発表会場の展示機材は性能面での調整が済んでいない試作機とのことで,ベンチマークテストは行えなかった。URBANO V01が気になる人は,試用できる展示機が店頭に並び始めたら,実機でチェックしてみてほしい。
●URBANO V01の主なスペック
- メーカー:京セラ
- OS:Android 4.4(KitKat)
- ディスプレイパネル:5インチTFT液晶,解像度1080×1920ドット
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 801 MSM8974AB」(クアッドCPUコア,最大CPU動作クロック2.3GHz)
- メインメモリ容量:2GB
- ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
- アウトカメラ:有効画素数約1300万画素
- インカメラ:有効画素数約97万画素
- バッテリー容量:3000mAh
- 連続通話/LTE待受時間:1510分/約750時間
- 無線LAN対応:IEEE 802.11a/g/n/ac
- 本体サイズ:70(W)×141(D)×9.9(H)mm
- 本体重量:約155g
- 本体カラー:ロイヤルブルー,プラチナホワイト,フォレストグリーン
- 主な対応サービス&機能:主な対応サービス&機能:au VoLTE,Eメール(@ezweb.ne.jp),SMS,グローバルパスポート(LTE/GSM/UMTS),ワンセグ,おサイフケータイ,NFC,Bluetooth 4.0,Wi-Fiテザリング(最大10台),キャリアアグリゲーション,WiMAX 2+,WIN HIGH SPEED,緊急速報メール
KDDI 2014年冬モデル新製品 特設ページ
- 関連タイトル:
Android端末本体
- この記事のURL: