インタビュー
[インタビュー]舞台「スタンドマイヒーローズ」キャストが明かす,1作目の思い出と見どころ
2026年4月12日,二子玉川ライズ スタジオ&ホールにて,「舞台『スタンドマイヒーローズ』」Blu-ray発売記念のオーディオコメンタリーイベントが開催された。本記事では,イベントに出演された夏目 春役の石渡真修さんと都築 誠役の笠原織人さんに,演じているキャラクターについてやBlu-rayの見どころ,さらに、まもなく7月に上演予定の「舞台『スタンドマイヒーローズ』Season0〜マトリ・都築兄弟編〜」への意気込みについて伺った。![]() |
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初演を振り返って――役作りをとおして感じたキャラクターの魅力とは
4Gamer:
少し前になりますが,2025年9月に上演された舞台「スタマイ」に出演された感想をお聞かせください。
石渡真修さん(夏目 春役/以下,石渡さん):
すごく(思い出が)ありすぎるんですが,どうしよう……。
笠原織人さん(都築 誠役/以下,笠原さん):
いいことじゃん!(笑)
石渡さん:
そうですね……最初のビジュアル発表時はお客さまから良い反響をいただいていましたが,実際に舞台で動く姿をお見せしたら「(キャラクターだと)認めてもらえないんじゃないか」という不安はありましたね。ですが実際に本番で演じたところ,皆さんとてもあたたかく迎えてくださって,すごく安心したのを覚えています。
4Gamer:
そうだったんですね。石渡さんは2.5次元舞台にたくさんご出演されていますが,その緊張感は,やはり「スタマイ」が何年も続いている作品だというのが大きかったのでしょうか。
石渡さん:
それはあります。でも僕自身,2.5次元舞台は(不安が伴うことに)慣れないんですよ。観客の方の反応はどうしても毎回気にしてしまうので,今回は本当に良かったなと感じています。
4Gamer:
私も拝見しましたが,本当にステキな“ハルくん”だったと思います。笠原さんはいかがですか。
笠原さん:
やっぱり僕も,最初は不安がありました。でも,今思い返すととにかく楽しかった思い出ばかりです。それに,セットや映像,音響の効果なども相まって,初演からとても華やかにお見せすることができたなと思います。
4Gamer:
素晴らしかったです。それでは,キャラクターという「役」を自分の中に落とし込むまでにはどのような工夫をされたのでしょうか。ビジュアルや仕草など,具体的なものがあればぜひ。
石渡さん:
役をつくるときは,いつも人格を分析するんです。ハルくんに関しては,これから上演予定の「Season0」の原作ストーリーを先に勉強して,性格などをつかんでいきました。彼は何でもそつなくこなす能力の高い人なので,それが口調とかにも表れるように……いや,どう言ったらいいかな,これってなかなか説明しにくいんですよね。
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笠原さん:
言語化が難しいよね(笑)。
石渡さん:
うん。なんだろう,ハルくんって誰かがしゃべっている途中でも内容を理解できるというか……。それを自分に落とし込んだときのことは具体的に説明できないんですが,動きというよりは性格をトレースする感じと言えばいいでしょうか。
4Gamer:
なるほど,興味深いです。笠原さんはどう役作りされましたか?
笠原さん:
とにかく姿勢に気をつけました。実は僕自身けっこう猫背なんですけど,誠くんはピシッとしたイメージがあって。ポケットに手を突っ込んでいるときでさえ、姿勢はきちんとしているというか。立ち姿のほか歩き方ひとつとっても,“普通の人”にならないように努力しましたね。
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4Gamer:
たしかに。誠さんは口調が独特ですが,日常生活から意識されましたか?
笠原さん:
誠くんを演じるにあたって,本を読むようになりました。漫画ではなく,ちゃんと文章が書かれた小説などです。そこから得られる語彙力もありますし,頭の回転の速さも学ぶことができましたね。
4Gamer:
そうした工夫があったんですね。では,演じる前と本番を終えたあとで,ご自身の役に対する印象は変わりましたか。
笠原さん:
僕は誠くんとして舞台上で生きてみて「(誠は)これだけ心が動いてるんだ」って感じました。言葉で説明しなくても,京介や沙良のことをちゃんと想っているというのが,演じてみて改めて分かったことです。
4Gamer:
舞台では泉 玲(演:佐倉花怜さん)と対峙する場面も多かったですよね。そのお芝居を受けて変わった部分もあったのでは。
笠原さん:
はい,ありました。「なるほど,こういう受け止め方があるのか」といったことや,誠くんはこう受け取るのかといったことがすごく勉強になりましたね。
4Gamer:
石渡さんはいかがですか。
石渡さん:
実際に演じてみて,「ハルくんってマトリの中で一番すごいやつなんじゃないか?」と思いました。彼自身は自分でそう思っていないかもしれないけど,とにかく周りのみんなを見る力があるんですよ。読み取る力がすごいから先に動けたり,人が何を求めているかがわかったりするんです。
全員が考えていることを把握してるんだなと感じましたし,玲ちゃんについても,自分がマトリに入ったときと重なる部分があるから,上手くフォローしたりして。ちょっとクールなキャラなのかなと思わせておいて,すごく優しくて愛が深い人なんだなと印象が変わりました。
4Gamer:
舞台でも,「自分はいいですけど,(青山)樹さんキツくないですか?」みたいなセリフもありましたよね。
石渡さん:
ありました。自分より,周りのことがよく見えてるなって。
4Gamer:
わかります。公演がBlu-ray化されましたが,あらためて映像で見てほしいポイントがあれば教えてください。
石渡さん:
作品の見どころとしては,ストーリー序盤のキャラが勢揃いしたところですよね。あの,みんなが並んだときの感動!
笠原さん:
わかる。オープニングとかすごく良いよね。
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石渡さん:
生の人間が演じている迫力もあって,やっぱりその“みんなが揃ったすごさ”があると思います。オープニングはYouTubeにも上がっていますが,Blu-rayとは少し違うみたいなんですよ。プロジェクションマッピングで映していた文字を映像で使っていたりするので,そこもぜひ見てほしいです。
笠原さん:
あと実際の舞台で観劇していただくときって,客席に座ってステージ全体を観るじゃないですか。もちろん生で観る良さはたくさんありますが,映像の場合は,登場人物の表情など細かいところまで観られるのが良いですよね。このときはこんな顔をしていたんだ! みたいに。そういう点も楽しんでいただきたいです。
石渡さん:
みんなビジュがいいしね!
作品をとおして感じたお互いのすごいところは?
4Gamer:
石渡さんと笠原さんが,舞台をとおしてお互いに感じたことはありますか。人柄やお芝居など……。
笠原さん:
真修ってすごく対応力があるんですよ。ハルくんもそうだけど,真修もすごい。それこそ芝居をしているときに周りのことをよく観ている人なんだなという印象があります。舞台上でも,なにも恐れずに演じているところがすごいなと。
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4Gamer:
お2人は今回が初共演だったんですか?
笠原さん:
いや,2回目です。前に共演した作品は真修が主演だったんですが,ネタパートがない役というか,サラッとしてる感じだったんですよ。
石渡さん:
ハルくんの出番もネタパートじゃないからね!?(笑)
笠原さん:
(笑)もちろんそうなんだけど,アドリブ力とか現場での対応力がすごかった。チームが違うということもあって,ハルくんと誠くんが舞台上で交わることはほぼなかったんですが,一緒に作品を作り上げる中でそう感じられました。
4Gamer:
素晴らしいですね。石渡さんから笠原さんはいかがですか。
石渡さん:
ギター(楽器)がうまい。……というのは置いておいて(笑),織人くんの人柄が,とにかく誰とでも親しみやすく接することができるところがステキだなと思います。こんなにツッコんでくれる人もいないですし。
笠原さん:
常にアンテナ張ってるからね(笑)。
石渡さん:
だからこそみんなに愛されるんだろうなって感じます。お芝居もすごく真っ直ぐというか,役を分析する能力が高いなと思いますね。姿勢とか発する音とかから……なんか,こんなにたくさん褒めるのいやだな(笑)。
笠原さん:
うん,なんか恥ずかしい……!
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石渡さん:
でも僕は本当にそう思ってます。前回の共演と本作ではまったく演技の種類が違うんですが,「あ,こういうのもできるんだ」っていう。
笠原さん:
いや前回共演した時のこと、覚えてないって言ってたじゃん。
石渡さん:
本当はちゃんと覚えてるよ!(笑) 切り替えがうまいし,引き出しが多いなという印象がありますね。
4Gamer:
微笑ましいやり取りです。ところで,マトリのキャストで飲み会をされたときに,笠原さんが参加されたとお聞きしました。
石渡さん:
そうなんです。マトリのみんなで集まったときになぜか(笠原さんが)いたんですよね。
笠原さん:
なぜかとか言うな(笑)。
石渡さん:
いやでも本当に違和感なくて,普通に「いる」って感じなんです。話を盛り上げてくれるし,いてくれる安心感があるんですよ。舞台「スタマイ」はチームを超えた交流が少ないなかで,織人くんが一番積極的に違うチームのみんなに絡んでいったって聞いてますね。
4Gamer:
笠原さんとしては,理由があったのでしょうか。
笠原さん:
すごく当たり前というかシンプルに,作品を作り上げるにあたって座組の仲が良いに越したことはないじゃないですか。そういうのは作品にも出るものだと思いますし,舞台があたたかくなるから,というのが理由ですね。
舞台「スタマイ」キャストの“ここがすごい!”
4Gamer:
お2人以外で「この人のここがすごい!」と思った共演者などのエピソードがあればお聞かせください。
笠原さん:
前にもどこかでお話ししたことがあるんですが,新井雄也(荒木田蒼生役)が,本当に役と顔が似てるんですよ。僕これずっと言ってますし,本人にも言いました。彼は謙遜していたけど,僕目線だと,まず見た目からキャラとして存在してる! っていう感動がありました。もちろんお芝居も素晴らしかったです。
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石渡さん:
僕は2人いて,1人目は輝山 立くん(槙 慶太役)です。共演回数はそこまで多くないんですが,彼とは養成所から一緒の同世代なんですよ。どこまでもアグレッシブで,観るたびに成長が止まらないなと。本作でも,2人でたくさん話し合いをして深めていったシーンがあるんですが,追いつけ追い越せじゃないけど,一緒に切磋琢磨している感じがありました。
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4Gamer:
いいですね。もうお1人は?
石渡さん:
玲ちゃん(演:佐倉花怜さん)ですね。とにかくとんでもないセリフ量だし一番難しい役だったと思いますが,演じている本人の魅力ですよね。女性の割合が多い観客の皆さんの前で,あれだけ真っ直ぐ演じ切って,結果すごく受け入れられているじゃないですか。
笠原さん:
本当にすごいよね。本人が頑張った結果が,ちゃんとお客さまに届いたっていうことだと思う。
石渡さん:
たぶんキャストの誰に聞いても,「花怜ちゃんはすごい」っていう感想が出てくると思います。
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4Gamer:
ありがとうございます。では,舞台「スタマイ」ならではの魅力というものはどこにあると思いますか? 原作とは違った,2.5次元ならではの魅力とは何でしょうか。
笠原さん:
やっぱり表情ですね。もちろんアプリのほうでもキャラクターのいろいろな顔が観られますが,役者が見せる表情を観ていただきたいなとは感じています。
石渡さん:
僕も似ているんですが,アプリでもアニメでも観られない場面ってあるじゃないですか。その場にキャラはいるけど,フレームの外にいたりして。そこをちゃんと表現できるのが舞台ならではの面白さだと思います。さらに役者の“心”が入るので,誰も見たことのない顔を見られるんじゃないかとも。「このキャラはこういう顔もするんだ」とか,新しい一面を見られる楽しさもあるかなと思いますね。
次回作への意気込みとメッセージ
4Gamer:
それでは,2026年7月に上演予定の「Season0」についてお聞かせください。上演決定の知らせを聞いたときのお気持ちをぜひ。
笠原さん:
とにかく嬉しかったです。舞台版で初めて「スタマイ」に触れていただいた方にも,キャラクターのバックボーンが描かれた物語をお届けできますしね。演じる側としても,原点であるストーリーを舞台化していただけるのはとても喜ばしいことだなと感じました。
石渡さん:
前回のときから,舞台版のプロデューサーさんに「絶対また舞台をやりたい」ってお伝えしていたんですよ。自分が原作を読んで一番好きだったのがまさに「Season0」だったんですが,まさかこんなに早く実現するとは思いませんでした。マトリや都築兄弟はもちろん,どのチームも深い話ができるということで気合が入っています!
4Gamer:
なにか挑戦してみたいことなどはありますか。
笠原さん:
前回は京介との絡みがほとんどでしたが,ありがたいことに今回は家族全員が揃うんですよね。都築家の面々がそれぞれどういう人生を歩んできたかや,どんな想いがあったのかが描かれるので,前回よりさらに“家族愛”を深めていきたいと考えています。
石渡さん:
僕も,前回よりさらに深くキャラの魅力をお届けしたいなと思っています。それぞれが成長していくところを,よりしっかりお見せできたらなと。マトリのお兄さんたちはめちゃくちゃ格好いいので,そこもぜひ楽しみにしていてほしいです!
4Gamer:
前回の泉(演:佐倉花怜さん)くらいのセリフがあるかもというお話を耳に挟んだのですが……?
石渡さん:
はい。現段階での台本を読ませていただいたのですが,すごいです(笑)。めくってもめくっても「夏目」って文字があるんですよ!
笠原さん:
僕も「誠」「京介」「誠」「京介」「誠」「京介」ってひたすら書いてあります(笑)。都築兄弟チームは人数が少ないのもあって,割合は多いんですよね。
石渡さん:
お互い頑張ってセリフを覚えていきたいと思います!
4Gamer:
期待しています。それでは最後に,次回作の意気込みも含めて読者の皆さんにメッセージをお願いします。
笠原さん:
インタビューをご覧いただきありがとうございます。初演の次は「Season2」……ではなく「Season0」,前日譚である「昔歳編」となります。キャラクターの過去を演じさせていただくことになりますが,ここからさらに舞台「スタマイ」を続けていけるよう,全力で取り組みたいと思います。しかもマトリと都築兄弟はトップバッターですしね! しっかりと責任を果たし,楽しみにされているお客さまにお届けできたらと。頑張ってまいりますので,原作も舞台もたくさん応援していただけたら嬉しいです。
石渡さん:
まずは1作目を上演できたことを改めて嬉しく思います。さらに2作目をやらせていただけることになりましたが,本当に簡単なことではないんですよね。いろんな人が関わって,さらに応援してくださるファンの方々……きっと今この記事を読んでくださっている皆さんのおかげだと思いますので,ぜひ良いものを届けられるように。全力で,キャスト・スタッフ一同頑張っていきます。よろしくお願いいたします!
4Gamer:
本日はありがとうございました!
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4Gamer 女子部(仮)
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