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「日本eスポーツの夜明け」を謳うデジタルメディア協会。振興に向けた取り組みとして“闘会議”に1000万円の賞金を拠出。高額賞金大会の第一歩へ
今回の記者会見ではAMD理事長の襟川恵子氏が登壇し,取り組みについての発表が行われた。AMDの日本におけるe-Sportsの状況認識は2017年9月に実施された「AMDシンポジウム」(関連記事)で語られているが,簡単におさらいすると,「諸外国と比べて大幅に遅れている」というものである。
そういう状況の中,今回,e-Sports振興に向けた取り組みとして発表されたのは「2018年2月に開催予定の闘会議に賞金として1000万円を拠出する」ということだ。
日本のe-Sportsにおいて,景品表示法,風俗営業法,賭博及び富くじに関する罪の3つの法の壁があるわけだが,AMDとしてはこれらの障壁をクリアしたうえでの賞金拠出だという。その辺りについては,同協会の顧問弁護士でAeGIの理事でもある森本紘章氏などが,賞金を拠出できる道筋を検討したとのことだ。
具体的にどういう検討を行い,どういった形で問題を解決したのかという点は,今回の記者会見では具体的な説明は行われなかったが,ともあれ,今回の1000万円という賞金を出すということは,高額の賞金制大会を開く1つの道筋かもしれないことは確かだろう。
襟川氏は「日本でも賞金付きのeスポーツ大会ができるということを知ってほしい」と語っていた。
今回の発表がAMDの言うところの「eスポーツの夜明け」となるのか,それは今後コミュニティの反応次第というところでもある。日本のe-Sportsがどのように発展していくのか,注目したい。
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