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国内最大級のVR施設「VR ZONE SHINJUKU」が7月14日にオープン。ドラゴンボールやマリオカートなどのVRアクティビティがプレスカンファレンスで発表
今回のカンファレンスでは,7月14日に国内最大級のVR施設「VR ZONE SHINJUKU」を東京・新宿にオープンすること,そして同施設で体験できるVRアクティビティの概要が明らかにされた。
「VR ZONE SHINJUKU」公式サイト
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バンダイナムコグループが培ってきたVRコンテンツ開発力および体感インターフェイス,VRオペレーション,そして人気IP。それらを組み合わせることにより,世界で唯一の,ここでしかできない体験,これまで体験したくとも叶わなかった夢のような体験を,VR ZONE SHINJUKUが提供していくとのこと。
また,グランドオープンとなる7月14日16:30より,一般客を招待してオープニングセレモニーを開催することも明かされた。
それによると,同施設はVR ZONEのフラッグシップ店舗にあたり,その規模は1100坪に及ぶ。今後,世界中の大型商業施設などに30〜70坪程度のVR ZONE Portalを展開していく予定で,2017年夏に英国・ロンドン,同年秋には兵庫・神戸にそれぞれVR ZONE Portalがオープンするという。
VR ZONE SHINJUKUは2019年3月末までの営業予定となっており,動員目標は100万人。堀内氏は「100万人と言わず,200万人,300万人の動員となるように切磋琢磨していきたい」と意気込みを述べていた。
VR ZONE SHINJUKUのプロデュースやディレクションを手がけるバンダイナムコエンターテインメントのコヤ所長(小山順一朗氏)とタミヤ室長(田宮幸春氏)は,同施設のコンセプトや体験できるアクティビティなどを紹介した。
まず,コンセプトは「“皆”で楽しむ」。これは,VR ZONE Project i canのVRコンテンツが基本的に1人で遊ぶものだったことを踏まえたものだという。また,VRに興味や関心がある人だけでなく,まったく知らない人も気軽に楽しんでもらえることを強く意識したとのことである。
最初に紹介されたVRアクティビティとしては,「ドラゴンボール VR 秘伝かめはめ波」だ。このコンテンツはアニメやコミック,ゲームでも知られる「ドラゴンボール」シリーズに登場する技,「かめはめ波」をVR空間内で撃てるというもの。かめはめ波を撃つときのプロセスにこだわり,地面がぐらぐらする様子や周囲に気が集まってくる様子を全身で体感できるそうだ。
また,構えた手の間には気の光球が見えることや,きちんと方向を定めて手を突き出さないと狙った方向にかめはめ波が飛ばないといったことも明かされた。
なお,気は最大4メートルほどの球になるとのこと。そうした大きなかめはめ波を撃つと,地面にまっすぐえぐれた跡が残り,「悟空ってすごいんだな」という感動が得られるそうだ。
同コンテンツは最大4人まで体験可能なので,ほかの体験者が撃ったかめはめ波に当たって大きなダメージを受けることもある。その場合,別売の「VR仙豆」を食べると体力を回復できるという体験も。
「マリオカート アーケード グランプリ VR」は,アーケードゲーム「マリオカート アーケードグランプリ」シリーズをVR化したコンテンツで,最大4人でプレイできる。「マリオカート」のコースをキャラクター視点で走れるため,巨大なパックンフラワーが眼前に迫ってきたりと,想像を超える迫力のレースが楽しめる。
また,これまでの「マリオカート アーケードグランプリ」シリーズとは異なり,アイテムは風船に釣り下げられた状態のものを,実際に手を伸ばして入手する。手に入れたアイテムが「ミドリこうら」であれば,360°どこにでも投げられるし,「ハンマー」ならカートから身を乗り出して周囲のプレイヤーを攻撃できる。
そうしたVRならではのギミックを採用している一方で,親しい人同士でワイワイ楽しめるという,同シリーズの長所はきちんと継承されている。総じて「『マリオカート』が実在したら……」という願望が,しっかり叶えられるコンテンツだ。
先日発表された「エヴァンゲリオン VR The 魂の座」は,エントリープラグ内のコックピット(魂の座)を再現した専用体感マシンを使い,エヴァ各機の操縦を体験できるコンテンツ。使徒と眼があったときの戦慄,攻撃されると分かる瞬間,爆発時の十字架などを楽しめるという。
関連記事:逃げちゃダメだ,逃げちゃダメだ……「エヴァンゲリオン VR The 魂の座」を先行体験,LCL注入によって溺れそうな感覚まで伝わる
「釣り VR GIJIESTA」はルアーフィッシングを体感できるコンテンツだ。新たに用意されたコントローラ「釣りコン」により,当たりのコツコツする瞬間や,魚とのファイトでロッドが左右にしなる様子などをリアルに再現し,大自然を満喫できるとのことだ。
「極限度胸試し ハネチャリ」は,ナムコが1996年にリリースしたアーケード体感ゲーム「プロップサイクル」 をヒントに作られている。足こぎグライダー「ハネチャリ」を飛ばすために,実際に専用体感マシンを足で漕いでいくのだが,最初の滑空で少し落ちる感覚になったり,強風に煽られたりと少々怖い思いも。それでも「本当に空を飛んでいる」という体験が魅力だ。
「恐竜サバイバル体験 絶望ジャングル」は,恐竜が棲息するジャングルからスタンディング・スクーターに乗って生存者を探しつつ,脱出を試みるというコンテンツ。現在,最大8人で楽しめるように調整しているそうだ。
フィールドVRアクティビティとして紹介されたのは,「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊 ARISE Stealth Hounds」。専用アリーナに多人数対応の全身モーションキャプチャシステムを構築することにより,最大4人対4人のチームバトルを実現している。
最大の特徴は「攻殻機動隊」シリーズに登場する光学迷彩を再現している点で,単なる撃ち合いではなく,ステルスを使った駆け引きも楽しめる。稼働開始は2017年8月を予定。
ちなみに,以上のVRアクティビティには,HTCの「Vive」が採用されている(関連記事)。また「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊 ARISE Stealth Hounds」では,MSIのバックパック型PC「VR One」が導入されている(関連記事)。
そのほか,VR ZONE SHINJUKUには非VRのアクティビティも用意される。
「巨大風船爆発ルーム PANIC CUBE」は,狭い牢屋に閉じ込められ,部屋いっぱいに膨らむ巨大風船に押しつぶされながら,お題をクリアしていくというコンテンツ。お題をクリアできなければ,風船がリアルに爆発し,大爆音が施設内に響き渡るそうだ。
「ナイアガラドロップ」と「トラップクライミング」は,プロジェクションマッピングによって大自然を再現したコンテンツだ。
7メートル級の垂直落下型スライダーに滝の映像を投影している「ナイアガラドロップ」では,奈落の底に落ちるかのような体験ができる。
一方,「トラップクライミング」はエアーが吹き出すなどのトラップが仕掛けられているうえ,壁が動いているかのような感覚にとらわれるという。こちらもクライミングの醍醐味を再現している。
こうした施設内のコンテンツは,新鮮さを失わない程度の間隔で新作と入れ替えていく予定だという。さらに国や地域,店舗によって展開するコンテンツを変える方針であることも明かされた。
VR ZONE SHINJUKUの外観および内装も紹介された。こちらもプロジェクションマッピングを駆使して,時間帯によって映像が変わったり,来場者の動きに映像が反応したりといった演出が見られるとのこと。
この6月より国内におけるPlayStation VRの販売取扱店舗が拡大され,日本でも再び盛り上がりの機運を見せつつあるVR界隈。今回のVR ZONE SHINJUKU,そしてVR ZONE Portalの展開がその後押しとなることに期待したい。
「VR ZONE SHINJUKU」公式サイト
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