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「HyperX Alloy FPS Mechanical Gaming Keyboard」レビュー。フローティングデザイン採用のCherry MX搭載モデル,その実力は
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印刷2017/05/15 00:00

レビュー

フローティングデザイン採用のCheery MX搭載&英語配列モデル,その実力は

HyperX Alloy FPS Mechanical Gaming Keyboard

Text by 米田 聡


HyperX Alloy FPS Mechanical Gaming Keyboard
メーカー:Kingston Technology
問い合わせ先:カスタマーサービス 00531-88-0018(平日8:00〜18:00)
実勢価格:1万4000円前後(※2017年5月15日現在)
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 Kingston Technologyが展開するゲーマー向け製品ブランド「HyperX」。そのメカニカルキースイッチ採用フルキーボード「HyperX Alloy FPS Mechanical Gaming Keyboard」(以下,Alloy FPS)が,「Cherry MX Red」「Cherry MX Brown」「Cherry MX Blue」採用の3モデルで国内展開中だ。
 HyperXはメモリモジュールとSSD,ヘッドセットの知名度が高いブランドだが,キーボードの完成度はどれほどのものだろう。今回はCherry MX Blue採用モデルの製品版を販売代理店であるマイルストーンから入手できたので,特徴や使い勝手をお伝えしてみたい。


持ち運びを意識したコンパクトさが特徴


 Alloy FPSは,英語104キー配列に準拠したUSB接続のゲーマー向けキーボードだ。日本語配列モデルは存在しないので,潔い仕様と言える。
 キー配列はゲーマー向けモデルとして極めて標準的。右[Windows]キーの代わりに[Fn]キーを採用する,よく見かけるタイプだ。

Alloy FPSを正面から見たカット。キー配列に違和感はない
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 上の写真でも分かるとおり,Alloy FPSは板面が小さく,筐体の幅,奥行きともキーキャップが載るギリギリの大きさになっているのが大きな特徴だ。机上において占める面積は442(W)×130(D)mmなので,10キーレスキーボードが人気の日本市場においては決してコンパクトとは言えないものの,フルキー仕様の製品として見ると,確かに奥行きは20mmくらい短い。
 ちなみにHyperXは,この小ささを「競技プレイヤーが持って歩くのに向く」としており,持ち運ぶとき根本を痛めないようケーブルを着脱式にしていたり,収納しやすいようロゴ入りポーチを付属させたりしている。

製品ボックスの付属品。キーボード本体とは別に,着脱可能なUSBケーブルとポーチが付属している。写真では交換用キーキャップとキーリムーバーも見えるが,これについては後ほど
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 「見れば分かる」レベルの特徴としてはもう1つ,最近のゲーマー向けキーボードで採用例の増えている,天板となる金属板からキースイッチの軸が立ち上がり,その上にキーキャップの載るデザインを採用している点が挙げられる。

最近よく見かける,キーが天板から“生える”デザインだ
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 この手のデザインだと,「そもそも筐体が分厚いのに,そこから軸が立ち上がる仕様のため,机上に置いたとき,キートップがやたら高くなってしまって,事実上,パームレストが必須になる」という,「快適に使うには追加投資が必要」という残念な製品が少なくない。
 その点どうかというと,Alloy FPSでは配慮が見られる。標準的なメカニカルキースイッチ採用キーボードの場合,[Space]キーの列で机上からキートップまでの高さは30mm前後なのだが,Alloy FPSではこれが実測約28.5mmに低くなっているからだ。
 低さを体感できるかと言えば話は別だが,一般的なキーボードと同じように使える点は評価していいと思う。

 もう少し細かくサイズを見ておくと,キー部を除く筐体の高さは手前側が実測約12.5mm,奥側はチルトスタンドを立てない状態で同18mmだった。チルトスタンドを立てると奥の筐体が25mmまで持ち上がり,やや傾斜をきつくできる仕様である。
 板面を基準にしたキートップの高さは,ステップスカルプチャを採用するため場所によって異なるが,[Space]キーの列が実測約16mm,[Esc]キーの列が同17mmだった。

筐体は薄く,手前側の高さは12.5mmしかないため,薄く見えるものの,キートップまでの高さは一般的なメカニカルキースイッチ採用キーボードと大差ない。ただし,ムダに高くもない点は押さえておきたいところだ。この状態だと筐体一番奥側(=写真左側)の高さは実測約18mmだ。右は本体標準搭載のチルトスタンドを立てた状態で,こうすると奥側の高さは同25mmにまで上がり,傾斜がキツくなる
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 ちなみに,製品名にもある「Alloy」(アロイ)というのは合金という意味だが,HyperXによると天板はいわゆる鉄板で,それ以外の筐体は樹脂製である。結果として実測重量はケーブル抜きで約985g,ケーブルを取り付けた状態で約1046gと,重量級とまではいかないものの,机上での安定感を損なわない程度にはずっしり感を確保できている。このあたりは持ち運びを前提にバランスがとられたのだろう。
 本体底面にはしっかりとした滑り止めゴムもあるため,ゲーム中に激しい操作を行っても,本体がガタつくとか,キーを押下したときのグラつき感があるとかいった安っぽさは皆無だ。

底面4か所の滑り止めゴムとは別に,チルトスタンド部にも滑り止めゴムが貼ってあった。細かなところだが,丁寧な作りだと言える
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USB Mini-Bのメス端子は,一段凹んだところにあり,ケーブルを差したときにコネクタに余計なテンションがかかってもダメージとならないような配慮がなされている
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 着脱式のケーブルは,Alloy FPSとの接続側がUSB Mini-Bを採用していた。この種の端子は耐久性が問題になることが多いわけだが,Alloy FPSの場合は本体側のメス端子部を少し奥まったところへ配置することにより,差したとき上下左右方向へのテンションがかかっても,それが直接端子部へダメージを与えないような設計になっている。ちょっとしたアイデアながら,この配慮はありがたい。

 ちなみに,PCとの接続用端子のすぐ近くにはUSB Type-A端子もあるが,これはよくあるパススルーではなく充電専用だ。PCとの接続ケーブルはPC側をわざわざ2系統にしているくらいなので,充電用などといった制限はかけず,パススルーポートにしてくれたほうがもっと便利に使えるのに,という気はしないでもない。

Alloy FPS側のケーブル接続端子は最近珍しくなってきたUSB Mini-B。その隣にあるUSB Type-A端子は充電専用で,試してみても,データラインがつながっていなかった。なお,充電専用端子の電源ラインは,ケーブル末端で二股に別れて2個あるUSB Type-A(オス)の一方につながっているだけだ。なので充電可能な機器は,USB Type-A(オス)をつなぐハブの仕様に左右される。ケーブルは直径4.5mmの布巻き仕様で,端子部を含む長さは実測約1.85mだった
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動作モードは2つで,ロールオーバー仕様も変わる


 Alloy FPSは,見た目だけでなく,実装される機能もシンプルだ。設定できる機能は[Fn]キーとの組み合わせで実現できるものがすべてで,追加のソフトウェアといったものはない。
 利用できる機能は以下のとおりだ。

  • [Fn]+[F12]キー:「Game Mode」の有効/無効化切り替え。Game Modeを有効にすると左[Windows]キーが無効になり,10キー上の「G」インジケータが点灯する。[コンテキストメニュー]キーは無効にならない
  • [Fn]+[F10]/[F11]キー:Windowsのサウンド出力ボリューム引き下げ/引き上げ
  • [Fn]+[F9]キー:Windowsのサウンド出力ミュート有効/無効切り替え
  • [Fn]+[Insert]キー:6キーロールオーバーモードの選択
  • [Fn]+[Delete]キー:Nキーロールオーバーモードの選択
  • [Fn]+[F6]〜[F8]キー:いわゆるメディアプレーヤーの制御
  • [Fn]+[↑][↓]キー:赤色LEDイルミネーションの輝度調整
  • [Fn]+[←][→]キー:赤色LEDイルミネーションの発光パターン調整

[Fn]キーの組み合わせで利用できる機能は,キートップにあるアイコンから確認できる
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 これらのうち,ゲームで重要かつ注意が必要なのがロールオーバーモードの切替え機能だ。Alloy FPSは,標準の状態では6キーロールオーバーおよび6キーの同時押しに対応しており,Nキーロールオーバーモードを利用するためには切り替えが必要だ。2017年5月15日現在,HyperXの英語版公式WebページにはGame Modeの項に「100%のAnti-GhostingとフルNキーロールオーバーで正確な入力を実現」(Game mode, 100-percent Anti-Ghosting and full N-key rollover features ensure your inputs are correct)という記述があるのだが,実際には,そうはならない。
 しかも[Fn]+[Insert]/[Delete]キーによるロールモーバーモードの変更機能は,どういうわけか製品ボックス付属の説明書にも記載がない。なぜ隠し機能みたいになっているのか,本当に謎だ。

 ここで,Microsoftが公開しているWebアプリ「Keyboard Ghosting Demonstration」で確認した例を掲載しておこう。下はデフォルトの6キーロールオーバーモードにして,片手でキーを押している様子だが,6キーがオンになっている。
 6キーというのはUSBインタラプト転送でキーボードからPCに送信可能な,修飾キーを除く最大のキー数だ。Alloy FPSではこの状態で6キーの同時押しを確実に行え,かつ,しっかりとロールオーバー動作もする。

6キーロールオーバーモードのテスト結果
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 続いて下は[Fn]+[Delete]キーを押してNキーロールオーバーモードへ入れ,同じテストを行ったときの結果だ。ご覧のとおり,30キー以上の同時押しに対応していた。最大値がいくつかは分からないが,人間の両手にある指の数からして,30キー以上であれば全キー同時押し対応と述べて問題ないだろう。いずれにせよ,Nキーロールオーバーモードに切り替えれば同時押しの制限はなくなるわけだ。

Nキーロールオーバーモードにおけるテスト結果。30キー以上の同時押し対応を確認できている
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 工場出荷時設定がNキーロールオーバー設定になっていない理由,そしてそもそも2つの動作モードを設けている理由もよく分からないが,製品名に「FPS」と入っていることからも分かるように,Alloy FPSのメインターゲットはFPSだ。FPSで7キー以上の同時押しを行うことはまずないので,たしかに6キーロールオーバーでも操作に支障はない。なので,7キー以上の同時押し対応が必要なゲーマーだけ[Fn]+[Delete]キーを押してモード切り替えを行えばいいと,HyperXは考えている可能性がある。

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 なお,[Fn]+[Delete]キーおよび[Fn]+[Insert]キーを押すと,「G」インジケーターが2回点滅してロールオーバーモードが切り替わったことを知らせてくれるが,一方で「現在のロールオーバーモードがどちらか」を確認する方法は用意されていない。トグルスイッチではないから,そのインジケータは不要ということなのだろうが,ちょっと不親切だとは思う。


単色バックライトの機能はごくシンプル


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 前段において,[Fn]キーとの組み合わせから利用できるショートカットを紹介したとおり,Alloy FPSの赤色LEDイルミネーションは,輝度と発光パターンの調整が可能だ。
 輝度のほうは消灯を含めて5段階の調整を,下に写真で示したとおり行えるようになっている。

LEDイルミネーションの輝度を5段階で切り換えられる
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 [Fn]+[←][→]キーのほうでは,以下のとおり,6パターンある点灯モードを順繰りに切り換えられる。

  1. Solid:標準となる,全キー点灯
  2. Breathing:全体がゆっくりと明滅
  3. Trigger:押下されたキーだけが光り,その後1秒かけて消灯
  4. Explosion:押下されたキーを起点として光が拡散
  5. Wave:左から右へと光の波が移動
  6. Custom:ユーザーが設定したキーのみ点灯(※[Fn]+[Ctrl]キーを押すと10キーの奥にある3つのインジケータが点滅するので,その状態で光らせたいキーを押していき,最後にあらためて[Fn]+[Ctrl]キーを押すとインジケータの点滅が止まって設定完了となる)


Customを使って左[Ctrl]と[Space],[W/A/S/D],[1/2/3/4]の各キーのみ光らせた例
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 単色バックライトだけに派手さはないものの,キー軸の根本に取り付けられた赤色LEDの光がキートップの文字のところにある白い樹脂をむらなく透過しており,なかなか美しい。
 なお,本稿の序盤で後述するとした交換用キートップだが,こちらも文字の所は白い樹脂となっており,ちゃんと光を透過する仕様だ。

光を透過する,8個の交換用キーキャップに変更したところ。[W/A/S/D]キーは表面に凹凸があり,ゲーム中に手触りでホームポジションを把握しやすい
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入手したCherry MX Blueモデルはよくも悪くも“Cherry青軸”なキータッチ


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 肝心のキースイッチとその印象を確認していこう。と言っても,冒頭で触れたとおり,Alloy FPSが採用するメカニカルキースイッチはCherry MXであり,今回入手したのはCherry MX Blue搭載モデルである。

 念のため押さえておくと,Cherry MX Blueはバネ荷重が50g,キーがオンになるアクチュエーションポイントの深さは2.2mmだ。キーがオンになると,手応えと同時に,「カチッ」という派手な音を立てるのが特徴である。
 最近のゲーマ向けキーボードだと,バネ荷重が比較的軽い40g台で,アクチュエーションポイントの深さも1.5mm以下といった,より軽く操作できるスイッチを採用するケースが増えている。その意味で“Cherry青軸”は,今のトレンドからすると重く,深いキースイッチということになるだろう。

 個人的な好みを含めて言うと,ゲーム用途ならバネ荷重45gのCherry MX RedかChery MX Brownを搭載するモデルのほうが向いていると考えている。Cherry MX Blueは派手な音がするのもマイナス要素で,同居人がいる人だと使いづらくもある。


 もっとも,使ってみると分かるのだが,大型のキーには両サイドにガイドポストが仕込んであって,キーの沈み込みはキーの大小にかかわらず安定しており,そのため,長時間ゲームをプレイしたときにも,「重いなあ」というネガティブな思いではなく,気持ちよさのほうが先に立った。Cherry MX Blueが好きではない筆者ですらそう感じられたので,キーボードとしての素性はかなりよいという認識でいいのではなかろうか。

[Space]キーや[Enter]キーなど,長いキーにはガイドと金属バーが入り,沈み込みの安定化に寄与している。上のムービーでも,[Space]キーが一方沈みしていないことを確認できるはずだ
画像集 No.024のサムネイル画像 / 「HyperX Alloy FPS Mechanical Gaming Keyboard」レビュー。フローティングデザイン採用のCherry MX搭載モデル,その実力は 画像集 No.025のサムネイル画像 / 「HyperX Alloy FPS Mechanical Gaming Keyboard」レビュー。フローティングデザイン採用のCherry MX搭載モデル,その実力は

 取り立てて高速に操作できるというわけではないが,ある意味,いまとなっては貴重な「Cherry MX搭載の英語配列,Nキーロールオーバー対応キーボード」として,Alloy FPSには価値があると思う。


いい意味で「先走ったところのない」選択肢


製品ボックス
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 以上,Alloy FPSを見てきた。本製品ならではの特徴や,派手な機能といったものはない一方で,全体的に見て「ここがダメ」という部分の少ない,優等生的なゲーマー向けキーボードと言えるだろう。
 あえてダメ出しをするなら,日本語配列の選択肢がなく,日本語配列の愛好家からすればこの時点で選考外になってしまうことと,Game Modeが事実上の[Windows]キー無効化機能でしかないこと,ロールオーバー数切り換え機能の実装がいまひとつ謎なことくらいか。日本語配列を採用するキーボードの[Space]キーが短い点や,[半角/全角]キーの存在が許せないタイプのゲーマーからすれば,考慮に値する製品だ。

 税込の実勢価格は1万4000円前後(※2017年5月15日現在)。北米市場における実勢価格は99.99ドル(税別)なので,日本円設定がトンデモなく高いということもない点も魅力。1万円台前半という,ゲーマー向けメカニカルキーボードの激戦区で戦えるだけの完成度を持ったキーボードだとまとめておきたい。

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HyperXのAlloy FPS製品情報ページ

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