空中で傾けて操作できるゲーマー向けマウス「Swiftpoint Z」が，クラウドファンディング方式で国内先行販売スタート

Swiftpoint Z

　軽く宙に持ち上げて傾けることで，チルト（上下回転）やロール（横回転）操作を行えるという画期的な機能を搭載したワイヤードマウス「Swiftpoint Z Mouse」（以下，Swiftpoint Z）を覚えている人はいるだろうか？（関連記事）
　Swiftpoint Zは，ニュージーランドのベンチャー企業であるSwiftpointが開発した製品で，Kickstarterでのクラウドファンディングで目標額の3倍以上となる約51万ドルを集め，2017年1月に米国で行われた家電見本市のCES 2017では，ゲーマー向け製品部門で「Best of Innovation」（最優秀イノベーション賞）を獲得したというほど評判の高いマウスだ。

CES 2017会場で展示されていたSwiftpoint Zの試作機

　そのSwiftpoint Zが，MSYの取り扱いで，クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING by T-SITE」を通じて予約販売が行われることになった。価格は，Swiftpoint Z本体のみが先着75個限定で2万3800円（税込，※通常価格は2万6700円），マウス本体にオリジナルのケーブルホルダーやマウスパッドを付属した先着25個限定のセットが2万2300円（税込）となっている。
　マウスとしてはかなり高価な製品だが，米ドルでの直販価格も229ドル（約2万5204円）なので，割安な値段で買える貴重な機会といえよう。

　Swiftpoint Zの特徴である傾け操作は，内蔵する加速度およびジャイロセンサーによって実現されている。たとえば，FPSにおける覗き込み（リーン）操作を，マウスを軽く浮かせて左右に傾けるといった動作で行ったり，フライトシミュレータにおける操縦桿の動きを，浮かせたマウスの動きで行ったりすることが可能だ。

傾き操作のイメージ

　Swiftpointが公開した公式動画を見ると，イメージが湧くのではないだろうか。


　ボタン周りにも見どころは多い。
　まず，左右メインボタンと，その根本付近にある2つの「Fingertip Button」は，アナログ入力に対応しており，押し込む強さに応じて入力量を変えたり，異なる機能を割り当てることも可能である。
　しかも，Fingertip Buttonは着脱可能で，形状の異なる2種類4個の付属ボタンキャップを付け変えることで，好みに合わせた形状にできるそうだ。

製品画像から，Fingertip Buttonを切り出してみた。左と右の写真では，メインボタン上にある小さなボタンの形状が異なることが分かるだろう

　また，パームレスト部分からメインボタン側にせり出した形状の「Trigger Button」は，押し込む操作とは別に，手前側に引く操作で別の入力が可能となっており，1個で2つの機能を押し分けられるというギミックを備えている。

MSYによる各部の説明図。左側面の先端には，小型の有機ELパネルを備えている

Swiftpoint Zと同梱物を収めたポーチ。交換用のスイッチのほかに，底面に取り付けてマウスを浮かせた状態で使うための「FlightStick Extender」や「Adjustable tilt base」なるものが含まれているとのこと

　なお，センサーは光学式で，PixArt Imaging製の定番「PWM3360」を採用しているとのこと。トラッキング速度は250IPS，最大加速度は50Gといったスペックとなっている。

　極めて独創的な機能に加えて，マウスとしてはかなり高額の製品だけに，相当に人を選ぶのは間違いなかろう。しかし，マウスの新しい進化を目指した製品として，注目に値するのではないだろうか。チャレンジ精神あふれるゲーマーなら，トライしてみてほしい。

●Swiftpoint Zの主なスペック

• 基本仕様：光学センサー搭載ワイヤードタイプ
• 搭載センサー：PixArt Imaging「PWM3360」
• ボタン：左右メイン，センタークリック付きスクロールホイール，Fingertip Button×2，Trigger Button×2，左メイン脇×2，左サイド×2
• トラッキング速度：最大250IPS
• 最大加速度：最大50G
• フレームレート：未公開
• 画像処理能力：未公開
• トラッキング解像度：200〜12000 DPI
• USBレポートレート（ポーリングレート）：1000Hz
• オンボードフラッシュメモリ：未公開
• データ転送フォーマット：未公開
• リフトオフディスタンス：未公開
• LEDイルミネーション：搭載
• 公称本体サイズ：90（W）×130（D）×40（H）mm
• 公称本体重量：117g（※ケーブル含まず）
• マウスソール素材：未公開
• ケーブル長：未公開
• 対応OS：Windows 7以降，macOS 10.8以降
• 保証期間：1年間

GREEN FUNDING by T-SITEのSwiftpoint Z クラウドファンディングページ

SwiftpointのSwiftpoint Z 製品情報ページ（英語）

MSY株式会社(本社:東京都杉並区、代表取締役:秋山昌也、以下 MSY)は、Swiftpoint Limited(以下 Swiftpoint)の革新的マウスSwiftpoint Zの国内先行予約販売をデバイスを多く取り扱う大手クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING byT-SITE」で2017年9月13日から開始します。
アメリカのクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で2016年8月に行われたプロジェクトの反響が高く、日本での販売の要望の声が大きかったことを受けて、Swiftpoint LimitedとMSY株式会社共同で行う先行予約販売となります。

Swiftpoint Z は2016年8月にクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で目標金額14万ドルに対して51万ドル(約5,600万円)の出資を集めた、PCゲーマーの注目を集めている革新的なゲーミングマウスです。
マウスをわずかに動かすだけで、チルト、ピボット、ロール操作が出来ます。また、マウスのボタンはクリックの強さを検知し、銃の構え、ズーム、息止めのような操作も指先1つで簡単に可能です。
これらの機能はカスタマイズが可能で、ゲーム以外のデザインや事務ソフトで活用することで生産性も向上します。
米ラスベガスで行われたCES 2017ではGaming Innovation of the Yearを獲得した革新的なマウスです。

■Swiftpoint Zの特長
Swiftpoint Zは3年以上の開発期間を経た、ピボット、チルト、ロール操作を行える世界初のマウスです。
指をわずかに動かすだけで様々なボタン・アクションも可能なトリガーボタンや、触覚フィードバック付きのクリックの強さでのアクションの切り替えが可能なクリックボタンなどの多くの特徴的な機能を搭載しています。

・チルト(傾き)
マウスをデスク上に置いたまま、左右に傾けるだけで、任意のアクションを実行可能な機能です。
FPSゲームなら障害物から体を傾けながらのぞき込み、発砲するリーン操作をマウスの傾きだけで操作可能になります。
レーシングゲームならハンドル操作も可能です。
底面の部品を簡単に交換できるようになっており、ゲームに合わせて、チルト機能を使わないようにする事もできます。

・ピボット・アクション(旋回)
FPSゲームではまっすぐ走りながらも周囲の状況を確認する必要があります。
マウスを左右に回す操作をするだけで、周囲の状況を確認できます。

・ロール(3D回転)
ゲームの途中で航空機に乗り込み操縦するゲームがあります。
航空機特有のピッチ、ロール、ヨーのような操作も、Swiftpoint Zを持ち上げて操作するだけで直感的に操作が可能です。
長時間飛行する際は付属のフライトスティックエクステンダーにSwiftpoint Zを乗せた楽な状態で操作することもできます。

・革新的なボタン
マウスを通常どおり握り、指を少し伸ばすようにして押すトリガーボタン、指を少し動かすだけで使える指先ボタンも搭載しています。これらのボタンはカスタマイズ可能で、手の大きさや、ユーザーの好みに合わせて調整することができます。
もちろん、スクロールホイールボタン、フロントサイドボタン、親指ボタンも搭載しています。
押す強さに合わせてアクションができるディープ・クリックに対応した左右のボタンは触覚フィードバック機能で、クリックしている状態の把握も簡単です。

これらの、チルト、ピボット、トリガー、指先ボタンを組み合わせることで50種類のアクションをマウスだけで簡単に使い分けることができます。

・登録可能なアクションの数は50種....指の動きはほんのわずか
多くのマウスが、親指グリップの周囲や他のさまざまな位置に追加のボタンを詰め込んでいます。当社は、新たなクリック方法を考案し、指をねじらずに楽にクリックできるボタンの数を増やしました。

ピボット操作、チルト操作と、トリガーボタン、指先ボタンを組み合わせることで、50種類ものアクション（48+単純な左クリックと右クリック）に難なくアクセスできます。どのアクションも、マウスを完全に握って最大限に制御した状態で実行できます。

・ビジネス、デザインソフトにも応用可能
Swiftpoint Zはゲーム以外での応用も可能です。
チルトやピボットはゲームだけでなく、CtrlやShiftキーに割り当てることも可能です。

オフィスアプリケーションでのShiftやCtrlを組み合わせて使うショートカットの操作を、チルト機能に割り当てて使う事も可能です。
ディープ・クリックを選択範囲の調整にも利用出来ます。
スクロールの速度調整もディープ・クリックで調整できます。
3Dオブジェクトの回転、ブラシ調節など、デザインソフトで頻繁に使う操作もマウスだけで可能となります。

ゲームで勝てるだけでなく、ビジネスソフトやデザインソフトにこの革新的なSwiftpoint Zを利用する事で生産性も向上します。

■クラウドファンディングの実施
製品名：Swiftpoint Z
開始日：2017年9月13日
終了日：2017年11月30日
目標金額：500,000円
リターン一覧:
￥22,300 (25個限定 25％OFF) …… Swiftpoint Z x1、オリジナルキューブ型ケーブルホルダー x1、オリジナルマウスパッド x1
￥23,800 (25個限定 20％OFF) …… Swiftpoint Z x1、オリジナルキューブ型ケーブルホルダー x1、オリジナルマウスパッド x1
￥23,800 (75個限定 20％OFF) …… Swiftpoint Z x1
￥26,700 (10％OFF) …… Swiftpoint Z x1
実施サイト：GREENFUNING by T-SITE
URL：https://greenfunding.jp/msy/projects/1986

■Swiftpoint Zの仕様

• ブランド名：Swiftpoint
• 製品寸法：13 x 9 x 4 cm（L x W x H）
• 対応機器：Windows 10、Windows 8.1、Windows 8、Windows 7、Mac OS X Mountain Lion 10.8.x以降
• 接続方式：USB
• トラッキング解像度(DPI)：200〜12,000 DPI
• 加速度(g)：50g
• ボタン数：12(傾きやピボットの組み合わせでクイックアクセスで50の割り当てが可能)
• メーカー型番：SM700
• 製品重量：117g(ケーブル除く)
• 保証期間：1年間
• センサー：Pixart PMW3360
• トラッキング速度(IPS)：250 IPS
• ポーリングレート(Hz)：1000Hz
• 形状：右利き用に最適化された人間工学デザイン