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印刷2023/02/28 12:00

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【PR】「大航海時代 Origin」まもなく日本上陸。モバイルにも最適化された大航海時代は,“ながら”で交易も探索も戦闘も楽しめる

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 1990年に第1作が発売となった「大航海時代」シリーズは,2023年の現在に至るまで長い人気を誇る。おおむね16世紀の世界を舞台とし,船団長として七つの海を航海する本シリーズだが,SLGとRPGの中間に位置するジャンル(リコエイションゲーム)として発展し,シリーズ作品にはオンラインゲーム化されたものも多い。

 2022年8月に韓国にてリリースされた「大航海時代 Origin」もまた,「大航海時代II」(1993年発売)および「大航海時代 外伝」(1997年発売)を原点としたSRPGである。本作は「大航海時代」シリーズ30周年記念タイトルとして,韓国LINE GAMESとコーエーテクモゲームスが共同開発を行った作品として知られている(関連記事)。
 すでに韓国では多くのユーザーを集めており,アワードも受賞している本作を,2023年内に予定されている日本での展開に先駆けて体験できたので,その内容をレポートしよう。

 なお,筆者がプレイしたのは先行プレイ専用クライアント+専用サーバの組み合わせであり,ローカライズが完全でなかったほか,各種内部ステータスが時折画面に出てくる状態だった。つまり,本記事のスクリーンショットなどはまさに「開発中のもの」であり,正式リリース時のものとは異なる可能性があることをご了承いただきたい。

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「大航海時代 Origin」公式サイト



モバイルにも最適化されたSRPG


 本作の特徴と言えば,さまざまな点でモバイルにも最適化されたSRPGだということだろう。対応プラットフォームはモバイル(iOS / Android)とPC(Steam)となっており,LINE GAMESが提供する「FLOOR」でのプレイも可能だ。
 タッチパネルで不自由なく進行できるように作られており,もちろん,キーボード+マウスも操作感はそこまで変わらない。特に「ESCキー(または右クリック)でキャンセル」「視点変更は右クリック&ドラッグ」といったPCゲーマーにとって半ば本能に刻まれた動作が,期待通りに実行されるのは大変ありがたい。

 また,本作の世界観や各種システムは「大航海時代II」がベースとなっているが,グラフィックス周りの水準は完全に現代のクオリティへとリファインされている。もちろん「大航海時代II」を知らなければ楽しめないといったこともまったくない。

港の内部はハイブリッドの2Dグラフィックス
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航海画面はクオリティの高い3Dだ
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 その上でまず,“「大航海時代」らしさ”という点に触れると,「SLGとRPGの中間」という感覚は十全に得られる作品になっている。本作において最も重要になるのは「カネを稼ぐ」ことだが,その手段は実に多彩だ。交易や海賊退治はもちろん,未知の世界の探検や,海賊として他国の商船を襲うことでもカネを稼いでいける。リコエイションゲームならではの自由度の高さは,本作でも再現されていると言える。

 ゲームシステムを見ると,戦闘システムや経済システムはSLG的でありつつ,キャラクターの成長や世界の探索というRPG的要素もしっかり備えている。また,プレイヤーが操作する船団は複数の船で構成され,それぞれの船には複数人の航海士が乗る。このためプレイヤーは主人公となる提督のみならず,無数のキャラクターを育成,管理していくことになるというのも,SLG好き・RPG好きの双方に刺さる要素と言えるだろう。

提督のデータはかなり詳細だ。RPG要素とSLG要素がほどよくミックスされている
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 プレイ時間に関しては,「どれくらい本作を遊びたいかによる」といったところだ。というのも,いわゆる「スタミナ」的な概念がほとんどなく,遊びたい限り自由に遊び続けることが可能だからだ。
 ただ,本作にはデイリーミッションが用意されているので,「今日はこれだけでもやっておこう」というプレイ方針でも十分に楽しめる。デイリーを消化するためにかかる時間は,筆者がプレイした限りでは30分前後だった。

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 本作は高頻度で港から港へと移動することになるが,移動時間を省略することはできない。短ければ1分,デイリーミッションを消化するのであれば合計で10分〜15分程度の移動時間が必要となる。この移動は全自動で行われる(マニュアル運転も可能)ため,移動している間は基本的に放置できる。つまり,移動中に別の作業を行うことも可能だ(この原稿の執筆中も裏で交易している)。
 総じて言えば「張りついてプレイすれば効率は上がるが,“張りつくしかない”ゲームではない」という評価になるだろう(PvPやRvRコンテンツの展開次第では変わるからもしれない)。

 概略を説明したところで,いよいよゲームを具体的に見ていこう。
 本作を構成する要素を大雑把に分類すると,「船団育成」「交易」「戦闘」「探検」のように分けられる。ここからはそれぞれを順に紹介していく。


船団育成:RPGとしてのメインパート


 本作はSRPGであり,キャラクターの育成や装備品の充実は重要な要素だ。また,本作を理解するにあたっても,RPGという面から見たほうが分かりやすい。

 プレイヤーは「提督」と呼ばれる,非常に強力なキャラクターの1人となる。ゲーム開始時に選べる提督は5種類あるが,基本的には「戦闘・交易・探検のどれをメインにしたいか」で選ぶと良いだろう。特定の国や,特定の提督に思い入れがあるなら,もちろんそれを優先してもいい。
 序盤はここで選んだ提督でプレイすることになるが,船団レベルが上がるに従い,他の提督を艦隊に迎えることもできるようだ。

最初に選択可能な提督
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 船団は最低でも3隻の船でスタートするため,それぞれの船に船長が必要だ。つまり,ゲーム開始直後から3人のキャラクター(=3人の船長)が集まることになる。

 それぞれの船は船長と船員だけで動かすこともできるが,ここに航海士を加えることで,船団をさらに強化できる。航海士は船団の持つ各種パラメータ(戦闘力や交渉力など)を強化してくれるほか,特殊なスキルを持っており,交易,戦闘,探検を大いに助けてくれる。
 航海士にはレアリティが設定されており,酒場やガチャから獲得することが可能だ。レアリティが高い航海士のほうが強いのは間違いないが,本作には特定の能力が必要な状況もよくあるので,レアリティ第一主義ということにはなりにくいだろう。

航海士それぞれには能力値や装備,スキルの要素もある
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レアリティの高い航海士は雇うのも大変だ
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 キャラクターは冒険,交易,戦闘という3種類のレベルを持っており,冒険ミッションをこなすと冒険が,交易ミッションをこなすと交易が……という形で成長していく。バランスのよいミッション受領を意識したいところだ。
 なお,船団に属するすべてのキャラクター(提督と航海士)には同時に経験点が入るので,人数が増えたから育成が大変になるといったことはない。

 さて,以上のように船団にとって「人」は重要な要素になるが,それと同じくらい重要なものがある。それは「船」だ。

 本作では非常に多くの船が用意されており,それぞれ役割が異なる。また船にはランクが設定されており,当然ながら高ランクの船のほうが強い。このため船団を強化するには,よりランクの高い船を手に入れていくことも大事だ。
 だが,高ランクの船を取り仕切る船長には,相応のレベルも要求される。身の丈に合わない船長を任命していまうと,船のスペックに最大15%のペナルティが発生してしまうのだ。15%となるとけっこう厳しいので,船長の育成と船のランクアップはバランスよく行おう。

複数の船それぞれに船長や航海士を割り当てる人事管理の面白さもある
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 ちなみに,同じランクの同じ船でも,何隻も作っていくことでポテンシャルを高められる。ログインボーナスやイベントボーナスで高ランクの船を手に入れる機会もあるが,「しっかり育てたミドルランクの船のほうが強かった」ということもあり得るので,こちらもやりこみ要素となるだろう。

船を育成していく要素も。パーツで強化,カスタマイズするが可能だ
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交易:安く買って高く売る


 どのようなプレイ方針で本作を遊ぶにしても,経済活動と関わらないという選択はまずありえない。海賊プレイに専念するにしても,「奪った積荷を売り払ってカネにする」という形で市場に関与するだろう。
 また,航海士の獲得や船の建造には,とにかくカネがかかる。ジェム(課金石)の力でカバーすることも可能だが,船に積むパーツ(大砲や船首像など)もなかなか良い値段がするので,「安く買って高く売る」ことを繰り返し,利益を上げていこう。

 本作における交易の基本は,いたってシンプルだ。どんな港にも交易所があるので,そこで売っているものを購入し,船に積み,別の港に行って売る。これが基本のルーチンである。
 ただし時期や状況によって,商品の市場価格は変化する。おおむね基準価格の95%から105%の間で価格は揺れ動くので,100%未満の値札がついた商品を買い,100%より大きい値札がついた商品を売る,というのがひとつの目安となる(船団が交易に強いと値引きが効き,多少の無理もできる)。
 また当然ながら,その港町で売られている商品を持ち込んだところで,二束三文でしか買ってもらえない。「ここでは手に入らないもの」を運び込むのは,商売の基本である。

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 と,ここまではあくまで基本だ。これだけでも儲けは出せるが,効率は伸びない。

 交易で重要なのは,港町の特産品だ。交易所で「特産品」と表示されている商品は,大きな利益を出す可能性が高い。ある程度交易に強い船団であれば,多少高いレートで購入しても確実に利益を出してくれるくらいには強い商品なので,悩んだら特産品を積み込むようにしよう。
 一方,単価が安い商品を積み込むのはできる限り避けたい。仮に100ドゥカートの小麦を100単位購入し倍で売れたとしても,2万ドゥカートにしかならない。この場合の儲けは1万ドゥカートだ。だが500ドゥカートの彫像が倍で売れれば,同じ100単位であっても,儲けは5万ドゥカートになる。

うまく特産品などをかき集めると,1回の取引で大きな収益が出る
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 ここで「高く売れても105%程度のはずでは」と思うかもしれない。だが,ときに市場は大きく揺れ動く。その筆頭が,リアルタイムで1時間ごとに発生する市場イベントだ。
 このイベントにはいくつか種類があるが,自分がアクセスできる港町(複数)において,「フェスティバル」や「戦争」といった特別な状況が発生する。このイベントはリアルタイムで1時間続き,特定の商品が150%〜300%の売価で売れるため,高価な特産品を持ち込んで高収益を出すことも可能だ。

伝染病が発生すると,医療品などが高値で売れる
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戦闘:ターンベース・ヘクスマップ


 戦闘もまた,本作においては避けられない要素だ。どんなに平和なプレイを目指していても,海賊プレイヤーにPvPを仕掛けられることはあり得るし,それでなくとも優秀な船長を目指すには戦闘経験を積む必要がある。無限に湧き出る野良海賊(NPC海賊)の退治は,交易や探検を主体とするプレイヤーにとっても欠かせない。

 本作の戦闘はターン制だ。戦闘マップには,六角形のマスで区切られたヘクスマップを用いる……と聞くと複雑そうだが,このあたりも手軽にプレイできるようになっている。まずは,戦闘の概要を見ていこう。

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 本作の戦闘は大きく分けて,砲撃,衝突,乗り込みの3つで構成されている。これ以外にもいわゆるバフ,デバフがあるが,まずはこの3要素の特性を理解しておけば十分だ。
 砲撃は遠距離から攻撃できるのが特徴で,敵から同時に反撃をされることもあるが,搭載している大砲によってはアウトレンジから一方的に攻撃することもできる。ある意味で最も安全な攻撃方法と言えるだろう。
 衝突は,船首に備えられた衝角(ラム)を用いた体当たり攻撃で,大きなダメージを一撃で発生させられる反面,攻撃を行った側にも多少のダメージが発生する。また,どうしても敵船団のど真ん中に飛び込んでいくことになりがちなので,タイミングを見計らわないと敵艦隊から反撃の一斉砲撃を食らうこともあり得る。
 乗り込みでは,敵船に接舷してから白兵戦を行う。船には,砲撃や衝突で減らせる船体耐久力だけでなく,乗員数も一種の耐久力として設定されている。こちらはこの乗り込み戦闘によって減らすことが可能だ。

 この中で最も扱いが難しいのは,乗り込み戦闘だろう。というのも,砲撃と衝突は敵船の船体耐久力にダメージを与えるが,乗り込みでは乗員を減らすことしかできないからだ。船体耐久力が残りわずかになった敵船に乗り込み戦闘を仕掛けても,その攻撃によって敵船の乗員をゼロにできなければ,敵船は沈まない。
 では乗り込み戦闘に意味がないかと言えば,そんなことはない。乗り込み戦闘で敵船を制圧したほうが,敵船の積荷を奪いやすいのだ。これは戦闘メインで本作を進めていきたいプレイヤーにとっては,馬鹿にできない収入差を発生させ得るはずだ。

 ちなみにこの3種の攻撃は3すくみの構造になっているが,NPC海賊を狩っているぶんには,そこまで考えなくてもどうにかなりそうだった。

砲撃,衝突,乗り込みと,それぞれ特徴が異なる
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 その上で本作の戦闘,最大の特徴を指摘するなら,ターン制であるということだろう。これはモバイル主体の作品において,大きなメリットとなっているように思う。

 本作には多彩なアクティブスキルが登場し,それらをいつ,どう使うかが重要になるのだが,戦闘の進行がターン制であるため,パネルからゆっくり選んで,コマンドを発行できる。

ターン制&コマンド選択式なので,余裕を持って何をすべきか選択できる
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 ここで,ターン制となると「圧倒的に力量差のあるNPCとの戦闘でも,いちいち操作が必要なのか」という不安があるかもしれない。これについては,自動戦闘が実装されているので,そちらに任せてもいい。

 ちなみに,「無限に湧くNPC海賊を倒し続けてレベリング」的なことをしたい場合,「一定条件に達するまで海賊の捜索→戦闘開始→戦闘実務→勝利時の報酬獲得を繰り返す」という一種のマクロ機能がデフォルトで搭載されているので,これも上手く活用しよう。

戦闘には一対一の決闘もある
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探検:通り過ぎてしまう風景の中にも発見あり


 実際の大航海時代は,ヨーロッパ側からすると,探検と発見の時代でもあった。従って本作においても,探検や発見は重要な要素となっている。少なくとも,交易を進めていくためには未知の港町の発見が必須となる。

 本作における「探検」は,大きく分けて2つに分類できる。1つは純粋に「未知の世界を旅して,地図を埋めていく」というもの。もう1つはコマンドとしての「陸地探索」だ。

特殊なイベントに遭遇することも
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 前者は非常に分かりやすい。まだ航海したことのない領域は,地図では雲に覆われて見ることができない。実際にそのエリアを航海すると雲が晴れていき,未知の世界が少しずつ既知の世界へと変わっていく。
 だがこの旅は,想像よりも危険に満ちている。というのも,船団を健全な状態で航行させ続けるには水と食料が必要になるが,この2つを補給するには港が欠かせないからだ。釣り等で多少は誤魔化せるが,基本的には港で水と食料を補給しなければ消費に追いつかない。
 となると,例えば航続距離が6日間の船団(ゲーム内の1日=リアルタイムの1分)であれば,出港してから3日以内に港が見つけられなかった場合,引き返すべきということになる。
 とはいえ,現代を生きる我々には「だいたいどのあたりに港町があるか」を知っているというリアルチート能力があるので,「おそらくこの街は実装されているはずだろ!」と強行してしまうのもアリだ。

徐々に世界が広がっていく
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 また,ミッションとして「○○港に××という荷物を運ぶこと」「○○港に投資すること」といった依頼を受注することがある。このような場合,目的の港がいまだ地図上に表示されていなくても,目的地まで自動航行してくれる。さらに荷物指定がある場合,まずはその荷物を売っている最寄りの市場へと自動航行してくれる親切設計だ。これは,とてもありがたい。
 このため積極的に「未知の世界に向かうぞ!」というムーブをしなくても,交易関係や冒険関係の依頼をこなすだけで,次第にマップを広げていくことができる。これに限らず,ミッションを通じて行動範囲が広がることが多いので,ゲームの序盤はなるべくそういった依頼の達成を目指すと良いだろう。

 一方で,後者の「陸地探索」は,もうちょっと考えるべきことが増える。

 「陸地探索」はデイリーミッションとしても提示されるアクションだ。航海に出て,適当な陸地の近くに向かい,そこで停泊して「陸地探索」コマンドを実行する……という手順になる。探索時に追加で使用できるアイテムなどもあるが,まずは寝袋だけあれば十分。探索が始まると戦闘や収集などさまざまなイベントが発生し,航海士たちの装備や能力に応じてイベントが成功したり失敗したりする(成否は自動的に判定される)。

陸地探索の模様。今回はハズレだ
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 こうした探索の結果,変わったアイテムや古代の遺跡,あるいは現代でも知られる建造物など,さまざまな発見があり,これらは自動的に図鑑に記録されていく。

 また陸地探索とは別に,海上探索という選択肢もある。こちらは望遠鏡を消費して行うもので,海上航行中に「なんだか見たことがない地形があるな?」と思ったら,近寄って実行すると「発見」が起こるかもしれない。なお発見したはいいが,航海士のスキルが足りず探検するのは無理ということもあるので,探検メインで行きたいプレイヤーは航海士の持つスキルも考えておこう。

目の前になにやら謎の地形があるが,探索するには航海士のスキルが不足している
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 さて,こうしてみると特にカネになりそうにない「探検」だが,実は「発見」を換金する手段がある。大きな港町には探検の後援をしてくれる人物がいるので,彼らと契約して,新たな発見を報告するのだ。交易などに比べるとそれほど大きな収益にはならないが,「そういうこともできる」ということは覚えておこう。

「どれくらい発見しているか」をプレイヤー間で争う要素もある
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 ともあれ「探検」は交易を進めていれば自然に進行するという側面もあるので,意識的に探検を進めなくとも世界が広がっていくだろう。また,大西洋を越えるには十分な航続距離が必要になるし,赤道を越えようとすれば艦隊レベルが必要となる。探検だけしていても世界はなかなか広がらない。
 探検は,船団の総合力が問われる要素と言えるだろう。


「ながら」で楽しめるSRPGとして


 本作はゲームの中心となる行動が自動化されている(長距離の移動や,戦闘なども自動化可能)ため,「コマンドを発行し,放置しておく」という姿勢でも十分に楽しめる作品となっている。これはプレイヤーにとってありがたい仕様だと言えるだろう。
 一方で,時間を使いたいだけ使ってガッツリ遊ぶこともでき,時間をかけたぶんは効率の良さとしてちゃんと見返りが発生する。このあたり,本作に取り組むプレイヤーの間で温度差は生まれるとは思うが,逆に言えば温度感が同じプレイヤーで商会(ギルド)を作れば,末永く楽しめるゲームにもなるだろう。

 「大航海時代」シリーズのファンはもちろん,かつて大宇宙を舞台に交易や海賊業や戦争に精を出していたというプレイヤーも,一度手を出してほしい「大航海時代 Origin」の日本上陸が待ち遠しい。

ゲームを進めていくと社会的地位が上がり,王宮から命令が下ることも
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