「マビノギ」のオフラインイベント「マビノギパーティー2019」をレポート。G23アップデート「TEMPEST」が2019年夏に実施

　ネクソンは2019年4月13日，同社がサービスを提供しているPC向けオンラインRPG「マビノギ」のオフラインイベント「マビノギパーティー2019」を東京都内で開催した。本稿では会場で公開された新情報を中心に，イベントの模様をお伝えしよう。

イベントのオープニングを飾ったのは，ジャズバンド「Lowland Jazz」のライブ。「マビノギ」の楽曲4曲が，ジャズアレンジで披露された	「マビノギ」運用チームのスタッフも登壇。左からGM マスたまシェフ氏，プロジェクトマネージャー 阿曽沼義典氏，GM あーくころ氏
イベントのMCを務めた，森一丁さん（写真左）と磯村知美さん（写真右）	このイベントのために制作したという，パンの大型フィギュアもお披露目に

　アップデート速報のコーナーでは，G23アップデート「TEMPEST」が2019年夏に実施されることが発表された。
　G23のストーリーは，ミレシアンがティルコネイルで開かれた小さなお祭りに参加するところからスタートする。村の広場で演劇が披露されるが，その内容は奇妙なものだった。


　そして演劇が終わると，動物の群れの大移動が突然始まり，お祭り会場は混乱に巻き込まれる。その渦中で，黒き月の教団と再び対峙したミレシアンは，2つめの黙示録を手に入れる。その黙示録には，エリン中がおぞましい熱病に覆いつくされるという恐ろしい予言が記されていた……。

　TEMPESTでは，この2つめの黙示録の調査にあたり，新たな遠征隊が結成される。その1人めとなる「バトゥール」はジャイアントの少年で，ジャイアント達から可愛がられている弟のような存在だ。彼は，小さい頃からジャイアントの戦士たちの英雄譚を聞かされて育ったため，大人になったら自分もかっこいい英雄になることを夢見ているという。


　新たな遠征隊の2人めは，好奇心旺盛なエルフの探検家「ミルオール」。彼女は世の中のいろいろなことを経験したいと思っており，イリアを隅々まで探検しているが，エルフの間では変わり者扱いされているようだ。


　敵対組織である黒の月の教団にも，新メンバーが登場する。その1人，錬金術士「モルフィドリアナス」は，ティルコネイルのお祭りで奇妙な演劇を行うよう依頼した人物。誰よりも真理への熱望が強いがため，頭のおかしい人と思われることがしばしばあるが，錬金術の知識に関しては，誰にも引けを取らないそうだ。


　モルフィドリアナスに仕える副官「タレック」は，極めて高い忠誠心を持つ。モルフィドリアナスの望みならば何でもする覚悟を持っており，また彼女と一緒に研究を行えるほどの情熱と知識を持って錬金術に取り組んでいる。


　ほかにも新キャラクターとして，好奇心旺盛なミレシアン「タニリエム」が登場する。彼女とは，黙示録の予言を食い止めるためにエリン中を駆け回る過程で出会うという。彼女は久しぶりにソウルストリームを渡ってきたらしく，見間違えるほど変わったエリンが不思議でたまらないようだ。


　ミレシアン達遠征隊は，黙示録の予言の調査のため，ベルファストへと向かうことに。しかしベルファストは激しい大雨に襲われており，その被害は大陸を飲み込むほど拡大していく。そこでオーウェン提督は，この異常気象の原因を，ベルファストの近くに来ている「マナナンの船」だと確信する。

　オーウェン提督いわく，マナナンの船とは，海の支配者海の支配者「マナナン・マクリル」の力で動いている島で，「スクアッブティン」とも呼ばれているとのこと。遠征隊はこのスクアッブティンへと向かうのだ。

「船の守護者」や「海賊とベルファストの守護神」などさまざまな異名を持つマナナン・マクリル。彼自身はあまり世の中に興味がなく，まるで波打つ海のような気まぐれな性格の持ち主だ

スクアッブティンには原住民の妖精「パダルル」が暮らしている。彼らもまた好奇心旺盛で楽しいことが大好きなため，ミレシアンの遠征隊ともすぐに友達になる模様

マナナンの島であるスクアッブティンは新マップとして登場。島内はいくつかの区域に分かれており，中心地には神殿が配置されている

　またTEMPESTでは，前回アップデートで登場した「特性」に，新たなものが追加される。

「裏面を見抜く目」は，敵の弱点を見つけて多大なダメージを与えたり，採集時にボーナスを獲得したりと，戦闘だけでなく生活でも活用ができる

「状態支援」はパーティメンバーには役立つ効果を，敵にはペナルティになる効果を与えて戦闘を支援できる	「力の結束」は，パーティの力を1つにして敵にとどめをさす必殺技として使用できる
「再生の領域」は生命力，マナ，スタミナに加え，負傷，状態異常などを回復する	「集中挑発」は，敵の攻撃を指定の対象に集中させられる。攻撃が集中している隙に魔法を詠唱したり，体勢を立て直したりと戦闘での活用を期待できそうだ

　さらに，4つめのテフドゥインミッションも追加される。舞台となるのはスクアッブティンで，各区域を突破し，神殿で大型モンスターと戦うことになるそうだ。
　このテフドゥインミッションの報酬として，新武器のナックル，ハンドル，シリンダー，ガードシリンダーの生産に必要な素材が手に入る。


　そのほかジャイアントのリニューアルや，キャラメイクで褐色エルフなどを作れるようになるアップデートを近日実施予定であることも明かされた。詳細は続報を待とう。


　「マビノギにお願い！」コーナーでは，本作のプロジェクトマネージャーを務める阿曽沼義典氏と，GM マスたまシェフ氏が，プレイヤーの質問やリクエストに回答した。

　「タイアップはどうなっているのか」という質問には，水面下で話が進んでいるが，まだ発表できる段階ではないので，続報に期待してほしいとの回答がなされた。

　「追加装備スロットが足りない」というリクエストに対しては，その場で○×アンケートを行い，「増やしてほしい」という意見が多かったため，その結果を開発チームに伝えて検討するそうだ。

　「コスプレコンテストの出場枠を増やしてほしい」というリクエストに対しては，代わりにコスプレ撮影会を実施する予定があることが明かされた。都内のスタジオにて，プロのカメラマンが撮影するとのことで，詳細は後日発表される。

　「新しい楽器がほしい」というリクエストには，現在鋭意開発中であることが示された。こちらも詳細は後日発表となる。

　開発チームから来場者に向けて，「新規才能を追加するなら戦闘と生活のどちらがいいか」という質問も行われた。来場者の反応はほぼ半々だったが，現在，「マビノギ」公式サイトにて全プレイヤーに向けたアンケートが行われているので，チェックしてみよう。

会場では，おなじみのコスプレコンテストも開催。今回は全14名が力作を披露した。優勝したのは，トリックスターに扮したりりさん

サーバー対抗クイズ大会では，難問続出につき，わずか3問が出題されただけで終わり。優勝したルエリサーバーでは，戦闘経験値およびアイテムドロップ率が2倍になる報酬イベントが実施される

GM マスたまシェフ氏モチーフのオリジナルTシャツを懸けた，クイズ大会の個人戦も行われた

　最後に阿曽沼氏は，「皆さんのおかげで，ここまで来れました。次回は（国内各地で行われる）出張版で会いましょう」と語り，イベントを締めくくった。

「マビノギ」公式サイト