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[CJ 2006#16]8人同時プレイでも1プレイ30分程度。「三国策IV online」は,戦闘だけを楽しみたい三国志ファンにオススメ
オンライン対戦専用のシミュレーションゲームであるということや,なんだか非常に見覚えのある(どう見ても,コーエーの「三國志」なのだが……)グラフィックスなどが気になったので,少し詳しく話を聞いてみることにした。
「Ourgame」とは,Ourgame社が運営するオンラインゲームのポータルサイト。同社は,エムゲームジャパンが日本でサービス予定のオンラインアクションRPG「鬼魂」の,中国国内でのパブリッシングを行うことが決まっている(中国でのタイトルは「ghost online」)。さらに同社は現在,日本でゲームポータルサイト「ハンゲーム」を運営しているNHN Japanとの間で,日本進出に向けての交渉を進めているとのこと。今回紹介する「三国策IV online」も,この「Ourgame」を通じて,すでに中国国内で正式サービスが開始されている
名前から分かるとおり,本作は「三国策」シリーズの第4作。2003年に発売された第一作からずっとオンライン仕様で,それなりの歴史のあるタイトルといえる。本作はターン制を採用し,同時に8人まで対戦を行うことができるのだ。
実際のゲームプレイは,スタンドアロンのストラテジーゲームから内政部分をざっくり切り落としたような感じで,戦闘部分に重点が置かれている。とはいえ,それなりに本格的なストラテジーであれば,一ゲームにかかる時間は相当なものになりそうに思える。しかし本作では,プレイ時間の短縮のために,いくつかの工夫が凝らされている。
プレイヤーはまず自分のキャラクターを作成し,軍師として季節ごとに3回の命令を発することができる。そして,ここに時間制限を設けることによって,プレイ時間を短縮しているのだ。また上述のように内政面をばっさりカットすることによって,一回のプレイは4〜15年程度で決着がつき,所要時間は平均で30分程度とのこと。8人まで同時に対戦できるオンラインシストラテジーで,30分から長くても1時間程度で決着がつくというのだから,実にスポーティなプレイフィールになるのだろう。
思い切って操作を絞り込んだとはいえ,「人事」「建設」「軍事」といった軍事面に関する一通りの操作は揃っている。そのうえで,それぞれのサブコマンドには「徴兵」「出征」「訓練」といった命令が組み込まれているので,やることが少なすぎるということもない。むしろ面倒な内政を取り払ったことで,純粋に対戦だけをしたい人にとっては,理想的なシステムとなっているだろう。実際操作を行っているところを見せてもらったが,ちまちました内政にいつも頭を悩ませている筆者にとっては,非常に面白そうに見えた。
また,歴史的な戦闘を体験できるミッションモードのようなものもあるようなので,三国志ファンであればきっとたまらないはず。個人的には,ぜひとも日本でもサービスを行ってほしいゲームの一つなのだが,そうなると,この,あまりにも見覚えのあるグラフィックスがネックになりそうである。(ginger)
- 関連タイトル:
三国策IV online
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