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インタビュー

[インタビュー]大好きな“彼”にもう一度会える――サービス終了タイトルをブラウザで楽しめる「Dreamoire(ドリモワ)」開発の裏側

 「イケメンシリーズ」などで知られるサイバードは,サービスが終了したゲームのストーリーを読めるWebゲームプラットフォーム「Dreamoire(ドリモワ)」を,2025年12月18日から運営している。

 Dreamoireでは,すでに運営が停止したタイトルのストーリーを読めるほか,クラウドファンディングによる作品の応援,コミュニティ機能,コラム記事の閲覧などを楽しめる。現在はサイバードが制作したゲーム作品のみとなっているが,いずれは他社タイトルも加わる予定だという。

 Dreamoireはどんな経緯で生まれ,どんな願いが込められて運営されているのか。プロジェクト責任者である松野智彦氏と,プロデューサーの平栗健斗氏に話を聞いた。

松野智彦氏(左)と平栗健斗氏(右)
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「Dreamoire(ドリモワ)」とは?

 過去に運営が停止した作品のストーリーを中心に読める,サイバードのWebサービス。アプリではなくPCまたはスマートフォンのブラウザで閲覧可能で,現在提供されている作品は,サービス当時のものをできる限り再現されたUIで楽しめる。

 2026年4月現在,配信中のタイトルは「イケメン夜曲◆ロミオと秘密のジュリエット」「スイートルームの眠り姫◆セレブ的 贅沢恋愛」「イケメンライブ 恋の歌をキミに」の3作で,今後はサイバード以外の他社タイトルも取り扱う意向だ。
 ストーリーはポイント制で,必要なポイント数はストーリーや話数によって異なる。プロローグなど一部は無料で閲覧でき,詳細は各ストーリーページで確認できる。


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“サービス終了の悲しみを終わらせる”
「Dreamoire(ドリモワ)」誕生の経緯を聞く


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4Gamer:
 まずは,「Dreamoire」サービス開始の経緯からお聞かせください。

松野智彦氏(以下,松野氏):
 「Dreamoire」は,もともと僕が構想していた「こういうサービスをやりたいな」というアイデアをもとに,プロジェクトを立ち上げました。立ち上げ後は開発の段階でここにいる平栗に手伝ってもらうようになり,2026年1月頃から彼にプロデューサーを任せた形です。

4Gamer:
 松野さん発の企画だったのですね。この記事を読んでいる女性向けゲームのファンにも覚えていらっしゃる方がいると思いますが,松野さんはかつてサイバードが展開していた情報発信メディア「イケメン研究所」の所長を務めておられ,私も何度か取材をさせていただきました。ここ最近はどんなお仕事をされていたんですか?

「壁ドンの効果を検証」など,真の“イケメン”とは何かを日々研究し,面白コンテンツを提供する情報メディア。現在は活動停止中(?)
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松野氏:
 「イケメン研究所」はもう10年くらい前になりますよね(笑)。僕は現在,サイバードの執行役員としてマーケティングの全領域を管掌しています。

4Gamer:
 そうなんですね! 松野さんはイケメンシリーズに長く関わってこられましたよね。

松野氏:
 はい。たくさんのタイトルに関わる中で,ずっと「サービス終了してしまったタイトルを,どうにか別の形でファンの方に楽しんでいただきたい」という気持ちがあったんですよ。以前はIFC(イケメンシリーズファンクラブ)で過去タイトルのストーリーを読める機能があったのですが,更新ができなくなってしまったこともあり,別のサービスとして立ち上げようと考えたのがきっかけです。

4Gamer:
 私は最初に「Dreamoire」を拝見したとき,「こんなにすごいことを始めたんですか!?」と驚いたんですよ。他社タイトルまで視野に入れているというお話でしたし,これはぜひ多くの女性向けゲームファンに知ってもらいたいと感じました。

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当時のUIをほぼそのまま再現!
ストーリー閲覧開発のこだわりについて


4Gamer:
 それでは,コンテンツ内容について詳しくお伺いしたいと思います。まずは「Dreamoire」のメインである「ストーリー」メニューについて教えてください。これは,ただテキストと挿絵があるという形ではなく,当時のUIに限りなく近い形でストーリーを読めるんですよね。

ストーリーは「レンタルして読む」と「購入して読む」の2択。料金はストーリーや話数によって異なり,詳細は各ストーリーページで確認できる
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「スイートルームの眠り姫◆セレブ的贅沢恋愛」より。ユーザーの名前も入力したものが反映される
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「イケメンライブ◆恋の歌をキミに」より。3タイトルとも,メッセージウィンドウが異なることが分かる

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平栗健斗氏(以下,平栗氏):
 サービス当時は,現在公開中の3作ともアプリで遊べる作品でしたが,今回改めてお客さまに楽しんでいただくうえで,「どこまでゲームの仕様を復活させるか」が大きなポイントになりました。

 やはり皆さんにとっては「ストーリー上で“彼”に会える」ことが最も大切だと感じたため,不要なゲーム部分は削り,ストーリーをしっかりと再現することにこだわったんです。

4Gamer:
 見た人なら分かると思いますが,実際にアプリ上で読んでいるような感覚ですよね。

平栗氏:
 素材はすべて当時のものを使っているんですよ。なので,今の時代に見ると画像が少し粗く感じられるかもしれません。ですが,あえてそのままにすることで“お客さまが当時見ていた光景”の再現を目指したんです。

 メッセージウィンドウも,もっと綺麗にすることもできたのですが,当時のことをよりしっかりと思い出しながら楽しめるようにしたいと思い,素材そのままを使おうと判断しました。

4Gamer:
 いや,本当にすごいです。私もあまりに感動したので周りの人たちに見せて回ったんですが(笑),皆さんとても驚いていました。

平栗氏:
 ありがとうございます,すごく嬉しいです。もちろん,「イケメンシリーズ」のファンの方からは良い反響をいただいたのですが,このサービスを開始してから,背景も含めて外部の方にお話しするのは今日が初めてなんですよ。

4Gamer:
 先ほども言いましたが,業界全体にも広く知られるべきコンテンツだと感じています。現在は3タイトルが実装されていますが,どのような基準で選ばれたのでしょうか。

松野氏:
 これは,冒頭でお話したIFC(イケメンシリーズファンクラブ)に含まれていた作品です。できるだけ早くお客さまに届けたい気持ちがあり,まずこの3作からスタートすることになりました。

4Gamer:
 なるほど。では,実際にサービスを開発するうえで苦労したのはどんな点ですか。

平栗氏:
 現状の3作で言いますと,お客さまが目にするのは「キャラクターの画像があり,メッセージウィンドウにテキストが表示される」という同じような見え方ですが,裏側の作りはタイトルごとに異なるんです。それを変換しなければいけない点がひとつですね。

 それから,当時の実機がないと「ここはどういう演出であるべきか」を実際に確かめることができない点です。後者のほうが,苦労としては大きかったかもしれません。

4Gamer:
 たしかに……!

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スチルも当時を思い出す演出で表示される
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もちろん選択肢も登場。分岐はしないものの,すべてのパターンを読むことができる

松野氏:
 このシーンのキャラクターはどういう動きで,どういう表情だったのか。本当に間違えていないのか。そういう部分を,資料を見ながら作るんですよ。ところが,必ずしも資料が正しいとは限らないんですね。それでもどうにか“正解”を目指そうと,社内にいる当時関わっていた人に相談しました。

4Gamer:
 それは大変でしたね……。意外と,細かい演出などはユーザーのほうがよく覚えていたりしませんか?

松野氏:
 そうなんですよ! すごくしっかり見ていてくださるので……。

平栗氏:
 ありがたいことに,現状では当時の再現がほぼできているようで,良い反響をいただいています。とはいえ普段,お客さまからサイバードに「Dreamoire」以外のコンテンツなどでご指摘をいただく場合も,とても優しく問い合わせてくださる方が多いんですよ。弊社は本当に良いファンの方々に支えられているなと感じますね。
 それに,本コンテンツではちょっとした相談やアドバイスも含め,多くの社員に協力してもらっています。「Dreamoire」の運用自体は3人くらいで行っていますが,たくさんの方に支えられていることを実感しています。

4Gamer:
 たしかに「イケメンシリーズ」のファンの皆さんって,熱く長く応援してくださる方が多い印象がありますね。

松野氏:
 そうなんです。それこそ10年以上応援し続けてくださっている方もいて,イベントなどにお子さんを連れてくるお客さまもいらっしゃるんですよ。そうした方々の期待に応えなければというプレッシャーもありますが,喜んでいただけると本当に嬉しいです。

4Gamer:
 それこそ子育てや仕事でゲームを続けられなくなってしまった人でも,「Dreamoire」があれば気軽にストーリーが読めるのではないでしょうか。

平栗氏:
 そうですね。好きなタイミングや好きな場所で楽しめるのも「Dreamoire」の魅力だと思います。

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4Gamer:
 Webブラウザで見られるのも「Dreamoire」の大きな特徴ですが,アプリではなくブラウザで展開することにしたのはそうした理由からですか。

松野氏:
 はい。それに加えて,Webブラウザはアプリよりもオープンなので,たくさんの方に届きやすいという利点があります。また,アプリはOSのアップデートや規約に都度対応する必要がありますが,Webブラウザはそれがないので長く運営しやすいと考えました。

4Gamer:
 なるほど。実際のユーザーからの反応はどのようなものがありますか。

松野氏:
 やはり「懐かしい!」と言っていただくご感想が多いですね。あの時のワクワクやドキドキをもう一度味わい,懐かしがっていただけるのは,僕たちにとって本当に嬉しいことです。

平栗氏:
 「Dreamoire」には,レビューや応援コメントを書ける機能があります。そこでは,「このシーンが良かった,楽しかった」など,細かな感想をいただくこともありますね。サービス終了から数年が過ぎ,世の中もプレイされていたご自身もいろいろと変わった中で,「Dreamoire」がきっかけとなって戻ってきてくださったことが伝わってきて感動しました。

4Gamer:
 「ストーリーレビュー」ですね。ここではユーザーがストーリーへの感想など自由にコメントを書けるほか,コメントに対する返信もできるんですね。

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松野氏:
 そうなんです。やはり僕たちの力だけでは多くの方にコンテンツをお届けすることが難しいかもしれないという想いもあり,お客さまと一緒に盛り上げられたらと考えました。皆さんからの熱いコメントを見るのも,ひとつの楽しみになりますしね。
 あとでお話するクラウドファンディングもそうなのですが,通常のアプリよりも“距離が近い”サービスを意識してコンテンツを設計していきました。

4Gamer:
 皆さんのコメントを見ていて,かつて“ソシャゲ”と呼ばれていたころの,ユーザー間の距離が今よりも近いイメージのコンテンツを思い出して懐かしくなりました。

松野氏:
 そうですよね。皆さんのコメントを読むことで「分かる!」「こういうのもあったよね」といった感情が芽生えることもあるでしょうし,アプリではなくWeb上だからこそ,そのコメントだけを見るにしてもチェックしやすいのかなと。

4Gamer:
 今の時代,商品ひとつを選ぶにしても口コミを参考にすることも多いですしね。

松野氏:
 そうなんですよ。そういう意味で,コンテンツの楽しみ方も変わってきたなと思います。たとえば電子コミックなどでも読む前の評判チェックはもちろん,読んだあとにレビューを見て答え合わせしたり,見逃したところを知ったりすることもありますよね。そこは,昔はなかった楽しみ方だなと。

平栗氏:
 ネタバレ云々をどうするかという論争もありますが,今や“推し活”ブームで,自分の推しを宣伝する文化が生まれましたよね。周りの人に「自分はここが好き」「これが面白い」という感想を伝えやすい時代なのかなと思います。「私もそこが好き!」と共感して盛り上がっていく環境を提供するのも「Dreamoire」の価値のひとつかなと考えています。

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サービス終了タイトルをユーザーが復活させる
クラウドファンディングの成功と口コミ効果について


4Gamer:
 「Dreamoire」には,クラウドファンディング(クラファン)のメニューもあります。そちらについてお聞かせください。


<「Dreamoire」のクラウドファンディングについて>

 Dreamoireのクラウドファンディング第1弾「新章イケメン大奥◆禁じられた恋」復活プロジェクトは,2026年3月5日に開始され,3月16日に目標支援金額の100%を達成。最終日となる4月6日までに161%に達し,Dreamoireへの本編と続編の追加に加え,バースデイシナリオの追加も決定した。

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 支援者にはリターン品としてミニチュアフィギュアや描き下ろしシナリオが用意されるなど,大盛況のうちに成功をおさめた。


松野氏:
 先ほど「『Dreamoire』をお客さまの力をお借りして盛り上げる」というお話をしていましたが,やはり終了してしまったタイトルにどう光を当てるか,皆さんに知っていただくかが課題となっていました。それは今でも大きな課題ではありますが,単にリリースを出したりSNSで発信したりするだけでは届かないんですよね。

4Gamer:
 分かります。Xの仕様も常に変わりますし,情報を広く届けるのが難しくなりましたよね。

松野氏:
 はい。やはり強いのはお客さまの口コミであり,その口コミを広げるうえで,クラウドファンディングという機能がすごくマッチしているのではないかと考えました。とはいえ「クラファンをやります」と言うと,最初はやっぱりネガティブに受け取られることも多いと思うんですよ。終了したタイトルの復活なら,企業が責任を持ってやるべきじゃないのか? と。僕自身もそう思うところはありますしね。

4Gamer:
 おっしゃるとおりだと思います。

松野氏:
 気持ち的には複雑なところもあったのですが,実際にやってみたところ,クラファンがあったからこそ話題にしていただけたところもあったと思います。これだけ盛り上がっていただけたのは,もう一度作品をお客さまにお届けするという意味で,クラファンという形の相性が良かったのかなと感じています。

平栗氏:
 クラファンはスピード感が大切ですが,「イケメン大奥」のサービス終了は3年前だったんですよね。他社さんでも,アプリ終了と同時にクラファンをするくらいの速度でやられているところは多いと思いますが,そうでないとお客さまが離れていってしまうんですよ。そういう意味でも「イケメン大奥」の情報がお客さまに届くか不安だったのですが,「そういうことなら応援します!」と言ってくださる方がたくさんいらっしゃって……。これがきっかけで「Dreamoire」の存在を知ってくださった方も多く,ありがたかったです。

4Gamer:
 それにしてもすごい達成率でしたよね。応援コメントでも,お礼や期待の言葉がたくさんあって,私まで胸が熱くなりました。
 ちなみに,「Dreamoire」はどのように収益を得ているのでしょうか。

松野氏:
 現在は,ストーリーが1話ごとのポイント課金制になっています。「レンタル」と「購入」の2種類があり,料金はストーリーや話数によって異なります。プロローグや一部のシーンは無料でお読みいただけますが,それ以外はポイントが必要です。ポイントはキャンペーンでの配布もありますが,基本は有償購入となります。

平栗氏:
 クラファンで開発費用などを超過した分も利益となりますので,その場合は今後の運営費に充てる予定です。「Dreamoire」はデジタルコンテンツなので,参加してくださる方が多ければ多いほど収益化はスムーズになる,というのが正直なところです。

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今後の課題と他社展開への展望


4Gamer:
 こうして見ていると「Dreamoire」はかなり順調に進んでいる印象がありますが,今後の課題として考えている点があれば教えてください。

松野氏:
 やはり作品の追加ですね。版権事情もバラバラですし,作品ごとにお客さまに対するアプローチも異なってくるので,流れ作業で進められないんです。一つひとつの企画としてしっかり取り組む必要があるところが,苦労する点といえるかもしれません。

 僕たちとしては,できるだけすべての終了タイトルをお届けしたいですし,「Dreamoire」は長く続けることを目標にしたコンテンツですので,そこを今後どう進めていくかが運営のポイントになると思います。あとはやっぱり,他社のタイトル追加ですよね。

4Gamer:
 そこをぜひお聞きしたかったです! 「Dreamoire」では,自社タイトルだけではなく他社の作品も取り扱っていきたいと考えられているところにも驚きました。IPをどう扱うかということはいったん置いておいて,技術的には可能なんですか?

平栗氏:
 もちろん,作品によっては当時の再現が難しいものもあると思います。ですが,その都度一番良い形を模索して,お客さまにお届けしたいと思っています。

松野氏:
 「Dreamoire」は愛してくださるお客さまがいらっしゃる作品を復活させたいという想いで始めたプロジェクトですが,それは弊社の作品だけに限りません。最初は難しいこともあると思いますが,まずは弊社の作品数を増やし,クラファンの実績などをもとに,ほかのメーカーさまとも協業を進めたいと考えています。

4Gamer:
 あらためて,この記事はゲームファンはもちろん,ぜひ業界の方にも読んでいただきたいですね。ちなみにスマホ向けだけでなく,コンシューマもありですか?

平栗氏:
 もちろんです。データの持ち方にもよりますが,可能性はあると思います。コンセプト的にも面白いですよね。

松野氏:
 メーカーという立場で考えても,こうした“舞台”を用意するところが一番難しいと思うんですよ。なので,ほかのメーカーさまも素材さえご用意いただければ,ストーリー閲覧機能は僕たちが開発します。こうしたやり方であれば,「復活させたいけどできない」と考えているメーカーさまにとっても,リスクが抑えられますしね。

平栗氏:
 アプリが終了してしまったあと,行き着く先のひとつとして「『Dreamoire』で読める」というのはすごく意味があることだと思います。これからもぜひ,どんどん作品を増やしていきたいですね。

4Gamer:
 そうですよね。個人的に思っていることなのですが,終了したゲームって「またあのシステムで遊びたい」という気持ちもありつつ,やっぱり「あのキャラに会いたい」「ストーリーを読みたい」という想いのほうが強いと思うんですよ。そこは,ほかに代わりがないものなので。
 なので,難しい場合は挿絵とテキストだけで,演出はなくてもいいから読みたい! というのが正直なところです。

松野氏:
 そう思っていただけるのであれば,より可能性は広がると思います。「Dreamoire」は,終了したゲームを愛してくださったお客さまの気持ちを大切にしたプロジェクトですので,ぜひたくさんの物語を未来につないでいくお手伝いができたらと思います。

4Gamer:
 期待しています。ふと思ったんですが,ユーザーが実装してほしいタイトルをリクエストする場所はないですよね? それこそ,機能のひとつとしてあったらいいのではないかと思いました。

松野氏:
 たしかに欲しいですよね。前向きに考えます!

4Gamer:
 ちなみに,今後他社のタイトルが追加される場合でも,いわゆる「女性向け」と呼ばれるタイトルのみなのでしょうか。

平栗氏:
 そうですね。もちろん「女性向け」のゲームを楽しんでいる男性もたくさんいらっしゃると思いますが,ターゲットや方向性の異なるコンテンツを多数含むとなると,プロジェクトの在り方を変える必要があると思っています。先ほど「ファンの方と一緒に盛り上がる」という話をしましたが,やはり感覚や価値観が近い人どうしのほうが楽しいと思いますしね。

4Gamer:
 たしかにそうですね。それにしても最近は“多様性”という考え方が広がったこともあり,「女性向け」というキーワードが以前より使いにくくなってきたところはありますよね。

 そういう意味で「イケメンシリーズ」は,「かっこいい男性がたくさん登場する」という意味合いがすごくわかりやすいネーミングだなと,あらためて感心しています。

松野氏:
 何をやっているかがわかりやすいですよね(笑)。

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4Gamer:
 それともうひとつ,「Dreamoire」の名付けの理由を教えていただけますか。

松野氏:
 Dreamoireは「Dream(夢)」と「Memoire(回顧録・フランス語でメモワール)」を組み合わせた造語で,夢のような思い出を意味します。
 記憶を大切にしながら新たな夢を見るという二面性を持ち,「ファンの想いとともに,大切な物語を未来へつなぎ,新たな価値を創造する」のコンセプトに合わせています。

4Gamer:
 その場所がこれからも長く続くよう,応援しています。それでは最後に,読者やファンに向けてメッセージをお願いします。

平栗氏:
 作品やキャラクターに対するお客さまの愛と熱量をあらためて感じることができ,僕たちも「Dreamoire」を作って良かったなと日々ありがたく感じています。
 クラファンを実施するときもいろいろな想いはありましたが,やはり皆さんのお力を借りなければ実現できないことも多いという判断でした。それを受け入れていただき,応援してくださったことに心から感謝しています。

 お客さまにとって「Dreamoire」が,大好きな彼や作品との次の始まりに向けた物語を積み重ねる新しい場所になれたらと。まだ3タイトルのみではありますが,これからも数を増やして「毎日来ても読みきれない!」というくらいにしたいと思いますので,頑張っていきたいです。

松野氏:
 僕たちサイバードは,たくさんのキャラクターと物語を通して,お客さまの熱や愛情をたくさんいただいてきました。やっぱり“大好きな彼”と恋愛しているなら,その彼がいなくなるって絶対につらいことだと思うんですよね。

 キャラやストーリーを生み出した側として,お客さまの想いを消すことなく未来につないでいく場所として「Dreamoire」を作りましたが,おかげさまで良い反響をいただき嬉しく思います。

 僕たちが新しい形で作品を提供し,もう一度皆さんが彼らと出会うことで,また新たな魅力や価値を感じていただけるかもしれません。またここから彼らと一緒に年月を重ねていく場所として,僕たちも精一杯の想いを込めてお届けしていきたいと思います。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

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――2026年4月8日収録

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  • サイバード
  • 発売日:2018/08/16
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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