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日本初開催のDreamHack Japan 2023レポート。ゲームを中心としたエンタメごった煮イベントの様子は?
オフィシャルサイトを見ると複合型没入体験イベントとあるが,実際に目の当たりにしてみても「ほどよくいろいろ混ざったイベント」と感じた。近年のゲームシーンは,以前にも増して多方向のエンターテイメントとリンクしており,音楽ライブの真横でeスポーツ大会が行われていても違和感はない。
「DreamHack Japan 2023」は,プロが激突する大会やコミュニティイベント,タレントやインフルエンサーによるエキシビション,アーティストによる音楽ライブやパフォーマンス,やたら充実していたアーケードゲームエリア,そして根幹でもあるBYOC(Bring Your Own Computer)といったアクティビティで構成されている。もちろん,企業ブースもあり,いろいろと楽しめるイベントだ。「DreamHack」ということもあり,海外からの参加者も多かった。
会場をうろうろしていても何かしら面白そうなものがあるといった具合だった。
TOYOTAブースでは,ハイエース内部をゲーマー向けにカスタムしたものが展示されていた。大きなディスプレイを配置し,車内で「ストリートファイター6」を体験できる,というアクティビティだ。たしかにどこでも楽しめる環境を構築できる,面白いカスタムの形かもしれない。
最後にBYOCエリアを見ていこう。BYOCは,ざっくり言えば自分のPCを持って集まろうといった意味で,「LANパーティ」とも呼ばれる。近年ではPCだけ限らない,BYOD(Bring Your Own Device)と言われることもある。本家の「DreamHack」では夜通しの開催だが,「DreamHack Japan 2023」では会場の都合もあり,21:30までとなっている。それでも,マイペースで楽しむプレイヤーを多く散見できた。
またフリープレイのエリアもあり,BYOCの雰囲気を体験しやすい点がよかった。こちらでは「ぷよぷよeスポーツ」や「Counter-Strike: Global Offensive」などのフリープレイゾーンに加えて,いくつかのタイトルがインストールされたPCも用意されていた。
以上,「DreamHack Japan 2023」の様子をお届けした。アクティビティが多く,BYOCで参加しなくても,何かしら楽しめるイベントといったところだ。それは大会への参加でもいいし,BYOCでもいいし,好きなストリーマーの追っかけでもいいし,普段見ないアイドルのゲームプレイの様子を眺めるのもいいし,音楽を楽しんでもいい。
一方で,「DreamHack」のコアともいえるBYOCに関しては,もうちょっと盛り上がりをみたいところではあった。国内でのLANパーティイベントというと,C4LANが思い浮かぶが,そちらとは雰囲気がかなり違う印象だった。C4LANは「LANパーティを楽しむ」ことがメインで,ステージイベントや会場作り,コミュニティの熱量もそちらに向かっているが,DreamHackはアクティビティが多い分,LANパーティを楽しむというよりも,イベント全体を楽しむという趣向に感じた。
会場の都合で「オールナイトで遊ぶ」ことができなかったことも大きいし,初回ということもあって,コミュニティができあがっていないということもあるだろう。次回以降のさらなる盛り上がりに期待したいところだ。
「DreamHack Japan」公式サイト
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