MSI，GTX 680M＆mSATA SSDによるRAID 0構成採用のハイエンドモデルなど，ゲーマー向けノートPC「G Series」の新製品4モデルを発表

製品の解説は，エムエスアイコンピュータージャパンの代理店を務めるマイルストーン 営業部 EC事業課 課長の手島智幸氏によって行われた

　2012年11月21日，MSIの日本法人であるエムエスアイコンピュータージャパンは，同社のゲーマー向けノートPCシリーズ「G Series」の新製品発表会を開催。その場で，「GeForce GTX 680M」採用の「GT70 Dragon Edition」「GT70」，「GeForce GTX 660M」採用の「GE70」，「Radeon HD 7970M」採用の「GX60」といった4モデルを日本で発売すると発表した。いずれのモデルも2012年11月中の発売を予定しているとのことだ。
　ちなみに，GT70とGE70は，2012年5月と6月にそれぞれ発表された同名製品の上位モデルという位置付けとなる。（GT70：関連記事，GE70：関連記事）以下，順番に紹介してみたい。

GT70 Dragon Edition / GT70

　まず紹介するのは，今回発表された製品の中で最もスペックの高いモデルとなるGT70 Dragon EditionとGT70だ。この2モデルは，基本的なスペックに違いはなく，異なるのは筐体のデザインのみ。GT70では，黒い筐体が採用されているが，GT70 Dragon Editionでは，赤い筐体に龍のデザインが施されているのが特徴だ。

GT70 Dragon Edition

GT70

GT70 Dragon Edition

GT70

　いずれのモデルも，GPUには「GeForce GTX 680M」を，CPUには「Core i7-3630QM/2.4GHz」をそれぞれ採用し，17.3インチで1920×1080ドット解像度の液晶パネルを備えた筐体に組み込まれている。
　そのほか特徴として挙げられるのは，システムドライブに「Super RAID」と呼ばれる，mSATA接続のSSD 2基によるRAID 0構成を採用している点だ。容量64GB×2もしくは容量128GB×2のいずれかの構成が選択できるとのこと。容量128GB×2の構成ならば1000MB/s以上の読み込み速度を実現できるという。さらに容量750GBのHDDをデータドライブとして備えている。


　従来モデルと同様にSteelSeries製キーボードを採用する点に変更はないが，今回のモデルでは，7色から好きな色を選択して光らせることができるLEDバックライトを備えているのがポイントといえるだろう。


　なお，価格は，スペックの異なるモデルがいくつか用意されるとのことだが，最上位モデルで20万円台前半になるそうだ。

GT70左右側面部のインタフェース

GT70 Dragon Edition / GT70の主なスペック

• CPU：Core i7-3630QM/2.4GHz（L2キャッシュ容量256KB×4，L3キャッシュ容量6MB，Intel Turbo Boost Technology有効時の最大動作クロック3.4GHz）
• マザーボード：Mobile Intel HM77 Express搭載
• メインメモリ：DDR3 SDRAM 4GB×4（詳細未公開）
• GPU：GeForce GTX 680M（グラフィックスメモリ容量4GB）
• ストレージ：SSD（容量128GB，mSATA接続）×2（RAID 0構成）＋HDD（容量750GB，回転数7200rpm，転送速度未公開）
• 光学ドライブ：BD-RE
• 有線LAN：1000BASE-T
• 無線LAN：IEEE 802.11g/n準拠
• サウンド機能：オンボード＋2.1ch内蔵スピーカー
• ディスプレイ：17.3インチ液晶，1920×1080ドット，グレア（光沢）タイプ
• 入力機器：10キー付き日本語キーボード，タッチパッド
• そのほかの主な搭載機能：100万画素Webカメラ
• 本体サイズ/重量：未公開
• OS：Windows 8（詳細未公開）
• 付属品：とくになし

GE70

　GE70は，GeForce GTX 660MとCore i7-3630QM/2.4GHzの組み合わせ採用したモデル。液晶パネルには，17.3インチで1920×1080ドット解像度のものが採用されている。
　GT70と比べると，スペックを抑えたモデルとなっており，最上位構成のモデルで価格は10万円台前半を予定しているとのことだ。

GE70

天板部	SteelSeries製キーボード

GE70左右側面部のインタフェース

GE70の主なスペック

• CPU：Core i7-3630QM/2.4GHz（L2キャッシュ容量256KB×4，L3キャッシュ容量6MB，Intel Turbo Boost Technology有効時の最大動作クロック3.4GHz）
• マザーボード：Mobile Intel HM76 Express搭載
• メインメモリ：DDR3 SDRAM 4GB×2（詳細未公開）
• GPU：GeForce GTX 660M（グラフィックスメモリ容量2GB）
• ストレージ：SSD（容量128GB，mSATA接続）＋HDD（容量750GB，回転数7200rpm，転送速度未公開）
• 光学ドライブ：BD-RE
• 有線LAN：1000BASE-T
• 無線LAN：IEEE 802.11g/n準拠
• サウンド機能：オンボード＋4ch内蔵スピーカー
• ディスプレイ：17.3インチ液晶，1920×1080ドット，グレア（光沢）タイプ
• 入力機器：10キー付き日本語キーボード，タッチパッド
• そのほかの主な搭載機能：100万画素Webカメラ
• 本体サイズ/重量：未公開
• OS：Windows 8（詳細未公開）
• 付属品：とくになし

GX60

　GX60は，「Radeon HD 7970M」と「A10-4600M/2.2GHz」の組み合わせを採用した“AMD仕様”のモデルだ。15.6インチで1920×1080ドット解像度の液晶パネルを搭載し，上記の3モデルよりも小振りな筐体を採用する。

GX60

　本機で面白いのは，HDMI，mini Display Port，D-Sub 15ピンといった端子を備えており，AMDのマルチディスプレイ技術「Eyefinity」による，3台のディスプレイへの3画面出力が可能な点だ。実際，会場では3画面出力による「DiRT 3」のデモが行われていた。

3画面出力の様子

背面の出力インタフェース

　そのほか，容量64GBのmSATA接続SSD 2基をRAID 0構成にしたSuper RAIDの採用や，SteelSeries製キーボードを備える点がポイントといえるだろう。
　本機の価格は，最上位構成で10万円台前半になるとのことだ。

GX60左右側面部のインタフェース

GX60の主なスペック

• APU：A10-4600M/2.2GHz（L2キャッシュ容量2MB×2，AMD Turbo CORE Technology有効時の最大動作クロック3.2GHz）
• マザーボード：AMD AM70 FCH搭載
• メインメモリ：DDR3 SDRAM 4GB×2（詳細未公開）
• GPU：Radeon HD 7970M（グラフィックスメモリ容量2GB）
• ストレージ：SSD（容量128GB，mSATA接続）×2（RAID 0構成）＋HDD（容量750GB，回転数7200rpm，転送速度未公開）
• 光学ドライブ：BD-RE
• 有線LAN：1000BASE-T
• 無線LAN：IEEE 802.11g/n準拠
• サウンド機能：オンボード＋2.1ch内蔵スピーカー
• ディスプレイ：15.6インチ液晶，1920×1080ドット，グレア（光沢）タイプ
• 入力機器：10キー付き日本語キーボード，タッチパッド
• そのほかの主な搭載機能：100万画素Webカメラ
• 本体サイズ/重量：未公開
• OS：Windows 8（詳細未公開）
• 付属品：とくになし