東京タワーの“足元”に誕生する「RED゜TOKYO TOWER」内覧会レポート。eスポーツからボードゲームまで，さまざまなゲームを楽しめる

　東京eスポーツゲートは，2022年3月3日に東京タワー・フットタウンにおいて「RED゜TOKYO TOWER」先行内覧会を開催した。東京タワーの“足元”にあるフットタウンで4月20日に開業するeスポーツ施設で，様々なゲームを楽しめるという。内覧会の様子をお伝えしていこう。


　RED゜TOKYO TOWERは，2022年4月20日のオープンを予定しているeスポーツパークだ。eスポーツだけでなく，ボードゲームやポーカーといったマインドスポーツ，そしてドローン競技に謎解きアトラクション，レトロゲームにVRゲーム，カフェやレストランといった様々な施設が，フットタウンの4フロアに展開される。

ゲーミングPCスペースの「RED゜ARENA」

レーシングシミュレーターを体験できる「RED゜E-MOTOR SPORTS AREA」

「RED゜ROYALE」ではテキサスホールデムを楽しめる

ボードゲームが用意された「RED゜BODOGE」

　内覧会では，東京eスポーツゲートの代表取締役社長である原 康雄氏が，同社の事業を「リアル事業」「興行事業」「デジタル事業」の3分野で行うと説明した。
　リアル事業ではRED゜TOKYO TOWERなどの施設を運営。興行事業においては「新型コロナウイルスの事情を見ながらになるが，夏以降に東京タワーの駐車場や港区を含めた大規模な興行を予定している」という。そして，デジタル事業分野では，ブロックチェーンやNFT，eコマースやメタバースなどについて取り組みを行っていくそうだ。
　「5月以降，皆さんにあっと驚くメタバースの空間を提供できると思います」と原氏。具体的にどのようなものになるかは語られなかったものの“逆さになった東京タワーにMETAVERSEの文字が被さる”というイメージカットが明かされており，どうやら東京タワーに関連するものとなるようだ。ここでは「ブロックチェーンを活用した『RED゜TOKEN』を軸に，リアルとメタバースと様々なものをつなぎ込んでいく」とのことで，今後の発表に注目したい。

東京eスポーツゲートの代表取締役社長である原 康雄氏

　この日，公開されたのはフットタウン5階の「ULTIMATE ZONE」だ。スタジアム，eモータースポーツの体験エリア，ゲーミングPCを楽しめるアリーナ，ボードゲームやポーカーを楽しめるマインドスポーツエリア，缶に入った“カン麺”などオリジナルフードやドリンクを楽しめるスタンドからなっている。

●RED゜TOKYO TOWER SKY STADIUM
　このスタジアムはeスポーツのイベントや音楽ライブ，ファッションショーなどに使用できるという。4面LEDによるXR映像システムを備えており，カメラ映像とCGのリアルタイム合成により，舞台上の演者を宇宙空間や天空のスタジアムなど幻想的なロケーションに配した映像作りが行えるという。


●RED゜E-MOTOR SPORTS AREA
　TSKのレーシングシミュレーターや，DELEが取り扱うレースゲーム用周辺機器による環境が展示されており，eモータースポーツをリアルな環境で楽しむことができる。プロレーサーが練習で使うようなシステムを体験できるのに加え，レースゲーム用周辺機器を実際に試してみるチャンスだ。
　会場に展示されている周辺機器やヘルメット，シューズといった用具類には今後QRコードが付けられ，その場から通販サイトをチェックできるようになるとのこと。特にレースゲーム用周辺機器については，日本で常設展示をしているのがDELE本社のショールーム，またはRED゜E-MOTOR SPORTS AREAくらいだという。環境構築を考えている人には見逃せない機会となりそうである。


●RED゜ARENA
　ゲーミングPCが32台用意されており，理想の環境でプレイを楽しめる。eスポーツ大会，配信イベント，eスポーツ教室などに対応可能だという。


●RED゜STUDIO
　配信スタジオ。12人まで入ることができ，グリーンバックやGoProといった設備も完備。RED゜TOKYO TOWER SKY STADIUMやRED゜ARENAと連動した同時配信もできるとのこと。


●RED゜ROYALE
　ディーラーによる司会のもと，テキサスホールデムを楽しむことができる。参加者がやりとりするのは施設オリジナルのチップで，ずっしりとした重みが手のひらに心地よい。後述するRED゜STANDの飲食物を持ち込むことも可能だ。ルールの講習会やイベントなども行われる予定だ。


●RED゜BODOGE
　国内外のボードゲーム100種以上を揃えたエリアで，初心者や未経験者でも楽しめるようになっているという。曜日イベントや大会を企画することで，コミュニティ作りにも尽力していきたいとのこと。


●RED゜STAND
　フードやドリンクを注文することができる。フードは“ゲームやイベントを楽しみつつ食べられるワンハンドフード”がコンセプトとなっており，中でもユニークなのが「カン麺」。ジュースを思わせる缶の中に汁なし担々麺が入っており，フォークで食べられる。汁なし＆缶容器とすることにより，麺類とゲームの両立が計られているのが面白い。スパゲッティのようにフォークに巻いて食べるのがコツで，辛みとうま味が後を引く感じが，辛み系スナックのそれに近いかもしれない。

「カン麺」は一見すると缶ジュースのようだが……

中には汁なし担々麺が入っている

　2022年4月20日のグランドオープンでは，本稿で紹介した5階「ULTIMATE ZONE」に加え，4階「ATTRACTION ZONE」と3階「INSPIRATION ZONE」も営業を開始する。「ATTRACTION ZONE」ではドローン競技や謎解きアトラクション，「INSPIRATION ZONE」はレトロゲームやVRゲームが楽しめるという。そして，2022年6月以降は1階「WONDER ZONE」のオープンが予定されている。こちらはカフェやレストランなど，子供から大人まで楽しめるコンテンツを準備しているとのことだ。

「RED°TOKYO TOWER」公式サイト