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3色カラバリ展開のLogicool G製ヘッドセット「G433」レビュー。今回も完成度は非常に高いが,死角はないのか?
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印刷2017/07/10 00:00

レビュー

今回も完成度は非常に高いが,死角はないのか?

G433 7.1 Wired Surround Gaming Headset

Text by 榎本 涼


 2017年7月20日に,Logicool G(日本以外ではLogitech G)の新しいゲーマー向けヘッドセット,

  • G433 7.1 Wired Surround Gaming Headset(国内製品名:G433 7.1 有線 サラウンド ゲーミング ヘッドセット,型番:G433,以下型番表記)
  • G233 Prodigy Wired Gaming Headset(G233 有線 ゲーミングヘッドセット,型番:G233,以下型番表記)

G433 7.1 Wired Surround Gaming Headset(国内製品名:G433 7.1 有線 サラウンド ゲーミング ヘッドセット,型番:G433)
メーカー:Logitech International
問い合わせ先:ロジクール カスタマーリレーションセンター 電話:050-3786-2085
実勢価格:1万4200〜1万5600円程度(※2017年7月10日現在)
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が発売になる(関連記事)。
 G433とG233はいずれも,「G633 Artemis Spectrum Surround Gaming Headset」(以下,G633)で搭載されて話題となったLogitech独自のスピーカードライバー「Pro-G」を採用する製品で,アナログ接続のオーバーヘッド型という基本仕様は共通。G433は3色展開でUSBサウンドデバイス付き,G233は黒地に水色の1モデル展開でUSB接続デバイスなしというのが主な違いとなる。

 今回4Gamerでは,そんな2モデルのうち,G433のほうを入手できたので,Pro-Gドライバーを採用する初のミドルクラス市場向けヘッドセットがどれだけの実力を持っているのか,例によってじっくりチェックしていくことにしたい。
 それに先だってお伝えしておくと,主なスペックは以下のとおりだ。

●G433の主なスペック
  • 基本仕様:USB&アナログ接続両対応ワイヤードタイプ,密閉型エンクロージャ採用
  • 公称本体サイズ:81.7(W)×172(D)×182(H)mm
  • 実測重量:約275g(※ケーブル,ブームマイク含まず)
  • 実測ケーブル長:約2m(インラインリモコン付き4極3.5mmミニピンケーブル),約1.5m(インラインリモコンおよびマイク付き4極3.5mmミニピンケーブル)
  • 接続インタフェース:4極3.5mmミニピン×1(※アナログ接続時),3極3.5mmミニピン×2(※4極→3極変換アダプター利用時),USB(※USBサウンドデバイス利用時)
  • 搭載ボタン/スイッチ:ヘッドフォン出力音量調整,マイクミュート
  • 主な付属品:USBサウンドデバイス,インラインリモコン付き4極3.5mmミニピンケーブル,インラインリモコンおよびマイク付き4極3.5mmミニピンケーブル,4極×1→3極×2の3.5mmミニピン変換アダプター,キャリングケース)
  • 対応ハードウェア:Windows 10・8.1・7,macOS 10.5以降,PlayStation 4,Xbox One(※一部製品では「Xbox One Stereo Headset Adapter」が別途必要),Nintendo Switch,モバイル端末
  • 保証期間:2年間
  • 直販価格:1万4380円(税別)
  • 発売予定時期:2017年7月20日
《ヘッドフォン部》
  • 周波数特性:20Hz〜20kHz
  • インピーダンス:32Ω
  • 出力音圧レベル:107dB(@1kHz,SPL 30mW/1cm)
  • スピーカードライバー:40mm径ネオジムマグネット(「Pro-G」)
《マイク部》
  • 方式:未公開
  • 周波数特性:100Hz〜10kHz
  • 感度:未公開
  • インピーダンス:未公開
  • S/N比:未公開
  • 指向性:単一(カージオイド)
  • ノイズキャンセリング機能:あり


スポーツ用の布素材で覆われた,ゲーム用らしからぬ外観のG433


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 冒頭でお伝えしたとおり,G433はLogitech G/Logicool G製ヘッドセットとして初の3色展開となる。4Gamerで入手した「Triple Black」(型番:G433BK)のほかに,「Fire Red」(型番:G433RD)と「Royal Blue」(型番:G433BL)があり,好きなものを選択できるわけだ。厳正を期せば,北米市場の小売店であるBest Buy限定カラーとしてカモフラージュ柄の「Camo Blue」も含めた4色あるのだが,その国内販売予定はないそうなので,3モデルという理解でいいだろう。

Fire Red(左)とRoyal Blue(右)のそれぞれイメージ
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左右エンクロージャの中央部にLogitech G/Logicool Gの「G」ロゴが入っているが,あまり目立たない
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 その外観は置き換え対象となる「G430 Surround Sound Gaming Headset」(以下,G430)よりも,上位モデルである「G533 Wireless DTS 7.1 Surround Gaming Headset」(以下,G533)に近い印象だ。
 ただ,エンクロージャ全体を繊維素材が覆うという,非常にユニークなデザインを採用するがゆえに,「G533の下位モデル感」はほとんど受けない。もっと言うと,繊維素材が主,つや消しプラスチックが従で,どこにもLEDのないその外観は,非常に落ち着いたものになっており,およそ「ゲーマー向けヘッドセット」的ではないのだ。量販店の「一般的なヘッドフォン売り場」に置いてあっても違和感のないルックスと言える。

G433の場合,本体のかなりの部分をSports-Meshが覆っている。ちなみにイヤーパッド部のクッションは厚み実測約20mm
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 この繊維素材は,速乾性が高く,水分が染みになりにくいとされる「Sports-Mesh」(スポーツメッシュ)で,G430でイヤーパッドに採用されていたものの改良版とのこと。実際,その触り心地は非常にドライで,触っても,“水気が乗る”感じがまるでしない。文字どおりスポーツ用の,水分をよく吸収し,発散するハイテク素材なのだろう。実際,テストで長時間試用しても,汗が感じられることは一度もなく,またテスト後,イヤーパッドに触れてみてもサラッとしたままだった。
 繊維素材はエンクロージャだけでなく,ヘッドバンドの内側にあるクッション,そしてイヤーパッドのカバーにも使われている。イヤーパッドは着脱が可能なので,外して洗うことも可能だ。

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イヤーパッドを外したところ。イヤーパッドは装着時における前側のほうが少し長いので,バッフルのところの溝へ引っかけて固定するときには向きを間違えないよう注意する必要がある
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ヘッドバンドで頭頂部と触れる側には,厚み実測約13mm,幅が同30mmで,頭頂部だけでなくより広い範囲を覆うタイプのクッションが貼ってある。こちらもカバーはSports-Mesh製だ

ヘッドバンドの外装はこれといってクセのないもので,厚みは実測約5mm。天頂部にエンボス加工で「G」ロゴが入っている
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 なお,G433の場合,Sports-Mesh製のイヤーパッドとは別に,マイクロファイバー素材によるイヤーパッドも付属しているので,どうしてもSports-Meshが肌に合わないという場合は,こちらへ付け替えることもできる。
 マイクロファイバー素材のほうは布密度が高く,よりソフトな肌当たりだ。ただ,こちらも汗対策自体はしっかりなされているようで,一般的な「ヘッドフォン用の繊維素材」と比べると触感ははるかにドライで,吸水性も高い。少なくとも,合皮素材のように「汗がカバーの表面に残ってベタベタする」ような心配は無用だ。

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左がSports-Mesh,右がマイクロファイバー素材によるイヤーパッド。どちらも20mmの厚みがあり,また内部も広いので,よほど耳が大きい人でもない限り「装着時にイヤーパッドが耳に当たって不快」ということはないと思われる。イヤーパッドのスピーカーネット部分は,空気孔となる網目の大きなメッシュ素材。よくあるストッキング素材ではない
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マネキンに取り付けてみた例。本体が比較的軽量なこともあり,頭部や首に負担がかかる感じはない。一方で側圧,頭頂部のクッション圧はともに適度。かっちりと側圧がかかり,頭部を振ってもヘッドセットがずれる心配はまずない。頭頂部のクッションもイヤーパッドと同じスポーツ素材で,かつクッションの厚みも十分なので,頭頂部への圧迫感や,汗ばんで気持ち悪い感じはない

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 エンクロージャとヘッドバンドの接合部は前述のとおりつや消しのプラスチック素材でできており,エンクロージャ部は上下と前方向に約30度動くようになっている。後方には「魚の開き」のように約90度開ける仕様だ。北米市場では,開いた状態で首にかけるというニーズがあり,それに応えるためだそうだが,付属するポーチにしまうときも,開いたほうが入れやすい。

G433を魚を下ろすように開いたところ(左)。右は首にかける例だ。モデルはLogitech GのChris Pate(クリス・ペイト)ポートフォリオマネージャーであある
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G433の付属品であるこのポーチも通気性のよいメッシュ素材からなっている。Logitech G/Logicool Gによると,「ゲームプレイ後のヘッドセットを入れたままにしておいても,次にポーチを開けたとき,臭いでひどいことになったりはしない」とのことだ
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 バンド調整は,片手で行える軽いものだが,クリック感はそれなりにある。バンドに収まったスライダー部分は金属製で,やはりここもつや消しだ。

ヘッドバンド長調整のスライダー部には目盛りとしての溝がある一方で数字などはなく,やはり落ち着いた印象になっている
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着脱式ケーブルとブームマイクでさまざまなユースケースに対応


 G433でもう1つ特徴的なのは,ケーブルとブームマイクがすべて着脱式ということだ。

G433と付属のケーブルおよびブームマイク。詳細は続く段落で
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Console/PCケーブルには「取り外したブームマイクを付けておくためのクリップ」が付いている。Mobile Cableに付け替えるとき,ブームマイクを取り外してなくしてしまうことがないようにという配慮からだろう
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 まず,付属するケーブルは2本。1つはPC,そしてPlayStation 4とXbox One,Nintendo Switchといったゲーム機に対応するための「Console/PC Cable」(コンソール/PCケーブル)で,もう1つがスマートフォンをはじめとするモバイル端末に対応するための「Mobile Cable」(モバイルケーブル)である。
 前者はブームマイクの利用が前提となっており,インラインリモコンには出力音量調整ダイヤルとマイクミュートの有効/無効切り替えスイッチ付き。
 後者はブームマイクを取り外して屋外で使う前提のため,インラインリモコン部にマイクを内蔵しており,さらにプッシュボタンでメディアプレーヤーアプリの制御も行える。

 接続インタフェースは両端とも4極3.5mmミニピンで,この先にUSBサウンドデバイスを接続することでUSB接続型ヘッドフォンとして利用できるようになる。あるいは付属の4極3.5mmミニピン×1→3極3.5mmミニピン×2の変換アダプターを利用すれば,デスクトップPCなどの標準的なアナログ接続端子と接続することも可能だ。

インラインのクリップ付きリモコン
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 以下,長さはすべて実測値と断ってからもう少し細かく見ていくと,Console/PC Cableは布巻き仕様で,太さは約3mmと標準的。最近のLogitech G/Logicool G製ゲームデバイスに付属するケーブルらしく,かなり柔らかい。
 全長は約2mで,G433本体側との接続部から約310mmのところに,クリップ付きのインラインリモコンがある。クリップとダイヤル,ケーブルとの接続部を除いた大きさは幅が約17mm,縦方向が約35mmで,厚みが約12mmだ。出力音量調整ダイヤルはアナログ式となるため,Windowsのシステム音量とは連動しない。

マイクミュートのスライドスイッチは,ミュートを有効にすると,地のところにある赤い色が見えるようになる
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 一方のMobile Cableは全長が約1.5mで,G433側との接続部から約120mmのところに,幅が約6mm,長さが約32mmで厚みが約9mmのインラインリモコン兼マイクがある。こちらは布巻きではなくビニール素材でシールドされているが,太さが約3mmで,かつ柔らかいという点ではConsole/PC Cableと変わらない。
 こちらはクリップがないので,基本的には胸の前あたりにインラインリモコンを垂らして使うことになる。

インラインリモコンの「G」ロゴ側にマイクの空気孔がある。その反対側にはボタンが1つあるが,これはマイク制御用ではなく,前述のとおりメディアプレーヤーアプリ制御用だ。Mobile Cable側のマイクは基本的に常時有効となる
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 マイクブームはG433側との接続部から計測して全長約127mmで,うちマイク部分が約43mm。全体がつや消しの黒色なのはヘッドバンドと同じだが,マイク用の空気孔を囲む小さな部分だけは,Logitech G/Logicool Gのブランドカラーである水色になっている。おそらくはG233とマイクを共通化しているがゆえの仕様なのだろう。
 内部のマイク部品は,単一指向性(カージオイド)のコンデンサマイクで,サイズは4mm。周波数特性は100Hz〜10kHzというのが公式スペックだが,このあたりは後段で検証したい。

ブームマイクはブーム部がゴム,先端のマイク部がプラスチック製カバーで覆われている。ブームを見ると,マイク部以外にも空気孔のようなものを3つ確認できるが,少なくともマイクの裏にある空気孔は,シングルマイクなら単なる装飾,デュアルマイクならこちらも集音用ということになるだろう。このあたりは後ほど,テスト結果を見て判断したい。ブーム部の孔は,単なる装飾,もしくは,曲がりやすさや耐久性確保のためのギミックではないかと思われる
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 G433本体との接続インタフェースは3極の3.5mmミニピンで,ロック機構はなく,端子を固定するプラスチックカバー部の凹凸を合わせて接続する仕様になっている。使っていてマイクブームがガタつくといったことはなかったので杞憂かもしれないが,経年変化でどうだろうという心配はある。

 最後にUSBサウンドデバイスはケーブル部を除く本体サイズが23(W)×51(D)×9(H)mmで,プラスチック製の筐体はG433の本体と同じつや消しになっている。USBサウンドデバイス側に操作系は何1つなく,ただインタフェースだけがあるという,とてもシンプルな仕様だ。

付属のUSBサウンドデバイス。イメージとしては,G633でヘッドセット本体内蔵だったD/AおよびA/Dコンバータやヘッドフォンアンプなどといった回路一式を独立させたものといったところだ。接続インタフェースは3.5mmミニピン×1,USB Type-A×1のみで,機能的に必要最小限といったところ
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 Logitech G/Logicool Gはゲーム機とのUSB接続についてとくに何も言及しておらず,基本的にはアナログ接続を想定しているようなのだが,4Gamerで試したところ,少なくともPlayStation 4ではこのUSBサウンドデバイスを認識し,G433を「USB接続型の2chステレオヘッドセット」として利用できたので,この点は書いておきたい。

 さて,このUSBサウンドデバイスをPCと接続したときには,「Logicoolゲームソフトウェア」(日本以外では「Logitech Gaming Software」,以下 LGS)から,バーチャルサラウンドサウンド技術「DTS Headphone:X」を利用することが可能だ。

G433接続時は,LGS上におけるG433の表示を「色セレクタ」から変更できる。自分の購入した色に合わせるのもよし,あえて別の色にするのもよしだ。なお,当たり前だが,G433にはLEDイルミネーション機能がないため,LED関連のメニューは消えている
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USBサウンドデバイス経由の接続時にはイコライザによる音質傾向調整が可能。起動するゲームアプリケーションに合わせてイコライザを切り換えるということも行える
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 プリセットはPro-Gドライバーを採用するLogitech G/Logicool Gのヘッドセット上位モデルと変わらずで,サラウンドソースに対しては「DTS 7.1」「First Person Shooting」「Logitech Signature Studio」,2chステレオソースに対しては「Super Stereo Front」「Super Stereo Wide」からそれぞれ選択可能だ。

4Gamer読者にはお馴染みと思われる「サラウンド サウンド」メニュー。電源ボタンマークをクリックすることで有効/無効を切り換えられる。右にある「スピーカー・ミキサー」は,バーチャルサラウンドサウンド有効時における「スピーカー」の出力レベルを調整するためのもので,範囲は0〜11の12段階。0だとミュート,11が最大で,初期値はすべて11だ。基本的には弄らなくていいと思うが,[サラウンドサウンドを体験する]ボタンを押してデモサウンドを聞きながらカスタマイズしてみるのも面白い
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分かりやすいドンシャリ傾向。ゲームでは位置情報としての音を把握しやすい


 製品概要を押さえたところで,テストに入っていこう。
 2017年7月現在の時点において,4Gamerのヘッドセットレビューでは,

  • ヘッドフォン出力テスト:ダミーヘッドによる測定と試聴
  • マイク入力テスト:測定と入力データの試聴

を行うようになっている。ヘッドフォン出力時の測定対象は周波数特性と位相特性,そして出力遅延。具体的なテスト方法は別途「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるヘッドフォン出力テスト方法」にまとめてある。
 マイク入力の測定対象は周波数特性と位相特性で,こちらも具体的なテスト方法は「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるマイクテスト方法」にまとまっているので,それぞれ参考にしてもらえればと思う。基本的には,それらを読まずともなんとなくは理解できるよう配慮しているつもりだ。

最近ちょこちょこ見かけるようになったが,エンクロージャのサイズを一定レベルに留めながら,スピーカードライバーを耳の角度に合わせてわずかに傾ける凝った作りをG433も採用している。少しでもステレオ感をよくしたいというメーカー努力の顕れだ
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 まずはヘッドフォン出力からだが,それに先だって確認しておくと,搭載するスピーカードライバーは冒頭でもお伝えしているとおりPro-Gである。Logitech G/Logicool Gは今回「Pro-G Advanced Audio Driver」という大仰な名前を与えているが,基本的にはG633以降,少しずつ調整を加えているとのことなので,最新版Pro-Gドライバー,くらいに理解しておくのがいいだろう。
 ちなみにPro-Gドライバーは,G533と同じく,顔の側面と平行ではなく斜めに取り付けられており,耳の方向を向いている。

 というわけで,計測結果はスクリーンショットとキャプションで一気に見ていきたい。今回はUSB接続とアナログ接続の両方で,2つのイヤーパッドを付け替えながらテストを行っている。アナログ接続時に組み合わせたサウンドデバイスはCreative Technology製サウンドカード「Soundr Blaster ZxR」だ。

リファレンス波形
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 以下のテスト結果において,波形スクリーンショットの右に示した画像は,それぞれ「得られた周波数特性の波形がリファレンスとどれくらい異なるか」を見たものだ。これは4Gamer独自ツールでリファレンスと測定結果の差分を取った結果で,リファレンスに近ければ近いほど黄緑になり,グラフ縦軸上側へブレる場合は程度の少ない順に黄,橙,赤,下側へブレる場合は同様に水,青,紺と色分けするようにしてある。

 差分画像の最上段にある色分けは左から順に重低域(60Hz未満,紺),低域(60〜150Hzあたり,青),中低域(150〜700Hzあたり,水),中域(700Hz〜1.4kHzあたり,緑)中高域(1.4〜4kHzあたり,黄),高域(4〜8kHzあたり,橙),超高域(8kHzより上,赤)を示す。

■USB接続,Sports-Meshイヤーパッド

60Hz付近と6kHz付近の山で分かりやすいドンシャリを形成しているが,4kHzくらいで急峻に立ち上がってそこから6kHzまで“駆け上がる”山が圧倒的に高い。2つの山の間は60Hzから400Hzにかけて徐々に下がり,それより上では4kHz付近までおおむねフラットだ。12kHz以上くらいから下がっていき,16kHz付近からさらにもう一段下がるが,完全に音が収束するわけではない
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■USB接続,マイクロファイバー製イヤーパッド

Sports-Meshイヤーパッド装着時と比較すると,一見して6kHz付近を頂点とする高域の山が低くなっているのが分かる。ただ,6〜8kHzあたりは逆に高い。60Hz付近の山も高くなっている
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■アナログ接続,Sports-Meshイヤーパッド

USB接続時と比べて,6kHzの山が低くなり,また100Hz〜1.8kHzあたりが全体的に高くなったことで,全体としてドンシャリ度合いがマイルドになった。ただ,「USB接続時と比べて音質傾向がまったく異なる」わけではなく,「強いて言えば」くらいの違いだ。USB接続時にもアナログ接続時と同じような特性になるよう,USBサウンドデバイス側をチューンしているのだろう
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■アナログ接続,マイクロファイバー製イヤーパッド

アナログ接続でマイクロファイバー製イヤーパッドを組み合わせると,やはり山と谷の高低差は少なくなり,6kHzの山も小さくなって, 80〜125Hzくらいの帯域が相対的に強くなる。軽いドンシャリながら,だいぶ低強高弱に近づいた印象だ
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 まず,先にレビューしたG533と比べて,明らかにドンシャリ傾向が強いということが,以上の波形から言える。とくにUSB接続時における高域の山が顕著である。
 2〜4kHz付近のいわゆるプレゼンス帯域※よりもっと高い6kHz以上に山を持ってきているので,「ゲームで音源の位置を分かりやすくするため,必要な高域成分をきちんと出す」という設計思想なのだろう。

※1.4〜4kHz程度の中高域。プレゼンス(Presence)という言葉のとおり,音の存在感を左右する帯域であり,ここの強さが適切だと,ぱりっとした,心地よい音に聞こえる。逆に強すぎたり弱すぎたりすると,とたんに不快になるので,この部分の調整はメーカーの腕の見せどころとなる。

 上に示した波形では,イヤーパッドを変更することで特性が変わることも確認できるが,どちらを選んでも「低域がスカスカ」にならないのはさすがだ。布系の素材をイヤーパッドに選んだ場合,どうしても無数の空気孔から低域が外に漏れてしまうのだが,計測結果を見る限り,低域はきちんと管理されている。

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 以上を踏まえてステレオ音源の試聴印象だが,Logitech G/Logicool G伝統のドンシャリサウンドは揺るがない。低域と高域が気持ち強調され,パリッとしたメリハリのある音質傾向だ。USB接続でもほとんどの人にとって十分な音量が得られている。
 Sports-Meshイヤーパッド装着時は高域がかなり強いため,音楽を大きめの音量で聞くと,やや低弱高強な印象を受ける。とくにUSB接続時は顕著だ。一方,アナログ接続に切り換えるとドンシャリ度が下がり,幾分落ち着いた音質傾向となって,全体としてもフラットな感じになる。

 マイクロファイバー製イヤーパッド装着時も基本はドンシャリ傾向だが,より低強高弱になるので,「USB接続で音楽を聴く」用途なら,こちらを選んだほうが心地いい。
 アナログ接続だとドンシャリ度が下がって,より中域が強く感じられる。中域の解像度だけで言えば,マイクロファイバー製イヤーパッド装着時のアナログ接続が最もよい印象である。ただ,これは接続するサウンドデバイスにもよるだろう。

 ここまでをまとめると,ゲームで音源の位置を正確に把握する目的なら,6kHz帯域が歪ます強調されているUSB接続の,とくにSports-Mesh接続がベストだ。
 ゲームのBGMやセリフを楽しみたいとか,音楽やビデオもというときにはアナログ接続のほうが聞きやすいが,プレイヤーによってはその音を「ぬるい」と感じる可能性もある。

Super Stereo Frontだと音像に距離と空間が加わるものの,ドンシャリが強すぎる。Super Stereo Wideはステレオ感が弱くなり,中域とプレゼンスの間くらいの帯域が強すぎ,また低域も必要以上にドンドン響く,「やり過ぎ」感の強い音だ。これならハードウェアの良さを“素”のまま味わうほうがいい
画像集 No.050のサムネイル画像 / 3色カラバリ展開のLogicool G製ヘッドセット「G433」レビュー。今回も完成度は非常に高いが,死角はないのか?
 なお,USB接続時のステレオ音源再生時に利用できるDTS Headphone:XのSuper Stereo FrontとSuper Stereo Wideは,毎回微妙に音質傾向が変わっているが,今回も少し手が入っているようだ。ただ,残念ながら依然として,ステレオ音源の再生時に――これは音楽やビデオだけでなく,ゲームサウンドも含めて――DTS Headphone:Xを有効化する意義は一切感じられない。

 続いてはバーチャルサラウンドでのリスニングだが,今回はUSB接続時のDTS Headphone:Xのみにテスト対象を絞った。前述のとおり,プリセットは3つなので,それぞれについて,Sports-Meshイヤーパッド装着時に「Fallout 4」と「Project CARS」で音を聞いたインプレッションをまとめてみたので,参考にしてもらえればと思う。

  • DTS 7.1:DTSのリファレンスルームをモデリングしたプリセット。残響は一番多く,どちらかというとリッチな映像体験に向いた設定だが,4〜8kHzをしっかり再生できているため,たしかに残響感は多め。ただ,風呂場のような極端さはない。Fallout 4においてヘリコプターが動くとき,プロペラの距離感はしっかり聞こえ,Project CARSではリアのガヤノイズがしっかり定位している。DTS Headphone:XはLFEチャネルにおけるメリハリの良さがウリで,それはしっかり感じられる一方,低音が「ドン」と来る感じまではない
  • First Person Shooting:FPSに限らず,音源の位置を正確に把握したいゲーム全般に適したプリセットという位置づけ。DTS 7.1をベースに,残響を減らした設定という理解を筆者はしており,残響が少ない分,DTS 7.1ほど明瞭には距離感を掴めなくなるものの,音源の定位はよりピンポイントで正確に把握できるようになる。DTS Headphone:Xを有効化し,かつ音源の位置をしっかり把握したいのであれば,本プリセットがファーストチョイスになるだろう
  • Logitech Signature Studio
    Logitechの試聴ルームをモデリングしたプリセット。中域からプレゼンスにかけて独特の変調感があり,金属的な反射音が聞こえるうえ,重低域の帯域も強いので,前2者とは個性が異なるが,たとえばProject CARSの甲高いエンジン音は,明らかに「違う音」になる。地鳴りの帯域となる超重低域は,3プリセット中,一番強いかもしれない

 なお,マイクロファイバー製イヤーパッド装着時はどうなるかというと,高域の山が低くなる分,音源の位置把握能力では一歩譲る印象となった。ただ,極端な音質傾向差が生じているわけではないので,どちらのイヤーパッドが使いやすいかで選んでも構わないとは思う。


USBサウンドデバイスは低遅延


 続いては付属するUSBサウンドデバイスの出力遅延を,リファレンス機材であるRME製USBサウンドデバイス「Fireface UCX」にSennheiser Communications製アナログ接続型ヘッドセット「GAME ONE」を組み合わせた状態と比較してみよう。ここではDirectSoundと,Windows オーディオミキサーを通さないWASAPI排他モードの2パターンでテストを行うことになるが,結果はのとおりだ。

 USBサウンドデバイスを介した状態で,遅延はFireface UCX接続と比較して最大でも7.3msという結果となった。Logitech G/Logicool Gは,USB接続時の遅延を製品ごとに改善しているそうだが,確かにこの数字は問題のないレベルと言っていいように思う。

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USB接続時に常時有効なノイズ対策はかなり優秀


 テストの最後はマイク入力である。前述のとおり,G433ではケーブルとブームマイクを差し替えることにより,2系統のマイク入力に対応できるので,以下,USB接続時とアナログ接続時の合計4パターン,すべてでテスト結果を見ていきたい。
 なお,アナログ接続時に入力で使うサウンドデバイスは,ここでもSound Blaster ZxR。黄緑で重ねている波形がリファレンスで,オレンジが測定波形となる。

■USB接続,ブームマイク

100Hz付近から下と,7kHz付近から上の帯域をばっさりとフィルタリングしつつ,2.5〜7kHz付近に山を持たせた波形だ。8kHz以上の特性は4Gamerのテストでお馴染み,「USB接続型ヘッドセット特有のサンプリングレート制限」によるものである。100Hz〜1.8kHzや2.5〜6kHzあたりの波形はけっこうきれい。位相はまったく問題ないので,シングルマイクと見ていいはずである
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■USB接続,インラインマイク

Logitech G/Logicool Gは,「マイク自体は同じものだが,マイクを覆うカバーなどの作りが異なるため,その分だけ周波数特性は変わる」と説明しているが,それを裏付けるようなテスト結果が出ている。1.7kHz付近の谷に向かって100Hzくらいから落ち込んでいき,結果として同じマイク部品でもドンシャリの音質傾向になっているが,フィルタリングされる周波数や,2.5〜6kHzあたりの波形はよく似ている。位相が問題ないのも共通だ
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■アナログ接続,ブームマイク

アナログ接続時はUSBサウンドデバイスによる制約や,バックグラウンドで行われるイコライジング処理の影響を受けなくなるので,この波形がG433のブームマイクが持つ“素”の波形に近いと考えてほぼ間違いない。下は50Hz付近以下で落ち始める一方で,その上は200Hz〜20kHzくらいまで,12kHz付近の目立つ落ち込みを除けばかなりなだらかで,帯域ごとのアップダウンは比較的少ない。ヘッドセット付属のマイクとしては滅多に見られない,とてもフラットな周波数特性と言っていいだろう。位相はやはり問題なし
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■アナログ接続,インラインマイク

USB接続時と同様,アナログ接続時でも,インラインマイクでは100Hzより上の帯域が少しずつ下がっていき,1.7kHz付近に谷が生まれる。そのほかの波形はブームマイクとよく似ているので,やはりマイク部品自体はブームマイクと同じものという理解でよさそうだ。位相はここでも完璧である
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 実際に自分の声を録音して聞いてみると,USB接続時はノイズキャンセリング機能もしくはノイズリダクション機能が有効で,バックグラウンドノイズがまったくと言っていいほどなくなる。非常に強力だと評してよさそうだ。

たとえば写真のようにマイクを口元から離し,さらに言えば口元よりも低い位置に配置すればブレスノイズが入りづらくなる。なので,マイク入力時に歪みがあった場合は,まずこのあたりを試してみるといいだろう
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 ただ,感度が高すぎるのか,ブームマイク利用時に標準設定のまま大声で叫んだりすると簡単に歪むので,Windowsの「サウンド」から「録音デバイス」と進み,入力レベルを下げるとか,右の写真で示したとおり,あえてマイクを口から離すとかいった対策は必要だと感じた。インラインマイクだとマイク自体が口から離れ,歪みにくくなるので,「あえてブームマイクではなくインラインマイク」という選択も悪くないと思う。ただ,その場合は,マイクが常時有効になるが。

 なお,ブームマイク利用時は波形特性がきれいなので,上の帯域が8kHzでフィルタリングされても,ザラザラの音には聞こえない。
 インラインマイク利用時だと音質傾向はややドンシャリとなり,2〜8kHzの山は相対的にブームマイクより強くなるので,何を言っているか分かりやすい。どちらの音質をよりよいと感じるかは好みの問題だと思うが,いずれも合格点を与えられるレベルなのは確かだ。

 アナログ接続時は,USB接続時と比べて低周波も高周波も十分に存在し,しかもかなりフラットという特性になっているため,フロアノイズやエアコンのノイズをばんばん拾うと覚悟したほうがいい。Sound Blaster ZxRのように,サウンドデバイス側でノイズ抑制機能を利用できるなら,積極的に活用したほうがいいだろう。
 ノイズ問題さえクリアできれば,ブームマイク,インラインマイクとも,スムーズな周波数帯域をフルに活用できるはずだ。


ミドルクラスの価格帯向けとして完成度は非常に高いが,発売時点では価格が課題


製品ボックス
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 最近は「よさそう」なのものを優先して取り上げるようにしているから,という話はあるのだが,それでも,最近のゲーマー向けヘッドセットは本当にレベルが上がってきている。同じ価格帯のホームオーディオ向けヘッドフォンと出力品質は遜色なく,「マイクや各種機能が付く分こっちのほうが得」という感じの製品も少なくないが,G433も,まさにそんな感じである。
 Pro-Gドライバーの最新リビジョンを採用することで基本的な音質傾向は上位モデル譲りとなり,ゲーム用途では,2chステレオでもDTS Headphone:Xによるバーチャルサラウンドサウンドでも,音がどこから鳴っているかを把握しやすい。さらにUSBサウンドデバイスは最速とまでは言えないものの,最速クラスとは言えるレベルの遅延状況である。

 しかもG433は,その見た目も,「量販店のヘッドフォン売り場」にあって不思議ではないレベルに仕上がっている。過去にもモバイルデバイス向けケーブルを付属させて「外でも使えます」と言い張っていたゲーマー向けヘッドセットはあったが,真の意味で屋外でも違和感のないデザインなのは,本機(とSteelSeriesのArctisシリーズ)くらいではなかろうか。
 秀逸なのはそのシルエットを実現しているSports-Mesh素材で,吸水性と速乾性の高さは,長時間のゲームプレイでもヘッドセットの機能性を維持できている。Logitech G/Logicool Gはジムでの運動にすら耐えるとアピールしているが,そこまででなくとも,夏場の外出時に蒸れて辛くなったりしにくいというのは,それだけでグッとくる人もいると思う。

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 ……といった具合に,今回も「まーた榎本がロジの回し者をやってるよ」と言われるに値する褒めっぷりを余儀なくされているわけだが,幸か不幸か(?),G433には明確な弱点が一点存在する。それは価格だ。
 国内発売日を約10日後に控え,いくつかのオンラインショップでは注文受け付けが始まっているが,その税込実勢価格は1万4200〜1万5600円程度(※2017年7月10日現在)。北米市場における直販価格が99.99ドル(税別)なので,さすがにちょっと高い。というか,上位モデルであるG533が,発売からしばらく経って,ショップによっては1万2500〜1万4000円程度(※2017年7月10日現在)にまで値下がっている現状を踏まえると,G433の初値は高すぎると言わざるを得ない。

 伝統的に,Logitech G/Logicool Gの製品は,発売から2か月も経つと,価格は下がり始める傾向にある。その意味でG433は,総合力としてはとてもお勧めなのだが,「買いどき」は少なくとも,しばらく経って,G533より安価になってからではないかと思う。

 国内価格の割高感くらいしか文句を言う要素がないのだから,なんとも贅沢な話だが。

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ロジクールのG433製品情報ページ

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