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ゲーム特化の新ファンド「EnFiグローバルゲームファンド」が発表に。15億円規模のFoFで業界の成長を促進
この新ファンドは,複数のファンドに投資を行う,15億円規模のファンドオブファンズ(FoF)とのことで,これによりスタートアップを支援するベンチャーキャピタル(VC)はもちろんのこと,ゲーム業界内で活発化する大型M&Aに対しても,リスクを抑えた投資が可能になるとしている。
デベロッパーが力を持つことが,今後とても重要になる―――ゲーム特化のファンドは,日本のゲーム業界に新たな道筋を示せるのか
長く我が世の春を謳歌した日本のゲーム業界は,いまなかなか厳しいポジションに置かれつつある。アメリカや中国などを筆頭に大挙して押し寄せる海外産ゲームや,インディーズの台頭,可処分時間の奪い合いなど,この状況を脱するキーは,どこにあるのだろうか。
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- カメラマン:佐々木秀二
EnFI 公式サイト
EnFi、総額約15億円のFoF「EnFiグローバルゲームファンド」を設立し、ゲーム特化型VCファンドへの投資を開始
EnFiは、2号ファンドとなる新ファンド「EnFiグローバルゲームファンド」を設立し、新規投資を開始したことをお知らせいたします。
本ファンドはファンドオブファンズ(FoF)の形態で、複数のゲーム特化型ファンドへの投資を行い、ゲーム業界の成長を支えるとともに、ゲーム業界で活発なM&Aの恩恵を享受するファンドです。
ゲーム特化型FoFは世界でもEnFiが唯一の存在であり、国内ゲーム会社の他、海外の投資家からも、唯一無二のFoFと評価を頂き投資を頂いております。引き続き出資者の募集を行い、ファンド総額1000万USドル(約15億円)を目指します。
また、EnFiグローバルゲームファンドからは既に海外の大手ゲーム企業やIT企業も投資する複数のゲーム特化型ファンドへの投資合意が成立しております。
【EnFiについて】
EnFiは、豊富な海外経験を有し、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)でプレイステーションの開発ツールインキュベーションやPSP立ち上げに従事した後、金融業界で証券アナリストとしてゲーム業界の分析や投資を行ってきた垣屋美智子が2021年に立ち上げたファンド運用会社です。
ソニーのプレイステーション事業における事業立ち上げなどゲーム業界の実務経験者であり、金融プロフェッショナルというハイブリッドなバックグラウンドを活かし、2021年に組成した「EnFiグローバルイノベーティブテクノロジーファンド」(以下、1号ファンド)では、フィンランドのゲーム特化型ファンドに投資を行い、国内における「ゲーム投資」という新たな概念の先駆けとなりました。
また、EnFiは元ソニー・コンピュータエンタテインメントCTOの岡本伸一氏をはじめとするソニーや野村證券出身の方々がメンターとなり、ゲーム業界知識と投資ノウハウを融合し、ファンドを組成・運用しております。
2号ファンドとなるEnFiグローバルゲームファンドにおいては、1号ファンドで投資を行ったフィンランドのSisu Game VenturesのChairmanであるPaul Bragielもメンターとして参画し、ゲーム投資において海外トレンド把握とネットワークの構築を強化しています。
【EnFiグローバルゲームファンドの特徴】
この度立ち上げた2号ファンドのEnFiグローバルゲームファンドは、ファンドに投資をするファンドであるFund of Funds (FoF)の投資形態を採用し、1号ファンドよりも投資ファンド数を増やし、世界各地の異なるゲーム事業を育てたゲーム起業家によるVCファンドに投資を行います。
投資を通して、テクノロジー進化やゲーム業界成長を継続的に支援するとともに、GAFAMも注力しているゲーム業界での活発なM&Aの恩恵を享受することを目的としています。
また、海外の大手IT企業や大手ゲーム企業と同じファンドに投資を行うケースが通常で、グローバル企業と同じ投資案件にアクセス出来るメリットがあります。
【GAFAMも注目するゲーム業界に特化して投資をする理由】
ゲーム業界はエンターテインメント業界の中でも最大の市場規模を誇り、メタバース、Web3を含む新たな領域は歴史的にもゲーム業界から誕生しています。
この流れは2021年のEnFi1号ファンド設立以降も顕著で、海外ではGAFAMを含む大手企業による数千億〜数兆円のゲーム企業M&Aが立て続けに起きていることからも、ゲーム事業が世界的に注目されていることがわかります。
また、大型M&Aだけでなく、ゲーム企業によるゲーム特化型VC投資も引き続き行われており、ユニークなコンセプトを持つゲーム特化型ファンドも複数誕生しています。
現状のゲーム業界においては、コンソールやモバイルなどのデバイス特化からメタバースやクラウドという流れへの移行であったり、開発環境においては生成型グラフィックAIなどの新技術によるゲーム開発の効率化が期待されるなど、大きな流れはあるものの、そのアプローチは様々です。またどの方法が成功するかも未知な状況であり、ゲームスタートアップ企業の動向には注目が集まっています。
このような環境において、FoFの投資形態を採用し、世界各地の異なるゲーム事業を育てたゲーム起業家によるファンドに複数投資することで、EnFiグローバルゲームファンドはテクノロジー進化やゲーム業界成長を継続的に支援するとともに、ゲーム業界で活発なM&Aの恩恵を享受することを目的としています。
【EnFi Founding Partner 垣屋美智子からのコメント】
EnFiは「Entertainment x Financial」のコンセプトを掲げ、投資を通じたエンターテインメント事業支援を行っており、そのコミットメントを継続しております。
2000年代前半から多くのゲームスタートアップ企業と関わってきましたが、ゲームの技術やビジネスモデルは最先端であり、その技術をスタートアップ企業がうまく展開して爆発的成長が起こるというのを目の当たりにしました。
ゲーム業界においてスタートアップ企業の果たす役割は大きく、それが「ゲーム投資」として海外では一般的になりました。一方で、2021年の当社1号ファンド組成時は、国内において「ゲーム投資」というコンセプトはほぼありませんでした。2年経った現在、ゲーム投資の認知は高まってきたと感じているものの、投資市場が海外ということもあり、ハードルは引き続き高いと感じています。
そんな中で、ゲーム投資をさらに拡大させる今回のゲーム特化型FoFは、EnFiにとってチャレンジであるとともに、海外ゲームファンド投資の国内第一人者として絶対に行いたいミッションでもありました。
EnFiグローバルゲームファンドを通して、ゲームポートフォリオ企業の成長を投資リターンとして享受するだけでなく、エンタメ業界に新しい視点を提供できるとの強い確信を持っております。ゲーム特化型VC投資を通じて、世界各地のゲームスタートアップと業界の支援をできることを楽しみにしています。
ファンドの概要
■EnFiグローバルゲームファンド
【運用期間】10年(延長有)
【営業者】EnFi株式会社
【募集期間】目標総額になり次第終了
【投資対象】ゲーム特化型ベンチャーキャピタルファンド
EnFi株式会社について
本ファンドの組成・募集・運用を行うEnFi株式会社は、「Entertainment x Financial」のコンセプトを掲げ、投資を通じたエンターテインメント事業支援を行っており、そのコミットメントを継続しております。
■EnFi株式会社代表プロフィール
香港出身の日本人。University of California, Berkeley卒業。
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)にて PlayStationのVC機能であったTools&MiddlewareProgramを担当。最先端ゲーム技術の選定を行う。その後10年間、外資系証券会社、外資系運用会社にて証券アナリストとして、ゲーム業界調査や個社業績分析に従事。独立系 VCを経てEnFi株式会社を設立、代表に就任。
■EnFi株式会社概要
【代表者】代表取締役 垣屋美智子
【設 立】2020年5月20日
【所在地】東京都港区赤坂8丁目2-7
【URL】https://www.enfi.co.jp/
【問合せ先】corp@enfi.co.jp
【事業内容】ファンドの設立・運営、企業の海外進出及び事業開発支援、経営戦略策定及び推進支援
【本プレスリリースに関する問合せ】
EnFi株式会社 corp@enfi.co.jp
EnFI 公式サイト
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