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昨今,テレビや新聞などでも見聞きする機会が増えてきたキーワード「e-Sports」をご存知だろうか。e-Sportsとは,「Electronic Sports」の略称で,野球やサッカーのようなスポーツ競技さながらにゲームで対戦し,腕前を競い合うことを指す。熱心なゲームファンである4Gamerの読者であれば,すでにシーンを追いかけている人も多いだろう。
では,なぜこの「e-Sports」が,今注目を集めているのだろうか。今回は,e-Sportsの魅力と,どんな大会が行われているのかを紹介しよう。
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若者離れを危惧する企業が注目する,若者が集まってくるジャンル
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大手自動車メーカーのスバル・アメリカは,新車のプロモーションと若者へのブランド認知拡大を目的に,「Counter-Strike: Global Offensive」(以下,CS:GO)をメイン種目にした賞金総額2万ドル大会「Subaru Invitational」(Twitchアーカイブ)を開催している。
また,NBAの「フィラデルフィア・セブンティシクサーズ」が,プロゲームチーム「Team Dignitas」を買収したことも話題になった。同じくプロゲームチームの「Fnatic」は,プロサッカーチーム「ASローマ」と戦略的パートナーシップを締結したほか ,多数の有名投資家からの資金調達に成功しており,その中には日本の実業家である伊藤穰一氏も名を連ねている。
このような状況を,さらにさまざまなメディアが報じることで,ゲームを使った競技が新たなエンターテイメント「e-Sports」として注目を集めているのだ。
e-Sports大会で活躍するプロゲーマーが登場
インターネットが普及していないころは,自宅や友達の家に集まったり,近所のゲームセンターに通ったりして,ゲームの腕前を競ったものだが,インターネットが普及してからは,対戦のフィールドが世界中へと広がった。
そして現在では,ゲームをプレイすることを職業とする「プロゲーマー」と呼ばれる人々が,世界各国で行われる賞金付きのe-Sports大会で腕を競い合っている。
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プロゲーマーは,好きなゲームをして高額な賞金や名声を得られることから,若いゲーマーの憧れの対象だ。腕前だけでなく,容姿やキャラクターにも注目が集まり,ゲームはしないのにプロゲーマー個人のファンという女性も目立つようになった。男性ファンばかりが目に付いた2000年代初期のe-Sportsシーンとは,かなり様相が変わってきている。
では,プロゲーマーたちが競い合うe-Sports大会には,一体どのようなものがあるのか。ここからは,国内外の主要なe-Sports大会を,いくつかピックアップして紹介しよう。
世界一の名誉をかけて競い合う,歴史あるe-Sports大会「Intel Extreme Masters」
「Intel Extreme Masters」は,世界最大と言われるe-Sportsリーグ「Electronic Sports League」(ESL)を運営するドイツのTurtle Entertainment社が,2007年にスタートしたe-Sports大会だ。「e-Sports」という言葉がまだそれほど一般的ではない2000年から,大会やプロチームをスポンサードしてきた「Intel」を大会名に冠して,10年以上続く歴史と合わせて「もっとも名誉あるe-Sports大会」と評する人もいる。
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また,Intel Extreme Mastersに採用されるタイトルは,各ゲームコミュニティにとって非常に重要なものとなっている。現に,e-Sportsにおける伝統タイトルの1つ「QUAKE」シリーズの「QUAKE LIVE」が,2011年に不採用となった結果,ほかのイベントでもそのタイトルが採用されなくなるほどの影響力を持っている。
ちなみに,2017年3月に終了したシーズン11では,「CS:GO」「StarCraft II」「League of Legends」が採用された。また直近では,シドニーオリンピックの会場として使用された「Qudos Bank Arena」で,2017年5月6日〜7日に開催された「Intel Extreme Masters Sydney 2017」が記憶に新しい。
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シドニー大会ではCS:GOをタイトルに採用して,賞金総額20万ドル(およそ2200万円)のトーナメントが行われた。会場では,今後が注目される「VRゲーム」を使用したe-Sportsについて,「Intel」のe-Sports・ゲーム分野の担当者や,e-Sports大会を運営する「ESL」のCEOによるパネルディスカッションも実施されている(関連記事)。
先に説明したとおり,e-Sportsシーンで大きな影響力を持つ「Intel Extreme Masters」が,VRゲームを競技ゲームに採用すれば,VRの分野でもe-Sportsが発展していく可能性が高い。今後の動向に注目したいところ。
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Intel Extreme Mastersは,各国で開催されるハイレベルな大会を,年間を通じて観戦できるところが魅力の1つといえる。シーズン12に採用されるタイトルがどうなるのかに期待を膨らませながら,新たなシーズンの開催発表を待ちたい。
賞金総額はなんと20億円以上。e-Sports史上,最高賞金総額を誇るDota 2公式世界大会「The International」
「e-Sports」がどれほどすごいことになっているかを示す事例として,必ず紹介されるのが,e-Sports大会における最高賞金総額記録を毎年塗替えている「Dota 2」の公式世界大会「The International」だ。
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The Internationalは,まだβ版だったDota 2のプロモーションを兼ねた,同タイトル初のe-Sports大会として,2011年に行われたドイツのゲームイベント「gamescom」の会場でスタートした。
そして,この大会が大きな注目を集めることになったのは,優勝チームに贈られる賞金が,前代未聞の100万ドル(約1億1000万円),賞金総額は160万ドル(約1.8億円)と発表されたためだ。
それまでのe-Sports大会の優勝賞金は,高額な部類でも数万ドル(数百万円) だったのだが,それが一気に100万ドルとなったことで,プロ選手たちも騒然となった。当時の様子は,Valveが公開しているドキュメンタリムービー「Free to Play」で確認できる。
本大会の凄さはこれだけではない。2013年の大会から導入された施策が非常に面白いのだ。それは,大会期間のみ販売されるゲーム内アイテム「Compendium」を,9.99ドル(約1,100円)で販売し,その売上の25%(約280円)を賞金総額に上乗せするというもの。
このCompendiumには,限定スキンや出場選手を紹介するデジタルブック,大会の結果を予想するゲームへの参加権,そしてデジタル観戦チケットなどが特典として含まれており,ファンにとっては非常にお買い得なアイテムになっていた。
そして何よりファンを惹きつけたのが,賞金総額が自分の行動によって増額されるという仕組みである。そこに興味を持ったファンがこぞってアイテムを購入したおかげで,2013年の大会は120万ドルが増額され,賞金総額287万ドルというとんでもない大会となり,大きな話題をふりまいたのだ。
この仕組みは毎年導入され,2016年の大会では,ゲーム内アイテムの売上によって1900万ドルほどが上乗せとなり,約2000万ドル(約23億円)という,一般のプロスポーツに引けを取らない賞金総額になっている。
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今年の「The International 2017」は,2017年8月7日〜12日にアメリカのシアトルで開催される。現地観戦チケットはあっという間に完売となったが,Twitch等のストリーミング配信であれば世界中から無料で観戦可能だ。
今年の賞金総額がどれほどになるのかに注目しつつ,大会を楽しんでみてほしい。ちなみに,The International 2017の出場チームは,招待チーム以外すべて予選を通じて決定される。予選は誰でも等しく出場のチャンスがあり,うまく優勝すれば一攫千金の「Dota 2ドリーム」を実現できるわけだ。Dota 2は基本無料でプレイできるので,興味の沸いた人はぜひとも遊んでみてほしい。
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アメリカの放送局や芸能事務所も参入。エンターテインメント性に溢れる「ELEAGUE」
「ELEAGUE」は,2016年5月にスタートした新興大会ながらも,豪華な出場選手やエンターテイメント性に溢れる演出で,ファンから大きな注目を集めている。
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これまでに採用されたゲームは,「CS:GO」「Overwatch」「ストリートファイターV」の3つで,ストリートファイターVには日本からもプロ選手が招待され,出場している。
この大会は,アメリカのメディア「タイム・ワーナー」傘下のケーブルテレビ向け放送局「ターナー・ブロードキャスティング・システム」と,格闘技イベント「UFC」などを展開するアメリカの大手芸能事務所「WME|IMG」がタッグを組んで開催しており,インターネットはもちろんケーブルテレビでも配信され,絶大なリーチ力を誇る。2017年1月22日〜29日に開催されたCS:GOの大会「ELEAGUE Major ATLANTA 2017」では,Twitchの歴代最高視聴者数を記録したほどの人気っぷりだ。
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両者はこれまで「スポーツ」の番組やイベントを多数手がけてきたノウハウを「e-Sports」に持ち込んでおり,例えばゲーム中のラウンド切り替えや,タクティカルポーズなど,視聴者にとっては退屈となるシーンに,リプレイや選手の感情溢れる表情を差し込むなど,見ている人を常に楽しませる工夫を凝らしている。
また,e-Sportsに関心を寄せる元プロバスケットボールプレイヤーのシャキールオニール氏や,ラッパーのルーペ・フィアスコ氏などをプロモーションに起用して,ライト層にもアピールしている点は,放送局や芸能事務所ならではだ。
このような規模の大会なので,出場する選手も世界トップクラスのプロゲーマーばかり。試合のレベルは非常に高く,選手達もかなりの満足度でプレイしているようで,大会期間中のSNSは,選手達の楽しげな投稿で溢れている。
日本国内でもe-Sportsのプロリーグを楽しめる。「League of Legends Japan League」
これまでは海外の事例を紹介してきたが,日本でもe-Sportsのプロリーグが開催されている。その中でも注目したいのは,「League of Legends」を運営するRiot Gamesが,日本で展開している「League of Legends Japan League」だ。
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この大会には6つのプロゲームチームが出場。Riot Gamesから報酬が支払われ,選手たちはフルタイムのプロ選手として試合に挑む。レギュラーシーズンを勝ち抜いた2チームがオフラインでの決勝戦で対戦し,優勝すると日本代表として公式世界大会の出場権を得られるとあって,選手は日々研鑽し競い合う。
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2014年のリーグ開始当初は,収容100人規模の会場で実施されていたが,着実に規模やファン数を拡大し,4月1日に実施されたSpring Splitは東京ビッグサイトで開催。有料となる2500席をファンが埋めつくすほどの盛況を見せた。
また,Riot Gamesはこの春より,e-Sportsや学生サークルを含むコミュニティ支援をスタートしており,公式サイトではLeague of Legendsのイベントを網羅した特設ページが用意されている。
そんな,世界的なe-Sportsタイトルとして人気を博すLeague of Legendsは,日本語対応しているうえ,基本無料でプレイ可能だ。気軽にe-Sportsを楽しみやすい環境が揃ったタイトルなので,観戦・プレイともにオススメできる。
初心者から世界を目指すゲーマーまで参加できるe-Sports大会「JCG」
気軽にe-Sportsを楽しんでみたいと思ったなら,「JCG」がオススメだ。JCGはe-Sports大会専用のプラットフォームで,PCはもちろん,コンシューマ向けゲームや,スマートフォン向けゲームの大会に無料かつ気軽に参加できる。
もともとは,個人でe-Sports大会を精力的に開催していた松本順一氏が,e-Sportsの魅力の虜になり,人生をかけて取り組んでいくために会社としてサービス提供を行うようになったという,興味深いバックグラウンドを持つ大会でもある。
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現在は,PCだと「レインボーシックス シージ」「フィギュアヘッズ」「League of Legends」「Overwatch」といったタイトルで,定期的に大会が開催されている。
JCGで行われる大会は,初心者向けの「オープン」,中級者向けの「マスター」,マスターで好成績を残した上位プレイヤーのみが参加可能な「プレミア」など,プレイヤーの腕前に合わせてクラス分けされているのが特徴だ。クラスが上がっていくと,オフラインでの大会に出場できたり賞金がもらえたりと,ゲーマーの競技意欲をかきたてる特典が提供される。
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JCGは先に紹介したESLのパートナー企業となっており,ESL Japanとしてグローバル大会の運営も行なっている。大会はほぼ毎日と言っていいほど開催されているので,大会ポータルサイトから興味のあるタイトルを探してみてほしい。
e-Sportsを楽しむならPCにもこだわりたい!
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e-Sportsで採用されるタイトルのほとんどはPC向けのゲームではあるものの,その大半がスペックの高いPCを必要とはしないので,採用されているタイトルを始めるまでのハードルは低めだ。ただ,e-Sports大会への出場を目指して本格的にゲームをしてみようと思うなら,どのタイトルでも推奨スペックを満たすようなPCは用意しておきたいところ。とはいえ,上を見ればキリがないのがこの世界である。
ユニットコムが運営するショッピングサイト「パソコン工房」では現在,iiyamaのLEVEL∞(レベルインフィニティ)C-ClassよりCore i7-7700とGeForce GTX1060を搭載した「LEVEL-C122-LCi7-RNR」が,e-Sports入門者をターゲットにしたゲーマー向けPCとして販売されている。
e-Sportsに興味のある人はもちろん,本格的に飛び込んでみようと考えている人にもオススメのスペックなので,この機会に環境を整えてみてはいかがだろうか。
































