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[GDC 2009#番外編]Logitechに聞く,ゲーマー向けマウス「G9x Laser Mouse」の意義とその周辺
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印刷2009/04/01 12:40

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[GDC 2009#番外編]Logitechに聞く,ゲーマー向けマウス「G9x Laser Mouse」の意義とその周辺

 2009年3月2日に掲載した記事でもお伝えしたように,Logitechの日本法人であるロジクールは,3月27日,ゲーマー向けレーザーセンサー搭載マウス「G9x Laser Mouse」(以下,G9x)の国内販売を開始した。現行の「G9 Laser Mouse」(以下,G9)に対し,搭載するレーザーセンサーをアップグレードすることで基本性能の向上を図ったG9xは,同社が展開するゲーマー向けブランド「G-Series」(Gシリーズ)の新製品。G9同様,重量調節機能や,さまざまなホールド方法に対応したグリップなどが用意されている。

 先週開催されたGDC 2009の期間中,レクチャーの合間の短い時間ではあったが,4GamerではLogitechの担当者と話をする機会が得られた。そこで本稿では,同社でゲーム関連のプロダクトマネージャーを務めるMichelle Fishberg氏と,インタラクティブエンターテイメントプロダクトのマーケティングディレクター,Ruben Mookerjee氏の話を掲載しよう。なお,質問事項がやや技術寄りになったこともあって,もっぱらFishberg氏が質問に答える形になっている。

エンターティメント関連のプロダクトマネージャーを務めるMichelle Fishberg氏(左)と,インタラクティブエンターテイメントプロダクトのマーケティングディレクター,Ruben Mookerjee氏(右)


G-Seriesのレーザーセンサーやその周辺技術について


4Gamer:
 本日は,よろしくお願いします。さて,いきなりですが,レーザーセンサーを搭載したゲーム用マウスの「ネガティブアクセル」という問題が騒がれ出したのは,「G5 Laser Mouse」からだったと記憶しています。初期のG5が抱えていた問題というのは,具体的にどういうものだったのでしょう?
 当時の御社は,Negative Accelerationが発生する要因として,「マウスパッド側の問題もある」と述べていましたが,実際には,どういったセンサーの問題があり,どういうマウスパッド側の問題がありましたか?

Fishberg氏:
 いきなり難しい質問ですね(笑)。レーザーセンサーの問題は,「ローセンシでマウスを大きく,高速に動かしたとき,マウスポインタの動きが遅くなること」でした。これは,当時のレーザーセンサー技術と,センサーの感度が原因です。
 ですが,当時から,この問題はほとんどのPCゲーマーには無関係で,一部のユーザーの間でのみ問題になっていたことだと認識しています。
 G9xに採用したセンサーの場合,目標としているのは速度と加速度の両方で,最高性能を実現することです。また,マウスパッドとの組み合わせによって生じるリフトオフディスタンスの長短に関するテストは現在も継続して行っています。


4Gamer:
 御社はあまりリフトオフディスタンスに関する言及を行っていない印象だったのですが,では,具体的に,G5からG9xへと進化していく過程のなかで,どういった取り組みをしていますか?

Fishberg氏:
 リフトオフディスタンスは,製品が新しくなるたびに改善されています。とくにG9xでは,従来製品と比べて相当改善しているのが体感できると思いますよ。
 ゲーマーの要望は,トラッキング解像度とリフトオフディスタンス精度の向上でした。そのため,G9xでは,この2点が大きな開発目標となっています。

4Gamer:
 いま「トラッキングの向上」という話が出ましたが,G9xのトラッキング解像度は最高5000dpiですよね。そんな選択するような人は,ほとんどいないと思います。重点目標にすべきほど,重要なポイントだったんでしょうか?

Fishberg氏:
 そうですね。確かにメインストリームのゲーマーはそういう解像度を求めていないと思います。ただ,少数のユーザーから我々の元にそうした希望が寄せられているのは事実で,ゲーム用マウスのリーダーであるLogitechとしては対応すべきだと考えたのです。
 また,トラッキング解像度の高さは,最近の高解像度モニターにも有用だと思います。

4Gamer:
 なるほど。ちなみに,日本では,G9xが採用するセンサーがS6090であると明らかにされ,「S6090によって,スキッピングやネガティブアクセルの問題はかなりの割合で解決を見た」とアピールされました。
 G9xで採用するセンサーの詳細を明らかにする予定はありますか?

Fishberg氏:
 すみませんが,センサーの型番については,会社のポリシーとして公表していませんし,日本での出荷が今週末(※インタビューは3月25日に行われた)ということで,発売前にはなおさらお話しできないのです。
 ただ,新しく開発されたセンサーではあることは間違いありませんよ。G9xでは,dpiの向上,最高スピードの向上,アクセラレーションの最高値の向上,リフトオフディスタンスの短縮化などが図られています。

4Gamer:
 微妙に開示ルールの違いがあるわけなんですね。
 ところで,G9xのイメージ処理能力は9.0MPixels/sとされていますが,CMOSセンサーの仕様は従来同様30×30Pixels/sですか? だとすると,フレームレートは10000fpsということになると思いますが。

Fishberg氏:
 そのとおりです。ただ,パッケージには9.0MPixels/sと書きましたが,実際は12.0MPixels/sまでテストして問題がありませんでした。つまり,その場合のフレームレートは13000fpsということになります。
 とはいえ,基本的にセンサーの仕様を従来製品と比較することはあまり意味がないと思っています。センサー性能は日々向上していきますので。

4Gamer:
 日々向上といえば,G5の頃,日本では「500Hzのポーリングレートを推奨」ということになっていました。ひょっとすると,この推奨値も日本独自のものだったのかもしれませんが,現在,御社として推奨値を持っていたりはしますか?

Fishberg氏:
 いえ,ないですね。ただ,多くのテストを行った結果,500Hz近辺を閾(しきい)値として,それ以上のポーリングレートを認識できるゲーマーはほとんどいないというデータを得ています。
 また,「PCスペックが上がって,そのあたりは変わったのか?」という点について述べると,PCのスペックが上がっても,それに合わせて,OSが1000Hzを超えるポーリングレートをサポートしてくるとは思いません。
 基本的に,このあたりは体感レベルの話になってきます。使っているユーザーが判断できることに意味があるのです。


変更されたG9xのデザインについて


4Gamer:
 前々から疑問に思っていたのが,ウェイトの調整機能です。プロゲーマーはもちろん,シリアスゲーマーにも好んでマウスの重量を増やし,長時間のゲームプレイで疲れやすくする人はいないと思うのですが……。

Fishberg氏:
 いえ,そんなことはありませんよ。弊社の調査によると,MMOGプレイヤーの中には,重いマウスを,そのほうがコントロールしやすいという理由で好むユーザーが存在するのです。そういう声に応じて,ウェイト調整機能を搭載しました。
 それに重いといっても,持てば分かると思いますが,疲労度に大きな違いが出るほどではありません。

4Gamer:
 うーん,そのあたりは体格と,プレイするゲームによるのですかね……。日本のFPSプレイヤーからは相当不評なのですが。

Fishberg氏:
 そうですね。FPSプレイヤーは軽いマウスを愛しているようです。

G9xのXL Grip(左)とG9のWide Load Grip(右)
Logitech G/Logicool G
4Gamer:
 細かい点についても確認させてください。幅広のグリップは,G9だと「Wide-Load Grip」でしたが,G9xでは銀色の「XL Grip」に変わっています。これはなぜですか?

Fishberg氏:
 ぱっと見たときに新製品だと分かるようにです。色をシルバーにしたのもそのためですね。

G9xとG9のPrecision Gripを比較したところ。表面加工は変わったように見える
Logitech G/Logicool G
4Gamer:
 では,「Precision Grip」の表面加工が変わって,ざらつきが減ったのは,どういった意図によるのですか?

Fishberg氏:
 え? G9とG9xの表面加工は同じですよ。ただ色が変わっただけです。

4Gamer:
 あら,そうなんですか。それは失礼しました。2台を横に並べて見比べ,握り比べたとき,明らかに違っていたのですが,では個体差だったのかもしれませんね(※筆者注:ちょっとした会話の行き違いで,Fishberg氏は,Precision Gripではなく,マウス本体のことを説明していた可能性もある)。
 さて,時間もないので最後に将来の話を。マウスで始まったG-Seriesは,キーボード,キーパッド」,ヘッドセット,そして日本ではPC用として投入されてはいませんが,ステアリングと発展してきました。
 もちろん,マウス製品の数が多いのですが,今後の展開予定があれば教えてください。マウスがあるのに,ソールもマウスパッドも手がけないのは素朴に疑問ですし,まだ「RumblePad」系とは別の“G-Series Gamepad”が登場してきてもおかしくないとは思っているのですが,どうですか。

Fishberg氏:
 すいませんが,まだ発売されていない製品についてのコメントはできません。ただ,2005年にG-Seriesをスタートさせたとき,「ゲームに必要なすべてがG-Seriesで揃うようにする」という目標があったことは間違いありませんし,それは今でも変わっていません。
 ただ,マウスパッドに関して一つお話ししておくと,「心配しなくても,弊社のマウスはどんな表面でも問題なく使えますよ」と(笑)。
 いや,それは冗談だとしても,どこかのマウスパッドメーカーとパートナーシップを組んで展開することはあるでしょうが,今のところはっきりとしたお話はできません。

4Gamer:
 では,個別のプロダクトでなく,G-Seriesの方向性という観点ではどうでしょう?

Fishberg氏:
 そうですね,我々は,「将来のPCゲームは,デスクトップからノートに移行していく」と考えています。以前は(3D性能上の制約により)プレイできなかったタイトルを容易に実行できるほど,ノートPCの性能は向上していますし,実際にノートPCでゲームを楽しんでいるゲーマーも増えています。
 実のところ,ノートPCでゲームをプレイしたいという需要に向けて開発したのが,「G13 Advanced Gameboard」だったりするのですが,ノートPC向けの製品ラインナップは,今後,もっと拡充していく必要があるでしょう。
 あと,これは副産物と言えるかもしれませんが,G-Seriesの開発を通じて,センサーなど,ゲーム以外のプロダクトが誕生したりもしているのです。弊社にとって,G-Seriesは,非常に重要なラインなんですよ。

4Gamer:
 最後に,無茶は承知で再度プロダクトの話を。
 ズバリ,「G7 Laser Mouse」の後継製品が出る可能性です。「カスタマイズ」を謳うのであれば,ワイヤード/ワイヤレス両対応,みたいなものがあり得るのではないかと考えているんですが。

Fishberg氏:
 ええと,お分かりだと思いますが,それについてもコメントできません。ごめんなさい。
 ですが,ゲーム市場においてワイヤレスマウスの需要が高まっているのは事実です。実際,G-Seriesではありませんが,「Logicool MX1100 Cordless Laser Mouse」は,ゲーマーを強く意識した製品だったりします。
 ワイヤレスマウスはどうも,MMOGのプレイヤーに好まれる傾向が強いようですので,そうしたプレイヤーにとって使い勝手のよいマウスを研究する必要はあるでしょう。また,コアゲーマーではない層もワイヤレスを好むようで,そういう人達に向けた入門用の製品もおそらく必要になってくるはずです。

4Gamer:
 本日はどうもありがとうございました。
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