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[TGS 2020]専門セッション「2021年に向けたゲーム業界最新技術トレンド」をレポート。新世代コンシューマ機やVRなどに使われる最新技術がゲーム体験にもたらす影響とは
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印刷2020/09/25 16:42

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[TGS 2020]専門セッション「2021年に向けたゲーム業界最新技術トレンド」をレポート。新世代コンシューマ機やVRなどに使われる最新技術がゲーム体験にもたらす影響とは

 2020年9月25日,「東京ゲームショウ2020 オンライン」の公式番組として,専門セッション「2021年に向けたゲーム業界最新技術トレンド」が配信された。このセッションでは,新型コンシューマ機やVR,ソーシャルメディア,さらに2021年への期待などについて,ゲーム業界の識者3人がパネルディスカッション形式で意見を交わした。

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4Gamer「東京ゲームショウ2020 オンライン」特設サイト

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出演者
ゲームジャーナリスト:新 清士氏
テクニカルジャーナリスト:西川善司氏
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン プロダクト・エヴァンジェリスト / 教育リード:簗瀬洋平氏

■モデレーター:
日経BP 日経クロステック / 日経エレクトロニクス記者:東 将大氏

左から簗瀬洋平氏西川善司氏新 清士氏東 将大氏
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※掲載した画像は配信映像をキャプチャしたものです


新型コンシューマゲーム機 PlayStation&Xbox


 最初のテーマは,この11月に相次いで発売される次世代機のPlayStation 5Xbox Series X/Sについて。新氏はグラフィックスが向上していることを挙げ,「PS5が成熟期に入る5年後のことを考えると,すごくインパクトがある」とコメントした。また西川氏はサウンド面やストレージの向上に言及し,「これまでより1段レベルが上がったゲーム体験に期待したい」と語った。
 簗瀬氏もまた「ゲーム体験がどう変わるか」とし,画面の解像度が上がるとグラフィックスが美麗になるだけでなく,人間が画面を見て解釈するコストが下がることを指摘した。それにより人間が受け取る情報量が増えるので,ゲームを作る側にもできることが増えると述べた。そのうえで,ストレージの向上によってロード時間が短くなることもゲーム体験を変えるだろうと予想した。
 さらに新氏は,次世代機の価格について触れ,「想定されていたよりも1万円くらい安い。攻撃的な価格帯で,多くの人にインパクトを持って受け止められている」と語っていた。

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 各モデルのスペックにおける注目ポイントを問われた西川氏は,いずれもCPUとGPUがAMDの現時点における最新型だと指摘した。ただGPUに関しては機種ごとに性能のメリハリが付いているので,ハードウェアの視点からどう判断していくか,という側面もあるとのこと。
 ストレージに関しては,NVMe SSDを採用している点こそ同じだが,PS5は4レーンを使ってデータ転送を行うのに対し,Xbox Series X/Sは2レーンだけ使っていると述べる。そのためPS5では外部ストレージに制約が生ずるケースもありそうだが,あくまで最大速度性能を追求したと西川氏は説明。一方のXbox Series X/Sは,汎用性を追求したと話した。

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 サウンドについて西川氏は,PS5が独自の「“Tempest” 3Dオーディオシステム」で立体音響を実現しているのに対して,Xbox Series X/Sは汎用的なDolby Atmosを採用しているところに思想の違いが表れていると指摘した。さらにXbox Series Xにオーディオエンジンの「Project Acoustics」が搭載されることにも言及した。Project Acousticsは,例えば反響で部屋の大きさを示すなど,音を使ったさまざまな表現を実現するMicrosoftのオーディオエンジンだが,他社にも提供する予定があり,西川氏は「面白いシナジー効果が出てほしい」と展望を語った。

 「PS5とXbox Series X/S,どちらが買い?」という問いには,まず西川氏が「ほかの2人も同意見だと思うが」と前置きしたうえで「遊びたいゲームが出たときが,買うタイミング」と回答した。「性能の話は面白いが,いざ目の前にしたときには,何が遊べるか,何を遊びたいかが重要」「順番は人それぞれだが,コアゲーマーは結局どちらも買うだろう」と続けた。
 簗瀬氏は西川氏に同意しつつ,まだ公開されていないフレンド機能や動画シェアなどのネットワーク関連に期待していると述べ,「SNSとの境目がなくなっていくのではないか」と予想した。

 「次世代機でどんなゲームを遊びたいか」という問いかけには,新氏がオープンワールドがすごく作りやすくなるはずだと予想を述べ,「1年か2年の間にPS5ならでは,Xbox Series X/Sならではというゲームが出てくるはず。それが出てきてから」と答えた。
 また新氏はビジネスモデルの変化にも触れ,「今後,定額課金でゲームを提供するスタイルに移行していく」と指摘すると,西川氏も「光学ディスクドライブなしのモデルは,まさにそうしたサブスクリプションサービスのためにある」と語った。


次世代ゲーム体験 VR・AR・ソーシャル


 続いてのテーマは,VRソーシャルメディアなどについて。
 2019年にはスタンドアローンのVR対応ヘッドセット「Oculus Quest」が登場したが,新氏はPCやゲーム機に接続して使う従来型のヘッドセットよりも没入感が高いと説明した。
 ただ,Oculus Questが売れているのはアメリカだけという現状もあり,日本ではその没入感の高さが伝わりきっていないと感じるという。例えば日本では,「VRゲームは広いスペースがないと遊べない」といった指摘がいまだに行われるが,Oculus Questの登場によって,腕を振り回す空間さえあれば座ったままでプレイできるVRゲームが主流になりつつあるという。

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 そして10月には,後継機の「Oculus Quest2」が発売される。家電量販店で販売されることや,価格が1万数千円安くなったことなどから,普及率の高まりが期待されている。
 西川氏は,Oculus Quest2のスペック全般がOculus Questのそれの約1.5倍になっているにも関わらず価格が下がっていると指摘。実機を見たという新氏は,過去のゲームをアップスキャンして表示する機能が搭載されていることを紹介し,「画面表示が非常に綺麗」「これ,本当に3万円台で売っていいの? と思った」と感想を述べた。

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 簗瀬氏は,ここ数年,VRがコミュニケーション関連でも注目されていることに言及した。例えば,技術に詳しくなかったり,ゲームに興味がなかったりする人でも,アバターを使ってVRチャットを楽しんでおり,そういう状況を予見してFacebookがOcullusを買収したのではないかという見解を示した。
 西川氏も,VRでは物理的な距離を無効にできること,そして「Zoom」などのビデオ会議システムよりも存在感を高められることなどを理由に挙げて,簗瀬氏の意見に同意していた。

 話題は,「フォートナイト」「あつまれ どうぶつの森」のように,プレイヤー同士のコミュニケーションに活用されるゲームにも及んだ。これまでにもMMORPGや対戦ゲームのように,コミュニケーションを前提としたゲームはあったが,「フォートナイト」や「あつまれ どうぶつの森」は必ずしもそういう設計ではないのに,コミュニケーションに活用されるのはなぜかというのだ。

 その理由として簗瀬氏は,高速ネットワークが世界的に普及して技術的なハードルが下がったこと,そしてスマートフォンの普及でネットワークによるコミュニケーションが一般化したことを挙げ,「ゲームの中でコミュニケーションするのは自然な流れ」という見解を示した。
 また「フォートナイト」に関しても,「コミュニケーション目的で作られたわけではないが,あれだけ人が集まると体験を共有する場になっていく」とし,「そこをスタートにコミュニケーションの場になっていくこともあり得るし,もともと人が集まっていたSNSをゲームの場にしていくこともありうる。両者の技術は区別のないものになっていくだろう」と語った。

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2021年に向けて期待すること


 最後のテーマは,「2021年に向けて期待すること」で,これについて新氏は「リアル,バーチャルを問わないコミュニケーション」を挙げた。現在はゲーム内のプレイヤーにゲーム外のSNSで呼びかけたり,バーチャルな世界からリアルな世界の人達に呼びかけたりということが一般的になっていると説明し,次世代機や,さらにその次の世代には,こうしたことがさらに進化していくのは間違いないと続けた。

 西川氏は,「次世代機には,ウルトラワイドへの対応を望む」とした。西川氏によると,32:9のウルトラワイドディスプレイは,一般的な16:9のディスプレイよりもVRに近いゲーム体験を提供してくれるという。次世代機のスペック的にも,技術的にも対応可能なはずなので,ぜひ実現してほしいと話した。

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 簗瀬氏は「今,想像できないものを遊びたい」とし,「これまでスペックや技術が壁になって作れなかった理想のゲームを実現できるようになるのが,新しいコンシューマ機の醍醐味」と説明した。
 それを受けて西川氏は,「ゲーム機の性能が上がると,ゲームクリエイターがその性能を思わぬ方向に使うことが各世代で起きてきた」と指摘し,簗瀬氏は「技術の研究が実用化するまでに10年くらいかかる。そうなると,研究をしていた人が想像していなかった方向にその技術が使われることも起きる」と応じた。そして,インターネットの父・村井 純氏「オンラインで格闘ゲームができるとは思わなかった」と語ったというエピソードを披露した。

 ディスカッションの最後には,新氏が改めてOculus Quest2が家電量販店などでも販売されることに言及し,体験コーナーも設けられるので,VRでどんな体験ができるのかぜひ実際に試してほしいと呼びかけた。
 西川氏は「2020年は『Ghost of Tsushima』『The Last of Us Part II』など,ゲームが豊作だったが,それはハードウェアも同じで,NVIDIAはGeForce RTX3000シリーズを出したし,AMDも10月に新製品が出る。PCの進化にも注目したい」と語った。そして簗瀬氏は,自身がeスポーツをテーマにしたマンガ「東京トイボクシーズ」の監修を務めていることを紹介した。
 最後にモデレーターの東氏が,ゲームの技術的な進化は,ゲーム体験にも影響を与えるので,ぜひ今後も注目してほしいとまとめて,セッションは終了した。

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