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ツクヨミ男子は安倍晴明の心と日ノ許を救うことはできるのか――。饗宴「茜さすセカイでキミと詠う〜縁〜」ゲネプロレポート
ジークレスト原作のアプリ「茜さすセカイでキミと詠う」(iOS / Android。以下,アカセカ)の舞台,饗宴「茜さすセカイでキミと詠う〜縁〜」が,2022年12月16日から19日まで東京の飛行船シアターにて上演されている。本公演は2022年6月に再演もされた「茜さすセカイでキミと詠う〜絆〜」の続編となり,巫女とツクヨミ男子が紡いできた“縁”がカギになる物語が展開していく。
本稿では,本公演に先駆けて行われた関係者向けゲネプロの様子をフォトレポートでお届けする。一部物語や演出のネタバレになる記載,写真も含まれているので,気になる人は観劇後に読んでもらえたら幸いだ。
なお4Gamerでは,高杉晋作役の千葉瑞己さんと安倍晴明役の福山聖二さんにインタビューを行っている。舞台の見どころが分かる楽しいお話ばかりなので,こちらもぜひチェックを。
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饗宴「茜さすセカイでキミと詠う〜縁〜」出演キャストの千葉瑞己さん&福山聖二さんインタビュー。前作の絆が新たな縁を生む,本舞台の見どころは?
2022年12月16日より,東京の飛行船シアターにて饗宴「茜さすセカイでキミと詠う〜縁〜」が上演される。本稿では,高杉晋作役の千葉瑞己さんと安倍晴明役の福山聖二さんへの独占インタビューを,撮り下ろし写真とともにお届けする。
饗宴「茜さすセカイでキミと詠う〜縁〜」
■キャスト※敬称略
高杉晋作役:千葉瑞己
森 蘭丸役:北乃颯希
聖徳太子役:杉江優篤
夏目漱石役:栗原航大
徳川綱吉役:杉山真宏
安倍晴明役:福山聖二
巫女役:川村海乃
ヤチホコ役:龍人
徳川吉宗役:真野拓実
織田信長/師匠役:田中稔彦
桂 小五郎役:鷲尾修斗
オオクニヌシ役:輝馬
【日ノ許の民】
内田 葵
久野木貴士
佐藤佑樹
佐藤慧一
染矢凌佑
藤木亨弥
【声の出演】
イナバ役:赤羽根健治
■スタッフ
原作:「茜さすセカイでキミと詠う」(ジークレスト)
脚本:喜多村太綱
演出:鄭光誠
制作:ヴァカーエンターテインメント
宣伝・協力:ブシロードミュージック、ブシロードムーブ
主催:劇団飛行船
高杉晋作や安倍晴明,日ノ許を作った神々の過去が明らかに
「アカセカ」は,日本の歴史とよく似た文化を持つ国があり,偉人と同じ名前を持つツクヨミ男子が暮らすパラレルワールド日ノ許(ヒノモト)を舞台としている。日ノ許では,ある事情から太陽が昇らなくなり,突如現れるようになった式神(シキガミ)によって人々も神隠しに会う危機的状況に瀕していた。
前作の舞台では,日ノ許を救うために異世界から巫女が導かれた。彼女は最初に助けてくれた安倍晴明(演:福山聖二)や護人である高杉晋作(演:千葉瑞己),森 蘭丸(演:北乃颯希),聖徳太子(演:杉江優篤),夏目漱石(演:栗原航大),徳川綱吉(演:杉山真宏)と太陽を取り戻す旅をして絆を深めていった。しかし,あと一歩で太陽を取り戻せるというところで安倍晴明が敵であったことが明かされて……。
安倍晴明(演:福山聖二) |
巫女(演:川村海乃) |
徳川綱吉(演:杉山真宏) |
森 蘭丸(演:北乃颯希) |
本公演は,前作のそんなクライマックスの場面からスタートする。前回の舞台を見ていない人も十分楽しめる内容になっているが,事前にあらすじを読んだり,アプリをプレイしたりしておくと,登場人物たちの関係性や世界観を知っているとより物語に入る込めるのでオススメだ。
安倍晴明の戦いで巫女が傷つき,彼女を救うために高杉晋作たちは天の国を訪れる。天の国の君主オオクニヌシ(演:輝馬)の協力によって巫女は救われ,さらに太陽が昇らなくなった原因でもある神々の過去についても教えてもらえるのだった。
神話の世界の神や英雄が暮らす穏やかな天の国だが,安倍晴明の甘言に惑わされた民が暴走して,ヤチホコ(演:龍人)を襲う事件が起こってしまう。ヤチホコも人に対して怒りを抱くようになるが,オオクニヌシとの友情が彼の心を救うことに……。
巫女は天の国で不思議な夢を見て,1枚の鏡を手に入れていた。実はそれは高杉晋作と安倍晴明の師匠のもので,鏡をとおして師匠や2人の過去を知る。巫女たちは師匠への安倍晴明の強い想いを受け入れ,彼もそんな気持ちに応えようとするのだが……。悲しみや辛さのせいで複雑に絡まってしまった縁が,絆によってとかれていく温かな物語が展開していく。
また,高杉晋作の知り合い桂 小五郎(演:鷲尾修斗),徳川綱吉の弟である徳川吉宗(演:真野拓実),森 蘭丸が慕う織田信長(演:田中稔彦)も,それぞれの心を動かう重要な場面で登場し,関係性もしっかり描かれていて見ごたえがあった。
桂小五郎(演:鷲尾修斗) |
織田信長(演:田中稔彦) |
歌唱あり,殺陣あり,演出も見ごたえバツグン
本公演が行われている飛行船シアターは,プロジェクションマッピングの演出に優れた劇場だ。キャストの表情がよく分かる前方の席だけでなく,後方の席も演出全体が見られて楽しそうである。また,通路を使った演出も用意されているので,ぜひ楽しみにしてもらいたい。
本作では歌唱シーンが多数用意されており,彼らの想いや決意がより強く伝わってくる演出になっている。とくに高杉晋作と安倍晴明のデュエットは,似ているけれど違う関係性がよく表れていて,聴いていて胸が痛くなる。
また,ツクヨミ男子たちの殺陣シーンも満載だ。刀を手に戦う徳川綱吉,体術の聖徳太子たちのカッコよさはもちろん,戦闘が得意でなさそうな夏目漱石が一生懸命戦っている姿も,それぞれの個性がしっかり出ていてステキだなと思った。
個人的に注目してもらいたいのは,「アカセカ」のナビゲーター・イナバ(声:赤羽根健治)の活躍(?)。基本的にツクヨミ男子たちに抱えられて行動するイナバだが,頭をなでられたり,放り投げられそうになったりと,見ていて思わずクスッと笑ってしまった。イナバがどんな動きをしているのかにも,ぜひ注目していただきたい。
本公演はミクチャにて,2022年12月19日の12:30公演,17:30公演(千秋楽)が配信され,現在チケットが発売中だ(販売期間:2023年1月8日21:00まで)。昼公演ではキャスト陣のアフタートークまで配信,夜公演は全景チケットも用意されている。アーカイブもあり,配信期間も2013年1月8日23:59までとたっぷり用意されているので,会場に行けない人,何度も見返したい人はぜひチェックしよう(詳しくはこちら)。
饗宴「茜さすセカイでキミと詠う〜縁〜」公式サイト
「茜さすセカイでキミと詠う」公式サイト
「茜さすセカイでキミと詠う」ダウンロードページ
「茜さすセカイでキミと詠う」ダウンロードページ
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