約2週間でInfernoに到達したのは，全プレイヤーの何％？ 「Diablo III」のさまざまな統計が公開され，さらに次期パッチでのバランス調整がアナウンス

　Blizzard Entertainmentは，欧米で2012年5月15日に発売された「Diablo III」に関する，さまざまな統計を公式ブログで公開した。ゲームが正式にスタートして約2週間が経過しているが，これまで記録され，今回公開されたデータは以下のようなものだ。

・プレイヤー1人あたり，平均で3人のキャラクターを作成
・80％のキャラクターが，レベル1からレベル30の範囲内
・1.9％のキャラクターが最大難度であるInfernoをアンロック
・54％のHardcoreモードで，女性キャラクターが選ばれている
・Hardcoreモードの35％は，Act Iでキャラクターが死亡
・人気の高いビルドでも，それぞれのクラスのレベル60キャラクターが使用しているのは0.7％にすぎない
・各クラスで最も利用されているRuneは，「Best Served Cold」（バーバリアン），「Lingering Fog」（デーモンハンター），「Mirror Skin」（ウィザード），「Peaceful Repose」（モンク），「Numbing Dart」（ウィッチドクター）

「Diablo III」公式サイト

「Diablo III」公式ブログ“Game Design Update”

　また，前回のホットフィックスで行われた「Lingering Fog」（デーモンハンター），「Boon of Protection」（モンク），そして「Force Armor」（ウィザード）のバランス調整は，これらがほかのルーンに比べて強力過ぎたからだと述べられている。近いうちに「1.0.2」パッチがリリースされる予定だが，これはサービス面での改善に重点を置いたものになり，課題となっているゲームバランスの本格的な修正は「1.0.3」パッチで行われるとのことだ。
　この「1.0.3」パッチによって，Infernoレベルのバランスもさらに改善され，敵の一撃で瞬殺といったことは減りそうだ。ただし，発売からまだ2週間程度しか経過していないこともあって，ほとんどのプレイヤーは不十分な装備でInfernoに挑戦しているとBlizzardは考えており，Inferno以下のレベルで地道なアイテム収集を行う必要はありそうだ。

　さらに，「Legendary」と呼ばれる激レアアイテムの性能が，ときとして青色や黄色アイテムより貧弱だという批判に対しては，「Legendaryは性能が良いという意味ではなく，そのレアリティを示す」と説明されている。これは，スロットマシンやサイコロを振るように，アイテムの性能が自動的に生成されるという本作の基本的なゲームデザインに由来するものだという。
　ゲーマーの批判の中には，ハイレベルな青色アイテムと，ローレベルなLegendaryを比較しているようなケースも多いため，「1.0.3」パッチでは，アイテムの性能をさらに正確に表示する予定だ。また，PvPモードが導入されるという「1.1」パッチでは，Legendaryアイテム自体の相対的なレベルアップも行われるらしい。ただし，このレベルアップは，すでに出現したLegendaryには適応されないとのこと。


　公開時期は明らかにされていないものの，「1.0.2」や「1.0.3」パッチ，そしてPvPが実装されるという「1.1」パッチに至るまでのロードマップが明らかにされたのはファンにとって興味深い話だ。ゲームとしての進化を今後も続けていくのは間違いなく，多くのファンが満足できるように調整が繰り返されることだろう。

サービスやゲームバランスでの問題も多数あるが，630万本という大ヒットが発表された当日は，その祝賀としてBlizzard Entertainmentのスタッフ1人ずつにシャンパンが配られたという