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[E3 2006#155]シリーズ第4作はファンタジー世界で城造り「Stronghold Legends」
2001年に登場した初代「Stronghold」は,中世の城を建設できる箱庭タイプのリアルタイムストラテジー。「城の建設が可能」というのがクセモノで,「そんなの普通じゃん」と思うことなかれ,本作は柱の1本,壁の一ブロック単位から「城の設計」が可能なのだ。
城のデザインは,プレイヤーの美観に対する欲求を満たす箱庭シミュレーションとしての要素だけに留まらず,要塞としての機能に直接的な影響を与える。正しく機能的な城作りをすれば,敵襲をより効果的に撃退できるのである。
それまでリアルタイムストラテジーではほとんどなかった(今もあまりない),「防戦」主体のゲーム性を実現させ,かつ箱庭特有の面白さを包括しており,たちまち熱烈なStrongholdファンが世界中,もちろん日本にも誕生した。
2002年には「Stronghold: Crusader」,少し間が開いて2005年にはフル3Dとなった「Stronghold 2」が発売され,そして2006年,最新作の「Stronghold Legends」が登場する。
キャンペーンの題材や,サブタイトルに「Legends」とあることからも想像できるが,今回は伝承の類,歴史ファンタジーがテーマのようだ。スクリーンショットやイメージイラストにも,ドラゴンやクリーチャーの姿が見られる。これまで史実を重視してきただけに,大胆な方向転換といえる。
城のタイプは3種類,ユニットタイプは31種類用意され,当然ながら攻城兵器,籠城用の迎撃兵器もほぼ一新。Werewolf launchers,Infernal balls,Stake hurlers,Tunnel systems,Dragon harpoons,Dispel bombs,Magic gardensなど,想像はできるが実際に見てみるまではなんとも言えない兵器の数々が収録されるようだ。
4人まで対戦できるマルチプレイヤーでは,従来のデスマッチモードのほか,キング・オブ・ザ・ヒル,キャプチャー・ザ・フラッグ,そしてエコノミック・ウォーという新たなゲームモードも収録される。そのほか,マップエディタも公開する予定とのこと。
ファンタジーへの路線変更(単なる外伝的な位置づけだろうか?)により,この城造り/攻城戦ストラテジーもガラリと変わったゲームになりそうだ。発売は2006年9月予定。今からどんな城を造るのか考えつつ待つとしよう。(Kawamura)
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Stronghold Legends
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