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  • 発表日:2008/11/18
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[NVISION 08#07]NVIDIA,「nForce 200」非搭載の「Intel X58」マザーボードでSLIをサポート!
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印刷2008/08/28 16:09

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[NVISION 08#07]NVIDIA,「nForce 200」非搭載の「Intel X58」マザーボードでSLIをサポート!

SLIのライセンスポリシー変更について説明する,NVIDIAのTom Petersen氏
画像集#007のサムネイル/[NVISION 08#07]NVIDIA,「nForce 200」非搭載の「Intel X58」マザーボードでSLIをサポート!
 米国時間2008年8月27日,NVIDIAは同社の主催するイベント「NVISION 08」の会場で緊急の報道関係者向け説明会を開催。同社のマルチGPUソリューション「NVIDIA SLI」(以下,SLI)のライセンス供与プログラムを拡大し,Intelの次期デスクトップPC向けCPU「Core i7」(開発コードネーム「Bloomfield」)用チップセット「Intel X58 Express」に,SLIライセンスを与えると発表した。

Intel X58 Expressチップセットに対するSLIライセンス提供の骨子。IntelのデスクトップPC向けチップセットでSLIがサポートされるのはX58のみとなる
画像集#003のサムネイル/[NVISION 08#07]NVIDIA,「nForce 200」非搭載の「Intel X58」マザーボードでSLIをサポート!

 7月15日の記事でお伝えしているように,NVIDIAは開発コードネーム「Tylersburg-DT」として知られるIntel X58 ExpressプラットフォームでSLIをサポートすると発表済みだが,その対象はあくまでも「PCI Express 2.0インタフェースに,同社のPCI Expressスイッチチップ『nForce 200』を搭載したシステムのみ」だった。
 しかしNVIDIAは,X58環境におけるライセンスポリシーを変更。nForce 200を搭載しないマザーボード製品についても,拡張する「Native Licence Program」を,同社のOEMおよびODMベンダー向けに提供するとした。NVIDIAでチップセットのテクニカルマーケティングを担当するTom Petersen(トム・ピーターソン)氏はX58を,「NVIDIA製チップセットを搭載しないマザーボードでSLIを利用できる,初めての製品となる」と説明する。

 X58プラットフォームにおけるSLI構成は,PCI Express 2.0 x16×2や,同x16×1とx8×2の組み合わせに加え,x8×4もサポートされる。ただし,4スロット構成のシステムについては,あくまでも3-way SLIとPhysX用カードのスペースを確保したものだそうだ。

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X58搭載システムで想定されるSLI接続形態。2/3-wayが柔軟にサポートされる
画像集#005のサムネイル/[NVISION 08#07]NVIDIA,「nForce 200」非搭載の「Intel X58」マザーボードでSLIをサポート!
nForce 200搭載システムでは,16レーン×3による,フルスペックのSLI構成が可能になる。「主流のゲームだと大きな違いは生まれないが,描画負荷の高いタイトルや,CUDAを利用するときは,nForce 200搭載環境のほうがそれなりに有利」とPetersen氏

 Petersen氏は,この新しいSLIライセンスプログラムを,X58プラットフォームの発表と同期時に開始すると説明。氏は,あくまでも風の噂と断ったうえで,「X58のレビュワー向け評価ドライバは10月中旬に提供が始まり,11月半ばには製品が登場すると言われている」と述べ,仮にそのタイミングであれば,新しいプログラムを問題なくスタートできると自信を見せる。

 さて,OEM/ODMベンダーに対してSLIのライセンスを提供するに当たっては,ライセンスを持たないシステムでSLIが動作するのを防ぐため,プロテクトをかけるとのこと。Petersen氏は,「OEM/ODMベンダーに対して,暗号鍵を埋め込んだシステムBIOSを提供。ドライバががこの暗号鍵とチップセットの情報などを照合し,『SLIライセンスが供与された製品である』と証明されたときにだけ,SLIが動作するようにする」と説明する。
 なお,SLIの認証作業はNVIDIAの「Santa Clara Certification Lab」で行われ,ここで認証をパスしたものだけが,晴れてSLI対応のX58マザーボードとなる。IntelのX58マザーボード「Smackover」(開発コードネーム)が認証取得済みかどうかについての回答は避けたPetersen氏だが,「認証から特定のベンダーを排除するようなことはしない」と,オープンなものであることを強調していた。

SLI対応を謳うためには,NVIDIAによる認証作業が必要。“野良SLIマザー”は徹底的に排除されるようだ。ちなみに同様のプログラムをAMDチップセットに対して行う可能性については,「nForceがある」として一蹴していた
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 これまでSLIのライセンスに関してはかたくなな態度を崩してこなかったNVIDIAが方針転換した背景は,「エンドユーザーやOEMベンダーに対して,SLIのエコシステムを提供することを優先させた結果」(Petersen氏)。NVIDIAは現時点でQPI(Quick Path Interconnect)を採用するハイエンドチップセットの投入を計画していないことも,NVIDIAがX58に対するSLIのライセンスプログラムを開始する大きな理由となっているという。
 その一方で同氏は,「NVIDIAは,Intelとクロスライセンス契約を結んでいる。ライセンス上の制約によってQPIチップセットを投入していないわけではなく,2009年以降もチップセットビジネスは続けていく」と述べ,業界に根強く残る,「NVIDIA,チップセットビジネス撤退説」を否定してみせている。
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