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[GC 2005#39]ジャンルは違えどテイストを残したコマンドス新作
Strike Forceは,第二次世界大戦末期のヨーロッパにおいて活躍する突撃部隊の3人を描いており,フランスでレジスタンスと協力し合ったり,ノルウェーの森で暗躍するというようなミッションを次々とこなしていく。
興味深いのは,ただ突撃するだけのアクション性が強調されているのではなく,グリーンベレー,スパイ,スナイパーの三つのキャラクターを駆使してミッションをクリアしていくという,タクティカルなゲームプレイになっていることだ。一度に全員を使えるのではなく,一つのミッションにつき二人までしか選べず,しかも一方をコントロールしているときは,他方はなんの動作も行わない。マップ上の別々の地点に適切なキャラクターを配し,交互に操作しながらミッションを遂行していくのである。
GC会場のEidos Interactiveブースでは,Strike ForceのPC版だけでなく,Xbox版とプレイステーション2版,つまりすべての対応機種がプレイアブルになっており,年齢制限のある小部屋で紹介されていた。
ゲームマップでは,複数のアプローチが事前に想定されており,与えられたミッションをどのように遂行するのかはプレイヤーの判断に委ねられている。また三つのキャラクターからどの二つを選ぶのかにも制限はないという。
もちろん,それに合わせてプレイスタイルも変わってくるだろう。筆者が試してみた,瓦礫になった都市のマップでは,怪我して倒れている兵士を救出するため,高台のビルの窓からスナイパーを使って侵攻する敵兵を食い止め,階下のグリーンベレーを突進させるという流れになっていた。
スパイの場合はデフォルトでピアノ線を持っており,これで敵の背後から忍び寄って絞殺し,ユニフォームを奪うこともできる。「メタルギアソリッド」に出てくるコンパスのようなディテクターを持っており,敵がどれほどプレイヤーを見つけやすい状態になのかを把握できる。スパイは,要人救出や敵地潜入などのミッションで重宝しそうだ。
Commandos:Strike Forceのマルチプレイヤーモードは,PC版は16人までをサポートしており,デスマッチやチームデスマッチなどでプレイできるというが,まだ詳細は公表されていない。聞くところによると,スパイが活躍できるような特殊なゲームモードも考案されているようだ。
なかなか面白そうなアイデアだが,軽快なコントロールが求められやすいFPSにおいてどれほどの違いを演出できるだろうか。グラフィックスエンジンは独自のものが使用されており,当時の陰鬱な空気がきめ細かなテクスチャで表現されている。発売は,2006年第1四半期が予定されている。(奥谷海人)
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Commandos: Strike Force
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