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  • 発表日:2003/10/23
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ラチェット&クランク パラレル・トラブルなど新作に対応した 「GeForce 536.67 Driver」が登場
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印刷2023/07/19 18:41

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ラチェット&クランク パラレル・トラブルなど新作に対応した 「GeForce 536.67 Driver」が登場

画像集 No.001のサムネイル画像 / ラチェット&クランク パラレル・トラブルなど新作に対応した 「GeForce 536.67 Driver」が登場
 米国時間2023年7月18日,NVIDIAは,公式最新版グラフィックスドライバ「GeForce 536.67 Driver」をリリースした。WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版となる本バージョンは,名作アクションゲーム「Portal」のMod「Portal: Prelude RTX」や,アクションゲーム「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」,アクションRPG「Remnant II」といったタイトルに対応するドライバだ。

 このうち,NVIDIAがとくに力を入れてアピールするのがPortal: Prelude RTXで,Portalの非公式な前日譚を描いた人気Mod「Portal: Prelude」をレイトレーシングへ対応したものだ。Portalのレイトレーシング対応というと,2022年12月にNVIDIAが提供した「Portal with RTX」を覚えている人も多いだろう。
 今回のPortal: Prelude RTXにも,NVIDIAが制作に携わっており,それだけに,レイトレーシングだけにとどまらず,NVIDIAのテクノロジーショウケースのような内容になっている。NVIDIAによると,ジオメトリのリアルタイム圧縮技術「NVIDIA Micro-Mesh」や,最新の「NVIDIA RTX Path Tracing SDK」によるパストレーシングの採用で,プレイヤーは「あごがはずれるような」美しいグラフィックスを体験できるそうだ。


 さらに,Portal: Prelude RTXは,「NVIDIA RTX IO」(以下,RTX IO)を実装する点も見どころだろう。RTX IOは,MicrosoftのDirectStorageをさらに高速化するNVIDIA独自の技術である(関連記事)。

 DirectStorageは,GPUからSSDのデータを直接読み込むことで,テクスチャなどのロード時間を短縮する技術だ。Microsoftは,DirectStorage用に「GDeflate」という圧縮技術を提供しているが,RTX IOでは,GDeflateの展開をGPUに組み込まれたハードウェアで行う。ストレージから直接GPUに圧縮データを転送できるので,高い性能が得られるという。

 Portal: Prelude RTXでは,RTX IOが常時に有効となっており,プレイヤー側で,RTX IOの有効と無効を切り替えられないそうだ。ただ,NVIDIAが公開しているデモ動画で,RTX IOの効果を体験できる。少しわかりにくいが,RTX IOを有効とした場合,ケーキの細部がシャープになるまでの時間圧倒的に短いということが見て取れるはずだ。


 Portal: Prelude RTXは,Portal with RTXと同様に,Portalの本体を持っているGeForce RTXシリーズのユーザーなら無料でプレイできる。すでにSteamでダウンロードできるようになっているので,気になる人はプレイしてみるといいだろう。

 また,ラチェット&クランク パラレル・トラブルのPC版でも,RTX IOに対応し,高速な場面転換など,快適にゲームがプレイできると謳う。加えて,GeForce RTX 40シリーズのユーザーは「DLSS 3」を使用することで,同作の特徴でもあるアスペクト比21:9,32:9,48:9のウルトラワイドディスプレイにおいて,高フレームレートでプレイできるとのことだ。

 最後のRemnant IIは,リリース時に超解像技術「DLSS 2」が利用できるするという。わざわざ「リリースの時点で」と記載していることから,将来的にはDLSS 3に対応することも検討しているのかもしれない。

 GeForce 536.67 Driverは,グラフィックスメモリ16GB版の「GeForce RTX 4060 Ti」への対応もポイントだ。NVIDIAは,16GB版のGeForce RTX 4060 Tiについて「8GB版と同程度の性能が得られる」と説明しており,特段の性能向上は謳われていない。おそらく,グラフィックスがリッチなゲームでは,グラフィックスメモリ容量16GBの恩恵が受けられるかもれしれない。
 なお,ゲーム以上に効果的なのは,大容量のグラフィックスメモリが求められる生成AIやVRだ。16GB版GeForce RTX 4060 Tiは,そういった分野での需要が大きくなりそうだ。

 このほかにも,GeForce 536.67 Driverでは,不具合の修正やG-SYNC Compatible Displaysの拡充などが行われている。ドライバのアップデートは自己責任となる点を理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してほしい。

→Windows 11・64bit版Windows 10用GeForce 536.67 Driver(644.94 MB)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/209464/jp
→ノートPC向けのWindows 11・64bit版Windows 10用GeForce 536.67 Driver(644.94 MB)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/209560/jp

##以下,NVIDIAによる公式紹介記事および英文リリースノート(リンク先はPDF)まとめ##

●GeForce 536.67 Driverの対応製品
  • デスクトップPC向けGeForce RTX 40シリーズ
  • デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
  • デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
  • デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
  • デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
  • NVIDIA TITAN RTX
  • NVIDIA TITAN V
  • NVIDIA TITAN Xp
  • NVIDIA TITAN Xシリーズ
  • デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
  • デスクトップPC向けGeForce GTX TITAN X
  • デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜700シリーズ
  • ノートPC向けGeForce RTX 40シリーズ
  • ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
  • ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
  • ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
  • ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
  • ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
  • ノートPC向けGeForce MX 500シリーズ
  • ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
  • ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
  • ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ

●GeForce 536.67 Driverが統合するソフト
  • GeForce Experience:3.27.0.112
  • HD Audio Driver:1.3.40.14
  • PhysX System Software:9.21.0713
  • NVIDIA RTX Desktop Manager:記載なし
  • CUDA:12.2
  • NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.964.0

●GeForce 536.67 Driverの新要素
  • 「Portal: Prelude RTX」「Remnant II」「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」に対応
  • グラフィックスメモリ16GB版「GeForce RTX 4060 Ti」に対応
  • G-SYNC Compatible Displaysに3機種を追加。詳細は公式サイトを参照
  • GeForce Experienceの最適化に7タイトルを追加

●GeForce 536.67 Driverで解決した問題
  • GeForce Experienceで「Freestyle」フィルタを適用すると,ゲームがクラッシュすることのあった問題
  • Windows用システム遅延計測ツール「LatencyMon」で,「DPC Latency」が増加しているように見えることのあった問題

●GeForce 5536.67 Driverにおける既知の不具合
  • Maxwell世代のGPUにおいて「Halo Infinite」のパフォーマンスが大幅に低下することがある
  • 「Battlefield 2042」に対して,GeForce ExperienceでFreestyleフィルタを適用すると安定性が低下することがある
  • GeForce 536.67 Driverでは,メモリ使用量が大きいクリエイター向けアプリの安定性に関する問題を修正したが,その修正の影響で画像生成AI「Stable Diffusion」とポストプロダクションアプリ「DaVinci Resolve」のパフォーマンス低下が確認された。この問題は今後のドライバで対応する予定とのこと

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