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PC用モーションコントローラの使い勝手はいかに。「Razer Hydra」レビューを掲載
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印刷2011/08/27 00:00

レビュー

PC用モーションコントローラの使い勝手はいかに

Razer Hydra

Text by fumio


Razer Hydra
メーカー:Razer USA
問い合わせ先:MSY(販売代理店)
実勢価格:1万5700円前後(※2011年8月27日現在)
画像集#001のサムネイル/PC用モーションコントローラの使い勝手はいかに。「Razer Hydra」レビューを掲載
 Razer USAのPCゲーム用周辺機器「Razer Hydra」(読みはハイドラ。以下,Hydra)は,Wiiなどに代表される家庭用ゲーム機ではもはやお馴染みとなったモーションコントロールを,PCで実現する製品だ。海外では2011年6月に出荷が開始されたが,日本国内でもRazer USAの販売代理店であるMSYから,8月19日に発売となっている。

 国内で販売されているのは,Valveのパズルアクション「Portal 2」と,Hydra専用に調整された同作のDLC「Sixense Motion Pack DLC」のダウンロードコードが同梱された「Hydra Portal 2 Bundle」のみ。
 Portal 2は,Hydraにゲーム側で正式対応するパッチが用意されており,このダウンロードコードを利用すると,Hydraを使ってモーションコントローラならではの操作でPortal 2を遊べるようになる。加えて,同梱のDLCコードはここでしか入手できないというのも,Hydraの大きなウリだ。
 では,このHydraにはゲームプレイにおいて,どういった可能性を見出せるのか。専用DLCを導入したPortal 2のプレイフィールを中心に,Hydraの検証結果をお伝えしていきたい。

製品ボックス内容物一覧。本体のほか,マニュアルとRazerのロゴステッカー,そしてPortal 2(&専用DLC)のダウンロードコードが入っている
画像集#002のサムネイル/PC用モーションコントローラの使い勝手はいかに。「Razer Hydra」レビューを掲載


オーパーツ的なデザインのHydra

操作法はWiiリモコンやPlayStation Moveに近い


Hydraのセンサー部であるBase Station。緑色に光る球体が載っている
画像集#038のサムネイル/PC用モーションコントローラの使い勝手はいかに。「Razer Hydra」レビューを掲載
 Hydraは,センサーの役割を持つ台座「Base Station」(ベースステーション)と,そこからケーブル経由でつながる棒状コントローラ2本のセットで構成されている。

 Base Stationは,台座の上に緑色の模様が浮かぶオーブ(宝珠)のような球体が鎮座した格好になっており,どことなくオーパーツ的な雰囲気の外見が特徴的。球体ということで分かりにくいが,実は前後が決まっており,台座にRazerのロゴマークが描かれているほうは前側,USBコネクタがあるほうは後ろ側となる。

前側にロゴマーク,後ろ側にUSBコネクタがある
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 2本の棒状コントローラはどちらも同じ形で,Wii用の拡張コントローラ「ヌンチャク」を太く長くしたような形状だ。それぞれ上面に親指で操作するアナログスティックと5つのボタンを持ち,アナログスティックは,PlayStation 3やXbox 360のゲームパッドと同じく,押し込むと6つめのボタンとしても機能する。
 そして側面,というか,握ったとき奥側に位置するところには,モーションコントローラ時にはデジタルトリガー,後述するDirectInput互換時にはアナログトリガーとして機能する[LT/RT]と,バンパーボタン[LB/RB]がそれぞれ搭載されている。

左右のコントローラは同じ形。横から見ると,握る部分が太めになっているのが分かる
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本体上面のボタン1〜4は,Razerのマウスでおなじみの「Hyperesponse」技術が使われており,マイクロスイッチ的なカチカチしたクリック感を持つ。それ以外のボタンはタクトスイッチ的な感触だが,いずれもRazerらしい,しっかりした作りだ
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 Hydraを利用するには,まずBase StationをUSBケーブルでPCと接続し,プレイヤーの正面中央に,Base Stationの前側をきちんと向けて設置する必要がある。Base Stationに描かれたRazerのロゴを,正面から確認できるようにしなければならないわけだ。
 Hydraは,Base Stationの前方向に磁界を発生させて,その範囲内にあるコントローラの位置情報を磁気で検知し,ゲームに反映する仕組みになっている。そのため,もしBase Stationがプレイヤーの体に対して傾いた方向を向いていると,「左右コントローラまでの距離がそれぞれ異なる」状態になって,思うように操作できなくなってしまう。
 つまり,プレイヤーがディスプレイに対して真正面に座ってHydraを使おうとする場合,Base Stationはディスプレイの手前や上などに置くしかない。PC周りの空いている場所にポンと置く,というわけにいかないのは,やや不便だ。

 Base Stationの設置が終わったら,二股ケーブルになっている2本のコントローラをBase Stationと接続。これでハードウェア的な準備は完了だ。最近,Razer USAはドライバソフトをサポートサイトからの提供としているので,そこからドライバをダウンロードしてきてインストールすれば,晴れてHydraが利用可能になる。

Wiiリモコンなどとは違い,コントローラもワイヤード仕様。左右のコントローラは,二股に分かれた1本のUSBケーブルでつながっており,これをBase Stationに接続する
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Base Stationには,棒状コントローラを置くためのコントローラホルダーが窪み状に用意されており,ドライバのインストール直後や,ゲームプレイ中,うまく位置情報を読み取ってくれなくなった場合などは,ここに2つのコントローラを置くとキャリブレーションが行われる。キャリブレーション時はセンサーも無効化され,マウスやキーボードでの操作が可能だ。なおこの窪み,大して深くなく,設置時の安定感は期待できない
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 形状や仕様からも想像できるように,Hydraは,Wiiリモコン(+ヌンチャク)やPlayStation Moveに近い操作系の製品だ。Kinectのように全身の動きを活用したゲームプレイは行えないものの,腕が伸びるスペースさえ確保できれば十分で,「Base Stationと棒状コントローラは最短Xcm離れなければならない」といった制約もなく,むしろBase Stationの“上空”や裏側までコントローラを握った腕を伸ばしても認識されるので,いつものデスクトップ+α程度のスペースがあれば十分プレイできる。これは大きなメリットといえよう。

握ってみると微妙に膨らんだ形状が手にフィットするので,グリップ感は悪くない。ただし,指を2本側面に添えて,トリガーとバンパーボタンをそれぞれ押そうとすると,指に力が入らず,いまいち使いにくくなってしまう。側面のボタンは人差し指で押し分けるのがいいだろう
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DirectInput対応ゲームパッドとしても,一応は動作する。ただ,ハットスイッチの配置がかなり苦しい
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 なお,モーションセンサー非対応のゲームでも利用できるように,一般的なDirectInput対応ゲームパッド互換モードも用意されている。その場合のボタンマッピングは下記のとおりだ。
 ただ,左の4ボタンがハットスイッチに割り当てられるなど,いろいろ苦しい配置なのは間違いないので,あくまでもオマケと考えておくのが正解だろう。

  • 左アナログ:X/Y軸
  • 右アナログ:X回転/Y回転
  • トリガー:Z軸
  • 左[1/2/3/4]ボタン:ハットスイッチ
  • 右[1/2/3/4]:[1/2/3/4]ボタン
  • [LB]:[5]ボタン
  • [RB]:[6]ボタン
  • 左[5]ボタン:[7]ボタン
  • 右[5]:[8]ボタン
  • [LS]:[9]ボタン
  • [RS]:[10]ボタン



Portal 2 用のDLCは新アクションが面白い

ただし操作には難あり


 Hydraの仕様を確認したところで,正式対応しているPortal 2をプレイしていこう。 Hydraの製品ボックスにPortal 2のダウンロードコードが付属しているというのは冒頭で紹介したとおりだが,これをSteam上で入力すると,Portal 2本編,そしてHydra専用の追加DLC「Sixense Motion Pack DLC」(以下,Sixense DLC)を入手できるようになっている。
 Portal 2をすでに購入済みという人も少なくないと思われるが,Portal 2をHydraへ最適化させるには,Sixense DLCの導入が必須だ。Sixence DLCなしではHydraを正しく使えないので,プレイ前に必ず導入しておこう。その場合,Portal 2の本編が1本まるまる余ってしまうことになるが,それはフレンドにギフトとしてプレゼントしてあげるといいかもしれない。

Sixense DLCの導入後にPortal 2を起動すると,Hydraの設定が必要になる
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 さて,Sixense DLC導入後にPortal 2を起動すると,画面にコントローラ位置を初期化しろという指示が表示される。この状態になったら,まず左手のコントローラをBase Stationに向けてトリガーを引き,続いて右手側でも同じように操作すれば準備はOKだ。

 Sixense DLCが適用されたPortal 2では,タイトル画面から選べるゲームモードとして,下記の3つが追加される。チュートリアル以外に用意された2ステージはボリュームもなかなかで,「Hydraのおまけ」の枠を超えて,しっかり作り込まれたものになっている印象だ。

  • MOTIONPACK TUTORIAL:Hydra独自の操作を,動画や実体験を交えながら習得できるチュートリアルモード
  • MOTIONPACK:チュートリアルで学んだ操作系をふんだんに取り入れたシングルプレイ用追加ステージ(1)。標準難度
  • ADVANCED MOTIONPACK:チュートリアルで学んだ操作系をふんだんに取り入れたシングルプレイ用追加ステージ(2)。高難度

Sixense DLC関連のモードが追加されたタイトル画面。Hydraの操作が学べるチュートリアルが用意されているのは嬉しい
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タイトルメニューからHydra向け操作系を確認できる
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 Hydraを使っての操作は,左アナログスティックで移動,右コントローラの先端を上下左右の方向に動かすことで視点移動,右の[1/2]ボタンで[Use],左右のトリガーでポータル発射……といった具合だ。
 加えて,左コントローラは持ち上げるとジャンプ,下に降ろすとしゃがみ動作に対応。ただ,ジャンプについては右の[3/4]ボタンにも割り当てられており,スティックを振るよりボタンを押すほうがジャンプのタイミングを合わせやすいので,これをモーションで操作したいかというと微妙なところだったりもする。
 そのほか,左右の[5]ボタンにはメニュー,左コントローラの[1/2][3/4]ボタンにはCo-op用のジェスチャーなどがそれぞれ割り当てられていた。

FPSの操作系が採用されるPortal 2では,通常,照準が画面中央で固定されるが,Hydraの使用時には,右コントローラの動きに合わせて動かせる
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新アクションは,モーションコントローラならではの操作で行う
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 以上が基本的な操作方法なのだが,Portal 2プレイヤーからすると「あれ? 主にモーションコントローラの機能を使うのって視点移動だけ?」と感じてしまうかもしれない。もちろん,これで終わりということはなく,Sixense DLCでは,Portal 2本編には存在しなかった「モーションコントローラ専用の新アクション」が用意されている。しかも,いくつかの新アクションは,Sixense DLCで追加されたステージだけでなく,Portal 2本編でも使用可能だ。

 実際の操作方法はチュートリアルを進めていくと分かるのだが,例えば,[Use]キーでキューブなどを掴んでから,腕を伸ばすように右コントローラを前方へ動かすと,ポータルガンから電磁アーム的なものが伸び,手の届かない場所へキューブを持っていける。また,この動作中に右手をひねると,掴んだキューブを回転させられるし,勢いよくアームを伸ばしたり振ったりしながらキューブを離せば,遠くに投げられもする。


電磁アームを使って,手が届かない場所にもキューブを運べるようになる
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 そのほか,壁にポータルを発射したあと,そのポータルに照準を合わせてトリガーを引き続けると,ポータルを四隅から囲むように電磁アームが伸びる。この状態ではポータルを回転させたり,ほかの場所へ移動させたりといったアクションも可能だ。これを使うと,従来ならポータルが開けなかった場所に設置できるだけでなく,レーザーやバリアの入射角も変更できるようになる。


壁に撃ち出したポータルをつかみ,回転させることで,従来はポータルを開けなかった狭い場所にも開ける
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 さらに,Sixense DLCで追加されたゲームモードでのみ使用可能な新アクションもある。同ゲームモードで登場する,Aperture Scienceロゴ入りの灰色キューブは,つかんだ状態で[LB]を押しっぱなしにし,左コントローラを左右に動かすと,キューブの幅を広げたり狭めたりできるのだ。
 細い隙間の裏にあるボタンにキューブを載せたいときに,キューブを小さくして電磁アームでボタン上に持っていったり,幅を広げて隣接した複数のボタンを1個のキューブで同時に押したり,あるいは橋の代わりに足場として利用したりと,活用できる場面は多い。
 アクションが増えているぶん,通常のPortal 2よりも頭を悩ませないとゴールに辿り着けない場面もあって,なかなか新鮮だ。HydraとSixense DLCの組み合わせがPortal 2のゲーム性の幅を広げている点は間違いなくプラスに評価できる。


キューブを引っ張って大きさを変えることで,押せなかったボタンが押せるように
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 ただ,問題もある。最大のものは,モーションコントローラによる操作そのものが快適とは言いがたい点だ。
 とくに気になるのが,モーションコントローラの操作ではどうしても狙いが大雑把になってしまうので,思ったところにポータルを開けないこと。遠くの小さな壁を狙ってポータルを開きたくても,狙いがうまく定まらずにイラっとくることがあった。
 また,プレイ中は手を空中に浮かせた状態でコントローラを保持し続けることになるわけだが,どうしても腕が震えてしまい,それに合わせてゲーム内の視界も揺れてしまう。それにより,3D酔いを誘発しやすいのもマイナス点である。
 一応,照準と視界の動きに関する細かな設定はオプションで調整できるが,ベストな設定を探すのもかなり大変だ。マウスとキーボードによる操作性と比べるのは酷かもしれないが,どうしてもそのあたりの使い心地はマイナス評価にせざるを得ない。

Portal 2ではHydraの動作モードを「Freeaim」「Dual Analog」の2つから選べる。前者は本文中で紹介した操作方法で,後者は右コントローラのモーションセンサを使わずアナログスティックを視点移動に用いる設定だ。さすがに,ここまでいくとモーションコントローラの意味があまりない気もするが……
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「Sensitivity Preset」にてモーションセンサの感度をLow,Medium,Highの3つのプリセットから選択できる。ほかにも,振り向きやすい設定の「Quick turn」,照準がマウス操作時のように画面中央で固定される「Static Xhair」というプリセットもある。基本はこの中から選ぶだけでいいと思うが,感度に不満があれば手動で微調整しよう
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125タイトル以上に対応とはいうが……


Steamで配信されている125以上のタイトルに対応。タイトルの一覧は,製品情報ページに詳しいので,そちらを確認してほしい
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 8月下旬時点において,Hydraでプレイすることを前提に最適化されたタイトルは,Sixense DLC適用済みのPortal 2のみ。Razer USAは,「それ以外にも,Steamで配信されている125タイトル以上に対応」と謳っているのだが,Portal 2(+Sixense DLC)のように新しいアクションが使えるようになるわけではなく,マウスとキーボードの代わりにHydraを利用できるようになるだけだ。そのため,Portal 2以外のタイトルでHydraを使おうとすると,ただただモーションコントローラの精度の低さに堪えることになる。これは残念だ。

 例えば,モーションコントローラと相性の良さそうなFPSでは,Portal 2同様に右コントローラの動きが視点移動に対応するのだが,Portal 2とは異なり,照準が中央固定しかなく,さらに傾き入力の細かな動きを無効化するデッドゾーン設定もない。すると,手の震えが余計に画面に伝わりやすくなり,Portal 2よりもさらに酔いやすくなってしまう。
 右[1]ボタンに割り当てられている[Ratchet]機能を使うと,押している間はモーションセンサーを止められるので,Rachetを押す癖をつければ酔いには対処できるが,そうまでしてモーションコントローラを使いたいかというと,正直,マウスで遊んだほうが手っ取り早いと思ってしまう。
 また,対応タイトルの1つ「The Ball」のような,AIMを必要としないゲームをゆるく遊ぶくらいなら照準面は問題ないが,それでもジャンプが誤動作して溶岩に落ちたりするとイライラの種になってしまう。

対応タイトルの1つ「The Ball」
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 ならば,FPS以外ではどうなのかというと,「Magicka」「Terraria」などの対応タイトルは,ゲーム中に細かい狙いを要求されるため,思った場所にパッとポインタを動かせないモーションコントローラではかなり遊びづらい。
 そもそも,PCゲームはマウスでの細かい操作を前提として作られていることが多いので,大雑把な操作しかできないモーションセンサーの類とは,かなり相性が悪いのではなかろうか。

さすがに,マウス前提のタイトルをモーションコントローラで遊ぶのは厳しい
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「Magicka」
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「Terraria」

各種ゲームでのボタン配置例。配置を任意のものに変更することはできない
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マウスやキーボードの代わりに使うのは厳しい

モーションコントローラならではのタイトルが揃うかが鍵


製品ボックス
画像集#036のサムネイル/PC用モーションコントローラの使い勝手はいかに。「Razer Hydra」レビューを掲載
 総評としては,「マウスやキーボードで操作する前提のPCゲームを,代わりにHydraを使って遊ぶというだけでは,操作のストレスが先立ってしまってゲームを楽しむどころではない」といったところ。たいていのPCゲームにとって,マウスとキーボードはある意味「専用の入力デバイス」であり,それらを使わずにプレイしようとすれば,操作性が低下してしまうのも無理はない。

 Hydraのようなモーションコントローラは,やはりモーションコントローラならでは要素を備えたタイトルでこそ,真価を発揮するものだ。この手の製品がPCゲームの新しい遊び方の1つとして定着するには,Portal 2のようにゲーム側で正式に対応したタイトルが揃うかが鍵となるだろう。

 ……と書いてはみたが,正直なところ,Portal 2以外の「Hydra最適化タイトル」が出てくるのかというと,大いに疑問である。Razer USAがHydraで実現しようとしたこと,それ自体は理解できるし,できることなら応援もしたいのだが,“実勢価格1万6000円程度のPortal 2専用デバイス”を勧められるかというと,それは別の話と言わざるを得ないだろう。
 せめて,家庭用ゲーム機のモーションコントローラと互換性があったりすれば,より魅力的な存在となったように思う。いろいろと惜しい製品だ。

「Razer Hydra」製品情報ページ

  • 関連タイトル:

    Razer

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