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[CES 2017]アナログ入力やチルト操作機能を備えた革新的マウス「The Z」では何ができるのか?
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印刷2017/01/07 00:00

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[CES 2017]アナログ入力やチルト操作機能を備えた革新的マウス「The Z」では何ができるのか?

こぢんまりとしたSwiftpointのブース。規模の小さいデバイスメーカーが,コストのかかるCESの主会場に出展するのは,なかなか大変なことだったりする
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 CES 2017レポート記事の1本めで簡単に触れた,Swiftpoint製のマウス「The Z」を,CES 2017のメイン会場であらためてチェックすることができた。
 革新的だと認定された製品のみが対象となる「CES Innovation Award」のゲーマー向け製品部門で「Best of Innovation」(最優秀イノベーション賞)を受賞したマウスの特徴を,あらためて紹介してみたいと思う。

The Z。パームレストから一段落ちたところに,メインボタンなど各種ボタンがあるという,非常に特徴的なシルエットとなっている。ボタンの話は後述したい
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 それに先だって,まずはSwiftpointが作成した公式動画をチェックしてもらえればと思う。全編英語なので抵抗はあるかもしれないが,再生すれば,雰囲気は掴めるはずだ。


 ものすごく簡略化して紹介すると,The Zは,加速度とジャイロの両センサーを搭載することで,接地した状態ではマウスの傾き(というかマウス傾ける動作)によるアナログ操作を,マウスを空中に持ち上げた状態では航空機のピッチ/ロール/ヨー操作も行えるという,非常に画期的なマウスだ。

 説明を担当してくれたSwiftpointのGrant Odgers CEOによると,接地状態では,たとえばFPSの覗き込み(リーン)操作を割り当てると,マウスを左右に傾ける操作で,覗き込みを行えるという。また,ドライブゲームのステアリング操作を割り当てたりすることも可能だという。空中では,Battlefield系など,航空機の出てくるタイトルをプレイするときに,いちいちフライトスティックへ持ち替える必要がないのが,大きなメリットとなる。

マウスのチルト操作に機能を割り当てた例。FPSなら覗き込み操作をマウスの傾きで行える。また,ドライブゲームならマウスの傾きでステアリング操作を行える
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うっかり「プレートを取り付けた状態のThe Z」を撮り忘れてしまったのだが,こちらが,そのプレート単体。磁石で本体に貼り付く
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 開発途上版ということもあり,Odgersは細かな仕様まで語ってくれたわけではないのだが,The Zでチルト操作を行うときには,磁石で本体底面に固定するプレートを装着していた。このプレートはセンサーを覆うような格好になっているので,おそらくは,チルト操作と,搭載する光学センサー「PWM3360」の挙動がバッティングしないよう,このカバーで光学センサー出力をカットしようということなのだろう。
 プレートには「Joystick Extender」と書かれた出っ張りも見えるので,接地状態からのチルト操作時および空中操作時の持ちやすさを向上させる意味合いもありそうだ。

ボタンの高さの違いを見たカット(上)。下は,「アナログ入力対応ボタンにドライブゲームのスロットル操作を割り当てると,ボタンを押し込む力で加速の強弱を押し分けられる」というスライドだ
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 特徴的な外観を演出しているボタン部だが,パームレストよりも低い位置にある左右メインボタンと,その根本付近にある「Finger Button」,その上でパームレストからメインボタン側にせり出したような配置になっているのが「Push/Pull Trigger Button」である。

 このうちメインボタンとFinger Buttonはアナログ入力に対応しており,押し込む強さに応じて入力量を変えたり,異なる機能を割り当てたりできるとのこと。
 Odgers氏によれば,ドライブシムのアクセルとブレーキを割り当てるとか,FPSなら,軽く押し込むとしゃがみ,強く押し込むと匍匐姿勢といった感じで機能を分けることを,Swiftpointとしては想定しているという。両ボタンは振動機能も内蔵しているので,たとえば強く押し込んだときだけ振動するように設定すると,振動によって,「いま強く押し込んだと判定されているか否か」を分かりやすくすることもできるそうだ。

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 Push/Pull Trigger Buttonのほうは,ボタン名に「Push/Pull」とあるとおり,上から押すだけでなく,メインボタン側から上に引く操作でも入力が行える。つまり,4ボタン分の機能を持つわけだ。左右メインボタンと使い分けるのは難しいが,左右メインボタンの代わりにFinger Buttonへ指を置いておくような使い方では,相応に使い勝手も悪くないように思われた。

 それ以外のボタンは,センタークリック機能付きスクロールホイールと,左メインの脇に2つ,左サイドに2つという具合だ。なので,総ボタン数は11個ということになる。

左メインボタン脇に,デジタルボタンを2個搭載。左サイドにも縦に2個並んだボタンがある
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 ボタンのカスタマイズ設定を行うためのドライバソフトウェアは見せてもらえなかったので,アナログボタン1個あたり最大何パターンの機能を割り当てられるのかはまだ分からないのだが,試作機では,左メインボタン脇ボタンのすぐ下にモノクロの有機ELパネルがあり,ここで「入力の強さ」をチェックできるようになっていたので,けっこう細かく設定できるのではなかろうか。


日本にも発送してくれるので,気になるなら予約を


 非常に多機能で,今までにない要素を盛り込んだマウスだけに,実際のゲームでどの程度使い物になるのかは,試してみないとなんとも言えない点はある。ただ,相当に面白そうなマウスなのは確かだ。
 SwiftpointのWebサイトから予約注文が可能で,ワイヤードモデルだから,無線関係の国内法令に“引っかかる”可能性もない。日本への発送も行ってくれるとのことなので,本稿を読んで試してみたくなった人は,注文してみてはどうだろうか。

SwiftpointのThe Z 製品情報ページ(英語)

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