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「キネマ51」:第26回上映作品は「シークレット・チルドレン」
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印刷2014/05/31 00:00

連載

「キネマ51」:第26回上映作品は「シークレット・チルドレン」


グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏が支配人を務める架空の映画館,「キネマ51」。この劇場では,新作映画を中心としたさまざまな映像作品が上映される。
 第26回の上映作品は,日米で活躍する中島 央監督が,“命”をテーマに人のクローン問題を描いた「シークレット・チルドレン」

「シークレット・チルドレン」
2014年5月24日より,シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開中

映画「シークレット・チルドレン」公式サイト



関根:
 支配人,今回の上映作品は新進気鋭の映画監督,中島 央さんの注目作ですね。

須田:
 “命”をテーマに,共存しなければならないはずの人間とクローン人間が政治家のエゴのために争うことになる悲劇を描いた,近未来SFサスペンスということなんですが。

関根:
 丁寧な説明,ありがとうございます。

須田:
 なんとこの作品,アメリカ映画なんですね。

関根:
 日本人監督なのに,アメリカで商業映画を撮られたということですよね。

須田:
 凄いことですよ,本当に。


クローン談義


関根:
 クローンと聞くと,まず「スター・ウォーズ」を思い浮かべてしまいますけど[1]

須田:
 僕の場合は何といっても「パーマン」ですよ。

関根:
 パーマンですか? パーマンにクローンのエピソードなんかありましたっけ?

須田:
 あれですよ,あれ。コピーロボット[2]

関根:
 うーん,クローン? まあ,確かに子供のとき最も憧れた分身ではありますよね。でもクローン……。

須田:
 似たようなものじゃないですか。僕,パーマン大好きなんですよね。いつかゲームを作りたいとずっと思っているくらいですから。

4Gamer:
 横スクロールの。

須田:
 そうそう,って,違いますよ。ファミコン版じゃないですか,それは。

関根:
 FPSですか?

須田:
 違いますよ,一人称視点だったらパーマンのゲームなのに姿が見えないじゃないですか。楽しめないでしょ。

4Gamer:
 星野スミレ[3]のアイマスみたいなのとか?

須田:
 そうそう,星野スミレをいかにスーパーアイドルにするかってね。

関根:
 映画の話をしませんか?

須田:
 あんた達が引っ張ったんでしょうが。

関根:
 でも,支配人,ずいぶん楽しそうでしたよ。

須田:
 そんなことないです! クローンですよ,クローンの話。映画の話。

関根:
 ある国の前大統領が,労働力確保のために生殖機能を持たないクローンを3万人も作り出したんですよ。しかし政権交代後,現大統領がクローンの一掃を宣言し,クローン狩りが始まってしまう。逃げながらもそれぞれの思惑が交錯していくクローン達の姿を,逃避を助けるレジスタンス,セドリックとソフィアのカップル(彼らもまたクローン)を中心に描いていく。そんな物語なんですね。

須田:
 生殖機能を持たないということでガジェット感が強くなって,悲壮感も増すんですよ。未来への希望を持つことができないからこそ,人間として生きたいという思いがより強くなる。

関根:
 登場するクローンの立場によって,みんなが違う方向を向くというのも,何だか切ないんですよね。大統領が変わったとたんに一掃されるって,クローンにとっての不幸だけでなく,下世話な話でいうと税金の超無駄遣いじゃないですか。
 でも,政治権力を誇示するためにこういうことをしてしまうのって,現実世界にもあるような気がします。

須田:
 二大政党が常に政権を争っている国なんか,とくに想像できますよね。さらに言うと,いわゆるエスニック・クレンジング(民族浄化)といわれる問題,そういうところに踏み込んでいる作品でもありますよね。

関根:
 深いですね,なんだか。

須田:
 確かに。

関根:
 深いし,怖いです。

須田:
 「ブレードランナー」[4]を思い出しましたね。この映画の主人公であるクローン2人は平和主義者じゃないですか。でも,もし過激派だったら「ブレードランナー」ですよね。

関根:
 クローンってSF映画の重要なテーマですよね。
 この映画で描いているのはその始まり,生まれてきたクローンとの対峙という部分を描いている。スター・ウォーズでいうとオープニングの斜めに飛んでいく文字部分。前回のあらすじみたいな。

須田:
 前史ですよね。すべてのクローンSF物語の。



大好きすぎる作品に,また脱線


須田:
 これに近い作品だとあれですよね。

関根:
 あぁ,あれですね。

須田:
 そうそう,「相棒」のね,神戸 尊の最終回ですよ。

関根:
 やっぱりそこに行き着きますかね。夫と子どもを失った娘のために,夫のクローンを妊娠させる科学者の話でしたよね。

須田:
 こういう近未来の物語のようなテーマも,相棒で扱われると,とたんに現実味を帯びてくるじゃないですか。

関根:
 TVドラマの中にもクローンの話題が入ってくる,そういう時代はもう来ているということですよね。

須田:
 サブタイトルも「罪と罰」ですからね。この回,尊が右京さんと対決するんですよ。生まれてくる子供がクローンであることが世間に公表されてしまうことに対して,それを阻もうとする尊と,罪を裁くために公表されても仕方がないと主張する右京の心理戦が最高でした。

関根:
 尊の「(生まれてくる子供は)人間です,怪物じゃないんです」というセリフ,この映画とリンクしますよね。

須田:
 右京さんの正義が初めて折れる。そういった意味でも衝撃的な回でした。

関根:
 はい,確かに。

須田:
 いやぁ,面白かったなぁ。

関根:
 ですねぇ。

4Gamer:
 今回,相棒を取り上げてるわけじゃないと思うんですが!

須田:
 いやぁ,やっぱり日本人は,生粋のクローン好きが多いんでしょうね。

4Gamer:
 えええっ? その理屈,意味が分からないんですけど(笑)。

須田:
 そうですか? 「新世紀エヴァンゲリオン」からクローン人間に親しんだ人もいると思いますし。

関根:
 ゲームの世界でも,クローン設定ってポピュラーな感じがするんですけど。

須田:
 「クローン技術によって生まれた」なんて取説にサクッと書いてありそうですよね。

4Gamer:
 あぁ,このキャラ,クローンか,みたいな感じで。

関根:
 なんかそんな感じありますよね。

須田:
 ゾンビとクローンはゲーム業界の定番ですよ。

関根:
 そんな生粋のクローン好きかどうかは分かりませんが,日本人の監督である中島 央さんがクローンの映画を撮った。今回はアメリカ映画ということで外国の俳優さんを起用していたわけですけども,これ日本人のキャストでもちょっと観てみたくないですか?

須田:
 あ,確かに。観てみたいです。西島秀俊さんと真木よう子さん?

関根:
 大統領が香川照之さん。

須田:
 捜査官が小栗 旬さん。

関根:
 あ,そんなの観てみたいですよねって,これ中島監督が読んだらたぶん怒りますよ(笑)。

須田:
 ちょっと調子に乗りました。すいません。
 でも,この脚本は映画もそうですけど演劇とか,それこそ日本の俳優さん版,日本語吹き替え版,いろいろなバージョンで楽しめるんじゃないかと思って観ていました。


そろそろゲームのお話を


関根:
 クローンが登場するゲームはけっこうありそうですよね。

須田:
 そうですね,でもあえてクローンそのものに焦点をあてて考えてみようかと。

関根:
 といいますと?

4Gamer:
 つまり,クローンゲームということですか。

須田:
 そうです。

関根:
 俗に言うインスパイア的な?

須田:
 そうですね。本当にクローンゲームという言い方をするんですよ,専門用語でも。

関根:
 へぇ,そうなんですか。

須田:
 もう,ビデオゲームの創世記からあるものですからね。

関根:
 きっとそうなんでしょうね。

須田:
 でもね,うちのクローンゲームはないんですよね。真似してもらえないんですよ。

関根:
 そんなことないんじゃないんですかねぇ。

須田:
 ものすごい棒読み。


関根:
 まあまあ,それだけオンリーワンってことじゃないですか。ゲームはどうしましょうかね。

須田:
 やはり「スペースインベーダー」でしょう,なんといっても。

関根:
 最もクローンされたゲームといったところですかね。

須田:
 おそらくそうでしょうね。でも思ったんですけど,4Gamerの若い読者はインベーダーで遊んだことはないのかもしれないですよね。

4Gamer:
 オリジナル版で遊んでいた読者もいるとは思いますが,若い読者となるとなかなか。

関根:
 当時の熱狂っぷりは尋常じゃなかったですよ。中毒性がありました。独特のテンポとあの音。

須田:
 デッ,デッ,デッ,デッ,,デッ,デッ,デッ,デッ,デデデデ,デデデデ,プシュン,みたいな。

一同:
 (笑)。

関根:
 僕は大ブームの頃はまだ小さかったので記憶が曖昧なんですけど,もしかしたら夢中になってやっていたのはインベーダーのクローンゲームだったのかもしれないですよね。

須田:
 そうですそうです,可能性はありますよ。ちょっとネットで検索してみたら皆さんすぐに分かると思いますけれど,びっくりするぐらいの数のクローンゲームが出ていました。

関根:
 本当ですね。LSIゲームでも,いろんな種類のものがありましたよね。

須田:
 ビデオゲームの歴史においてインベーダーが重要なのは,ゲームそのものが大人気になったという点はもちろんです。が,こういったクローンゲームが,ゲーム業界そのものを大きくした功績もあると思うんです。クローンゲームを通じて技術を蓄積した会社もあるでしょうし。

関根:
 なるほど。

須田:
 さらにインベーダーは進化し続けていて,多くの続編も作られているんですよ。

関根:
 クローンではなくて,ですね。

須田:
 そうです。ちゃんと本家のタイトーさんが作った,「スペースインベーダー インフィニティジーン」PlayStation 3 / Xbox 360 / iOS / Android)というものがあって,これがまあクールで面白いんです。

関根:
 スマートフォンで遊べるんですね。

4Gamer:
 iOSとAndroidでそれぞれリリースされているほか,PlayStation 3やXbox 360向けのダウンロード販売もされています。

「キネマ51」:第26回上映作品は「シークレット・チルドレン」

須田:
 (実演しながら)バリバリのテクノ感ありますよね。気持ちいいんですよ。ワイヤーフレーム。ある意味,インベーダーの系譜の最先端がここに来ていると言えるとも思うんです。凄い新解釈をしたうえでね。これ,ちょっとした「宇宙戦艦ヤマト」だと思いませんか?

関根:
 面白いのは分かったんですけど,“ちょっとした宇宙戦艦ヤマト”の意味は分かりません。

須田:
 ドメル艦隊をすり抜ける戦艦ヤマトのよう[5]でしょ。

関根:
 それは完全に支配人の思い入れだけですよね。でも,何が言いたいのかは分かりました。

須田:
 まあそれはともかく,シークレット・チルドレンを観た後に,クローンとはなんぞやと深く考える中で,ビデオゲームにおけるクローンの歴史も感じてもらえれば嬉しいなと。
 その深い歴史の原点としてスペースインベーダーを遊んでいただいて,さらにその進化系であるスペースインベーダー インフィニティジーンも遊んでほしいですね。

関根:
 世界を席巻したインベーダーのように,中島監督もアメリカを席巻するような監督になっていただきたいということで。

須田:
 これからも応援していきましょう!

映画「シークレット・チルドレン」公式サイト

 
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