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Razer,サイドボタンの数を変えられるマウス「Naga Trinity」を発表。スクロールホイールを装備した左手用キーパッド「Tartarus V2」も
Naga Trinity |
Tartarus V2 |
両製品はいずれもMMOおよびMOBA向けとされており,直販価格は99.99ドル,79.99ドル(いずれも税別)となっている。直販ストアでは2017年第4四半期,世界市場ではNaga Trinityが2018年第1四半期,Tartarus V2は2017年第4四半期中の発売予定とのことだ。
現在のところ,日本国内での発売時期や価格は明らかになっていない。
Naga Trinity
Razer Nagaシリーズの最新世代モデルとなるNaga Trinityは,一言でまとめるなら,2つに分かれていた製品群を統合する製品だ。
Razer NagaシリーズでRazerは,左側面に12個のボタンを3×4列で並べる“無印”をMMO向け(関連記事),左側面に6〜7個のボタンを円弧状に配置する「Hex」をMOBA向けという扱いにしていた。それがNaga Trinityでは,左側面のパーツを交換することにより,“無印”的にもHex的にも,さらには左側面2ボタンの一般的なゲーマー向けマウス的にも利用できるようになっている。
行列配置のパーツを取り付けた場合,総ボタン数は19個,円弧配置のパーツを取り付けた状態では,総ボタン数は14個となる。
既存のNaga ChromaやNaga Hex V2がレーザーセンサーを搭載していたのに対して,Naga Trinityは「Razer 5G optical sensor with true 16,000 DPI」を搭載するという。トラッキング速度が最大450IPS,最大加速度は50Gといったスペックは,「Razer DeathAdder Elite」や「Razer Basilisk」が採用している第5世代の光学センサーと同じ。今回のNagaは2ボタンでも利用できることから,FPS用途にも対応可能な光学センサーを採用してきたということなのだと思われる。
プレイするゲームに応じて,好みのサイドボタンに付け替えられるギミックは,多ボタンマウスを好むゲーマーにとっては,注目する価値があるだろう。ギミックの割に,北米での価格はそれほど高くもないので,適正な価格で国内市場に登場すれば,人気を呼ぶのではないだろうか。
●Naga Trinityの主なスペック
- 基本仕様:光学センサー搭載ワイヤードタイプ
- 搭載センサー:「5G optical sensor with true 16,000 DPI」(※おそらくPixArt Imaging製のRazer向けカスタムモデル「PMW3389DM」)
- ボタン数:最大19(左右メイン,チルト&センタークリック機能付きスクロールホイール,ホイール手前×2,左サイド×12/×7/×2)
- メインボタン耐久性:未公開
- 最大トラッキング速度:450IPS
- 最大加速度:50G
- 画像処理能力:未公開
- フレームレート:未公開
- トラッキング解像度:最大16000DPI
- ポーリングレート(USBレポートレート):1000Hz
- オンボードフラッシュメモリ:未公開
- データ転送フォーマット:未公開
- リフトオフディスタンス:未公開
- LEDイルミネーション:搭載(※Razer Chroma対応)
- 公称本体サイズ:74(W)×119(D)×43(H)mm
- 公称重量:120g(※ケーブル含まず)
- マウスソール:未公開
- ケーブル長:2.1m
- 対応OS:未公開
- 保証期間:未公開
Tartarus V2
もう1つの新製品であるTartarus V2は,名称こそ廉価モデルの左手用キーパッドであるTartarusシリーズを受け継いでいるものの,フルモデルチェンジと言っても過言ではないほど大きく変わった製品だ。
従来製品である「Razer Tartarus Chroma」(以下,Tartarus Chroma)の場合,キーパッドは3×5列の計15キー,「Razer Orbweaver Chroma」(以下,Orbweaver)の場合は4×5列の計20キーであった。それに対してTartarus V2は,Orbweaverのキーパッドから右下のキーを1つ省略したような配置の計19キーにしたうえで,空いたスペースにセンタークリック機能付きスクロールホイールを装備したのである。
ただ,Nostromoはメインキーが14キーと少なめだったのに対して,Tartarus V2はメインキーを増やすことで,キー数に対する不満にも配慮している印象がある。
Tartarus V2は,キースイッチにも変更点がある。既存のTartarus Chromaは,特別な名前のないメンブレン仕様のキースイッチを採用していたが,Tartarus V2では,「Razer Ornata Chroma」キーボードと同じ「Mecha-Membrane」(メカ・メンブレン)スイッチを採用したのである。
なお,同時押し関連の仕様は,全キーAnti-Ghosting(アンチゴースト)対応との記述があるだけで,ロールオーバーに関する説明は見当たらなかった。
Orbweaverが登場したときに,スクロールホイールが廃止されたのは,スクロールホイール装備のマウスが当たり前のものとなり,キーパッドに付ける必要性が希薄になったからだろうと考えていた。だが,Tartarus V2で,それをあえて復活させてきたのは興味深い。
スクロールホイールのないマウスを使うゲーマーがまずいないであろうことを考えると,Tartarus V2のホイールをゲームでどう使うのが適当なのか,すぐには思い浮かばないのが正直なところ。むしろ,右手にペンタブレット用のスタイラスを持ち,左手でキーボードを操作するようなデザイナーやイラストレーターのほうが,Tartarus V2のスクロールホイールを歓迎するのではないだろうか。
●Tartarus V2の主なスペック
- 接続インタフェース:USB
- キー数:30キー(メインキー×19,センタークリック機能付きスクロールホイール×1,8方向Thumbpad×1,親指操作用ボタン×2)
- キースイッチ:Mecha-Membraneスイッチ
- キーピッチ:未公開
- キーストローク:未公開
- アクチュエーションポイント:未公開
- 押下特性:未公開
- ロールオーバー:未公開
- 複数キー同時押し対応:全キー
- キー耐久性:未公開
- ポーリングレート(レポートレート):1000Hz
- マクロ機能:あり(全キーをカスタマイズ可能)
- バックライト:搭載(約1677万色)
- サイズ:153(W)×203(D)×60(H)mm
- 重量:約346g(※ケーブル含まず)
- ケーブル長:2.1m
- 対応OS:未公開
- 保証期間:未公開
RazerのNaga Trinity 製品情報ページ(英語)
RazerのTartarus V2 製品情報ページ(英語)
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