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[COMPUTEX]AtroxのPS3版は? Bladeの日本発売は? Razerの新製品をチェックしつつ,CEOに気になるところを聞いてみた
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印刷2013/06/08 00:00

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[COMPUTEX]AtroxのPS3版は? Bladeの日本発売は? Razerの新製品をチェックしつつ,CEOに気になるところを聞いてみた

Razer AtroxとMin-Liang Tan氏(CEO, Razer)
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 Razerは,COMPUTEX TAIPEI 2013の会期に合わせて,メイン会場であるTWTCにほど近い高級ホテル「Grand Hyatt Taipei」にプライベートブースを構えて,新製品の展示を行った。展示されていたのは,ついに完成したXbox 360用アーケードスティックと,ゲーマー向けノートPCの最新モデルだ。
 本稿では,両製品の実機レポートと,RazerのCEOであるMin-Liang Tan氏へのインタビューをお届けしたい。


ついに発売されたRazer印のアケコン「Atrox」


 Razer初のアーケードスティックとして,5月30日に2万4800円(税込)で発売になった「Razer Atrox Arcade Stick for Xbox 360」(以下,Atrox)。Team Razer所属のふ〜ど氏など,世界中の100名近いテストプレイヤーから意見を集めて企画開発された製品だ。

Razerのアーケードスティック,Atrox。Razerの命名ルールでは,ゲームコントローラは“ネコ科の動物”になり,Atroxも「Panthera Atrox」(アメリカライオン)から命名されている
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東京ゲームショウ2012時点のサンプルと比べて,強度が増したアクリル板は脱着可能。Razerのロゴがプリントされたイラストシートは,ユーザーが別のシートと交換できる
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 その製品概要はこれまでも何度となくお伝えしてきているが(関連記事1関連記事2関連記事3),あらためて整理しておこう。本製品のスティックとボタンのパーツには,アーケードゲーム筐体用パーツでよく知られた三和電子製のものが採用されている。ボタンのサイズはアーケードゲーム筐体の業界標準規格を採用しているため,好みに応じてセイミツ工業製のパーツにも簡単に換装できる。


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写真手前側のスティック左側スペースはかなり広め。天板に置いた手が,スティック本体の縁に当たらないようにするためだ
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写真で左側に見えるスティック手前部分も,手を縁ではなく天板部で受け止めるために,広めのスペースを確保してある

 本体手前にあるRazerのシンボルマークが描かれたボタンを押すと,車のボンネットよろしくパカっと天板部が開く。その中には,4m長のUSBケーブルとメンテナンス用工具類,スティックトップの収納スペース,そして交換用ボタンの収納スペースが用意されている。持ち運びや日々のメンテナンス,ボタンの交換が前提の設計になっているわけだ。

天板部を跳ね上げた状態。なんとダンパー搭載だ。穴開き六角形が並んだ,本体底面のハニカム構造にも注目
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バットトップ(なすび型)のスティックトップが付属していた
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接続ケーブルの長さは余裕の4m

スティックの取付角度などは自分でカスタマイズできる
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 本体内部の底面は,穴の開いたハニカム形状の樹脂パーツがずらりと敷き詰められているが,これは予行方向の力が掛かったときに本体がたわまない強度を出すのと,本体を机や台に対してネジ留めして固定できるようにする目的のため。実際にスティックやボタンに触れてみた感じでは,とても操作感が軽く,それでいて本体がしっかりしているので,操作しやすかった。

 また,[START][BACK]ボタンや[Xbox]ボタンなどの機能ボタンは誤操作を防ぐために,メインの操作ボタンやスティックから,離れた位置に実装されているのが心憎い。

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誤操作防止のために,[START]ボタンと[BACK]ボタンは本体右側面に配置
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左右アナログスティックのどちらをスティックに割り当てるかを設定するスイッチと,プログラマブルボタン


Razerのゲーマー向けPC「Blade」をチェック


 Razerは,2011年8月に「Razer Blade」(以下,初代Blade)というゲーマー向けノートPCを発表し,PCメーカーとしてのキャリアをスタートさせた(関連記事)。そして2013年。COMPUTEX TAIPEI 2013に合わせて発表された「Razer Blade Pro」(以下,Blade Pro)と「Razer Blade」(以下,Blade)は,最新CPUとGPUを搭載した製品である。

■Razer Blade Pro

Blade Pro
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 まずはBlade Proから見てみよう。こちらは初代Bladeのコンセプトを引き継いだ製品で,17インチサイズで解像度1920×1080ドットの液晶パネルを積んだノートPCである。
 搭載するCPUは,第4世代Coreプロセッサの「Core i7-4700HQ」(ベースクロック2.4GHz,最大クロック3.4GHz,4C8T,共有L3キャッシュ容量6MB)。単体GPUとして「GeForce GTX 765M」(グラフィックスメモリ容量2GB,GDDR5)を内蔵。これをNVIDIAのOptimus Technologyにより,CPUの統合グラフィックス機能と併用する仕組みを取っている。メインメモリ容量は4GB×2の8GBとなっており,2枚のSO-DIMMを取り外せば,より大きな容量のモジュールに交換も可能だ。

キーボードはおおむね標準的な英語配列。キーピッチは見たところ広めだ。右に見えるのが「SwitchBlade UI」で,写真の状態では矢印キーや[Insert][Delete]キーと,液晶タッチパッドの機能を割り当てている
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 そのほかの主なスペックは正式発表時のニュース記事を参照してほしいが,ドットマトリクス表示の小型液晶パネルを内蔵する追加キー「Dynamic adaptive tactile key」を10個と,液晶パネルを内蔵したタッチパッド「LCD track pad」からなる,「SwitchBlade UI」をキーボード右側に装備する特徴は,初代Bladeからそのまま継承されている。


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Switchblade UIの表示と機能は,柔軟にカスタマイズできる(左)。やろうと思えば,SwitchBlade UIをマウスの代わりに使ってゲームをプレイすることも不可能ではないし(右),意外に使いやすい配置だった

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天板部両端が緩やかなカーブを描いており,中央にはRazerのマークが輝く
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本体底面。2か所ある吸気孔の奥に,CPU冷却用とGPU冷却用と思われるファンが見える

 サイズは427(W)×277(D)×22.4(H)mmで,重量は約2.98kg。単体GPUを搭載した17インチクラスのノートPCとしては非常に薄いので,その割には重いと思うかもしれない。これは筐体に,かなりしっかりした硬質のアルミ合金製を採用しているためだ。
 アルミ合金製ボディのおかげで,このサイズとしては薄いにも関わらず,ガッチリとした作りをしているのは好印象。ゲームに熱中して力強くキーを叩いても,ボディがたわんだりしにくいのは頼もしく感じた。USB 3.0ポートの端子にまで,Razerのコーポレートカラーである緑色を使っているところは,芸が細かい。

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GeForce GTX 765Mを搭載した17インチノートPCとしては非常に薄い

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本体左側面。1000BASE-T LANとHDMI出力,4極仕様のヘッドセット接続用3.5mmミニピン端子に,USB 3.0ポート×3を搭載
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ACアダプターもRazerロゴ入り。ちなみにバッテリー容量は74Whとのことだが,バッテリー駆動時間は公表されていない

 北米市場における価格は,容量128GBのSSDを搭載した最小構成で約2299ドル。Razerの直販サイトでは,SSD容量を128GB,256GB,512GBの3種類から選択できる。

■Razer Blade

 初代Bladeの名を引き継いだ新しいBladeは,14インチサイズで解像度1600×900ドットの液晶パネルを採用した,ゲーマー向けモバイルノートPCとなっている。「本格的なPCゲームに対応したノートPCとしては世界で最も薄い」と謳う製品で,クラムシェル型の天板を閉じたときの厚みはわずかに約16.8mmだ。

14インチワイド液晶ノートPCとなったBlade
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 そこに,第4世代Coreプロセッサの「Core i7-4702HQ」(ベースクロック2.2GHz)と,GeForce GTX 765M(グラフィックスメモリ容量2GB,GDDR5)を搭載し,メインメモリはオンボード実装で8GBとなっている。
 横幅と奥行きのサイズは345(W)×225(D)mm。決して大きくはないものの,Blade Proと同じく硬質のアルミ合金を筐体に採用したおかげで,本体重量は約1.876kgと,相応に重い。

バッテリー容量は70Whで,NVIDIAのOptimus Technologyにより,バッテリー駆動時間は最大6時間程度を実現しているという
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 実機に触れていて気になったのは,Windows 8のマルチタッチ操作を考慮したのか,本体手前側のタッチパネルがかなり大きく,その代わりキーボードが奥寄りに配置されているところだ。このレイアウトは好き嫌いが分かれるかもしれない。

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タッチパッドはマルチタッチ対応でサイズも大きい
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Razerマウスを接続すれば,完璧なモバイルゲーム環境のできあがり!?

 Blade Proと同じく,購入時にSSD容量を3種類から選択できる。価格は最小構成となる容量128GBモデルで約1799ドルとされている。


Razer CEOのMin-Liang Tan氏にインタビュー


 ここからは,CEOのMin-Liang Tan氏に,BladeシリーズとAtroxについて聞いたインタビューをお送りする。

4Gamer:
 初めまして。まずはBladeシリーズについてお伺いします。2011年に「周辺機器メーカーのRazerがPCビジネスを始める」と聞いたときは,本当に驚きました。なぜPCビジネスに参入したのですか。

Min-Liang Tan氏(以下,Tan氏):
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 我々の創業理念には,「ゲーマーに最高の体験をお届けしたい」というのがあります。そしてそれに従って,我々はユーザーインタフェース(以下,UI)の分野で,一定の成果を上げ,高い評価を得てきました。
 「ゲーム体験とは何か」と考えるとき,ゲームそのものに加えて,ゲーム機やPCのようなゲームをプレイする「システム」,ゲームパッドやマウス,キーボードのような「UI」という3つの要素があります。UIで実績を積んだ我々が,次に挑むべきテーマだと考えたのが,システムであるノートPCだったというわけです。

4Gamer:
 しかし,ゲーマー向けノートPCというのは,すでに多くの製品がありましたよね。

Tan氏:
 それまでにもゲームプレイ対応可能なノートPCパソコンは確かにありました。しかし,分厚かったり作りがヤワだったりして,我々が思い描く「理想のゲームプレイ」に対応できるノートPCはありませんでした。そんな経緯によって,2007年に開発チームを立ち上げ,ゲーマー向けノートPCを送り出すことにしたわけです。

4Gamer:
 Bladeシリーズは今のところ,限られた地域でしか販売されていません。私達も今回のようなイベント会場でしか,実機を目にしたことがないくらいです。その一方で,Razerのリリースや記事を読んだ日本のPCゲーマーの中には,Bladeシリーズの日本での発売を期待している人は少なくありません。

Tan氏:
 ノートPCのように高度なプロダクトは,ゲームパッドやマウスのような,ある意味での“売り切り”主体のビジネスとは違い,継続的なユーザーサポートが必要になります。これは非常に難しい問題なのです。
 2年前に,北米で初めてRazerがノートPCを売り始めたとき,我々は北米地域以外での販売計画も進めていたんですよ。

4Gamer:
 今をもってなお,それが始まっていないのはなぜなのでしょう。

Tan氏:
 良いことと悪いことが同時に起きてしまったんです。北米市場で売れすぎてしまい,生産が追いつかず,在庫がまったくなくなってしまいました。北米以外に持って行く“弾”がなくなってしまったんです(笑)。
 実は,日本での販売計画はその後も進行させていて,日本の販売代理店との契約も現実味を帯びつつあります。2013年が終わるまでには,日本のRazerファンに何らかのアナウンスができるでしょう。

4Gamer:
 それは楽しみです。Bladeは薄く,優れたデザインであることが強く打ち出されていますが,「ゲーム機」としてのアピールポイントはどうでしょう。

Tan氏:
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 とくに14インチのモデルは自信があります。14インチサイズとしては,薄さだけでなくスペックも,世界最高レベルであると自負していますよ。
 CPUはIntelのHaswellで,GPUがGeForce GTX 765M。液晶パネルの解像度は1600×900ドット。14インチノートPCで,ここまでハイスペックなものがほかにありますか? 「『Crysis 3』を最高のグラフィックス設定で普通にプレイできる14インチノートPC」は,ほかにはないでしょうね。

4Gamer:
 キーボードはどうでしょう? マウスはRazer製品を使えばいいとしても,世にあるほとんどの「ゲーマー向けPC」は,ゲーマー向けキーボードに必須の機能である,複数キーのロールオーバーをサポートしていませせん。最小では2キー,なんてことがざらにあるほどです。

Tan氏:
 キーボードは当然Nキーロールオーバー対応ですよ! それに,タッチパッド部のボタンも,しっかりしたクリック感があるものを採用しています。

4Gamer:
 それはすばらしい! それでこそゲーマー向けノートPCのキーボードですね。

Tan氏:
 サウンドも重要です。サウンド周りでは,バーチャルサラウンドヘッドフォン出力に対応した「Dolby Home Theater v4」を採用しています。

4Gamer:
 カタログに載らないこだわりの機能では(※編注:Dolby Home Theater v4はカタログスペックに記載がある),ほかにどんなものがありますか。

Tan氏:
 スペックの記述では,冷却面についてはあまり多くを語っていませんが,実は,我々が相当こだわった部分でもあります。
 「薄さ」という制約の中で,効率の良い冷却を実現するには,相当な工夫をしなければなりませんでした。まず内部的には,開口部を効果的に配置して全方位に放熱できるようにしています。それでも「局所的に熱くなる部分」というのはどうしても出てきてしまうので,その熱くなる部分がなるべく人の手が触れないように,内部の配置には相当に配慮しています。

4Gamer:
 具体的には何をどうしたのでしょうか。

Tan氏:
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 パームレスト部は,人の手が最も長時間触れるところですから,Bladeではここが熱くならないようにしています。一方,キーボードと液晶パネルのヒンジ部までのスペースは,比較的高い熱を持ちます。でも,熱くはなってもここに触れることって,まずないですよね。そのため問題はないと判断しています。こうした部分には私の意見が相当入っていますね。

4Gamer:
 “削られた機能”もありますよね。初代Bladeと今回のBlade Proが備えるSwitchBlade UIが,14インチモデルにはありません。10個の独立キーはともかく,液晶パネル内蔵タッチパネルを搭載するのは,100%不可能というわけではなかったようにも思いますが。

Tan氏:
 それは製品の立ち位置の違いですね。初代Bladeともども,17インチモデルはRazerが持つ技術の,すべてを投入した高機能モデルという位置づけです。対して新型の14インチモデルは,高性能と機動性(モビリティ)をバランスさせた設計としたため,SwitchBlade UIの搭載を見送った経緯があります。

4Gamer:
 続いてはAtroxについて聞かせてください。最初に簡単な確認ですが,読み方を教えてください(笑)。

Tan氏:
 「えいとろっくす」です(笑)。

4Gamer:
 Atroxの原型が最初にアナウンスされたのは,2011年の東京ゲームショウ(以下,TGS)でした。あのとき,いきなりβテスターの募集が始まったと思ったら,まる1年,2012年のTGSまで音沙汰がありませんでした。2012年のTGSが終わってからも,発売まで結局半年以上待たされたわけですが,いったい,何があったのでしょう?

Tan氏:
 Razer製品としては,開発期間1年半はむしろ短いほうですよ(笑)。
 我々の製品開発の信条に,「コミュティを巻き込んで行う」というのがあります。つまり,我々が“良い”と思った製品を開発することに固執せずに,“ゲームコミュニティが望む”製品を開発することを,心がけると言うことです。だから,どうしても開発期間が長くなりがちです。
 たとえば,先ほどBladeの開発チームを立ち上げたのは2007年とお話ししましたが,実際に最初の製品が出たのは2011年。約4年かかっているんですよ。

4Gamer:
 たしかにそうですね……。しかし,ちょっと解せないのは,AtroxがXbox 360用しか発売されていないことです。日本ではPlayStation 3(以下,PS3)が支配的……というのはちょっと特殊な事例かもしれませんが,たとえば格闘イベント「Evolution」は,ここ数年,PS3を使っていますよね。1年半もの開発期間をかけて,なぜ単一プラットフォームしかサポートしないのか,という声が出てきても不思議ではありませんが,その点はどうお考えですか。

Tan氏:
 その質問の答えは簡単で,「Xbox 360のライセンスが先に取得できたので,最終製品でXbox 360版を先行投入した」というだけの話です。PS3版は現在検討中ですし,PS3とXbox 360に両対応したバージョンを出せないか,というのは,開発チーム内でも議論にはなっています。
 もっとも,Atroxは分解や改造をしやすい設計にしていますから,我々が出すより先に,自分でPS3版に改造してしまう人も出てきそうな気はしていますが(笑)。

4Gamer:
 そろそろ時間のようです。最後に興味本位の質問ですが,日本のゲームはプレイしますか。

Tan氏:
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 「ファイナルファンタジー」シリーズは大好きですね。最近は忙しくてプレイしていないのですけど,以前はゲームセンターで,「ストリートファイター」シリーズや「鉄拳」シリーズを,相当夢中になってプレイしていた時期もあります。格闘ゲームは今でも好きですよ。
 とくにカプコンとはとても良い関係ですし,そうした我々のゲームに対する情熱が,今回のようなアーケードスティック製品の開発につながっていくのです。

4Gamer:
 ありがとうございました。

Razer 公式Webサイト

Razer 日本語公式Webサイト

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