ゲーム機とは有線，スマホとはBluetoothで接続できる「Bluetoothゲーミングミキサー」をIOデータが9月上旬に発売

　2022年8月24日，アイ・オー・データ機器（以下，IOデータ）は，ゲーム機やヘッドセットとは有線のアナログ接続で，スマートフォンとはBluetoothで同時に接続することにより，ボイスチャット非対応のゲームでも，スマートフォン経由でボイスチャットをしながらゲームをプレイできる小型オーディオミキサー「Bluetoothゲーミングミキサー」（型番：AD-BTMIX/HN）を9月上旬に発売すると発表した。税込のメーカー想定売価は5478円である。


　ボイスチャット非対応のゲームでボイスチャットを使うために，ゲーム機とスマートフォンをヘッドセットにつなげるための簡易で安価なオーディオミキサーは，すでに各社から様々なものが登場している。そうした製品はこれまで，スマートフォンとミキサーの接続手段として，アナログケーブルによる有線接続を用いているのが基本だった。しかし，今どきのiPhoneのように，スマートフォンの多くがアナログ接続のヘッドセット端子を持たなくなった現状では，なんらかの変換アダプタを用意しないと，この種のオーディオミキサーは使えない。
　そんな現状に則した製品として，スマートフォンとの接続にBluetoothを用いたのが，Bluetoothゲーミングミキサーのポイントだ。

Bluetoothゲーミングミキサーを使った，Switchとスマートフォン，ヘッドセットの接続例

　Bluetoothゲーミングミキサーは，ゲームサウンドの出力元であるゲーム機やPC，およびサウンドの再生先であるヘッドセットとは4極3.5mmミニピンの有線ケーブルで接続し，スマートフォン（※PCやタブレット端末も可）とはBluetoothで接続する。これにより，ゲームのサウンドやボイスチャットによる通話相手の声は，ミックスされてヘッドセットのスピーカードライバーから聞こえ，ヘッドセットのマイクに向かってしゃべったユーザーの声は，スマートフォン上で動いている「Discord」や「Nintendo Switch Online」といった任意のボイスチャット用アプリで通話相手に届くわけだ。
　なお，BluetoothゲーミングミキサーにはUSB Type-C形状の端子もあるが，これはあくまでも本機の電力供給用であり，PCやゲーム機とUSB接続してUSBサウンドデバイスとして使うことはできない。Bluetooth以外は，すべてアナログ接続である。

Bluetoothゲーミングミキサーの天面（左）と背面インタフェース部（右）

　オーディオミキサーやUSBサウンドデバイスを使い慣れていないゲーマーでも使えるように，天面のボタンや背面インタフェースの表記も，比較的分かりやすい言葉で書かれている。製品ボックスには，漫画で描かれたマニュアルも付属しているなど，この種の機器に不慣れな人でも使えるようにという配慮が行き届いているのもポイントだ。

　ミキサー本体以外に，別途，USB ACアダプターが必要ではあるが，本来はボイスチャットができないゲームでも，スマートフォンとヘッドセットがあれば簡単にボイスチャットをしながらゲームをプレイできる環境が作れるアイテムとして，高価なミキサーやサウンドデバイスには手が出ない人に喜ばれる製品ではないだろうか。

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