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EA,完全日本語版の「アローン・イン・ザ・ダーク」を12月25日に発売
1992年に発売された,初代「Alone in the Dark」はフランスのInfogramesが開発したアクションアドベンチャーで,クトゥルー神話をベースにしたホラーテーマの作品。プレイヤーは,私立探偵エドワード・カーンビーを操作して,何やら恐ろしいことが起こったという屋敷の中を調べ回るのである。3Dのポリゴンモデルで描かれたキャラクターが使用されたゲームとしてはほぼ初であり,恐怖を盛り上げる演出も巧みだったため,高い人気を獲得したという,ゲーム史上に残るタイトルである。
その後,各種コンシューマ機に移植されたりしながら,シリーズ通算で4作が発売されているので,今回の2008年版アローン・イン・ザ・ダークはシリーズ5作目となる。タイトルが同じなので書いているほうは面倒だが,ナンバリングもサブタイトルも付けないところに「初代の恐怖と斬新さを再現する」という意気込みが感じられるような気がする。
開発はフランスのEden Gamesで,欧米でのパブリッシングはATARIが担当している。
最新作で主人公を務めるのは初代アローン・イン・ザ・ダークのエドワード・カーンビー。1924年にジェレミー・ハートウッド自殺事件を解決したあと,なぜだか長い眠りに落ち,約70年後の今日,当時と同じ姿で目を覚ますという設定だ。
すると,第2作以降のカーンビーは誰だったのかという疑問が浮上するが,そのへんのことはプレイしてのお楽しみ(であろう)。ちなみに前作「Alone in the Dark: The New Nightmare」(2001年。邦題,アローン イン ザ ダーク 〜新たなる悪夢〜 日本語版)では,名前は同じだが同姓同名の別人という設定だったが,今回のカーンビーが初代のカーンビーであることは間違いない……って,ややっこしいですか?
舞台となるのは,ニューヨークのセントラルパーク。長い眠りから覚めたカーンビーがセントラルパークをさまよっているうち,この土地の奥に秘められた恐怖の謎と秘められた真実に遭遇するというストーリー。ベストセラー作家であるロレンツォ・カルカテラ氏が書き下ろしたストーリーは八つのエピソードに分かれ,それぞれが短い三つ〜五つのシークエンスで構成されているという,アメリカのTVドラマシリーズを思わせるつくり。
これは,本作の開発初期に「エピソディック形式で短いストーリーを配信する」という構想があったためで,結局はパッケージ版になったものの,その構成を踏襲しているのだ。さらに,バリエーション豊富なアクションや,パズル的な謎解き要素など,初代を思わせるさまざまなフィーチャーが用意されているとのこと。
テキストだけでなく音声まで完全に日本語化されたアローン・イン・ザ・ダークだけに,シリーズのファンだけでなく,ホラーアドベンチャーファンにとっても気になる一本だ。クリスマスプレゼントに何を送ろうかと今から迷っている人は……さすがにちょっと相手を選びそうだなあ。
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アローン・イン・ザ・ダーク
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Alone in the Dark
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