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[E3 2008#07]大物タイトルが鈴なりのUbisoft Entertainmentから,Far Cry 2をレポート
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印刷2008/07/16 16:36

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[E3 2008#07]大物タイトルが鈴なりのUbisoft Entertainmentから,Far Cry 2をレポート

画像集#002のサムネイル/[E3 2008#07]大物タイトルが鈴なりのUbisoft Entertainmentから,Far Cry 2をレポート
 カジュアルからコアまで,さまざまなラインナップを持つフランスのUbisoft Entertainmentは,もともと扱うタイトルの多いメーカーだが,今年はいつも以上に数多くの作品を用意しているという印象がある。マルチプラットフォームでリリースされる「Far Cry 2」「Brothers in Arms: Hell's Highway」「H.A.W.X」そして「Prince of Persia: Prodigy」は,PC版のリリースが正式発表されているため,我々の注目度も高い。また,本日(7月15日)開催されたプレスカンファレンスでは,自社のプライベートイベントでも発表しなかったタイトルをE3 Summitでわざわざ公開するなど,なかなか見どころのある会社だ。私に「見どころがある」と言われても嬉しくはないだろうが。
 2008年内の発売が予定されている「Far Cry 2」は,コンベンションセンターのプライベートルームで公開されていたタイトルの一つだ。まずはこちらからまいろう。まいりました。

サンダル履きだが,Far Cry 2でLead Level Degignerを努めるJonathan Morin氏がゲームの説明をしてくれた
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 というわけで,おさらいから。2004年に発売された「Far Cry」(邦題,ファークライ 日本語版)は,ドイツのデベロッパCrytekが自社開発のゲームエンジン「CryENGINE」の,デモ用に制作して販売したらヒットしちゃったFPSだ。楽園のような南の島を舞台とした,特殊部隊あり水着美女ありのアクション巨編である。当然ながら続編が期待されたが,Crytekが次回作のパブリッシャを,それまでのUbisoft EntertainmentからElectronic Artsに移したことにより,Far Cryという名称の使用権を失ってしまう。
 Far Cryの名前だけが残ったUbisoftがどうするのかしらと思っていたら,2007年夏,続編「Far Cry 2」の制作を正式にアナウンスした。制作はUbisoftの中心的な開発拠点であるモントリオールスタジオが担当し,ストーリーも前作とのつながりはまったくないが,当初PC専用ゲームであることやハイレベルのグラフィックスをポイントにしたことから,その頃Crytekが制作中だった実質的な続編「Crysis」(邦題,クライシス 完全日本語版)との,まさに二世対決! などと筆者の周囲30mぐらいで大きく騒がれたものである。
 Far Cry 2のリリースが2008年にずれ込み,また対応機種がPCだけでなく現世代コンシューマ機も含まれるようになり,さらにはプレイスタイルが大きく異なることが判明して全面対決ムードはやや薄れてしまったが,いずれにせよ世界のFPSファンにとって期待のタイトルであることは間違いない。

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 ゲームの舞台はアフリカの某地方にある某国。どこだかはっきり決めなかったのは,実在しないような「多彩な表情を持った土地」にしたかったからだと,Lead Level DesignerのJonathan Morin氏は言うのだ。アフリカというと条件反射でサバンナを思い浮かべる私だが,それ以外にも岩の多い荒れた土地や爽やかムードの高原地帯,そして湖沼地帯など,アフリカ大陸の風景は多彩らしい。それらをすべてゲームに取り込みたかったため,あえてどことはハッキリ言わないことにしたのだそうだ。欲張りである。
 その某国では二つの勢力,UFLLとAPRが激しく対立している。何の略なのかはぜひ聞かないでほしいが,こんなふうにアルファベットが並んだ組織名って,なんとなくアフリカっぽい気がするが,気のせいですか。プレイヤーは一人の傭兵として,対立する両組織からミッションを受けつつ生計を立てていくというのは,本作に注目している人ならよくご存じだろう。また,50km四方というかなり大きなマップでありながら,好きなところに好きなように移動でき,さらに移動の際にローディングが発生しないというのも有名だろう。限られたメモリでそれを実現するため,環境が自動生成されるテクノロジーを実装するなど,「こちら」の記事にもあるように使用されている自社製ゲームエンジンはかなり先進的だ。雲が流れ,ランダムに天候が変わり,時間と共に日が暮れていく。なにせ,これだけ広いと移動に手間がかかり,しかもそこが殺風景ではプレイがつらくなる。Grand Theft Autoシリーズのように「ただほっつき歩いているだけでも楽しい」レベルにまで環境を高めないといけないのだ。
 とはいえ,Ubisoftのプライベートルームでデモに使用されていたのはXbox 360版とPLAYSTATION 3版だけで,PC版は未展示。実際にどれくらいのグラフィックスレベルなのかはPC版を見るまで保留したほうがいいだろう。コンシューマ機版に関していえば,「なかなかやるな」という印象だが,私は実際はたいしたことでないことにも感心しやすい傾向にある。

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 全体的に純粋なFPSというよりは,RPGとのハイブリッドという感じを受ける。まあその,“純粋なFPSとはなんだ?”みたいな話をするとキリがないので,そのへんは大らかに受け止めてほしいのだが,例えばキャラクターは用意された12人(うち女性2名)の中から一人選べ,簡単なキャラメイクもできるとか,ミッションを受けることで名声(対立勢力にとっては悪名)やいろんなスキルが上がったりとか,ミッションクリアで得られたお金で武器を購入したりとか,Oblivion系RPGの話だといってもと通っちゃいそうだ。セーブには所定のセーブポイントへ行く必要があるが,一回セーブするごとに6時間が経過(眠っていたという設定だ)するなど,GTAシリーズっぽい部分もある。戦闘がFPSであるというだけで,緻密に作られた広大な世界で暮らしていくというシステムを追ってみると,どうしてもRPGっぽくなるのかもしれないが,違うかもしれない。
 その戦闘だが,短い時間のプレイであったことを勘案したもらいつつ,AIはさほど頭が良くない印象を受ける。こちらが背後に回っても気づかず,棒立ちのまま撃たれるということがよくあった。対して,こちらの武器はかなり強力で,狙撃ライフルは薄い板塀ぐらいは貫通してしまうし,対戦車ロケットやC4爆薬など破壊的なアイテムも各種揃っている。石油タンクといった可燃物もあちこちに転がっており,遠距離から爆発物を狙撃するだけで一村丸焼け,敵,一網打尽といったことも可能だ。開発中ということでなんともいえないが,これがノーマルバランスということでは,かなり戦闘の易しいゲームになりそうだ。
 もっとも,最近はビギナー向けに易しめに調整したゲームがヒットしているので,その線を狙ったのかもしれない。高難度でそれなりに敵が手強ければ,FPSファンに問題はないはず。面白いのはやはり野原に火炎放射器で火を放ち,敵をいぶし出す戦法だ。もちろん風向きを間違えるとこちらが火に囲まれるので注意が必要。実際に風向きを間違えて火に囲まれ,非常ににっちもさっちも行かなくなった私が言うのだから間違いないのである。
 マルチプレイモードも用意されるが,今のところ詳しい説明はできないといのこと。最大参加人数およびゲームモードは今後の情報を待たなくてはならない。

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 好きなところに好きなタイミングで行け,たとえキーマンとなるNPCを間違って殺しちゃってもゲームがそれなりに続いていくというきわめて自由度の高いゲームになる予定のFar Cry 2。ここまで来るともう前作Far Cryなんか全然関係ないわけだが,2008年のホリデーシーズンの発売が予定されている。「こちら」にもあるとおり,Xbox 360とPLAYSTATION 3向けには日本のユービーアイソフトからローカライズ版の発売も決定している。

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 なお,15日に行われたUbisoft Entertainmentのプレスカンファレンスで流れたムービーを掲載しておく。ぜひご覧いただきたい。

  • 関連タイトル:

    Far Cry2 日本語マニュアル付英語版

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