ムービー
アクションRPG「アラド戦記」の日韓トッププレイヤーの対戦ムービーを4Gamerに掲載
最初に紹介するのは,アラド戦記の韓国版「Dungeon & Fighter」のトッププレイヤーである,ジャン・ウン選手とチョン・ジュン選手によるエキシビジョンマッチの模様だ。ジャン・ウン選手については,日本でも通称“あご様”として知られており,アラドプレイヤーの中には思い当たる人もいるのではないだろうか。
ムービー内で二人が使用している職業は,ともに格闘家タイプの上位職“ストライカー”だ。これは通常攻撃からのキャンセル技が得意で,次々と繋げていけるコンボ技を持ち味としている。
ステージ上での彼らのコメントによると,ストライカーにとってこういったコンボを繋げるのは大前提とのことで,いかにしてその状況へ持ち込むかの駆け引きが重要になってくるという。例えば,相手の懐へ飛び込んで,反撃や防御などの選択を強いるといった心理戦だ。当然,職業やスキルによって,さまざまな相性や返し技があるわけで,常に一方的にコンボを決められるほど甘いゲームではない。
ムービー内ではスキルやフェイントを交えつつ,縦軸を微妙にずらすなど多彩な方法でアプローチを行っており,これらのテクニックはプレイヤーにとって大いに参考になるだろう。
ちなみにトッププレイヤー同士の戦いになると,(1対1の試合では)一度始まったコンボが途中で失敗するといったケアレスミスは,ほとんど皆無になるとのこと。しかし,食らっているほうも黙って見ているわけではなく,そのわずかな時間に,より有効な装備品に着替ているシーンが確認できる(0分40秒など)。「戦闘中にアバターアイテムを着替えるなんて……」と,日本のGMスタッフも唖然としていたのだが,あご様曰く「相手のコンボが始まってしまうと,どうせしばらく動けないので,その時間を有効に使ったほうがよい」とのこと。対戦格闘ゲームにRPGのエッセンスを盛り込んだ,本作らしいテクニックといえるだろう。
続いて紹介するのは,“日韓決闘大会”の最終ラウンドである3対3の団体戦だ。
とはいっても,このゲームで3対3になると,本来の持ち味である戦略性が薄れてしまう。先に1人を倒したチーム方がなしくずし的に勝利という大味な展開になりがちで,実際,収録されている3試合共に同様の結果となっている。まぁ,あまり細かいことを見るより,混戦の雰囲気を楽しむのが正解かもしれない。
対戦格闘ゲーム発祥の地ともいえる日本のゲーマーなら,本作を未経験の人でも,この2本のムービーを興味深く見れるのではないだろうか。ベルトスクロールのアクションに,対戦格闘ゲームとRPGのエッセンスを盛り込んだ本作は,日本のゲームファンとの親和性がとても高そうだ。
そもそも,アラド戦記(Dungeon & Fighter)自体,韓国ネオプルの開発者が,日本のコンシューマやアーケードのゲームから強い影響を受けて作られたタイトルである(関連記事)。そのような経緯を持つタイトルが,韓国のみならず日本でも広く受け入れられ,大々的なオフラインイベントが成功裡に終わったことはちょっと感慨深い。
先日の戦いをこうして見直すと,しばらく遠ざかっていたアラド戦記のプレイを再開してみたくなってしまった。格闘ゲーム好きでまだアラド戦記をやったことのない人は,ぜひこの機会に本作品に触れてみてほしい。
- 関連タイトル:
アラド戦記
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